当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫今日はなんといっても日米首脳会談。
その模様をこれからじっくりお伝えします。
日米安保に関してもオバマ大統領からある意味、これは踏み込んだ発言というものがありました。
日本側はそれは得られたというところがあると思います。
それからTPPに関してはかなり難渋しておりまして本当にお互いに引くに引けない状態でまだ協議が続いている。
このあとも続くのではないかとみられています。
今日1日のドキュメントもお伝えするんですがその前に、夜になってウクライナ関連のニュースが入ってまいりました。
非常に気になるのでここでお伝えします。
親ロシア派による市庁舎占拠などが続いている東部のスラビャンスクでウクライナの治安部隊が強制排除に乗り出しました。
親ロシア派側に死者5人が出る事態にすでに発展しているということです。
ウクライナの治安部隊が日本時間の夕方装甲車とヘリコプターでこのスラビャンスク近郊の幹線道路に設置された親ロシア派の武装グループの検問所を攻撃しております。
これまでに親ロシア派とみられる民兵5人が少なくとも死亡。
そして治安部隊1人が怪我をしたということです。
部隊は更に市の中心部の親ロシア派が占拠する市庁舎に向けて作戦を続けている模様だということです。
ウクライナの内務省によりますとスラビャンスクの親ロシア派の市長はウクライナの治安部隊に協力する市民に対しては銃撃も辞さないと話すなど緊迫した情勢になっています。
ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は22日にジュネーブでのアメリカ、ロシアEU・ヨーロッパ連合を交えての4者合意を受けて中断していたテロ掃討作戦の再開を明らかにしていました。
ロシアのプーチン大統領はこの事態を受けましてウクライナの強制排除は自国民に対する裏切りだと反発を更に強めているということです。
恵村さん、これは非常に今後、ロシアも黙っていないということも考えますと、いやな雰囲気になってきましたね。
≫ロシアがどう対応するかですね。
そこが一番の焦点ですね。
≫どちらもこういう強制排除なり軍事的な動きに出たらなんの得もしないとわかっていても、どうしてこういう強制排除に…。
強制排除だといってましたけど本当にやりましたね。
≫一番苦しむのは普通の市民だということですよね。
そこを忘れてもらっては困りますね。
≫恐らく、今日のオバマ大統領の頭の中の半分以上はこのあとも更にお伝えしますがウクライナのことがあったと思うんですね。
今日の共同会見を聞いていても。
その模様は、また後ほど詳しくお伝えしようと思います。
それでは今日の日米首脳会談朝からの動きこちらからご覧いただきます。
≫国賓として来日したオバマ大統領。
今日は、公式行事が目白押しだった。
迎賓館で行われた日米首脳会談は1時間45分に及んだ。
そして、注目の発言が飛び出したのがこの共同記者会見の場だった。
≫午後7時、皇居前です。
オバマ大統領が今日2度目となる皇居に到着しました。
これから皇居内では宮中晩さん会が開かれます。
≫タキシードを着たオバマ大統領。
天皇・皇后両陛下がお迎えした。
皇后さまとにこやかに談笑する。
皇居・豊明殿で今夜行われた宮中晩さん会。
安倍総理をはじめ歴代総理大臣。
キャロライン・ケネディ大使の姿も見える。
≫今日1日分刻みのスケジュールで動いたオバマ大統領。
午前9時過ぎに皇居に入った。
周囲に不審物がないかお堀の中も事前にチェックされた。
≫ウエットスーツを着こんだ隊員たちが、お堀の上をゴムボートで進みながら不審物がないかなどを検索しています。
≫皇居で行われた歓迎行事。
5年前の来日以来オバマ大統領にとって2度目となる天皇・皇后両陛下との懇談。
再びお会いできてうれしいですとオバマ大統領は挨拶したという。
宮内庁によると懇談は打ち解けた雰囲気でおよそ30分間行われた。
そして日米首脳会談。
会見が立て続けに行われた直後オバマ大統領は迎賓館で拉致被害者家族の横田夫妻らと会った。
この面会は、昨日の夜中急遽決まったため大統領の時間が10分ほどしかなかったがめぐみさんの写真を手に取りこう述べたという。
≫封鎖されたレインボーブリッジをゆっくりと走るオバマ大統領の車列。
次に向かったのは科学技術政策にも力を入れるオバマ大統領らしい選択だった。
日本科学未来館。
アシモが出迎えた。
≫そして若い世代に向けてメッセージを送った。
≫午後4時過ぎ訪れた明治神宮。
日本の歴史に触れたいという理由からだった。
明治神宮では絵馬を奉納した。
小さい文字で書き込んだ。
多くの人がともに正義と平和を推し進め世界が繁栄しますようにと書かれていた。
≫そして、つい先ほどの映像が今入ってきました。
10時過ぎとなっていますが宮中晩さん会を終えてオバマ大統領を乗せた車を中心にアメリカ側のかなりの台数15台以上でしょうか車列と、それから晩さん会を終えて帰る方々の車もその後ろに続いているのかもしれません。
ご覧のようにこのライトが帯のように連なってカーブをゆっくりと切っていくオバマ大統領をはじめとするアメリカ陣営の車列。
ライス大統領補佐官カーニー報道官それからNSCのスタッフなど大統領側近を乗せた車列。
それからSPほか警護要員として武装したスナイパーの車列も加わっているとされています。
今、その映像をお届けしました。
そして今日、非常に重要な話し合いがあったわけですね。
安保とそれからTPPと、この2つは本当にDNAの2重螺旋のように織り成していると思われますがこれ、なるべくわかりやすく安保とTPPを分けてこれからお伝えしようと思います。
恵村さんに加えてお二方、専門の方をご紹介します。
テレビ朝日の政治部長の藤岡信夫さんです。
そして、テレビ朝日ワシントン支局長今回、大統領と同行取材ということで新堀仁子さんにも入っていただきました。
よろしくお願いします。
こちらから項目いきましょう。
≫まず安全保障問題です。
今日、オバマ大統領が初めて尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲内だとはっきりと言いました。
この発言の真意はなんなのでしょうか。
そして、発言が広げる波紋に迫ります。
≫アメリカの軍事的影響力の低下台頭する中国。
東アジアの軍事バランスが微妙に変化する中で開かれた日米首脳会談。
≫1時間45分にわたって行われた首脳会談で注目されたのは尖閣諸島をめぐって対立する中国への対応と交渉が煮詰まってきたTPP・環太平洋経済連携協定の問題だ。
共同記者会見で尖閣の問題を切り出したのはオバマ大統領だった。
≫アメリカの大統領が尖閣が日米安保の適用対象と明言したのはこれが初めてだ。
アメリカの記者からは更に突っ込んだ質問が出た。
≫オバマ大統領は安倍総理に中国との対話は重要であると釘を刺したという。
そして武力行使についてはこう語った。
≫更にオバマ大統領は、尖閣が安保条約の適用対象というのは何も新しい話ではないという点を強調した。
≫そして再度、中国との関係改善を求めた。
≫こうしたオバマ大統領の発言を受けて安倍総理は…。
≫今日の日米首脳会談について中国は…。
≫安倍総理がこだわる集団的自衛権についても首脳会談で議論された。
≫ただ、オバマ大統領に対して集団的自衛権についての質問が出なかったためこの点の評価はオバマ大統領の口から直接聞くことはできなかった。
一方、公明党の山口代表は…。
≫ここから詳しく伺いたいんですが新堀さん、どうでしょう。
尖閣が日米安保第5条の適用範囲になったということでアメリカの大統領が初めてそれを言及した。
日本側は非常にそれをよかったと当然見るわけですが。
オバマ大統領のニュアンスは若干、違っていて。
昔も今もそんなに変わっていないということをしきりにいっているニュアンスがありましたね。
≫それは中国に対する気遣いが、すごく大きいとは思うんですけど。
ただ、今回、一番大きなアジア歴訪の目的がそもそもアジア重視政策というものがオバマ大統領がとっているこの政策が果たして本当に機能しているのか。
そして、むしろ最近は焦点がぼけてきているんじゃないかという批判まである中で。
≫シリア、ウクライナ問題を抱えている中で。
≫ですからこれをまず払拭するという狙いがすごく大きかったものですからオバマ大統領の口から具体的に尖閣諸島、それから安保5条という言葉を出すことでアメリカは同盟国を守りますと。
その決意があるんですということを日本も、中国もそして、その先にある東南アジア諸国に対してもアピールする狙いが一番あったんだと思います。
ですから、いたずらに中国を刺激しないようにしながらでも、そのことだけははっきりさせておきたい。
これが今日の会見に表れていたとみられます。
≫確かに、このあと韓国にも赴きますがそのあとマレーシア、フィリピン南シナ海でトラブルを中国と抱えているところも含めてとなると第1列島線を伝う旅でもあるわけですね。
そうすると今の目的をはっきり見せたと。
≫この言葉ではっきり見せたと思います。
それと同時に中国に対してもう1ついわなければいけないのは今、東シナ海では中国と日本の間でいつ、何が起きてもおかしくないという危機感がペンタゴンを含めワシントンには非常に高いんですね。
むしろ北朝鮮の脅威よりもそちらの日中衝突の脅威のほうが大きいという見方があるくらいですのでそれを、日本にも中国にもとにかく事を荒立てないようにしてほしいと。
ここで自分が介在することによってそのメッセージも伝えたかったのではないかとみられます。
≫その中でもう1つ新堀さんに伺いたいのがこれ、単純に第5条適用でアメリカは尖閣で万が一、いやだけれども日本と中国が衝突なんていうとんでもない局面になったときは必ずアメリカが出てくるというふうに短兵急に考えがちなんですが決してそういうことじゃないですよね。
≫それはVTRでもオバマ大統領の本人が発言で言っていましたがそのたびに武力を行使すると。
何か起きたらアメリカが必ず出て行って武力行使するということにはならないと。
それは特にこの政権においてはシリアもイランもそうですがすべて平和的な解決外交的に解決する。
あるいは経済制裁をしていくんだと。
武力行使は本当に最後の最後の手段であってそれほどやる気がないんですよということは、ずっとこの政権は送り続けている政権ですのでそれも今日ははっきり会見の中でさせたと思いますね。
≫藤岡さん、そういう中で先ほどVTRの中に中国に精通している小原さんの発言がありましたけどこれ、中国に対して今出たようにオバマ大統領今日、日本目線で見るとかなり中国に気を使って中国の台頭を望むくらいのことを言っているわけですねオバマ大統領。
で、あるにもかかわらず中国は表面上は当然だと思いますがかなり、中国は今日の発言に不満を持っているというニュアンスの発言が出てきましたけどどうですか。
≫政府関係者ですけど尖閣にも安保を適用という言葉を大統領から引き出せたのはこれは、満額回答だといっているんです。
ただし、その一方で平和的解決そして、外交が大事だということを言って更に日本に対して中国と対外信頼調整を進めるよう注文をつけているわけです。
この点に関して政府関係者の1人はオバマさんは相当、中国に気を使っていたと。
日本のペースに完全に乗ってくれなかったと分析していますね。
≫その中国は、かなり不満を持っていると。
少なくとも表向きはしているわけですよね。
藤岡さん、今後見えてくるのはもちろんそれは何回もいいますがこうやって尖閣という言葉がもし、共同声明にちゃんとのってくると。
TPPの問題でもめてますから後ほどやりますがまだ確定ではないですが載るとすれば日本にとっては大きな前進。
力強いことだと思いますし評価していいことだと思います。
だからこそ日本は中国とこれから更にしたたかにうまくやっていく回路を持たなきゃいけないというのは痛感するところじゃないですか。
≫ですからオバマ大統領外交、平和的解決を強調しているわけです。
日本側にそういう満額回答という形リップサービスするとともに注文をつけて日本側は宿題を背負ったというところもあると思います。
≫そして先ほども出てきましたが集団的自衛権に関してオバマ大統領になぜ記者の方々のどなたかが直接、聞かなかったんですかね。
安倍総理だけが言ってるんですよね。
≫質問の回数が少ないからいっぺんに聞いたということで安倍総理が代わって、その分は答えているというふうなことでありますね。
≫これ、集団的自衛権の話はどんどん進みますね。
今日の話を経て。
どうですか。
≫集団的自衛権の行使容認を憲法解釈を変更するということを進めたい自民党関係者というのはこの発言を歓迎していますし追い風になっています。
VTRにもありましたように公明党はやっぱり警戒していますしただし、ある公明党関係者はオバマさん自身の口から明確に支持するというふうに言葉は出なかったということでそれほど強い支持ではないのではないかというふうにやんわりと自民党側を牽制している形ですね。
≫だからこそ、今日オバマ大統領がどう言うか聞きたいところだったんですが恵村さん、どうですか。
この安保に関しては。
≫私は印象的だったのはオバマ大統領は中国の習近平国家主席に向かってしゃべってるところがあったなと思うんですね。
例えば我々アメリカは中国とも緊密な関係を結んでいる。
中国は世界にとって非常に重要な国だから貿易や気候変動、開発の分野にもかかわってほしいと言っていますよね。
日本は首脳会談を中国牽制のいいチャンスだと捉えていたわけですがアメリカにとってみればやっぱり中国とうまく付き合いたいというメッセージを発する場ととらえたところもあると思います。
オバマ氏が言うように日米同盟だけでアジア太平洋地域の安定というのは望めませんので、やはり米日中の3大国がそれぞれにいい関係を作っていいかなければいけないのでそこのところも日本も中国とうまくやる、もっと汗をかいてくださいというのがオバマ大統領が一番言いたかったところではないかと思います。
≫今日の会談のニュアンスを持って日中の回路の必要が、ものすごく重要になってきますね。
共同声明の安保に関する声明の中身にまでかかわってきそうなもう一方のこの問題が全く見えていませんね。
≫もう1つの重要課題はTPPですよね。
昨日から今日にかけて実に3度にわたって協議が行われています。
その甘利大臣とフロマン代表の昨日からの動き。
そして、日米共同会見の模様併せてご覧ください。
≫難航するTPP。
オバマ大統領は日本に対して強い口調で譲歩を迫った。
≫強気の姿勢を崩さないアメリカ側。
昨日の夕食会のあと安倍総理とオバマ大統領は交渉を加速させるよう甘利大臣とフロマン代表に指示していた。
深夜にもかかわらず両大臣は急遽協議を再開した。
≫今、時間は深夜1時半になろうとしています。
こちら内閣府ではTPPの閣僚会合が再開していて深夜にもかかわらず大勢の記者が待機しています。
≫異例の再協議は午前3時まで続いたが焦点の牛肉や豚肉の関税引き下げをめぐり折り合わなかった。
そして、両首脳は再び協議を指示。
本来、このタイミングで発表されるはずの共同声明は異例の先送りとなった。
≫フロマン代表との会談を控え甘利大臣は自民党本部に。
石破幹事長と西川TPP対策委員長と協議した。
≫そして再び日米協議が始まった。
≫今、3時10分です。
フロマン代表が内閣府に到着しました。
日米首脳の指示を受けてこれから3度目の協議に臨みます。
≫フロマン代表はコーヒーを持参し皆さん、眠いでしょうからと出席者に配るなど気遣いを見せたという。
2時間あまりに及んだ協議。
フロマン代表は無言で会場をあとにした。
そして、甘利大臣が姿を見せた。
果たして、進展はあったのか。
≫どうあれ、大臣、本音が出たという感じでしたね。
今のひと言は。
そして、昼夜を問わず昨日から今日にかけてやっている中で、更に入った情報によりますと深夜にも甘利、フロマン協議。
この閣僚級協議というものが開かれる。
明日、藤岡さんオバマ大統領がもう飛び立つまで。
韓国に向かわれるまでギリギリまでこれ、やらなきゃいけない局面になっていますか。
≫政府関係者はこれからが勝負なんだと。
最後の最後まで、オバマさんが飛行機に乗って飛び立つまで交渉は続くんだというふうに言っていますね。
≫そういう中でこのTPPと安保を仮に分けていますがお伝えをしているときに。
全然分けられないような局面に入ってきたという見方もありますね。
≫先ほど入ってきた情報ですが日本政府関係者によりますとアメリカ側が相当更に強硬になってこのTPPがまとまらないと共同声明に尖閣の言及がなくなるということを言い出しているんだそうです。
その共同声明自体がこのTPPの交渉が終わらないとできないというふうなことになっているわけですがある種、人質状態になっているんですね。
他方、自民党関係者自民党幹部ですけど尖閣で満額回答をもらったのに何もこちらからないというのもないでしょうというそういう声も出てきているんです。
そんな中で安倍総理が先ほどの共同記者会見のあとに甘利さんに、なんとしても妥結しろという指示をしたという情報も入ってきています。
≫なんとしても妥結しろということはものすごく荒っぽい言い方ですが牛肉と豚肉を関税をなくさないとアメリカが納得しないような局面にあるからずっと溝があるわけですよね。
妥結しそうにもないですよね。
≫そうなんです。
総理自身はなんとかまとめたいという思いはあるんです。
TPPというのは成長戦略の中の大きな柱という意識があって成長戦略なかなか目玉がないという中でこれをまとめたいという思いは強いんだと思います。
しかし、豚肉、牛肉で譲れば自民党の農水族は黙っていない。
次の日曜日の鹿児島の補選にも影響するかもしれない。
譲るに譲れない。
それと政府高官によると今回のTPPの交渉は聖域を守るという総理の言葉のロジックで固められている。
総理の言葉をたがえることはできない。
これをたがえるというのはこれをひっくり返せるのは総理自身しかないわけですよね。
甘利さんとフロマンさんが何度会っても決まらない。
総理自身がある種どこかで決断しないといけないと。
ただし決断するということはものすごく難しい問題をはらんでいるということですね。
≫今、農水省が出ていますけどこれは、本当に仕事で頑張ってやってきた畜産の人をはじめとしてえらいことになりますからね。
これは。
≫ある政府関係者ですが94年に史上初めて首脳会談が決裂するというのがあったんですがクリントンさんと細川さんの。
このときに雰囲気が似ているということを言っていますね。
あの時もアメリカの通商代表の方がいて日本側は当時の方がロングランの延々と交渉をしたというのがあってどうもあのときに雰囲気が似ているとそれぐらいのガチンコ状態ということです。
≫今の話、新堀さん。
もしかしたら尖閣という言葉を外すかもしれないとアメリカが揺さぶりをかけているというのだけどあれだけオバマ大統領が今日両者で会談をして見せてそんなの、引っ込めたらこれまた大変なことですからちょっとありえない気もしますが甘いですかね。
≫そこまで私は、これとTPPと尖閣問題を一緒くたにするようなことはないと、アメリカ側を取材している限りそれはないのかというふうに見ております。
ただ、当初このTPPに関しては去年のうちに大筋で合意しようということでアメリカは頑張ってきていてそれができなくてなぜかというと今年の秋に中間選挙があるわけで選挙が近づけば近づくほどアメリカは妥協できなくなるわけです。
それがわかっていたから早くやりたかった。
でも、できなかった。
そして今になってみると例えば、自動車は完全にオバマさんの支持基盤である労組が後ろについていますから民主党の方が全くやる気がなくなってしまっているような状態ですね。
ですから、いまだに大統領の貿易促進権限すら取れていないと。
オバマさんは交渉権を持っていないんですね。
≫交渉して内容をもちろん合意したとしても持って帰ったら議会ではねつけられちゃう可能性があるような状態。
そういう状態で今、やっていますので。
そういう意味ではアメリカが今、安易な妥協は絶対にできない状況です。
≫だとすると我々マスコミの多くが間違って伝えてきたところが正直あると思うんですね。
このところのTPP報道に関してこれ、大いに反省しなければいけないと思いますが、アメリカは秋の中間選挙までに決めたいがゆえにアメリカもせいている。
焦っているとはいわないが急いでいる。
だからなんとか決めなきゃいけない。
アメリカも担当大臣が往復した。
なんとか落としどころがあるはずだというニュアンスで伝えたこともあったわけです。
アメリカは実は全然急いでいないことが今回は決めなくてよかったんですか。
≫合意できれば、これはものすごくある意味オバマさんにとっても特典になりますしそれこそ、選挙のときには雇用を創出するとかすごいアピールになるわけです。
TPPはそういう意味でアメリカに大きな意味を持っていますしそれからまとめられたという実績にもなるわけですから実と利と両方あるわけです。
ですからアピールになることが確かだったのでこの勢いを借りてこの日米首脳会談の場を借りて前へすごく進めたかったという思いは非常にありました。
それは会見からも取材しても感じました。
ただ、ギリギリまで粘っているというのがもしかしたら本当に最後まで望みをつないでいて何かしらここで決めていかれるのではという最後の望みを持っているのではないかなとみえるんですが。
≫それは、逆に言えば日本側からすれば苦渋の選択だということも。
もしそうなるならなりかねないわけで非常に難しいところですね。
恵村さんはどうお感じになりますか?≫私、心配なのは自動車です。
アメリカは一定の台数までアメリカ車をアメリカの安全基準のままで日本に輸出できるようなつまり、日本の安全基準を緩めてくれといってるわけです。
おととし発行した米韓、韓国とのFTAの中に盛り込まれているんですがこれは農産品の関税引き下げとは性格が違いまして関税の引き下げというのは消費者がより安い農産品を手に入れる機会を増やすことにつながりますし国内の農家の支える手立ては別に必要になりますが貿易の自由化を進める大義には沿っているわけです。
日本の自動車の安全基準というのは世界でもトップクラスなんですがこれを緩めることになると安心・安全がおろそかになってしまうのでTPPの妥結は大事ですが国民の安心・安全をこれはちゃんと守るという原理、原則はしっかりしていかなきゃなと。
≫車の安全基準、環境基準。
こういうものは日本の大変な売りでもあるわけですし安全基準でいうと遺伝子組み換えの作物ですね。
こういうことの懸案もいろいろありますからね。
非常に難しい問題ですね。
農産品だけではなくISDを含めてとなりますね。
深夜開かれるんでしょうか≫番組冒頭でもお伝えしましたウクライナに関してですが親ロシア派が政府庁舎の占拠などを続けている東部のスラビャンスクで日本時間の午後6時過ぎから治安部隊が強制排除に乗り出しています。
そして死者も出ているということです。
≫もうもうと黒煙が上がる上空をヘリコプターが旋回する。
ここはウクライナ東部ドネツク州スラビャンスク近郊に設置された検問所だ。
24日午前、ウクライナの治安部隊が装甲車とヘリコプターで攻撃した。
これまでに親ロシア派とみられる民兵5人が死亡。
治安部隊1人が怪我をしたという。
スラビャンスクでは今月12日親ロシア派の武装グループが警察署などを襲撃。
今も行政庁舎の占拠を続けている。
治安部隊はこれの強制排除に向け作戦を続けている。
また、攻撃に先立ち市民に極力家から出ないよう求めるチラシを配布した。
一方、地元メディアによると市長を自称する親ロシア派のリーダーはチラシを手にしている者は銃撃される可能性があると発表したという。
親ロシア派に対する掃討作戦は17日にジュネーブで行われたアメリカ、ロシアEU・ヨーロッパ連合との4者会談を受け中断していた。
だが、22日、暫定政権のトゥルチノフ大統領代行がスラビャンスク近郊で誘拐されていた与党議員ら2人の虐殺遺体が発見されたと発表。
これを受け掃討作戦の再開を指示した。
掃討作戦はスラビャンスクだけではなく親ロシア派の占拠が行われているほかの都市でも始まっている。
≫一部で強制排除が始まったという情報のあともここドネツクの州政府庁舎は占拠が続いています。
建物の9階、10階部分を占拠から解いたということですが親ロシア派グループは依然強硬姿勢を崩していません。
≫ロシアのプーチン大統領は掃討作戦を受けウクライナの暫定政権を強く非難した。
≫ロシアの報道によるとロシアの国防大臣がウクライナ東部との国境付近に展開するおよそ4万人のロシア軍に対して新たな軍事演習を行うよう命じたという。
一方、オバマ大統領は安倍総理大臣との会談後の共同記者会見で追加制裁の用意があるとしてロシアの介入を牽制している。
≫このあとロシアがどう出てくるか非常に心配な局面に入ってきました。
≫六本木ではまだ少しひんやりとした風が吹いています。
さて、こちらは北海道上空の衛星画像です。
白く見えるのはほとんど雲なんですが沿岸部に漂う白い塊は流氷なんです。
今年は30年ぶりの記録になっています。
昨日の根室沖です。
まもなく5月ですがこの時期に太平洋側で流氷が見られるのは1984年以来です。
寒さが続いていた北海道は周辺の海水温もまだ低く流氷が溶けずに残っています。
更に、北風が吹く日も多かったため太平洋側まで流れ込みました。
ただ、今日の北海道は25度を超えたところもありました。
少し遅い流氷シーズンはまもなく終わりを迎えます。
≫スポーツまいりましょう。
青山さん、お願いします。
≫メジャーリーグからお伝えします。
今日、レッドソックス対ヤンキースの試合があったんですけれどもこちら、ヤンキース先発のピネダ投手が退場するという事態になりました。
原因は、こちらです。
≫それは2回裏に起こった。
レッドソックスのファレル監督が球審のもとへ。
何かの抗議か。
話し終えた球審はヤンキース先発ピネダがいるマウンドへ。
グラブを確認する。
次は、手のひら。
まるで身体検査のようだ。
そして…。
≫ピネダの首に大きくひと筋異物が付着している。
松ヤニだった。
ピネダはボールに粘着性の物質をつけた不正投球により退場処分となる。
実はピネダには疑惑があった。
10日、これもまた同じレッドソックス戦だった。
ボールを握る右手に褐色の異物。
4回、現地のテレビ中継がこれに気づき放映した。
しかし、次のイニング。
その右手はきれいになっており疑惑は膨らんだがその日のおとがめはなしだった。
今回抗議したレッドソックスのファレル監督は…。
≫ピネダはヤンキース先発陣の一角としてこの日の登板まで2勝。
防御率1.00の成績を残していた。
メジャーリーグの正式発表はまだだが出場停止処分は間違いない。
≫ピネダ投手が退場となったこの試合リードしたのはレッドソックス。
2回以降、ピネダ投手の代わりに出てきた投手たちから得点を重ねました。
そして9回、上原投手をマウンドに送ります。
≫この試合、上原は、決め球スプリットが冴えわたる。
先頭バッターにヒットを許したあとスプリットで二者連続空振り三振。
そして、次のバッターも3球で追い込むと…。
≫続いてプロ野球まいりましょう。
今から23年前、1991年から優勝が遠ざかっている広島なんですが今年は快進撃でここまでセ・リーグ首位に立っています。
そんな中ちょっと変わった光景が球場に広がっているんです。
≫昨日、神宮球場。
敵地にもかかわらずスタンドを真っ赤に染める広島ファン。
≫神宮球場にはたくさんの広島カープファンが訪れていて中でも女性の姿が目立ちます。
≫どんな感じですか?≫廣瀬、廣瀬!≫現在、首位の広島ヤクルト戦今シーズン負けなし。
≫真っ赤に染まった神宮球場のレフトスタンド。
広島先発はルーキーの大瀬良。
1回、ピンチを招くとヤクルト3番、川端の内野ゴロの間に1点を先制されます。
広島は2回、ランナー2塁1塁とすると打席にはルーキー7番、田中。
プロ初ホームランは逆転のスリーラン。
同じルーキー、大瀬良を後押しします。
2点リードの3回、2塁にランナーを背負った大瀬良。
対するは4番、バレンティン。
真っ向勝負で空振り三振を奪います。
すると5回チャンスで3番、丸。
このタイムリーで4対1。
広島ファンも今日最高の盛り上がりを見せます。
その後の大瀬良はランナーを出しながらも粘りのピッチング。
ファンの声援が後押しとなったと自己最長8回を投げ2失点の好投で2勝目。
広島、ファンもうれしい3連勝です。
≫広島は2人のルーキーが躍動しました。
2勝目を挙げた大瀬良大地投手。
プロ初ホームランを放った田中広輔選手。
それでは田中選手のヒーローインタビューです。
≫多くの日本代表選手を輩出するサッカー強豪校静岡、清水東。
その清水東出身阪神先発ルーキー、岩崎優。
防御率2.00、好調だ。
≫阪神先発ルーキーの岩崎は4回中日、森野に対し伸びのあるストレートでストライクを奪い99キロのカーブで追い込むと、最後は切れ味鋭いスライダーで内野ゴロ。
持ち味である緩急を自在に操り得点を与えません。
0対0の6回ランナー2人を置き5番、マートン。
打率、打点でトップを走る男が貫禄の一打。
センター前タイムリーで先制点を奪います。
その裏、ルーキーが背負った2塁1塁のピンチ。
森野の打球をファースト、ゴメスがうまくさばきこれでツーアウト。
更に和田を力でねじ伏せるなど7回を無失点で抑えた岩崎。
プロ初勝利をつかみ取った中日から2勝目をマークしました。
≫一方、岩崎投手と2度目の対戦となった中日。
前回は5回無得点。
そして、今日は7回無得点と岩崎投手からいまだ得点ゼロです。
≫楽天はドラフト1位ルーキーの松井が初勝利を挙げられず2軍へ。
その松井に代わり1軍に上がったのは去年のドラフト1位2年目サウスポーの森雄大。
初勝利なるか。
≫3度目の先発となる森は1回…。
140キロ前後のストレートに110キロ台の変化球。
緩急を織り交ぜ三者凡退で抑えます。
その裏、楽天は1番、岡島。
先頭打者ホームラン。
いきなり先制点を奪うと3対0で迎えた3回…。
7番、枡田の2試合連続ツーラン。
森の初勝利を打線が後押しします。
勝利投手の権利がかかる5回過去2度の先発ではいずれもここで得点を許した森。
ワンアウト満塁のピンチ。
3度目の正直!ダブルプレーでしのいだ19歳、森雄大。
プロ初勝利です。
≫森投手のプロ初勝利について星野監督は、ほっとした。
松井とどっちが先かと思っていたけどと話していました。
では、順位表です。
≫TPPに関しまして先ほどまで内閣府で事務方が協議を行っておりました。
アメリカのカトラー次席通称代表代行が無言で先ほど、内閣府を出たシーンが映し出されています。
今後、深夜にフロマン通商代表と甘利大臣の閣僚級の協議がまたギリギリで開かれるのではないかという情報が流れているんですが開かれるという断定情報は、まだお伝えするにはいたっておりません。
2014/04/24(木) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]
きょう日米首脳会談へ、オバマ大統領共同会見…尖閣への言及どこまで?中国けん制と同盟強化、TPP妥結は先送りに▽プロ野球…首位広島が全国席巻!
詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
【コメンテーター】
恵村順一郎(朝日新聞論説委員)
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツ】
松岡修造、工藤公康、澤登正朗、中山雅史
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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