NHKニュース7 2014.04.24

皇居宮殿の南車寄です。
アメリカのオバマ大統領がまもなく、到着する予定です。
このあと7時半過ぎから、宮殿で最も広い豊明殿で、宮中晩さん会が行われます。
オバマ大統領の車列が、皇居宮殿に向かっています。
今、二重橋の付近を通過していくところです。
まもなくオバマ大統領が、宮殿に到着します。
宮殿では、天皇皇后両陛下がオバマ大統領を出迎えられます。
たくさんの車列が向かっています。
オバマ大統領の東京滞在中、都内は厳重な警戒が敷かれています。
再び、南車寄せです。
まもなく、この南車寄にオバマ大統領が到着する予定です。
天皇皇后両陛下です。
天皇陛下はタキシード、皇后さまは着物姿です。
今、大統領の車が見えました。
アメリカの大統領を迎えての宮中晩さん会は、平成8年以来、18年ぶりです。
オバマ大統領です。
天皇陛下と今、握手を交わしました。
皇后さまも握手をされました。
にこやかに、ことばを交わされています。
このあと、両陛下はオバマ大統領と共に晩さん会の出席者から、あいさつを受けられます。
晩さん会には大統領はじめ、皇太子さまや皇族方、それに安倍総理大臣や両国の閣僚クラスのほか、元大リーガーの野茂英雄さんなど、日米の交流に力を尽くした人などが招かれています。
晩さん会はこのあと7時半過ぎからです。
こんばんは。
ニュース7です。
安倍総理大臣とオバマ大統領は、首脳会談と共同会見に臨みました。
オバマ大統領はアメリカの大統領として初めて、沖縄県の尖閣諸島に、日米安全保障条約が適用されるという考えを示しました。
焦点のTPP・環太平洋パートナーシップ協定の日米協議については、決着がついておらず、首脳会談のあとも閣僚級協議が続く異例の展開となっています。
日本到着から一夜が明けて。
厳戒態勢の中、オバマ大統領が向かったのは皇居です。
国賓として来日したオバマ大統領の歓迎式典。
天皇皇后両陛下の出迎えを受けました。
両陛下が大統領と会うのは、5年前に大統領が来日したとき以来2回目で、にこやかにことばを交わされました。
式典には、日本の小学生やアメリカの大使館員らも出席し、両国の旗を振って歓迎しました。
オバマ大統領を乗せた車は、警察の車両に囲まれて迎賓館へ。
この移動に伴い、首都高速道路の一部が通行止めになりました。
午前10時半過ぎ。
安倍総理大臣とオバマ大統領は、日米首脳会談に臨みました。
会談で両首脳は、アジア太平洋地域の安定に向けて、日米両国を中核に、関係諸国とも協力しながら、中国を関与させていくことが必要で、日米同盟の強化や、アジアを重視する、アメリカのリバランス政策の継続が重要だという認識で一致しました。
また安倍総理大臣は、みずからが意欲を示す集団的自衛権の行使容認に関連して、集団的自衛権などと憲法との関係について、現在、政府の有識者懇談会で検討が行われており、今後、報告書が提出され、政府見解を示す予定だと説明し、オバマ大統領は日本側の取り組みを歓迎し、支持する考えを伝えました。
およそ1時間半にわたる会談を終え、共同記者会見に臨んだ両首脳。
安倍総理大臣は、オバマ大統領にファーストネームでこう語りかけました。
そして、海洋進出の動きを強める中国について、次のように述べました。
これについて、オバマ大統領は、アメリカの大統領として初めて、沖縄県の尖閣諸島に、アメリカの日本に対する防衛義務を定めた、日米安全保障条約の第5条が適用されることを明言しました。
その上で、オバマ大統領は、領有権についての決定的な立場は示さないが、一方的な変更をすべきではないと思っている。
私が議論で強調したのは、平和的に解決することの重要性だと述べました。
またTPPの日米協議について、両首脳は次のように述べました。
安倍総理大臣はこのように述べて、共同声明は閣僚級協議の結果を見たうえで、発表する考えを示しました。
そのTPPを巡る閣僚級協議。
首脳会談のあと、行われました。
きょうもTPPを巡る閣僚級協議に臨む甘利経済再生担当大臣と、フロマン通商代表。
これまでの協議で特に難航しているのが、豚肉と自動車を巡る交渉です。
今月に入り、40時間近くにわたって協議を続けてきた2人。
きょうもおよそ2時間、話し合いました。
その結果。
事務レベルの協議を続ける考えを示しました。
その上で、閣僚級による協議を再開するかどうかは、事務レベル協議の状況を踏まえて、判断する考えを示しました。
また甘利大臣は、双方で、自分のほうが歩み寄っていると思っているのだと思う。
着地点はなかなか難しいところで、私の口からは言えないと述べました。
両首脳の共同会見のポイントの一つ、オバマ大統領の安全保障を巡る発言を改めて見てみます。
日米安全保障条約第5条は、日本の施政下にあるすべての領土が含まれる。
そこには尖閣諸島も含まれるという発言です。
まず、この日米安全保障条約第5条は何かといいますと、アメリカの日本に対する防衛義務を定めた、条約の中核的な規定です。
日本の施政下にある領域で、日本や在日アメリカ軍に対する武力攻撃があった場合、日米両国が共同して対処することを定めています。
オバマ大統領はきょう、この条文が尖閣諸島に適用されることを、アメリカの大統領として初めて明言しました。
これに関連して、次のような反応が出ています。
ここからは、政治部の岩田記者、そしてオバマ大統領に同行しているワシントン支局の広内記者に聞きます。
まず岩田さん、このオバマ大統領の発言、日本としてはどのように受け止めているんでしょうか?
ある政府関係者は、満額回答だ、強固な日米同盟をアピールすることができたと高く評価しました。
沖縄県の尖閣諸島が日米安全保障条約の対象になると、アメリカの大統領が明言したのは初めてで、この内容は、共同声明にも明記される見通しです。
このことは尖閣諸島で仮に有事が起きた際には、条約に基づいて防衛義務を持つアメリカも、日本と共に守るということを意味します。
そして東シナ海や南シナ海で、海洋進出の動きを強める中国に対して、力による現状変更は認めないという、一段と強いメッセージを送ることになります。
また安倍総理大臣が意欲を示す、集団的自衛権の行使容認についても、オバマ大統領は歓迎し、支持するという立場を示しました。
共同声明の原案を作る作業は、日米両政府の事務レベルで先週半ばから始まりましたが、政府関係者によりますと、尖閣諸島を含む安全保障分野では、アメリカ側から早い段階から前向きな姿勢を示していたということで、安倍総理大臣のねらいどおりに調整が進んだことがうかがえます。
そして広内さん、オバマ大統領がここまで踏み込んだねらいについては、どのように見ていますか?
みずから尖閣諸島に触れ、防衛義務を果たす姿勢を明確に示すことで、同盟国、日本の信頼を勝ち取るねらいがあると思います。
といいますのも、日本ではオバマ大統領の外交姿勢を不安視する見方があったからです。
オバマ政権はシリアやウクライナ情勢への対応を巡って、指導力を十分に発揮できず、弱腰だという批判が、国の内外から上がっています。
中国が影響力を増すアジアでも、オバマ政権は東シナ海や南シナ海で中国に強い姿勢を示せるのかといった不安が出ています。
このため、オバマ大統領は今回のアジア歴訪を、同盟国や友好国の不安を払拭させる旅と位置づけていまして、最初の訪問地である日本で踏み込んだ発言をすることで、みずからの威信を取り戻そうと考えたんだと思います。
ただ、オバマ大統領は同じ会見で、中国はこの地域のみならず、世界にとって重要な存在だ。
幅広く協力できる関係にあるとも述べ、経済成長著しい中国との関係を重視する姿勢ものぞかせました。
ー一方、TPPについては、オバマ大統領は、アメリカにとってよい条件を勝ち取ることが不可欠などと、妥協しない姿勢を強調しましたね。
この点についてはどのように見ますか?
TPPにかけるオバマ大統領のなみなみならぬ決意が感じられました。
本来、日米両政府は、首脳会談終了後に共同声明を発表する予定でした。
しかし、共同声明を発表できず、閣僚級協議を続けるというのは、異例中の異例です。
アメリカとしては尖閣諸島を巡って、日本の期待に沿った発言をしたのだから、今度はTPPでアメリカ側の要望に応えてもらう番だという思いも透けて見えます。
そして岩田さん、そうした中で、日本側としても、このTPPを巡る協議、難しい対応が迫られますね。
日本にとって、安全保障分野での合意とは対照的に、厳しい状況が続いています。
首脳会談が終わったあとも、再び閣僚級の協議が行われましたが、甘利大臣は、かなり前進はあったが、まだ課題は残されていると述べ、事務レベル協議を続ける考えを示しました。
ここまで交渉が難航しているのは、オバマ大統領が記者会見で、安倍総理大臣も私も、それぞれ政治的な問題を抱えていると述べたように、双方が国内の事情を抱えているからです。
アメリカの強い求めに応じて、農産物の関税や自動車の安全基準などで、大幅に譲歩することになれば、農業団体や野党だけでなく、自民党内からも政権への批判が出かねません。
譲れない線があるということです。
ただ、TPPは安倍総理大臣が掲げるアベノミクスのうちでも、重要な成長戦略の根幹ですので、日米協議をまとめたいという思いは、オバマ大統領と一致しています。
首脳会談という節目で、大きな前進が確認できなかったことで、今後の交渉の行方は不透明感を増しています。
岩田記者には、また後ほど聞きます。
オバマ大統領は午後、拉致被害者の家族と面会しました。
オバマ大統領と面会したのは、拉致被害者の家族3人です。
安倍総理大臣も同席しました。
非公開で10分間、ことばを交わしたということです。
横田早紀江さんは、めぐみさんが拉致される前と、北朝鮮が出してきた写真をそれぞれ見せ、思いを伝えたということです。
飯塚繁雄さんは、国連の人権理事会で、拉致などの人権侵害を、国際法上の人道に対する罪に当たるとした決議が可決されたことに触れ、協力を求めました。
オバマ大統領は、日本と緊密に連携したいと応じたということです。
ー面会を終えたオバマ大統領は、最先端の科学技術を紹介する、日本科学未来館を訪れました。
国際宇宙ステーションからのビデオメッセージが用意されていました。
そして、ロボットのASIMO。
見事なパスに。
さらに、未来を担う大学生や高校生を前に、演説。
このあと、明治神宮でやぶさめを見学。
そして、絵馬に願いを書きました。
では再び、政治部の岩田記者に聞きます。
岩田さん、今後の日本外交ですが、きょうの日米会談の成果を踏まえて、どうなっていくんでしょうか?
首脳会談で強固な日米同盟を確認できたことは、安倍政権にとって成果ですが、オバマ大統領の尖閣諸島を巡る発言に中国側からは反発も出ています。
冷え込んでいる中国との関係をどのように修復し、首脳会談など、政治対話の実現につなげていくかが、引き続き大きな課題です。
安倍総理大臣は大型連休中にヨーロッパ諸国を訪問する予定です。
各国首脳らとの会談や、NATO・北大西洋条約機構の訪問などを通じて、積極的平和主義に基づいて、世界の平和と安定に貢献していく方針を説明したいという考えです。
その外国訪問、ヨーロッパ訪問では、世界が注視するウクライナ情勢を巡っても、意見が交わされることになりそうですね。
安倍総理大臣は、オバマ大統領との間で力を背景とする現状変更は許されないとして、6月のG7・先進7か国の首脳会議をにらんで、連携していくことを確認したいとしています。
ただ安倍総理大臣は、北方領土交渉を抱えるロシアのプーチン大統領との良好な関係も維持していきたいとしており、今回の首脳会談で確認された強固な日米同盟という成果をてこにして、みずからが掲げる地球儀をふかんする外交、国際社会全体を見渡して、多角的で戦略的な外交を展開したい考えです。
ここまで日米首脳会談についてお伝えしました。
日本人の発明家が訴えていた裁判。
2審もアップルに賠償を命じました。
裁判となっているのは、携帯音楽プレーヤーのiPodの、クリックホイールと呼ばれる円形の装置の操作技術です。
山梨県の発明家の男性が、自分の発明した技術だと100億円の支払いを求め、1審の東京地方裁判所は去年、アップルの日本法人に3億3000万円余りの賠償を命じていました。
きょうの2審の判決で、知的財産高等裁判所は、アップルの日本法人に1審とほぼ同じ賠償を命じました。
違法の事実はなかったという調査結果です。
みんなの党は、渡辺前代表が化粧品会社の会長から合わせて8億円を借り入れていた問題で調査を行い、結果をまとめました。
それによりますと、借り入れた資金は、渡辺氏みずからの選挙に使われてはおらず、公職選挙法に違反する事実はなかったとしています。
また個人として借り入れ、利息も支払っていることなどから、寄付とは認められず、政治資金規正法違反も存在しなかったとしています。
日中戦争前後の船の賃貸料を巡る賠償訴訟で、中国の裁判所に船を差し押さえられた問題で、商船三井は、差し押さえが解除されたことを受けて、きょう午後4時前に船を出港させました。
今回の問題で商船三井は中国の裁判所に供託金を支払ったことを、正式に明らかにしました。
関係者によりますと、支払った金額は、裁判所の決定に基づく29億円余りに金利分を加えた、およそ40億円に上るということです。
プロ野球はナイトゲーム3試合です。
広島は、ルーキーの大瀬良が先発。
1点を先制されましたが、2回に田中の3ランで逆転しました。
楽天はおかじまに先頭打者ホームランが出ています。
気象情報は岡村さんです。
こんばんは。
来月5日のこどもの日を前にこちら、こいのぼりです。
宮城県蔵王町には、震災からの復興を願って、千葉県などからおよそ200匹のこいのぼりが寄せられました。
きょうは青空の下、こいのぼりが、蔵王連峰からの風を受けて元気に泳いでいました。
あさってから大型連休スタートという方もいると思うんですけれども、連休中の天気はどうなりそうですか?
全国的には晴れる日が多くなりそうなんですね。
ただ、その中でも大きく全国的に天気が崩れそうなのが、4月29日、昭和の日のころなんですね。
低気圧が日本付近を通るために、東北から九州まで広く雨が降りそうです。
では連休中の天気を詳しく見てみましょう。
日曜日ごろまでは各地で晴れそうです。
28日月曜日になりますと、西から雨が降りだして、29日の昭和の日は、広く雨となりそうです。
その後、5月に入りますと、いったんまた日ざしが広く戻りますが、5月4日ごろは西日本を中心に一部で雨となりそうです。
それでは全国のあすの予報を見ていきます。
アメリカのオバマ大統領を歓迎する宮中晩さん会が、まもなく7時半過ぎから始まります。
オバマ大統領は、先ほど7時過ぎに、皇居宮殿の南車寄せに到着し、出迎えた天皇皇后両陛下とあいさつを交わして、宮殿に入りました。
シリアの隣国2014/04/24(木) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽日米首脳会談の成果は 首都厳戒・歓迎行事も 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】上條倫子,【気象キャスター】岡村真美子

詳細情報
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】上條倫子,【気象キャスター】岡村真美子

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:21652(0×5494)