ミュージック・ポートレイト「泉谷しげる×夏木マリ 第2夜」 2014.04.24

来た。
遅い!還暦を過ぎてますます自分らしく活躍する2人が大切な音楽を持ち寄り語り合います。
・「季節のない街に生まれ」シンガーソングライター泉谷しげる65歳。
フォーク四天王と呼ばれギター1本かき鳴らし声をからして歌い観客を熱狂させてきました。
・「なぜこんな」はやり廃りに惑わされず40年にわたり曲げずに歌ってきたのは今を生きる人々への応援歌でした。
曲げない男泉谷を作り上げた第1夜の5曲。
幼い頃刻み込まれたスターの歌。
フォークに導いてくれた声。
天才に嫉妬した曲。
自分を込めた歌。
そして盟友と運命の出会いを果たした曲。
自分のブランド始めるわ。
ジャンルにとらわれない表現者として自分の道を貫いてきました。
還暦を越え更にカッコイイ女として若い世代の女性たちからリスペクトされる彼女。
しかし意外な過去がありました。
落ちぶれた一発屋のセクシー歌手としてキャバレーを回り続けた20代。
・「くちづけを」そんな青春時代を支えた第1夜の5曲。
音楽と出会わせてくれた父のピアノ。
いじめから救ってくれた曲。
グループサウンズに貢いだ思春期。
歌のすごみを教えてくれた叫び。
そして俳優に向かわせてくれたビート。
あてぇが落とし前つけましょう。
アハハハハ…。
今夜は第2夜。
大人になって訪れた掛けがえのない出会いと別れ。
流れていた音楽とは?「まだそれを言うのかい!」。
忘れられない記憶と音楽。
波乱万丈な2人の人生が今語られます。
1980年代を迎え2人はそれまでとは全く別の道を踏み出します。
30歳を迎えた夏木さん。
一発屋の歌手という境遇から脱出した先は?親分さんご用とは何ですろうか。
それ相応の覚悟はあろうがい。
名優たちを相手に新人とは思えないすごみのある演技で魅了します。
あてぇが落とし前つけましょう。
どうせ何かの間違いだと思いますけんど。
張り詰めた現場で映画の魅力を教えてくれたのは百戦錬磨の監督たちでした。
どうか今日のところは。
そのころはもう鍛えてやるっていう監督がさこれもんで待ってて。
これだもんねすごいよね。
五社さんなんかは私に吹っ切りを教えてくれた。
最初のファーストシーンが闘犬場のシーンで。
柵を越える。
私もドキドキしてるのはきっと五社さんが分かったと思うんだけど呼ばれてさ「君まあ売れない歌手かもしれないけど一応人前で歌った事あるでしょ」と。
「そういうつもりでやればいい。
今演技すると思ったら向こうに仲代達矢さんはいらっしゃるし岩下志麻さんいらっしゃるしビビるでしょ」と。
「君ビビってんのすごい分かるからもっとおおらかに自分の好きな事をやってるようにいけ」って言われて馬みたいなの。
「よ〜いよ〜いよ〜いドン!」って。
そういう現場でもう毎日。
あと「里見八犬伝」っていうのを深作さんとやって。
お前の心が高鳴れば御霊様の鼓動も高鳴る。
アハハハハ…。
こんなものは捨ててこの母を抱いておくれ。
140歳ぐらいの役なんだけど朝9時にスタンバイこんな感じでしてんのよ。
だけど夜中まで撮らないのよ。
だけどこれ深作さんが私への優しさで崩れかかったメイクがいいのかなと思ってたら違うんだよね。
毎日酔っ払ってきて夜じゃなきゃ彼が撮れないという。
だけど京都のうるさい映画のチームが深作さんのためなら夜中でも何時でもパーフェクトな現場をそろえるっていう。
職人たちが深作さんへのリスペクトがあるのを現場見た時に「ああ映画っていいなあ」と思った。
この世界で生きていきたい。
夏木さんは俳優への道をがむしゃらに切り開いていきます。
そんな彼女の背中を押したのは同じく歌手から俳優への道を選んだこの男のしゃがれた渋い歌声でした。
今まで歌だとこういう感じだったんだけどイメージがこうやっと何か体が解放できてさ自分の。
演劇やるようになってからあか抜けたよね。
あか抜けた!偉大な監督たちの手によって新たな魅力が引き出された夏木さん。
このオデオン堂を日本一の…。
その活躍の場は舞台にまで及びます。
・「大声あげず」日本を代表する劇作家井上ひさしの演劇やミュージカルなどで数々の賞を受賞。
一発屋だった歌手は俳優夏木マリとして花開くのです。
一方フォーク四天王と呼ばれた4人が手を組み誕生したレコード会社フォーライフ。
既存の業界に反旗を翻し音楽の理想郷を作ったつもりでした。
しかし泉谷さんは方向性の違いから僅か3年で脱退。
裏切り者と呼ばれ人気も急落していきます。
フォークの黄金期が終わりを迎えた1980年代。
移りゆく時代の残酷さを感じていました。
今や拓郎でも陽水でも泉谷でもないよってはっきりいわれてる時代で。
もう過去の遺物になった。
…と言った方がいいかもしれないね。
来るか?うん。
よしじゃあおいで。
そんな時に舞い込んだのが俳優のオファー。
実在の誘拐事件を基にした2時間ドラマ。
犯人役としていきなり主演に抜擢されます。
野性味ある演技が話題を呼びこの作品はさまざまな賞を受賞します。
あの件はケリがついたんだよ!おばさん。
ホントに分かんなくて。
例えば物陰から飛び出る時に恩地日出夫さんなんだけど最初のワンカット目が建物から出てくるところで。
「歩いてこいお前は」っつってさ。
「はい」っつってさ。
「3つ数えたらだぞカメラ振るからな」っつってさ「123」トコトコトコ。
「OKはい次」って。
次もまた3つ数えちゃったんだよね。
「12」…。
「お前何やってんだ」って言うからさ「いや3つ数えて…」。
「バカかお前は」と。
今は違うんだと。
「よ〜いスタート」で出ろと。
出ろと。
「お前なんか人間じゃねえんだからな。
人間だと思って演技するな」とか言われてさひどい扱いだなって。
こう見えてもついこないだまでフォークの四天王っていわれたのにこの世界通じねえんだっつう。
アハハハハ!これがよかった。
うんよかったね。
多少の有名さは何の価値もないんだと。
どうでもいいんだと。
違うジャンルの違う仕事いきゃ新人だし。
だからホント吹っ切れたね。
「あっそうなんだ」って。
更にアクション映画「狂い咲きサンダーロード」では美術監督を担当します。
若々しく前衛的な表現で近未来の廃虚を演出。
学生映画だったにもかかわらずこの映画はブルーリボン賞を受賞。
映画人としても一目置かれる存在になります。
勢いに乗った泉谷さんは次の作品で自ら監督を務めます。
その時音楽を頼んだのはデビュー前からの同志忌野清志郎。
ラップ調の映画主題歌を作ってもらい2人で歌いました。
・「彼女は傷物おいらは間男」・「ハッカーヤケドで」全然覚えてない。
お台場ですよこれ。
お台場?当時のまだ何もない。
港だよねこれただの。
へえ〜。
当時俺は女として見てるからやりたくてしょうがなかったんじゃない?使えるの?これ。
しかし前衛的な内容は難解すぎるとされ全くヒットしませんでした。
結局残ったのは俳優の道。
気長にやるさ。
でも…。
じゃあ諦めっかい?歌が売れない中演技で食いつないでいきます。
よしやってみろ。
俺がフォローするから。
自分が何となしにこうそれでもやれたのは恐らく夏木さんもそうだろうけど役者をやれてたからであって音楽だけだったら相当差別されただろうね。
それは結果的にはよかったんですよ。
もしこれ音楽だけやってたら過去の遺物に追いやられてた時代ですね。
30代遅咲きながらも俳優として名を成していった夏木さん。
そんな彼女の目の前に型破りの表現者が現れます。
ドイツの…常識にとらわれず自分のやりたい事を自由に表現する姿は夏木さんの心に火をともしました。
考え方が今までの事を全部壊してというか自分が取り組みたい事を全てやってみようと思って。
38歳。
夏木さんが決意したのは半年間のアメリカ留学。
それまで流されるままにやってきた自分の表現を見つめ直します。
そんな彼女を駆り立てた音楽。
それは枠にとらわれない前衛的で独創的なアメリカのメロディーでした。
ボイスパーカッションみたいなそういう人とも聞こえるんだけど踊ったりっていう。
彼女は独りぼっちでやるからそのソロパフォーマンスがホントに彼女の生きざま。
すごくこう何て言うのかな破壊してる感じがしたの。
演劇をいっぱいやっていろんな事やらしてもらったんだけど…。
楽しいよ。
褒められたりしたらうれしいし。
楽しいんだけどでも自分の演劇って何だろうって一回見つめようと思い肉体的には40越えてから自分の演劇っていうのを作ってみようと思って無謀にも一人舞台を始めたのよ。
Areyousure?夏木さんが40歳で挑んだのは演出から振付まで自分一人で作り上げる舞台。
夏木マリそのものをぶつけた全身全霊の表現。
しかし一番評価してくれたのは日本ではなく海外の観客たちでした。
私「印象派」に関しては自分から発信してるもんなんでもう戦いですよ。
戦いだよね。
体もアスリート的につくるし。
ロンドンでやった時お客さん帰ったからね。
あ〜いいね。
最初ショックで「え〜帰っちゃった」。
今でも分かるけどロンドンでやった時7組帰ってったのよ。
それは日本のアカデミックな作品が来ると思ったんだろうけどとってもアバンギャルドだったから。
そしたら向こうではお客さんが帰る反面残った人はもう「ブラボー」なのよ。
だから「また行っちゃおうかな」みたいになっちゃうんですよね。
「夏木マリは歌が下手だったから」っつったけど今は…今も下手なのかもしれないけど表現力が雲泥の差だもんね。
よくなったなあと。
ホント?だから「印象派」やってる時の素顔の自分の顔が一番好き。
そうだと思う。
誰かお二人をハムレットのもとへお連れして。
夏木さんが放つ表現者としてのオーラ。
それは演劇界の巨匠蜷川幸雄が認めるまでの存在になりました。
お前は私の心を真っ二つに裂いてしまった。
一方俳優業のかたわら愚直に歌い続けていた40代の泉谷さん。
1990年代相次いで大規模な災害が発生します。
こんな時自分は歌で応援する事しかできない。
すぐさま街に飛び出し一人歌で募金を呼びかけました。
マイクがなくても周りからどう見られてもギターと歌で立ち向かう姿がありました。

(ギター)・「Hey!It’sgonnabealright」俺は今を必死に生きる人々に歌いたい。
自分の歌が過去のものとされた1980年代を越え曲げずに歌い続けた泉谷さんは再び歌で時代とシンクロします。
そしてかつての自分のように現実への怒りを歌う若い世代とも出会います。
エレファントカシマシ。
「くだらねえと」っていう言葉ですごいなあと。
まあ歌もうまいしねこいつは。
だからちゃんと次の世代のやつにやきもち焼けた自分がねよかったかなって。
いろんなものをすてきだと思ってきた訳じゃない。
いまだにそういうふうに思える相手がいたっていう事は…。
やっぱりいつまでもやきもち焼いてたいじゃない。
ですよね。
ねえ。
達観しちゃってさ「人は人自分は自分」なんてなりようがないんだから。
何でカメラ目線なんだか分かんない。
ならないから。
ならないからね。
ホントに。
だから彼とライブとか一緒にやってね「てめえなんかに負けねえぞコノヤロー」とやってる瞬間が好きだな。
ジャムセッションというさイベントで暮れにやったんだけど思いっきり負けちゃって。
こいつがよくて。
負けちゃったの?勝ち負けじゃないんだけど。
分かるよね自分で。
そうそうそう。
「負けた自分もすてき」とか思って。
そんな泉谷が好き。
でしょ?人生の折り返し地点に来た2人。
そこにあったのは出会いの歌そして別れの歌でした。
50代目前。
夏木さんはこの映画に出会います。
この湯婆婆の声で圧倒的な存在感を示します。
「何で私がお前を雇わなきゃならないんだい。
見るからにグズで甘ったれで泣き虫で頭の悪い小娘に仕事なんかあるもんかね」。
悪役だと思っちゃった訳よ。
自分の中でね。
だから悪役のAコースBコースCコースなんて考えちゃってさ。
それでもう張り切って行っちゃう訳よ。
笑わないでよ。
その時宮崎駿さんもすてきだった。
スタジオの一番後ろにいてそんなに口は出さないんだけど1回目Aコースやってみました。
違うなって。
じゃあBコースになって。
Cコースでもうネタがない訳。
そしたらね来てさ宮崎さんが。
「あの…これ悪役だと思ってるでしょ」と。
ただこのお湯屋さんを仕切っているお仕事を頑張りたいおばさんなんだと。
私のスタジオジブリの上に鈴木というプロデューサーがいますと。
それが金勘定してるんですと。
そういう感じでこの人は一生懸命商売をしたいんだよと。
だから悪役だと思ってやるなって言われてさ「目からうろこ」で。
普通に力抜いて私なんか6分目ぐらいの力なのよ。
「誰だい?それは。
教えておくれな」。
「ここで働かせて下さい!」。
「まだそれを言うのかい!」。
もっとやりたいやりたいって。
そういう時だったから。
自分の時期が。
こんなんでいいのかって帰ったら映画見たらちょうどよかったね。
そうなのよ。
だからいい監督だなと。
そういうさ「いやこの声はちょっと狭めて下さい」とかさちっちゃい声でとかゆっくりとかそういう事じゃないのよ。
テクニックの事は何も言わずそのさあの気持ちを教えてくれたって事は吹っ切れた。
そして夏木さんは59歳で結婚という大きな決断をします。
パートナーとの運命の出会い。
そのきっかけはあるシャンソンでした。
まあもともとエディット・ピアフの歌じゃない。
向こうのシャンソンピアフもそうだけど戦いの歌になってる訳ですよ。
壊してこの「パダン...パダン」を私らしくやりたいと思った時にちょうどウテ・レンパーも同じようなアレンジで壊して作ってたのね。
これいいなと思って私のレパートリーにしたりしてんだけど。
最初のイントロが「パダン」っていったらジュッって何か音入るの。
「パダン」「パダン」これピアフが何か恐怖で「パダン」って誰かが言ってるみたいっていう事なんですよね。
自分のコンプレックスだったり追ってくるっていうような歌らしいのよ。
その時に音が私も欲しくてイントロで。
「パダン」ってやって昔はさ普通の当たり前の音が入ってくる訳。
「パダン」ドコドンとか「パダン」ビュ〜とか。
それが何かちょっと予定調和で違うなと思い私譜面読めないから「それはガ〜ッてやって」とか「キ〜ッてやって」とか言うんだけど伝わんないの。
である日斉藤ノヴって人がライブで一緒になった時にギ〜とかカ〜とかっていう分からない日本語を言った時に楽器車からホースを持ってきたの。
パーカッションのホース。
でね「パダン」って言ったらシュ〜ッてホースを回したの。
その時に私の欲しいのはこの音だと思った訳。
それで斉藤ノヴって私と共通言語があるなと思った時のちょっと好きになったような感じの…。
ノロケか。
一方泉谷さんは敬愛してやまない一人の男を失います。
盟友忌野清志郎の死。
その2か月後に開かれた追悼のステージ。
清志郎と初めて出会った時のときめきが詰まったこの歌を歌いました。
・「Woh,君と話した」・「長い長い電話」・「2時間35分」…っていう歌を歌えって言いやがってよ。
バカヤローそう簡単に歌える訳じゃねえんだ。

(ギター)
(歓声)泉谷さんの中にはこの歌を歌う清志郎が今も生き続けています。
「スローバラード」。
これは最高傑作だなと思ってるんで。
自分の中ではちっとも古くならないし。
これは彼しかできない。
運命の出会いからおよそ40年。
泉谷さんの心には1つわだかまりが残っていました。
泉谷さんがゲストとして参加したアルバム「カバーズ」のレコーディング。
スタジオで泉谷さんが発したひと言が清志郎との間に深い溝をつくる結果となりました。
親友だからこそのひと言が抜けないとげとして今も心に刺さっています。
「カバーズ」におけるどういう風の吹き回しか分からないけど政治にあるいは「君が代」をいじったりとか。
何の意味があるんだか分からないのね。
だって俺は長いつきあいだけどあいつが政治の話した事一度もないんだから。
原発の歌もカッコイイとは思う。
でもそれは現実に擦り寄ってるなという。
あなたの創造の世界ではないっていう。
「結局『スローバラード』とか『トランジスタ・ラジオ』みたいなものもう作れないんだろあんたは」みたいな事言っちゃったからそれはもうケンカですよね。
ともに表現者であるがゆえ簡単には譲らない2人。
その溝はついぞ埋まる事はありませんでした。
まあしょうがないよね。
俺は別に友達になりたかった訳じゃなくてアーティストとして保守的かもしれないけどもこうであってほしいという事はちゃんと言ったしね。
まあ許してくれなくても別に構わない事で。
全然それは。
俺の忌野でない限りは忌野清志郎であっても忌野ではないんですよ。
それは分かる気がする。
ねえ。
それは最後までずっと俺が死んでもそういうふうに言うだろうね。
向こうで会ったとしても。
「あの時ケンカしちゃったね」ってさ。
でもそれは譲らないと思う。
だからそれほど彼はいいもの作ったんだから。
責任取れコノヤロー!そういう事だね。
ねえ。
やっぱりねどういう動機にしろ作っちゃったものの責任は取って頂かないと。

(歓声と拍手)今の自分を表す9曲目。
還暦を迎えた夏木さんが得た称号…自分を貫く彼女が60を過ぎて今一番力を入れている事。
・「アタシ達に頼ったって置き去りよ」・「NONO」そんな彼女が今歌えるようになった歌があります。
・「Crybaby」それはジャニス・ジョプリンの「CryBaby」。
人生のどん底時代いつかこの歌にふさわしい歌手になると封印していた歌。
・「Cry」アハハハハ!・「baby」・「crybaby」今感とかさそういうのやっぱりいろんな人から刺激受けたい訳。
そうするとやっぱり今一番カッコイイなって思うのは最近聴いた曲の中ではこの「ロード」がすてきだなと思ったので。
「こういう人に影響されたいなたくさん」と思って。
遅ればせながら歌でもう一仕事したいとは思ってるのね。
だからそういう意味では今を感じる音楽をたくさん聴いていきたいしブラッシュアップしていきたいなと思って。
まあ仕事全般に言えるんだけど発展途上だから。
どんどんどんどん年を重ねても発展途上でいきたいですよ。
そうだね。
・「俺の胸の」・「叫び声が」・「俺にはいつでも」・「聞こえる」・「胸が痛い」・「胸が痛い」・「欲しいものはおまえだけ」あれだけのこだわりがあるっていうのはまああんまり怒ってる姿見たくないけど…。
見たくないけどでもしょうがないよね。
あの…やっぱり適当にね仕事しちゃう事がまあ中にはいてさ。
まあ適当にやってる訳じゃないんだろうけど。
やっぱ俺たちは次元のもう一つ先へ行きたいんでここまでは誰でもできるみたいな。
もう一つこう…。
つまりホントにゾクッとさせたいしプレーヤーもゾクッとしたいじゃない。
だからホントに自分は恐らく命懸けになってしまうしそれによってもし声も取られ命を絶ったとしても悔いはないな。
うん。
・「季節のない街に生まれ」去年の大みそか。
65歳で初出場した「紅白歌合戦」。
「春夏秋冬」を作った40年前と変わる事なく今を生きる人々を励ます姿がありました。
全く同じ格好なのよ。
服結局買わなかったのよ。
この買わないという精神が…。
カッコイイんでしょ?自分では。
美学なんでしょ?泉谷の。
家族なんかバカだからさ周りもNHK出るんだからいい服買ってこいって言うんだよ。
何で買わなきゃいけねえんだって。
でもその時スーツ着たら気持ち悪いよ。
どうかと思うだろ?これでいいですよ。
でふだん着で行くって言いだしたらさみんなあぜんとしたのよ。
しかも本番直前に歯が抜けちゃって真ん中の。
・「今日ですべてが終わるさ」・「今日ですべてが変わる」・「今日ですべてがむくわれる」・「今日ですべてが始まるさ」で俺ってカッコイイなって思ってさ。
アハハ!そういう泉谷好き。
それすてきだよ。
最高ですよ。
その強さだよね。
結局このおやじはこういうやつだっていう。
確認させてよかったね。
よかったよ。
最後に2人に聞きました。
人生の終わりに聴きたい曲は何ですか?これをね私の葬式にかけてもらいたいなっていう曲。
私最初がほらスタートがピアノでしょ?やっぱり子ども時代に受けた影響って大きいんだなと思って。
いくつになっても。
死ぬ時もそういうふうにしたいなと思って。
私今デスノート書いてんのよ。
書いてる?もうすぐ死んじゃうよ。
何を?デスノート。
デスノート?書かない書かない。
私書いてんのよ。
数少ない人を呼べと。
私の親しい人を呼べ。
好きな人を呼んでこういうテーブルクロスに黒と白のストライプのテーブルクロスでフィンガーフードを出してその時に私が好きだったお酒を出し…まあ飲めないんだけど好きなお料理をフィンガーフードででまあちょっとそんな感じで音楽は「オンブラ・マイ・フ」と。
分かりました。
細かく書いてあるからよろしくお願いします。
相当細かいね。
へえ〜。
考えねえな。
俺は結構…トイレに便器の便座を下ろすのを忘れてはまってそのまま逝っちゃうんじゃないか。
アハハハ!何聴きたいの?最期。
考えてねえなホントに。
考えてないですよそんなもの。
偉いね元気だね。
全く考えてないですね。
だからこの企画俺間違いだと思う。
だけどまあ無理やりね無理やりですよしかたなく。
童謡ですね。
「かごめ」とか「からすの子」とか。
やっぱり基本的にあんだけ簡潔にやれる才能が一番すごいなと俺は思ってる訳。
歌詞が少ないんだよね。
少ない。
少ないけどちゃんと伝わるんだよね。
「うしろのしょうめんだ〜れ」ですから。
怖くない?怖いけど。
ねえ。
あの深さと単純さと芸術性と。
あれが才能だなと俺は思う。
最近ね新しい曲作ってもね歌詞が多い。
グダグダ書き過ぎ。
人生を彩った音楽は記憶を鮮やかに呼び覚まします。
人生の大切な10曲。
あなたはどんな音楽を選びますか?2014/04/24(木) 23:00〜23:45
NHKEテレ1大阪
ミュージック・ポートレイト「泉谷しげる×夏木マリ 第2夜」[字]

泉谷しげる&夏木マリの「人生の10曲」▽泉谷が盟友・忌野清志郎との確執を告白▽どん底だった“売れないセクシー歌手”夏木を役者に導いた映画の巨匠たち▽エレカシほか

詳細情報
番組内容
泉谷しげる&夏木マリの「人生の10曲」▽還暦を超えても世間にこびない発言と活動で若い世代からリスペクトされる二人の人生に流れていた音楽は?▽泉谷が盟友・忌野清志郎との最期まで続いた確執を告白▽映画の巨匠たちに見いだされどん底の“売れないセクシー歌手”夏木が切り開いた役者の道▽“フォークの裏切り者”泉谷が体当たりで挑んだ俳優業▽「スローバラード」RC/「春夏秋冬」泉谷/「今宵の月のように」エレカシ他
出演者
【出演】泉谷しげる,夏木マリ,【語り】ヒロ寺平

ジャンル :
音楽 – その他
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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