(テーマ音楽)
(江守徹)1999年に中国に返還されたマカオは450年にわたってポルトガルが支配していました。
大航海時代の16世紀半ば東アジアでの拠点としてポルトガル人が築いた町なのです。
150年前に造られた中国で番古い灯台です。
ここはかつての要塞。
町のすべてが見渡せます。
ポルトガル時代の歴史的な建物が残る市街地が2005年に世界遺産になりました。
波のような石畳が印象的です。
セナド広場は町の中心です。
周りにはパステルカラーの古い建物が並んでいます。
仁慈堂。
貧しい人や病人のための福祉施設でした。
ここは民政総署。
ポルトガル時代の行政府が置かれていた所です。
「アズレージョ」と呼ばれるタイルがポルトガルでは外壁の装飾としてよく用いられます。
しかしその模様は中国風です。
丘の上に建つマカオのシンボル。
見門のようにも見えますがかつてアジア美しいといわれた聖ポール天主堂の跡です。
完成は1637年。
迫害を受けて日本から逃れてきたキリスト教徒も建設にかかわったと伝えられています。
しかし19世紀に起きた火災で木造の聖堂は焼け落ち正面の壁だけが残ったのです。
西洋風の町並みの間にはマカオに暮らす人々の市場があります。
マカオの人の95%は中国系の人々です。
町の角にある関帝廟。
「三国志」の英雄関羽が祭られています。
関羽は商売の神様としてあつい信仰を集めています。
お参りしている青年はルイス・シルバさん。
ポルトガル人と中国人の血を引いています。
最近店を開いたばかりで商売繁盛の祈願に来ました。
かつて大海原を渡ってきたポルトガル人たちはこの地の女性と結ばれマカオに根づいていきました。
その子孫たちは「マカイエンサ」と呼ばれ今マカオに1万人ほどが暮らしています。
関帝廟にいたルイス・シルバさんもマカイエンサです。
花屋を開いて3か月。
滑り出しは順調だといいます。
東洋と西洋が出会いアジアの角に花開いたマカオの文化は今また次の世代に受け継がれようとしています。
生字幕放送でお伝えします2014/04/24(木) 16:50〜16:55
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「マカオ歴史地区〜中国」[字]
生きている大航海時代 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
詳細情報
番組内容
生きている大航海時代 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【テーマ音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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