オバマ大統領を歓迎する宮中晩さん会。
安倍総理大臣や両国の閣僚クラスのほか、元大リーガーの野茂英雄さんらも出席して、今も続いています。
テーブルには、アメリカの国旗にちなんだ赤、青、白の3色の切り花が。
晩さん会のメニューは、真鯛や宮内庁の御料牧場で育った羊の肉などを使ったフランス料理。
アメリカ大統領としては、18年ぶりの国賓をもてなします。
昨夜、来日したオバマ大統領。
夕食は、銀座のすし。
安倍総理大臣と、およそ1時間半にわたって会食しました。
夕食会のあと、オバマ大統領は。
そして、けさ。
いた、いた、いた!
大統領は、皇居へ。
天皇皇后両陛下の出迎えを受けました。
こちらは、18年前に国賓として来日した、当時のクリントン大統領夫妻。
著書の中で、両陛下の印象を、次のように述べています。
穏やかで、みやびやかで、知性にあふれ、日本の芸術が持つ優雅さと、皇居の庭が持つ静謐さを体現しておられた。
そして、きょうの歓迎式典。
オバマ大統領を迎えた人の中には、重い任務を背負った閣僚の姿も。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定の交渉を担当する、甘利明経済再生担当大臣です。
実は、すし店での夕食会のあと、甘利大臣が待つ内閣府に、アメリカのフロマン通商代表が訪れていました。
2人は安倍総理大臣とオバマ大統領からの指示を受け、昨夜遅くから、TPPの閣僚級協議を再開。
しかし、日付が変わって午前3時。
ひと言だけ。
ノーコメント。
そしてきょう午前に行われた日米首脳会談。
安倍総理大臣の奥には、疲れた表情の甘利大臣が。
果たしてTPPを巡る協議はどうなったのか。
首脳会談のあとに行われた共同記者会見。
冒頭、安倍総理大臣が切り出したのは、そのTPPでした。
首脳会談を挟んで、さらに協議を続けるという異例の事態に。
オバマ大統領からはこんな注文も。
一方、もう一つの主要なテーマ、日米同盟の強化については。
オバマ大統領からは。
アメリカの日本に対する防衛義務を定めた、日米安全保障条約第5条。
オバマ大統領はアメリカの大統領として初めて、沖縄県の尖閣諸島に適用されると明言したのです。
この発言に対し、アメリカの記者からは。
すると、安保条約改定の翌年、1961年に生まれたオバマ大統領は。
その上で。
オバマ大統領の発言について、中国外務相は強く反発。
共同会見のあと、さまざまな日本の技術や文化に触れたオバマ大統領。
一方、そのころ。
内閣府には甘利大臣が。
そして、フロマン通商代表の姿も。
TPPを巡る日米の閣僚級協議が再び行われたのです。
対立する分野で歩み寄ることはできたのか。
こんばんは。
日米同盟の強さを、大統領みずからの発言で裏付けることができた会談だったといえそうです。
ところがTPP交渉だけは、アメリカの高い壁を見せつけられました。
大統領来日という機会を捉えての大筋合意は難しくなっています。
安倍政権を取材しています、政治部官邸キャップ、原聖樹記者です。
原さん、共同声明っていうものを当初出す予定だったんですが、このTPP交渉が大筋合意しないので、これ、共同声明、これ、出ないという展開になっています。
これはあまり見たことがないんですけども。
これは極めて異例な展開だと思います。
TPPの大筋合意を実現したいというアメリカの意思を、日本政府が十分理解していなかったのじゃないかということもいえるのかと思います。
日本政府は、交渉が難航していましたので、事前の段階から大筋合意は難しいという、政権幹部などが大筋合意は難しいと繰り返したり、白紙にしたり、あるいは共同声明でも、なんらかの形で前進が示せる程度でいいんじゃないかというような意見が出てたんです。
それが首脳会談で、一転、首脳会談後も閣僚協議を続けると。
さらにその後、その結果を見て、共同声明の書きぶりを変えるという状況になっていまして、オバマ大統領、実はきのうのすし屋の夕食会のときでも、安倍総理大臣に対して、政治決断を促していましたし、きょうも会見の席で、21世紀に日本がさらに成長したいのであれば、一歩を踏み出す必要があると。
強い言い方ですね。
強い言い方で譲歩を求めていたんですね。
そういう意味からもちょっと、日本とアメリカが重視するTPP、この決意を日本が見誤ったのではないかという感じもします。
なるほど。
それに関連してなんですけれども、きのう、ワシントン支局長の田中記者に、その点について解説してもらったら、アメリカの立場っていうのは、こうですよと。
つまり、TPPというのは、お互い2国間で20と0の間を取って10っていう線を目指すんじゃなくて、そもそもアメリカからすれば、これ、0に、もともと限りなく近づけるものなんだから、アメリカの視線っていうのは結構厳しいですよということを言ってたんですよね。
それ、どうも地でいく形になって、日本としても、しかし言い分はありますよね。
これね。
そうですね、TPP交渉に参加することは、アメリカの強い求めもあって、日本もそれに応じたわけなんですけれども、去年、安倍総理大臣が訪米した際に、お互いに配慮する品目、どうしてもお互いにここはしょうがないですねっていう項目がありますね。
センシティビティというやつですね。
それを確認してるんですね。
まあ、さらにいえば、これまでTPPというのは長い期間、交渉妥結の目標を定めながら、ずっとそれが先送りされてきてるんです。
その理由について、日本政府の関係者などは、とにかくアメリカは自分たちの要求を全部飲むことが、前提だと各国に突きつけてまして、交渉参加各国も、それに強く反発して、漂流が続いてると。
アメリカそのものも柔軟性がなかったじゃないかと。
あまりにも自国の主張を貫き通そうとすれば、当然、反発は出てきますので、さいきんはすこし柔軟性を見せ始めているんです。
ただやはり、日本とアメリカの間の意見の隔たりは大きいという状況です。
なるほどね。
今後のTPP交渉、厳しそうですね。
そうですね。
日米両政府は、この首脳会談というものを、いわばテコにして、なんとか一つ突破しようということを、ブレークスルーしようということをしたんですけれども、これができなかったわけなんで、まだ次の目標というのがありません。
ですから、正直言って、先行きはなかなか立たないのではないかという感じがします。
なるほどね。
さあ、もう一つ注目された中国を意識しての日米同盟のその復活、安倍総理大臣、さっき言ってましたけれども、これについては、まずアメリカ側の受け止めをちょっと取材してますんで、ABCの記者がこんなふうに話してますので、ちょっとお聞きください。
非常に強い明確なメッセージだったというふうに、アメリカ側の記者もいってるんですがこれ、日本としてもその受け止めは基本的には一緒ですよね。
海洋進出を強める中国に対して、強いメッセージを出したいという安倍政権は、今回の日米首脳会談に先立ちまして、尖閣諸島、共同声明に入れることですとか、あるいは集団的自衛権の行使容認について指示を打ち出すことをずっと働きかけてきてたわけなんですね。
アメリカ、オバマ政権も、アジア重視を掲げる、いわゆる政策を掲げる中で、同盟国よりも、同盟国じゃない国を配慮するのかというようなことになれば、ほかの国もみんな、アメリカっていうのは、そういう国なんですかと思ってしまって、アジアで存在感が下がるおそれがあるわけです。
そうなると日本としては、日米同盟を重視して、これからプレゼンスを高めていこうという日本としても、安倍政権としても困ることになるんです。
ですから、そういう意味でいうと、オバマ政権のアジア重視の政策と、日米同盟の強化によって、中国に対抗しようという、対抗するというか、けんかするわけではないんですけれども、抑止力を持とうという、日本との間で、ある意味利害が一致して、こういう結論になったんだと思うんです。
安全保障条約の適用する範囲だよっていうことは、これはこれまでも、アメリカ政府高官は言ってますけれども、やっぱり大統領みずからこの公式訪問の中で、日本でそれをしっかり言ったということは、日米同盟にとっても、アメリカにとってもよかったんじゃないかというのが日本の受け止めですね。
そうですね、アメリカが存在感をアジアで維持するうえでも、日米同盟を大事にしてくれたほうがお互いにいいでしょうというのが、基本的な安倍政権の考え方です。
なるほど、ただこれについては、中国政府の反応、先ほどお聞きいただきましたけれども、やはりといいますか、中国政府は強く反発をしています。
結果的にこれは、どうでしょうか、日中との関係でいいますとね、どういう方向に左右すると思いますか?
そうですね、現状、安倍政権と、日本と中国の間、首脳会談ができないような状況が続いていますので、それがさらに、あんまり近づく方向に間違いなく向かわない。
どちらかというと遠ざかる方向に、より、どちらかと緊張感が高まるような状況になってくると思うんです。
ただ日本、あるいはアメリカの立場からすれば、海洋進出、中国が強める中で、あまり今までと同じような姿勢を取れば、お互いにとって得な状況にならないですよと、ある意味で対話と圧力といいますか、圧力を強めることによって、中国の対応の変化を促そうとしてるわけです。
ですから今後、中国が一過性のものとして反発するだけで収めるのか、さらにまたどういう対応に出てくるのかというのは、注意すべき部分だと思います。
中国が反発するのは、ある程度、織り込み済みだけれども、それ以上に今回、日米の立場というものを、がっちりとした同盟というものをその面については示すことができたというのは、安倍政権としてはここはプラスであったと?
そうですね、それは言っていいと思います。
今回、日米同盟、強固に復活をしたという、安倍総理大臣の発言どおりの面もある一方で、そのTPPを見ますと、やはりお互いの違い、国益をとっての協議の難しさというのが改めて知らしめられた、そんな日米首脳会談だったように思います。
ここまで政治部の原官邸キャップに話を聞きました。
次のニュースです。
韓国で起きた旅客船の沈没事故は、懸命の捜索が続けられていますが、127人が行方不明のままです。
事故のあとの乗組員たちの対応に加えて、船会社の安全管理についても、次々と問題が浮上しています。
懸命な捜索が続く事故現場。
きょう、多くの船やダイバーが集中的に投入されました。
行方不明者の家族たちは、きょうも祈るように海を見つめていました。
これまでの捜索の結果、死者は175人に、依然として127人が行方不明のままです。
夕方、捜索活動の状況について説明する海洋水産省のトップ。
家族がいらだちをあらわにする場面も。
一方、事故原因についての捜査が進むにつれ、次々にずさんな安全管理が明らかになってきています。
合同捜査本部はきょう、この船会社が所有し、セウォル号と同じ航路で運航している別の旅客船を捜索。
調べたのは、救命ボートなどの装備についてです。
船体から取り外し、安全ピンを抜くと大きく広がるこの救命ボート。
しかし今回の事故では、ほとんど使われませんでした。
それどころか、海洋警察が救命ボートを広げようとしている間に、船長ら乗組員が、別の船に乗り移る様子も伝えられています。
KBSテレビはきょう、救命ボートの多くは、そもそも使える状態ではなかった可能性があると伝えました。
なぜ多くの人命が救えなかったのか。
きょう、乗組員の一人は。
捜査本部では、これまでに逮捕した船長ら7人の調べを進めるとともに、船会社の関係者からも事情を聴いて、事故原因の解明を進めています。
次はこちら、小学校や中学校の社会科の授業で習いましたよね。
地図記号です。
ここに新しい記号が加わりました。
いざというときの避難のためです。
皆さん、地図記号覚えていますか?
そしてこちら。
人が走っているような記号。
ちょっと意地悪な問題でした。
実はこれ、災害時の避難所を示す出来たばかりの地図記号です。
形から想像して正解した人はほかにも。
国土地理院が、インターネット上で公開している地理院地図。
主要な道路が開通したり、公共施設が完成したりすると、最新の情報に基づき、常に更新されていきます。
国土地理院は、この地理院地図に表示する、新たな3つの地図記号を作りました。
まず、災害時に身を守るための避難先となる緊急避難場所です。
逃げる人と、避難先の地面を模式的に表しています。
次に、一定の期間、滞在して避難生活を送る避難所。
逃げる人が、建物の屋根の下に入る様子が示されています。
そして、両方の役割を兼ねるのが、こちら。
避難所兼緊急避難場所です。
国土地理院では今後、内閣府や都道府県を通じて、各自治体が指定した避難所などの情報を集め、地理院地図に反映させることにしています。
新たな地図記号が作られることになったきっかけは、今月、施行された改正災害対策基本法でした。
この法律は、緊急避難場所と避難生活を送る避難所とを明確に区別するよう定めています。
国土地理院では、地図の上でも両者を区別して、分かりやすく表示できるよう、今回、地図記号を作成したのです。
新しい地図記号について、地図を販売する出版社では。
この会社では、9年前からこうしたマップを作ってきましたが。
避難所の地図記号がなかったため、漢字を使って示していました。
一方で課題も。
こちらは、一般的な道路地図です。
見やすさを優先するため、地図によっては、統一された記号を使わないものもあるということです。
そして、今回の地図記号。
もう一つ特徴が。
緊急避難場所は、災害の種類によって避難すべき場所が異なる場合があり、洪水や浸水、津波や高潮、土砂災害、それに大規模な火災を示す4種類の記号も作られました。
緊急避難場所の記号と一緒に表示されます。
例えばこちらの場合は、洪水や土砂災害などの際の避難場所であることを示しています。
策定に関わった防災情報に詳しい静岡大学の牛山素行教授は。
その上で、地図だけを頼りにするのではなく、自分であらかじめ、避難場所などを確認しておくことが大切だと指摘します。
確かに、災害のときの避難場所っていうのは、今、自分が住んでいる場所であればどこなのかというのは、しっかりと確認して知っておくことが必要ですけれども、しかし、その災害というのは、必ずしも住み慣れた場所で出会うとはかぎらない。
ですから、こうした地図への取り組み、万一の場合に役立ちそうです。
認知症の人がはいかいし、鉄道事故に遭った場合、鉄道会社の損害は家族が全面的に負うべきものなのかどうか、きのう、この番組で認知症の家族の苦悩をお伝えしました。
きょう、この問題に関連する判決が、名古屋高等裁判所で言い渡されました。
1審判決では、家族に賠償を求めたJR東海の主張を認めました。
そして、きょうの2審判決でも、賠償額こそ減額したものの、引き続き妻に賠償の責任はあると判断しました。
7年前の平成19年、愛知県大府市のJR共和駅の構内で、91歳の認知症の男性が、電車にはねられて死亡。
JR東海は事故による振り替え輸送の費用など、およそ720万円の賠償を遺族に求めました。
1審の名古屋地方裁判所は、去年8月、男性の妻と長男の責任を認め、全額の支払いを命じます。
当時85歳だった妻は、同居して男性を介護していましたが、事故を防ぐ注意義務を怠ったと判断されました。
横浜市に住んでいた長男は、家族の中で介護の方針を決める立場にあり、監督義務があったとされたのです。
控訴した遺族は、2審で24時間目を離さないでいるのは、無理だと主張。
さらに、はいかいを完全に防ぐのは不可能だとする、専門家の意見書などを提出しました。
そしてきょう言い渡された2審の判決は。
長男については、20年以上も別居しており、監督義務はないと、賠償責任を認めませんでした。
妻については、配偶者として、夫を見守って介護する監督義務があるのに、はいかいを防ぐ措置が十分ではなかったと判断しました。
その一方、JR側についても、駅での監視が十分ではなかったと指摘。
名古屋高等裁判所の長門栄吉裁判長は、賠償額を1審の半分に減額。
妻に対し、およそ360万円の支払いを命じました。
遺族側の弁護士は、判決は納得できない。
上告するかどうかは、遺族と相談して決めたいと話しました。
またJR東海は、内容を詳細に検討して、今後の対応を決定したいというコメントを出しました。
認知症の人とその家族の法律問題に詳しい専門家は。
震災からの復興、2020年の東京オリンピック開催など、日本は建設需要が膨らんでいます。
ところが急激な需要の増加の中、1人親方という、いわばフリーランスの立場で、直接仕事を請け負う人たちの事故が相次いでいるのです。
厚生労働省はその事故死について、実態を初めて調査し、結果を発表しました。
去年12月までの半年間で、全国で48人が死亡していたことが分かりました。
一人親方の実態を見ることで、今の建設現場のひずみが浮かび上がります。
島根県に住む62歳の男性です。
40年以上、一人親方として建設現場で働いてきました。
しかし半年前、2階の床板を張っている途中、高さ3メートルから転落。
腰の骨を折るなどの大けがをしました。
今も手に力が入らず、仕事復帰のメドは立っていません。
精いっぱいです、これ以上。
これぐらいいくと、しびれが出てくる。
なぜけがを負ったのか。
一人親方は、会社と雇用契約を結ぶ労働者ではなく、経営者と見なされ、建設現場での安全対策は本人に任されています。
高い所の作業で安全を確保するには、転落防止のネットを張る必要があります。
しかし、ネットを張るには、多くの時間がかかるのです。
例えば、床板を貼り付けるには、通常の作業では1日で済みますが、ネットを張ると取り付けなどで、さらに2日かかります。
頼まれた時間内に仕上げるには、ネットを張っていては間に合わないと、やむなく作業を優先したのです。
契約した期間内に仕事を終わらせないと、次の仕事の依頼が来なくなるおそれがあります。
もしけがをしても、すべて自己責任とされ、企業から補償を受けられないケースが多いのです。
自分も職人として働きながら、現場を仕切る一人親方。
今、40万人以上いるといわれています。
高度経済成長時代、一人親方は自分の技量を発揮でき、収入も高いと、人気を集めていました。
しかし、バブル崩壊後、仕事の質が大きく変わっていきます。
公共工事は減少、効率化のため、現場には既に加工された資材が届くようになりました。
熟練した技術や経験は生かせず、スピードを上げるための労働力が求められるようになりました。
さらに、一人親方は企業にとって都合のよい、便利な存在になっているといいます。
一人親方に仕事を依頼してきた建設会社の元社長です。
通常、労働者が現場でけがをした場合、会社側は労働基準監督署への報告が義務づけられています。
これを受けて、労働基準監督署は事故原因を分析し、会社側に再発防止策を指導します。
しかし、一人親方は労働者ではなく、経営者と位置づけられていて、事故に遭っても、依頼主の会社側に、法律上、国への報告義務はなく、労働基準監督署も指導ができないのです。
けがをしても、自己責任とされる一人親方。
死亡するケースが相次いでいます。
おととし、一人親方の夫を事故で亡くした岡山県の64歳の女性です。
夫は住宅建設中、2階部分から転落し、死亡しました。
ヘルメットをかぶっていましたが、転落防止用のネットが張られていませんでした。
妻は、夫は休みなく働いていて、安全対策まで取っている余裕がなかったのではないかと考えています。
妻は、夫がなぜ亡くなったのか、知ることができませんでした。
夫の死は、国に報告されることもなく、その詳しい原因が調べられなかったのです。
女性は、夫の死をむだにしないために、一人親方が置かれている厳しい現実を踏まえた安全対策が進むことを国に期待しています。
安全対策は、自己責任とされ、国も実態把握をしてこなかった一人親方。
相次ぐ事故死が明らかになった今、労働者と変わらない作業を行う一人親方の安全を、どう守っていくのか、具体的な対策が求められています。
腕一本で高い収入を上げる職人、一人親方という呼び名からも、そうしたイメージが浮かびますけれども、今や一人親方もほかの労働者と同じような働き方をしている。
親方なんだから、安全対策も含めて一人でかぶってくれという時代ではないと、専門家は指摘しています。
みんなの党の渡辺前代表が、化粧品会社の会長から合わせて8億円を借り入れていた問題で、党の調査結果をまとめました。
公職選挙法や、政治資金規正法に違反する事実はなかったとしています。
みんなの党の調査結果によりますと、借り入れた資金は渡辺氏みずからの選挙に使われてはおらず、公職選挙法に違反する事実はなかったとしています。
また、個人として借り入れ、利息も支払っていることなどから、寄付とは認められず、政治資金規正法違反も存在しなかったとしています。
渡辺氏は談話を発表し、調査の結果、私がこれまで説明したとおり、法的にも、社会的・道義的にも問題はないという判断を頂いた。
化粧品会社の会長からの8億円の借り入れは、利息を添えて全額返済したが、問題の責任は、すべて私個人にあるとしています。
政治資金に詳しい専門家は。
日中戦争前後の船の賃貸料を巡る賠償訴訟で、中国の裁判所に船を差し押さえられた問題で、商船三井は差し押さえが解除されたことを受けて、きょう午後4時前に船を出港させました。
今回の問題で商船三井は、中国の裁判所に供託金を支払ったことを正式に明らかにしました。
関係者によりますと、支払った金額は、裁判所の決定に基づく29億円余りに、金利分などを加えたおよそ40億円に上るということです。
日本人の発明家が訴えていた裁判。
2審もアップルに賠償を命じました。
裁判となっているのは、携帯音楽プレーヤーのiPodの、クリックホイールと呼ばれる円形の装置の操作技術です。
山梨県の発明家の男性が、自分の発明した技術だと100億円の支払いを求め、1審の東京地方裁判所は去年、アップルの日本法人に、3億3000万円余りの賠償を命じていました。
きょうの2審の判決で、知的財産高等裁判所は、アップルの日本法人に1審とほぼ同じ賠償を命じました。
今週は暑いくらいの日が続いています。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
そうですね、きょうは北海道でことし初めて20度を超えました。
こちらは札幌市。
最高気温は21度8分まで上がり、初夏の陽気となりました。
一方、オホーツク海に面する斜里町です。
暖かな日ざしを受けて、流氷がとけ始め、冬の終わりを告げています。
北海道では25度以上の夏日となった所もありました。
あす以降も気温の高い日が続くため、季節は一気に進みそうです。
北海道でも夏日になった所があったんですね。
ねえ、東京よりむしろ高い所もあったんですよね。
日に日に気温が上がってますね。
はい、そうですね、あすも同じような天気の傾向、続きそうです。
では、天気図見ていきましょう。
あすもきょうと同じような気圧配置になります。
広い範囲が高気圧に覆われる見込みです。
詳しく見ていきましょう。
このために、あすもたっぷりと日ざしが降り注ぎます。
高気圧の縁を回るように、暖かい空気が流れ込んできますので、あすも北日本にかけて気温が上がってきそうです。
ただきょうと少し違うのは、高気圧の中心、少し東へ移動するんですね。
こうなると、湿った空気が海から流れ込んで、太平洋側では一部、にわか雨の所がありそうです。
では、どの辺りで雨が降るのか、見ていきましょう。
朝です。
朝は全国的にすっきりと晴れそうです。
そして昼過ぎになりますと、雨の所が出てきます。
夜にかけて関東から西日本、太平洋側、山沿いを中心に雨の所がありそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきます。
週末にかけて、日中の気温が高い日が続きそうですね。
日ざしもたっぷりありそうですね。
さあ、この初夏の陽気、日曜日にかけて続きますけれども、予想最高気温、見ていきましょう。
このように、にしにっぽんから北日本にかけて、あまり気温、差がないんですよね。
北日本でも内陸、盛岡では日曜日、24度と、汗ばむ陽気となってきそうです。
各地、日曜日が気温の上がるピークとなりまして、東京でも25度、京都は27度まで上がりそうなんですね。
ただ、朝晩、まだ低いです。
特に内陸ほど低くなりまして、一日の気温の変化が大きいです。
20度くらい開く所もありますんでね、服装には注意をしてください。
さあ、大型連休を迎える方もいらっしゃるかと思いますが、土曜日、日曜日はお出かけ日和という所が多くなりそうですね。
気象情報でした。
よし!
もう慣れました?横綱と呼ばれるのは。
はい。
スポーツ、廣瀬さんです。
こんばんは。
大リーグ・メッツの松坂大輔投手は、慣れないリリーフでの登板が続いています。
松坂は2点リードの7回、2アウト2塁でマウンドへ。
キレのあるスライダーで三振。
厳しい場面を切り抜け、勝利に貢献しました。
レッドソックスの上原は、4点リードの9回、セーブの付かない場面で登板しました。
最初のバッターをヒットで出しますが、ここから力を発揮します。
今や大リーグを代表する抑えのエース。
三者連続三振で締めて、上原は開幕から8試合連続無失点です。
ところで、この試合の2回、ヤンキースの先発、ピネダの首筋に茶色い物質。
1回と比較すると、違いは明らかです。
審判が確認したところ、松ヤニと判明。
大リーグ規則に違反したとして、退場処分となりました。
試合後、ピネダは、投球でボールが滑らないよう塗ったことを認め、後悔していると話しました。
あれはやったらいけませんね。
大相撲夏場所の番付が発表されました。
新横綱の鶴竜は、先場所、平常心を強調していました。
きょうの記者会見で目立ったことばは。
平常心を強調して臨んだ先場所の鶴竜。
冷静な相撲が光り、初優勝を果たしました。
横綱に昇進して1か月。
土俵入りなど、慣れない行事をこなしてきました。
横綱として初めて迎える本場所を、精いっぱい務める覚悟です。
こちらは新三役の嘉風。
32歳のベテランが、2場所続けての2桁勝利で、初めて小結の座をつかみました。
勢いに乗って迎える夏場所、横綱、大関陣に挑みます。
会見も自然体だった嘉風関。
新入幕は、当時史上2位のスピード出世。
そこから8年以上かけての新三役は史上4番目に遅い昇進だったんですよね。
苦労人なんですね。
1メートル75センチ、140キロ、これ、大相撲の世界では、大きくない体。
けがもあって、精神的にいいときも悪いときも経て、つかんだ地位ということで、ベテランならではのその生き様にも、ぜひ注目してほしいと思います。
プロ野球、きょうはナイトゲーム3試合。
パ・リーグは楽天対西武の1試合です。
楽天は2年目の若手ピッチャーを攻守で支えました。
楽天は1回、先頭の岡島。
2球目のストレートでした。
まさか入るとはという一打が打線を勢いづけました。
3回までに5点をリードします。
楽天先発は2年目の森。
立ち上がりから緩急をつけて、4回まで西武打線をヒット1本に抑えます。
5回、勝ち投手の権利を目の前にして、この回、2つ目のフォアボール。
満塁のピンチに、西武は8番の炭谷。
ここは守備陣が若いピッチャーを救いました。
逃げ切った楽天、19歳の左腕が、念願のプロ初勝利です。
楽天の星野監督。
初勝利を挙げた森について。
もっと勇気を持たないと、この1勝でどう変わってくれるのか、楽しみにしていると、若き左腕の成長に、期待を寄せていました。
パ・リーグの順位に変動はありません。
3位楽天は、1つの勝ち星で上位2チームと2.5ゲーム差としました。
その勝ち越しを作ったのがこちら、東福岡高校からドラフト1位で入団。
2年目の森雄大投手。
1メートル84センチ、長身の左投手、期待高まります。
セ・リーグ、首位広島は、7連敗中のヤクルトと対戦。
今シーズン初の、同一カード3連勝を目指します。
広島は1点を追う2回、ルーキーの田中。
ランナー2人を置いた場面。
打った感触もよかった、完璧だったと、プロ初ホームランが3ラン。
一気に逆転します。
先発は大瀬良。
前の登板でプロ初勝利を挙げています。
3回、2アウト2塁でバレンティン。
ここはストレートで三振。
気持ちの込もったピッチングで抑えました。
6回には2アウト1塁3塁で、大瀬良が打席に。
前回の試合でもタイムリーを打っている大瀬良。
バッティングのよさを見せ、リードを広げます。
マウンドでは、コントロールのよさが光りました。
大瀬良はフォアボールなしで8回まで投げて、2失点。
広島は同一カード3連勝です。
その広島、野村監督、大瀬良について。
9回もいかせてくれと言ってきたが、まだ投げてないピッチャーもいるので辛抱してもらった。
その気持ちはありがたいと話していました。
阪神は6回、2塁1塁のチャンスに、5番マートン。
中日の先発は岡田。
打点リーグトップのバットで、うまく打ち返しました。
阪神が先制します。
先発、ルーキーの岩崎は、中日からプロ初勝利を挙げています。
右バッターのインサイドをしっかり突きます。
連打を許さず、要所を締めました。
7回無失点の好投で、2勝目です。
一方、岩崎に再び敗れた中日、谷繁選手兼任監督は、紙一重の場面もあったけど、うーんと、悔しさをこらえるように話していました。
首位広島は勝ち越し10、試合のなかった2位巨人と、3位阪神のゲーム差はなくなりました。
外国人記者の質問を、こちら、受けているのはフィギュアスケートの羽生結弦選手。
日本外国特派員協会で会見し、新たな技に挑戦していることを明らかにしました。
羽生選手の4回転ジャンプ。
今シーズンは2種類の4回転ジャンプを武器に、主要な3つの国際大会すべてを制しました。
難度の高い2つの4回転ジャンプへの挑戦。
さらに成長を目指します。
羽生選手はあさって地元、仙台で行われるパレードに参加する予定です。
オバマ大統領を歓迎する宮中晩さん会が行われました。
そろそろ終了予定時刻ということですね。
国賓としての最高のおもてなし。
きのうきょう、本当、大統領が行く所は人垣が出来て、大変な歓迎ぶりでしたけれども、この晩さん会なんですが、実はTPPの担当閣僚の方も出席をしていますが、しかし、いささか消耗した気分かも知れません。
2014/04/24(木) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽共同声明先送り 日米首脳会談の成果は▽新記号が避難変える[二][字]
安倍・オバマ首脳会談 異例の共同声明先送りTPP交渉の行方は▽速報!宮中晩さん会▽建設現場の一人親方埋もれた事故の実態は▽避難所を地図表記へ新記号が避難を変える
詳細情報
番組内容
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
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スポーツ – スポーツニュース
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日本語
英語
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