(小泉夫人)月本君?あなた月本君じゃない?
(小泉夫人)主人の見舞いに来てくれたのね。
うれしいわ。
筋肉痛ですって。
70過ぎたおじいちゃんがよ。
さあ入って。
あの人きっと喜ぶわ。
(スマイル)いえあの…大丈夫ならもう大丈夫です。
(小泉夫人)夕食作るから食べていらっしゃい。
よその家で食事するの苦手なんです。
そう。
そういう感じね。
あなたも変な老人に追い掛け回されて大変ね。
ええ。
大変迷惑しています。
ウフッ。
あなたホントかわいげのない子ね。
すみません。
すてきよとても。
また来てちょうだいね。
また来ます。
待ってるわ。
(小泉夫人)かわいらしい子ね。
目元が涼しげで。
(小泉)いずれあの子は怪物に化ける。
さなぎの体ははち切れそうだ。
(小泉)私はただそっと彼の背中を押してやればいいんだよ。
(風間)ことしのインターハイも頼んだぞ竜一。
勝利の中にこそ真実がある。
お前には世界で活躍してもらってうちの製品の良さを広めてもらわないとな。
(ドラゴン)おす!しかし団体戦に不安があります。
(風間)ほころびは小さいうちに閉じるか切り捨てろ!
(ドラゴン)片瀬高校に気になるカットマンがいるのであります。
(風間)片瀬?小泉か…。
(風間)そいつは強いのか?
(ドラゴン)まだ分かりません!
(風間)よければ連れてこい。
お前と卓に任せる。
おす!妥協は腕を切り落とすに等しい。
負けたらお前が責任を取れ。
おす!
(ペコ)っしゃあ!3世紀早まったね。
俺に挑戦するの。
(オババ)小泉とスマイルがねぇ。
気に入らねえなどうも。
(ハウリング)あ〜テストテスト…。
(生徒)おいあれ海王じゃね?
(生徒)海王来たよ。
(生徒)見りゃ分かるよ。
(生徒)すげえ頭だ。
(小泉)どこへ行ったんだ?Mr.月本。
どう?組み合わせ。
最悪。
3回戦でコン・ウェンガ。
あら。
そりゃご愁傷さま。
ペコは?準々の相手がちとうるさいけどそれたたきゃベスト4残って全国よ。
うん?あっ来たよ準々の相手。
(アクマ)おーよ!ペコじゃねえか眼中に入らんかったよ。
あん?誰だよてめえ。
ポンコツ校でせいぜい天狗んなってろやスカタン。
ブランド校のコバンザメ。
いいや先鋒任されてんよ俺ってば。
何ぃ!?
(卓)佐久間ミーティングするぞ。
バス戻れ。
おす!スマイル。
まだペコに金魚のふんみてえにくっついてんのかよ。
タムラのオババによろしくな。
伝えとく。
(アクマ)ハンカチ用意しとけペコ。
お前負けんとすぐ泣くかんよ。
メガネ割るぞてめえコラァ!海王の先鋒だって。
フン。
(卓)知り合いか?
(アクマ)おす!昔同じ道場に通ったやつらであります。
あっ風間先輩の姿が見えないのでありますが。
(卓)気にするなやつなら便所だ。
(アクマ)便所…。
(卓)お前にもいつかあの子のつらさが分かる。
ニーハオ。
(生徒)おいあれコンじゃね?
(生徒)渋いねカッコイイ。
(生徒)お手並み拝見代表レベル。
(生徒)どうせ日本語分からないんだろ?
(生徒)チャイナ!こっち見れー!・
(ドラゴン)静粛に願う!彼に対する誹謗中傷は不愉快極まりない。
(生徒)誰?あのハゲ。
(生徒)シーッ。
海王の風間だ。
君と語らいたい。
海王はミーティング中じゃないですか?迷惑か?フッ。
露骨に感情が顔に出る人だ。
(生徒)すげえドライブだな。
(生徒)真横に逃げんぞ。
(主審)ゲームトゥコン選手。
イレブンラブ。
(生徒)城北の村田が1点も取れねえ。
これだけ実力差があるとかえってコン君の実力が見極めづらいね。
やり過ぎですあれは。
こんな大勢の面前であんな飛ばされ方したら立ち直れない。
優しいんだね君は。
そういうことじゃない。
ならば余裕か?
(アクマ)うん?
(ドラゴン)コン君は誰よりも卓球の怖さを知っている人間だよ。
ナショナルチームから落ちたことで彼の人生は一変した。
この島国でプレーすることなどまったく彼の本意ではないだろう。
(ドラゴン)日本を制すれば本国復帰の見通しも立つ。
しかし負ければ復帰どころか日本にとどまることすら困難だ。
それは選手生命の終わりを意味する。
私はね月本君君のプレーが嫌いだ。
確かに技術は素晴らしい。
だが相手の心情を考慮して打つ君の卓球は実に醜い。
君にはラケットを握る資格などない。
私は嫌悪する。
そうはっきり言われるとさすがに不愉快です。
(部員たちの歓声)風間さんそろそろ。
おう。
今行く。
ヘッ。
(チャイナ)ハッ。
(村田)あっ。
(主審)マッチトゥコン選手。
(村田)くそ!
(生徒)何か帰りたくなっちゃった俺。
(生徒)10分っきゃ持たなかったよ村田。
(生徒)哀れだ。
頼むよMr.月本。
手を抜いて打つのだけはやめておくれな。
君の悪い癖だ。
大丈夫ですよ先生。
絶対勝ちます。
注文があれば言ってください。
5点2点スコンク何だって。
そうだ。
コンが10分で倒したんだ。
僕は5分で片付けよう。
何かあったのかね?勝ちたいだけですよ先生。
いけませんか?いや。
大変よい。
(アクマ)風間さんがあんな厳しいこと言うの珍しいですね。
いい薬ですよ。
だいたいやつは昔から…。
(ドラゴン)君は月本君をよく知っているんだったな。
何とか彼をうちに呼べないものかな。
来年私一枚ではきついだろ。
(ドラゴン)やあコン君ニーハオニーハオ。
(アクマ)シカトかよ!うぉ!?コラァ!
(江上)《片高月本?》
(江上)ほい。
はい。
(江上)《知らねえな》《一丁前にカットマンか》よろしくな。
こちらこそ。
(江上)《何しろこれが最後三度目の正直》《1年坊やにゃ負けねえよ》
(主審)レディー…。
(江上)《行きてえな全国》《カットマンなら取りあえずフォアにショート入れて様子見っか》
(江上)《リターン甘く来たらバックに3球目攻撃》《その後はえっと…》《そんとき考えよ》
(江上)えっ!?
(主審)ラブワン。
こいつ速攻!?
(アクマ)あの野郎前でさばく気だ。
(江上)《挑発?なめとんのか》《いちいち切らねえでとっとと決めちまう腹だ》《ガーンホント悲しくなっちゃうよ…》《ほんでもラバーは速攻用じゃねえし次は普通に…》
(主審)ラブツー。
(江上)駄目だこりゃ…。
リターンでノータッチかよ。
(ドラゴン)卓球ではないな。
(江上)《現実はいつだって俺にゃ冷てえや》《飽きっぽい俺にゃよく続いたよ》《根暗にこつこつ3年間》《海行くか…それも悪くねえ》
(主審)マッチトゥ月本選手。
(山田)野郎とんだタヌキだ。
(大田)あんなすげえ速攻隠し持ってやがった。
雑な速攻だな。
気晴らしです。
別の方法はないのかね。
暇つぶしの卓球気晴らしの速攻です。
卓球に人生懸けるなんてナンセンス。
理解に苦しむ。
気味が悪い。
フッ。
(江上)《海行くか…》ガリガリ君はシチュー味でもちゃんとガリガリ部分を残してんのがいいんだよね。
近ごろ自分を見失ってんのが多過ぎんよ。
くそ!暑が夏いぜ!
(ピー子)課程が大切だって私思うの。
(ポー)課程が何だ!男は見えだ!
(ピー子)棄権する方がよっぽど恥よ。
(ポー)だって中国の選手は強いんだぜ?
(ピー子)中国人だからって強いとは限らないわ。
ダンスの苦手なアフリカ人だっているもの。
それに私負けても立ち向かうポー君が好き。
(ポー)ピー子…。
(ピー子)代表クラスったって落ちこぼれのポンポコピーよ。
(ポー)ホント?
(ピー子)勝つチャンスはあるわよ。
(ポー)やつはポンポコピー?あっ!
(主審)マッチトゥコン選手。
んなわけ…。
(ピー子)ねえな。
シャラッ!
(卓)お疲れ。
(ドラゴン)おす!・
(鼻歌)・
(鼻歌)余裕だな。
得意のカットを使わねえのもそのせいか?気に障る?まあな。
速攻は俺のおはこだかんな。
だったら見えやすいとこに名前書いときなよ。
アクマはタムラのときとは違うみたいだ。
気を付けた方がいい。
楽勝ベイビー任せんしゃい。
本気?やけに絡むね。
何かあったんかい?ペコはヒーロー信じる?ピンチのときには必ず助けに来てくれるんだ。
僕がどんなに深く閉じ込められていても。
ハッ。
そんなもんいるかい。
漫画の世界だよ。
僕は信じてた。
もうずっと長いこと彼が来るのを待っていた。
とにかく戦型は気安く変えるな。
変な癖つくぞ。
うん。
(小泉)これで勝負してこい。
あっ。
これツブ高じゃないですか。
貼り替えておいたよ。
まだ無理ですよこれ。
なら試せ。
コンですよ。
(小泉)不足かね?イエス。
月本とコンが打ちますよ風間さん。
うん。
1つ聞いてよろしいでしょうか?
(ドラゴン)うん。
月本のことずいぶん気にしておられますがなぜ?うーん…その辺り少し複雑でな。
何しろ才能とは求める人間のみに与えられるものではないのでな。
・
(鼻歌)頑張れよコンさん。
強いよ僕は。
(チャイナ)フッ。
(主審)フォールト。
ゲームトゥコン選手。
われらが王子も中国相手だと…。
(大田)こんなもんですよ。
・
(鼻歌)・
(鼻歌)
(主審)ファイブセブン。
・
(鼻歌)
(主審)シックスセブン。
(小泉)グッド。
(アクマ)コンは待ちを外されるようになりましたね。
(ドラゴン)うん。
(ドラゴン)うん。
・
(鼻歌)・
(鼻歌)《いいかげん前に出て勝負したらどうなんだい?》《すぐ自分の殻に閉じこもるのねMr.月本》・
(鼻歌)
(主審)ゲームトゥ月本選手。
イレブンセブン。
才能か。
(小泉)パーフェクト。
(生徒)負けそうだってよ例のチャイナ。
(生徒)相手誰?
(生徒)何か片高の。
(委員)1年ですな。
(委員)へえ〜そうですか。
またすげえの出てきたな。
(主審)イレブンシックス。
ゲームトゥ月本選手。
心の動揺がプレーを乱すのだよコン君。
(アクマ)序盤はコンのデータをインプットしてやがったんだ。
正確無比のマシン。
(オババ)いよいよスマイルが本性出してきたね。
禁煙。
《嘘だろ?勝つのか?》
(主審)エイトフォー。
(生徒)おいおい。
(生徒)こりゃもしかするともしかするぜ。
(大田)月本のやつえれえカッコイイことになってますね。
・
(鼻歌)
(チャイナ)ハァハァハァ…。
(小泉)チッ。
(主審)エイトファイブ。
(アクマ)何であんな浮ついた球返すんだ。
やれやれ。
(生徒)例のチャイナ。
(生徒)結局勝つみたい。
(委員)何か防戦一方になりましたね1年の子。
(委員)ですね。
(生徒)かわいかったよね1年の子。
(生徒)分かるそれ!体力差でしょ要するに。
(主審)マッチトゥコン選手。
(江上)海へ来た。
2014/04/25(金) 01:58〜02:28
関西テレビ1
ピンポン THE ANIMATION[字]【あの名作漫画がアニメーションで蘇る!】
チャイナに敗れるスマイル。小泉はその試合を見て怒りをあらわにする。一方、ペコはアクマと対戦する。努力を重ねて成長したアクマ。果たして試合の結果は…。
詳細情報
番組内容
卓球で「この星の一等賞」になりたい星野裕(通称ペコ)と、卓球は「死ぬまでの暇つぶし」の月本誠(通称スマイル)は、小学校から卓球道場に通い、共にラケットを振っていた幼馴染み。
インターハイが近付いたある日、2人は上海から辻堂学院にやって来た留学生・孔文革(通称チャイナ)に会いに行き、その実力を目の当たりにする。
一方、卓球強豪校、海王学園の風間竜一(通称ドラゴン)や、ペコとスマイルと同じ道場出身の
番組内容2
佐久間学(通称アクマ)もインターハイに向け動き始めていた。
地上最速のスポーツ、“卓球”に青春を捧げる、五人五様のネオスポ根物語!
出演者
星野裕: 片山福十郎
月本誠: 内山昂輝
風間竜一: 咲野俊介
佐久間学: 木村昴
孔文革: 文曄星
オババ: 野沢雅子
小泉丈: 屋良有作
スタッフ
【原作】
松本大洋『ピンポン』(小学館 ビッグスピリッツコミック刊)
【監督】
湯浅政明
【キャラクターデザイン】
伊東伸高
【音楽】
牛尾憲輔
【色彩設計】
辻田邦夫
【美術監督】
Aymeric Kevin
【撮影監督】
中村俊介
【編集】
木村佳史子
【音響監督】
木村絵理子
【制作】
タツノコプロ
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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