溝を残したまますべての日程が終わりました。
国賓として3日間の日程で日本を訪れていたアメリカのオバマ大統領が、先ほど、次の訪問国、韓国に向けて出発した。
そして日米両政府は、日米同盟の重要性を強調した共同声明を発表した。
日米両政府が発表した共同声明は冒頭で、日米同盟は地域の平和と安全の礎でありグローバルな協力の基盤と、日米同盟の重要性を強調している。
また、最大の焦点になりながら最終的に合意に至らなかったTPP=環太平洋パートナーシップ協定については、二国間の重要な課題について前進する道筋を特定したという表現にとどめ、妥結には、まだなされるべき作業が残されているとしている。
一方、安全保障分野では日米安保条約の適用対象について、尖閣諸島を含め、日本の施政の下にあるすべての領域に及ぶと尖閣諸島を含むことを明記した。
さらに、日本が集団的自衛権の行使を検討していることについてはアメリカは歓迎し支持すると記している。
こうした記述が中国を念頭に置いたものであるのは間違いないが、一方で直接の名指しは避けていて、一定の配慮も示した内容となっている。
甘利TPP担当大臣は、日米協議の現状について大筋合意ではないと説明した。
日米両政府は首脳会談を踏まえて昨日午後の閣僚レベルに続いて今日未明まで事務レベルで協議を続けたが、豚肉の関税の下げ幅や、自動車分野について主張の溝は埋まらなかった。
今日未明から行う方向で調整していた甘利大臣とフロマン通商代表との閣僚協議も結局、行われなかった。
甘利大臣は会見で日米間の重要な懸案について道筋を確認した、終結に向かって歩みつつあると説明した一方で日米協議の現状について大筋合意ではないとの認識を明らかにした。
麻生財務大臣は会見でオバマ大統領が11月の中間選挙の前に結論を出せるとは思えないと述べた。
なぜ日米は今回、合意に至らなかったのか。
TPP交渉を取材している記者がお伝えします。
日本側の交渉関係者からはアメリカ側が日米共同声明を人質にとってTPPでさらに大きな譲歩を迫ってきたという不信の声が聞こえています。
共同声明にはオバマ大統領の会見での発言のとおり、尖閣諸島は日米安保条約の適用対象に含まれると明記された。
ところが、昨夜から今日未明の交渉では、TPPで合意できなかったら尖閣の部分は声明から落としてもいいんだぞというニュアンスで譲歩を迫られていたと言う。
さらに、アメリカ側は土壇場になって新しい要求事項を増やしてきたということで共同声明を人質にオバマ大統領が日本を離れるまでに1つでも多くの要求を勝ち取って帰ろうという思惑が見え見えだったと言う。
双方の国益をかけた激しい攻防が浮き彫りとなったが、今回、日米が合意を見送ったことでTPP交渉全体が停滞し、漂流状態に陥りかねないとの見方も出ている。
天皇・皇后両陛下はオバマ大統領の出発に先立って、この大統領の宿泊先のホテルを訪ね、別れの挨拶をされました。
両陛下は午前9時半頃、オバマ大統領が宿泊する東京・港区内のホテルを訪問されました。
宮内庁によりますと、懇談の席で天皇陛下が、今回のご訪問が快適で実りあるものになったことを願っておりますと述べられると、大統領は、人的交流をすることで、今の世代も次の世代も友情の絆を続けることができると思っていますと応じたということです。
別れ際、オバマ大統領は両陛下に、すばらしいおもてなしをありがとうございます、我々アメリカ国民は両陛下と日本国民に深い愛情を抱いていますと感謝の気持ちを示しました。
緊張が続くウクライナ情勢。
東部で24日、ウクライナ暫定政権が親ロシア派に対するテロ作戦を展開し死傷者が出たのを受けて、ロシアのショイグ国防相は、ウクライナとの国境付近で軍事演習を始めると発表した。
ショイグ国防相はロシア軍が航空機とヘリコプターによる新たな部隊を編成し始めたことを明らかにした。
さらにウクライナがロシア国境に向けて武装勢力を送ったと非難した上で、この武装勢力について、武器や兵士の数などを把握していると指摘、ウクライナ側を牽制した。
また、ロシアのラブロフ外相は23日、国境地帯に展開するロシア軍について国際法の範囲内であると主張した上で、ロシア市民への攻撃はロシアへの攻撃であると警鐘を鳴らした。
これに対しウクライナのトゥルチノフ大統領代行はロシアに対して、国境からの軍の撤退を求めている。
アメリカのケリー国務長官はアメリカ、ロシア、ウクライナ、EUによる先週の4者合意をロシアが履行していないと厳しく非難。
ロシアが緊張緩和に向けて方向転換しない場合は高い代償が伴うと追加制裁の発動を警告した。
ケリー長官は、ウクライナの対テロ作戦を口実にロシアが軍事介入に踏み切ることに強い警戒感を示したもの。
韓国で起きた旅客船の沈没事故。
事故発生から10日目となった今日、捜索現場には新たな機材が投入されるが、民間ダイバーの活動をめぐって救助活動の方針は迷走が続いている。
中継。
事故発生から10日目を迎えました。
これまでに死者は181人、行方不明者は121人。
今日は潮の流れも穏やかで3階と4階の大部屋を中心に捜索活動が行われています。
ところで、捜索現場には今日、民間ダイバーの支援を受けて、私の後ろに見えます潜水士の水中での活動の手助けとなるダイビング・ベルという新たな機材が投入される。
民間ダイバー側の説明によると海洋警察はこのダイビングベルを持っていないとのこと。
しかし、そもそも事故対策本部は昨日、限られた時間で最大限の効果を上げたいとして民間ダイバーの活動を制限すると発表したばかりだった。
昨日は捜索活動に不信感を覚えた行方不明者の家族が海洋警察のトップらをつい先ほどまで取り囲んで抗議を続け、今日は、現場に家族の代表4人が立ち会うことになったとのこと。
事故10日目になっても迷走する現場の方針に、改めて批判の声が集まりそう。
大分県別府市で昨日夜発生した大規模な林野火災は、陸上自衛隊も出動して消火に当たり、一夜明けて午前10時過ぎに消し止められた。
昨日午後7時頃、大分県別府市で林野火災が発生した。
消防車20台以上と県からの要請を受けた陸上自衛隊も出動し、400人態勢で夜を徹して消火に当たったが、火の勢いは衰えず、山の稜線に沿って燃え続け、およそ1平方キロメートルを焼いた。
火は住宅地とは反対の方向に燃え広がったため、ケガ人はなく、住民への避難指示も出されなかった。
時刻は4時45分です。
火災から一夜が明けた現在もご覧のように火が上がっていまして、自衛隊のヘリが出動し上空から消火に当たっています。
一夜明けた今朝も自衛隊や県のヘリが上空から放水をするなど消火活動が続けられた。
その結果、発生から15時間後の午前10時過ぎに鎮火した。
警察と消防が火災の原因を調べるとともに、焼けた草木がまだ熱を持ち、再び出火する可能性もあるため警戒を続けている。
消費税増税直後の今月の東京都区部の消費者物価指数は1年前より2.7%も大きく上昇した。
総務省の発表によると、消費税率が引き上げられた今月の東京都区部の消費者物価は変動幅の大きい生鮮食料品を除く指数で、1年前より2.7%上昇し、101.7だった。
上昇率はバブル経済崩壊直後の1992年以来22年ぶりの大きさ。
上昇幅を先月と比較すると、1.7ポイントの拡大と日銀が試算していた増税の影響による増税幅と等しくなっていて、3%の増税分はおおむね小売価格に転嫁されたと見られる。
個別の品目ではラップフィルムなど家庭用の消耗品が大きく上昇した一方、エアコンや電子レンジなどの家庭用耐久財は増税前よりむしろ値下がりしている。
一方、2013年度の全国の物価は0.8%の上昇で5年ぶりのプラスとなった。
STAP細胞の論文不正問題で、理化学研究所の調査委員会の石井委員長が自らの論文について画像を切り貼りしていると指摘を受け、論文修正の手続をとっていたことがわかった。
石井氏は理研に対し、委員長辞任の意向を伝えた。
理化学研究所の石井俊輔定石研究員は、STAP細胞の論文問題で調査委員長を務め、最終報告の会見では小保方晴子氏らの論文について不正があったとしてデータ管理のあり方などについて厳しい指摘をしていた。
その石井委員長だが、責任著者として2008年に海外の専門誌に発表した論文について、インターネットで画像を切り貼りしているとの指摘を受け、論文修正の手続をとっていることがわかった。
石井氏は研究室のホームページで、文章の説明の順番どおりに画像を入れ替えていた、深くおわび申し上げるとコメントした上で、昨日夜、理研に対し、調査委員会の委員と委員長を辞任する意向を伝えた。
理研は今日中に辞任を了承するか結論を出す方針。
昨日夜、大阪市内の飲食店で経営者の女性が胸を包丁で刺され、死亡した事件で、女性は70代の常連客から言い寄られ、トラブルになっていたことがわかった。
昨夜8時過ぎ、大阪市港区のスナックで経営者の佐藤歩さんが左胸に包丁が刺さったまま倒れているのを出勤してきた従業員が発見、病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
警察によると、佐藤さんは首などにも切り傷があり、現場から血のついたカッターナイフが見つかったとのこと。
佐藤さんは70代の常連客の男性から言い寄られることがありトラブルになっていたとのことで、店内にはこの男性客のボトルが割れて散乱していたとのこと。
警察は、この男性客から事情を聞くため行方を捜している。
あの事故から9年。
兵庫県尼崎市で乗客106人が犠牲になったJR福知山線の脱線事故から9年を迎えた。
現場には朝早くから遺族や被害者らが訪れ、犠牲者に祈りを捧げた。
大阪市北区で許可なく客にダンスをさせていたとして風俗営業法違反の罪に問われていた元クラブ経営者に対し、大阪地裁が無罪判決を言い渡した。
裁判で検察側は性風俗を乱すおそれのある享楽的なダンスだとして、懲役6カ月・罰金100万円を求刑していたが大阪地裁は、客同士は体を接触することもなく音楽で盛り上がっていただけで規制の対象には当たらないと判断した。
メッツの松坂大輔がメジャーで初のクローザーとして登板。
まずは先頭バッターをライトフライに抑える。
さらに続くバッターも空振り三振に打ち取った。
1回を無失点で抑えメジャー初セーブを挙げた松坂。
大阪市内で許可なく客にダンスをさせていたとして風俗営業法違反の罪に問われていた元クラブ経営者に対し、大阪地裁は無罪を言い渡しました。
判決を受けたのは大阪市北区にあったクラブ「NOON」の元経営者、金光正年被告です。
金光被告はおととし4月、営業許可を受けずに客に酒などを提供しダンスをさせたとして起訴され、検察側は「性風俗を乱す恐れのある享楽的なダンスだ」として懲役6か月、罰金100万円を求刑していました。
一方、金光被告側は「ダンス規制は時代錯誤で、表現や営業の自由を保障する憲法に反する」などと無罪を主張していました。
判決で大阪地裁は「ダンス規制は憲法違反には当たらない」とした上で、「客同士は身体を接触することもなく、単に音楽によって盛り上がっていただけで、性風俗の乱れにつながる営業とは認められない」として無罪を言い渡しました。
京都大学の研究グループがPS細胞やES細胞を大量に培養する方法を開発したと発表しました。
研究グループは「実用化に向けた大きな前進」としています。
開発したのは京都大学再生医科学研究所の中辻憲夫教授のグループです。
中辻教授らによりますと、iPS細胞などは細胞同士が接触すると死滅や分化が進みますが、今回、細胞を溶液中に浮かせた状態で保つ方法を開発しました。
これによって細胞同士が接触することなく、より効率的に培養することができ1回で作れる細胞の数は従来の百倍以上増えるということです。
教授らは5年後をメドに、実用化に向けた試作段階の細胞を作りたいとしています。
徳島市で両親が3歳の長男の首に犬の首輪をつけて拘束し、逮捕監禁の罪に問われている事件で、徳島地裁は母親に対し、懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは徳島市の山下美幸被告です。
判決によりますと、美幸被告は今年2月、夫の翔吾被告と共謀し、自宅のマンションの部屋で3歳の長男の首に犬の首輪をつけ革製のひもで窓枠につないで拘束しました。
判決で徳島地裁は「実の子どもを犬猫同然に扱い、親としての思慮が甚だ欠いた行動ではあるが、これ以外には虐待していた事実はなかった」と述べ、美幸被告に懲役1年6か月、執行猶予3年を言い渡しました。
夫の翔吾被告の判決は来月2日に言い渡されます。
2014/04/25(金) 11:30〜11:55
MBS毎日放送
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