龍ヶ嬢七々々の埋蔵金【父親に勘当された高校生と地縛霊が犯人探しの大冒険!】 2014.04.25

(重護)へぇ〜。
これがあの部屋にあった七々々コレクション。
(ダルク)お〜。
(ダルク)お湯を入れただけなのにお茶が出てきたよ。
(天災)だから茶葉がいらない急須か。
(一心)正式名称は仙茶沸というそうだよ。
(一心)これを口にできるのは冒険部の特権でもある。
あらためて君たちを冒険部の部員として迎え入れようと思う。
優秀な部員が一気に3人も増えてうれしいよ。
一ついいだろうか?
(一心)どうぞ。
そもそもこの部はいったい何をする部活なんだ?
(七々々)買ってない。
(天災)なるほど。
七々々コレクション。
唯我殿。
龍ヶ嬢七々々が亡くなったのは今から10年前。
しかしこの第三高等部が完成したのが6年前だったはずだ。
そのとおりだね。
(天災)なら誰がこの学校に七々々コレクションを隠したのだ?まさかいきなりそこを突かれるとは思わなかったよ。
さすがは名探偵さんだね。
フフッ。
そんなに褒めないでくれ。
だがそれについては分からないんだ。
七々々コレクションを隠した謎の存在。
それはレプラコーンと呼ばれている。
そして七々々コレクションが隠された場所を遺跡と言いこの七重島で今も新たに生まれ続けているんだ。
ところで入部早々悪いけど八真君に一つ頼みがある。
(重護)何でしょうか?202号室に住んでいる君にしかできないことなんだ。
ねぇ重護…。
あ〜ん。
(生唾をのむ音)チッ!本当に使えないわね!3個98円の安プリンを食べさせるなんて!男だったら自分の女に毎日卵堂屋のふんわりぷりん買ってくるくらいのことしなさいよ!このかい性なしの駄目男が〜!
(アラーム)恋人ごっこの試練を無事達成した重護には約束どおり遺跡の場所のヒントを出してあげましょう。
はるか天にそびえる塔の中。
ガラスの箱の中にそれは眠るだろう。
ああ…。
またやろうね。
今度は違うシチュエーションで。
(一心)ハハハハッ。
そんな試練を出されたんだ。
今生先輩も色々やらされていたよ。
でも何で七々々ちゃんは普通に遺跡の場所を教えてくれないんですかね。
七々々さんには何というか独自の考えというかルールみたいなものがあるからね。
七々々ルールとでも言うのかな。
七々々さんは七々々コレクション探しに関してはとにかく中立の立場を崩さないんだ。
中立ですか?そう。
誰に対しても決して遺跡の場所は教えないしそこにある謎の解き方も教えてくれない。
だけど必要な知識の提供だけはしてくれるんだ。
見つけた七々々コレクションを持っていけばそのことを教えてくれる。
《なるほど。
だから七々々ちゃんを殺した犯人を捜そうとしてる俺に対しても中立なのか》今生先輩のときも同じだったよ。
絶対不動の七々々ルールか。
んじゃよろしく。
(天災)お互いな。
あの…今生さんって?
(一心)僕の2つ上でとにかく明るい人だったね。
度胸があって行動力があって姉御肌って感じだったよ。
へぇ〜。
頭も良かったよ。
今生先輩の機転で切り抜けられたピンチも少なくはない。
(メールの着信音)早っ!・
(ドアの開く音)普通の扉じゃん。
何でここなの?
(一心)ただの空きテナントである可能性は?他の階にあったその手の扉は全てカードキー付きの暗証ロックだった。
しかしこの扉に関してはただの暗証ロックのみだ。
それに向かいの部屋に行けば分かる。
(天災)気が付かないか?
(夕)何?
(天災)六角形の建物の正面なのに角ができているし例の部屋が空きテナントになっていない。
さらに向こうに見える部屋が左右反転している。
(一心・ダルク)あっ!気付かないもんだな。
鏡のトリックだ。
そして遺跡のある部屋がどこに見えるかだが…。
入り口がない。
(一心)どうやら当たりのようだ。
お手柄だよ天災君。
(天災)フッ。
(天災)これが遺跡に通じていることは分かった。
だが残念ながら暗証番号が分からない。
6桁か…。
(操作音)
(解除音)遺跡がライジングビルにあると分かった時点であらかじめ調査はしていたんだ。
10月11日はこのビルを造った睦巳狛の誕生日なんだ。
睦巳狛の6と間のアスタリスクと1011か。
なぜその数字がパスワードになると思った?七々々さんは仲間思いだからね。
彼にとって特別なこの建物の暗証番号はそうするかもって思ってね。
(夕)さすが一心さま!
(一心)さてここからは選抜メンバーで行こうと思う。
選抜メンバーですか?
(一心)大人数で押し掛ければいいというわけじゃない。
今回はテスト部屋と違って僕も初見の遺跡だ。
命懸けだよ。
メンバーは僕と八真君。
そして天災君の3人だ。
いいかい?夕はダルク君とここで万が一のときのために待機していてくれ。
(夕)ご無事で。
天災も気を付けてね。
命懸けだってよ。
ああ大丈夫だ。
難なくクリアするからな。
そうだな。
さてそれじゃ行こうか。
あっ!何かいる!天災!うわっ!さてどうしたものか。
通路が復活してる。
柔らけえ。
どうします?
(一心)こっちに行ってみよう。
あっ!うぉ〜!《まずい!まずい!まずい!》《天災が死ぬ!》《ぐぁ〜…》重護。
何だよ?ありがとう。
おかげで助かった。
別に…貸し一つだからな。
ああ。
借り一つだ。
(天災)なるほど。
そういう仕掛けか。
フッ。
重護お前の出番だ。
あぁ?うぉ〜!《くそっ!死んだら泣くからな!天災!》うぉ〜!
(天災)この親グモは一定のパターンで動いている。
通路が落ちるのは一度に2カ所。
それに対して通路の修復は一度に1カ所。
人がいると修復はされない。
そして修復された通路は固まるまで約5分かかる。
それまで通路は落とされない。
つまりここから宝箱がある場所までの経路を再生したばかりの通路でつなげればいいということだ。
もうすぐこの図のとおりに道を通す。
唯我殿は道がつながった瞬間に宝箱まで駆け抜けてもらいたい。
分かった。
重護!次は左だ!
(天災)あと1カ所!重護!左だ!
(天災)今だ!唯我殿。
ああ…。
ふむ。
この名探偵の敵ではなかったな。
おお…。
これは…まさか…。
唯我部長?2人ともこのまま動くな。
フフフ…。
どういうことですか!?この杖がずっと欲しかったんだ!僕を出口まで移動させろ!
(2人)うわっ!ではさようなら。
2人とも。
マジかよ?痛ててて!マジだな。
うわ〜!ご無事でしたか…。
(ダルク)あの…2人は?あああの2人は置き去りにしてきたよ。
な…何でですか?ダルク君。
君は少し寝ていてくれ。
(夕)どうします?この子。
(一心)このままでいいよ。
彼女は何もできない。
それより一鶴春秋に連絡を取ってくれ。
七々々コレクションを手に入れたと。
(夕)分かりました。
いるかい?影虎。

(影虎)ああ。
(一心)遺跡が崩れて残骸が落下していった。
ビルの下の方は大丈夫だったかい?・
(影虎)そうなのか?何も変化はなかったが。
そうか。
ケガ人が出なくてよかった。

(影虎)本当にいいのか?一心。
何がだい?・
(影虎)あの2人のことだ。
(一心)大丈夫だよ。
あの2人は僕なんかよりよっぽど頭もキレるし腕も立つ。
そのうち勝手に脱出してくるよ。
マジ訳分かんねえ!あり得ねえ!何か遺跡ってすげえな。
誰も俺たちに気が付かねえ。
(天災)宝箱は鏡みたいなもので囲まれてるからな。
何してる?いや。
警察に連絡したからそろそろ助けが来るだろうしそれまで暇つぶし。
重護。
お前の息でくすぐったい。
もう少し離れろ!お前危ねえな!ふにゅ!えっ?何?ちょっとこの感じは嫌だ。
ああ?おいって!何がしたいんだお前は。
これがつり橋効果というやつか。
《危うく重護にほれるとこだったぞ》何ドキドキしてんだよ。
お前。
う…うるさい!男と抱き合ったことなんてないのだ!そういう重護はどうなんだ?えっ?何が?だからこうやって抱き合って異性を肌で感じるのは平気なのかと聞いている。
ふんっ。
重護もドキドキしてきたな。
うるさい!お前だって同じだろ。
私はその…あれだ…。
高血圧だ。
じゃあ俺も高血圧だ。
そういえばさお前何で名探偵なんてやってるんだ?歴史に名を残すためだ。
お前それ人に言うなよ。
なぜだ?前にそういうこと言って教室で思いっ切り笑われただろ。
バカにされるのは嫌だが言うのはやめない。
バカにされるより言えなくなる方がもっと嫌だからだ。
もちろん自分が周りにどう思われているかは知っている。
それでもなりたいんだ。
私は名探偵に。
お前アホだな。
(2人)あっ。
(雪姫)あっ。
…でこの役立たずな付き人は何をのんきに眠っているんだ?痛いよ…。
おはようダルク。
いい目覚めだろ。
ああてんふぁい。
アハッ!
(雪姫)それでは詳しい事情を聴かせてもらえますか。
(メールの着信音)痛っ!このままやられっ放しで終わらせるつもりはないな?当たり前だろ。
あの部長を1発ぶん殴らなきゃ気が済まねえ。
私も同じだ。
あの男には一泡吹かせないと気が済みそうにない。
…でどうする?私を行かせろ。
唯我殿の行動に心当たりができた。
分かった。
あとは俺に任せておけ。
あの…婦警さん。
この2人はもう解放してもらえませんか。
事情は俺が一人で話しますから。
分かりました。
では行きましょう。
(雪姫)さてそれでは七々々コレクションについて知ってることを洗いざらい全て話してもらいましょうか。
(ドアの開く音)た…ただいま。
ん?何?その格好。
いや…あのね…。
ふ〜ん。
分かったから服着なよ。
七々々ちゃん。
あの杖何だったの?魔法使いの杖。
正式名称ドボルド・ヴァン・ザムスの杖。
中世に実在した本物の魔法使いが愛用していた杖で杖自体に強力な魔力が備わっている。
なぜ唯我部長はその杖のことを知ってたんだろう。
もしかしてあれかな?前に私が色々話した中にあったのかもしれないなぁ。
へぇ〜。
七々々ちゃん結構いいかげん。
そんなことないもん。
…であの杖ってどんな力あるの?魔法使いの杖は使用者が望むあらゆる事象を引き起こすことができる。
何それ…そんなの無敵じゃん。
それがそうでもないんだよ。
えっ?そうなの?
(バイブレーターの音)待っていたぞ重護。
2014/04/25(金) 02:28〜02:58
関西テレビ1
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金[字]【父親に勘当された高校生と地縛霊が犯人探しの大冒険!】

教室の《遺跡》をクリアした重護、天災、そしてダルクは冒険部に入部する。一同の次の試練は島中央部に屹立するライジングビル。そこで、驚愕の遺跡が発動する!

詳細情報
番組内容
父親に勘当され、家を追い出されて七重島にやってきた高校生「八真重護」は、一人暮らしを始めた部屋で地縛霊「龍ヶ嬢七々々」と出会う。重護は、10年前に何者かに殺害された七々々を成仏させるため、犯人捜しを決心する。
かつて七々々が世界各地で収集し、今では島のあちこちの「遺跡」に隠されている「七々々コレクション」。
この不思議な力を持つお宝を使えば、七々々を殺した犯人を見つけることができる。
番組内容2
重護は、七々々コレクションを手に入れるため、冒険部に入部する。
しかし、七々々コレクションを狙って、ひとくせもふたくせもあるプレーヤーの思惑が渦巻いていた…。
出演者
龍ヶ嬢七々々(りゅうがじょう ななな): 田辺留依 
八真重護(やま じゅうご): 小野友樹 
壱級天災(いっきゅう てんさい): 阿澄佳奈 
星埜ダルク(ほしの だるく): 花澤香菜 
唯我一心(ゆいが いっしん): 興津和幸 
茨夕: 鈴木絵理 
徒然影虎: 早志勇紀 
不義雪姫: 能登麻美子 
椴松鷲: 鳥海浩輔 
真幌肆季: 内山夕実 
夢路百合香: 伊藤かな恵 
黒須参差: 櫻井浩美
出演者2
辻深鉄之進: 細谷佳正 
吉野咲希: 久野美咲
スタッフ
【原作】
鳳乃一真(ファミ通文庫刊) 

【キャラクター原案】
赤りんご 

【監督】
亀井幹太 

【シリーズ構成】
倉田英之 

【キャラクターデザイン】
川上哲也 

【プロップデザイン】