WBC女子世界フライ級王者真道ゴー。
信じた道を真っ直ぐに進むというモットーがリングネームの由来。
そう!ボディー打つよ打つよ!本名は橋本めぐみ。
しかしその名前ではもう生きていないと言います。
イケメンになった?もう本名で言われた方が逆に誰やったか分からんくなる時ありますね。
橋本めぐみさんって言われたら気持ち悪いですか?気持ち悪いですね。
真道さんは心は男性体は女性という性同一性障害。
その事をずっと引きずってきたと言います。
やっぱり人に認められてこなかった。
人にやっぱりバカにされてきた。
いじめられてきた。
そういうふうに生まれてそれがすごく世の中に悔しかったんです自分。
ボクシング始めた時も憎しみやった。
「見とけこの野郎」と。
「お前ら見返してやるからな」という思いで。
そう!OK〜!はいジャブ。
バ〜ン!しっかり!ボクシングに励む一方真道さんには力を入れてる活動があります。
障害のある子どもや運動が苦手な子どもなどを対象にしたスポーツジムの運営です。
いけ。
せ〜の!大丈夫。
そこには人と違う事で苦しみながらも前進してきた真道さんの思いがありました。
上手〜!頑張るってこんなにいいんや。
成功するってこんなに気持ちいいんやっていうのをやっぱり感じてもらいたいっていうのはありますね。
3637383940!41〜!自分に自信を持つために闘う子どもたちと真道さんの姿を見つめました。
フックもう一回入れて!アッパー!和歌山県和歌山市。
住宅街の一画に真道さんが運営するスポーツジムがあります。
パンパンパンパン!はいもう一往復。
せ〜の!パンパンパン!10!11!半年前に立ち上げたこのジムには現在およそ30人の会員が集まっています。
健康維持を目的にやって来る女性からボクシングの指導を受けたいとやって来る人までここではどんな人も受け入れています。
スタッフとして働いてるのは真道さんの兄浩史さんと姉理恵子さん。
そして恋人の石橋亜由佳さんです。
今真道さんが特に力を入れてるのが子どもたちへの指導。
知的障害児や発達障害児を含めおよそ10人の子どもがジムに通っています。
強く打つ!OK!痛くない?痛くない全然。
はいウイービング優しいな。
先生やったら?ジャブ!強く!そう!12345678910!ウイービング。
OK!ナイスファイト!ちょっとすいませんけどこれがボクシンググローブを外したあとの手ぇです。
参考にして頂いて。
邪魔せんといてよちょっと。
OK!じゃあ莉功見といてよ。
そっからジャンプ!山下莉功くん中学2年生。
戻ってきてもう一回!もう一回戻ってきて。
はい構えて。
はい下ろして。
そう。
ダウン症の莉功くんはテレビで真道さんの試合を見て「自分もボクシングをやりたい」とジムにやって来ました。
そう。
パンチは?よける。
よける。
そうそうそう!できた〜!よしよしよしよし!父親の敬之さんはこのジムが莉功くんにとって大切な居場所になってると言います。
小さい頃は近所の子どもとも子どもなんかからも一緒になって遊んでもらってたんですけど大きくなってくるとやっぱり子どもは健常児の子は「この子何かどっか違うな」とかいじめじゃないですけどまあ言うたら一緒の中へ入りにくい。
ホントにこういう場を与えて頂いてすごくうれしいですよね。
そう!なしでいける。
手なしでいって!真道さんは子ども一人一人の特性に合わせて指導方法を変えています。
せ〜の!お〜!
(拍手)はい!あーちゃんあーちゃん!上手〜!グッパー!パーは?グッパ!あーちゃん!西川明日香ちゃんは指示どおりに体を動かす事が苦手です。
そんな明日香ちゃんに真道さんはトレーニングと遊びを交互にさせる事で苦手な事にもチャレンジさせています。
あーちゃんグーパー!次パー!あーちゃんあーちゃん。
パーやでパー。
そう!グッパー!グッパー!半年前からこのジムに通うようになり少しずつできる事が増えてきました。
松下すずさん高校2年生。
ダイエットを目的に2月からジムに通い始めました。
やっぱいろいろいじめとかあったから。
克服したいなって。
学校で。
小中学校の時によくいじめられてたから。
そうそうそう。
「きもい」とか「死ね」とかずっと言われた。
今学校でもかなりいじられてるんやけどいじりといじめは一緒かなって思ってる。
集団でどっちも来るから結局どっちも同類なんじゃないかなって思ってる。
あだ名で呼ばれるのがすごく苦手であだ名でよういじめられてたし太ってるから「コレステロール」とか言われてた事あって…。
すずさんはこの日苦手な跳び箱に挑戦したいと自ら言いだしました。
あっ!すずちゃん泣いてまってる!ここは両足。
こっから赤にしっかり手ぇ着いて黄色に脚広げて座る。
1回やって。
黄色に座るんやろ?走ってきて。
走って?えっ?走って…。
いけるよ。
脚開いて乗るだけ。
乗ったらいいんやで。
脚開いて乗んねんで。
そう!そうそうそうそう。
そんな感じ。
跳び箱っていうのはね脚を開く。
そういう感じにね。
何か見せ物扱いされてたから。
それでちょっとトラウマなってた。
ほっ!惜しい〜!う〜。
あともうちょっと。
その「もうちょっと」ができないんだよいつも。
今日は跳び箱跳べたら休憩!ほっ!
(拍手と歓声)すげえやんか!いけてもた。
いけたやん!めっちゃうれしい。
やればできるやろ?案外。
練習。
うん。
ちょっと休憩しな。
障害者の子にしても運動が苦手な子にしてもやっぱり運動が苦手になる理由はみんなと同じようにできないから。
ほかの子はできるのに自分はできないから。
そっから自分はつらいものやと。
離れていってしまう。
体動かさなくなっていく。
悪循環。
そうではなくて「ちょっと待てよ」と。
「いやできる事あるんやで」って。
あなたにはあなたなりにゆっくりと進めばできる事もあってほれ見て体動かすんで楽しいやろ。
頑張るってこんなにいいんや。
成功するってこんなに気持ちいいんやっていうのを感じてもらいたいっていうのはありますね。
人と違う事で苦しむ子どもたちに寄り添い続けている真道さん。
その背景には自分の性に戸惑いつらい思いをしてきた自身の過去があります。
大学生の時所属していたバスケットボール部で先輩の女性との恋愛を理由にいじめを受けました。
バスケでしか見返せないと思ったから必死でバスケしたんすよ。
みんなが寝てる時間もバスケの練習シューティングして必死でやってほんで試合中…。
試合中じゃない練習中シュート決めても同期は誰も手ぇたたいてくれへん。
部屋中にカレンダーの裏側に「それでも負けるな」とか「オリンピック選手なるて決めたやろ」とか「笑顔や」とか部屋中に貼ってそれを毎日読んでみんなに「おはよう!」って一からみんなとやっていこうと思って大学に行ったんですけど。
だからみんなにしたらやめてほしいし見たくないしお前おったらチームまとまらんし「何笑顔で来てんの?」みたいな。
どんどんどんどんエスカレートしていったというか。
更に唯一の支えだった彼女からも別れを告げられました。
「いろいろ先の事考えてもつらい事しか思い浮かばん」って。
「好きやからこそどうしていいか分からん」って。
「みんなみたいに普通の幸せになりたい」って。
「あなたは所詮女やから」っていう言葉でもうズドンッて落ちるとこまで落ちましたね。
もうその瞬間家に帰って何なんでしょう…。
なんとかとかなるかなって思ってた事が一番信頼して一番好きな人に最もな事言われた感じ。
自分の中で人生生きてても楽しい事あんのかなって。
こんなふうにみんなに誰にもしゃべってもらえず好きな人も失って人を誰かを好きになったら好きな人まで自分は追い込んでこんな苦しい思いさして。
自分は一体何なんかなっていうふうにすごく考えて生きててもしかたないなってそんな感じでそん時すごい19歳の時っすかね思ってて。
居場所をなくした真道さんは大学を休学しバーで働き始めました。
生きる意味を見失い酒や遊びに明け暮れる生活だったと言います。
しかしある人に言われた言葉にその後の生き方を変えられました。
1年働いてないぐらいの時にかわいがってもらってるホステスさんに「お前を見てたら悲しいわ」って言われて。
「自分なんかどうせってどっかで思ってる」って。
「けどゴーな。
お前は女に戻れるんか」って。
「男と結婚できるか」って。
「できません」って。
「そうやろ」って。
「そういうふうに生まれた者はそれを自分で受け止めろ」と。
「お前は結局何やかんやて自分を自分で受け止めれてない」って。
「自分の事をちゃんと好きになれ」って。
「自分の事好きじゃない人間に人に好きになってもらえやん」って。
「そんなお前の考え方やったら世の中に潰される」って。
「周りに何を言われようとバカにされようとだから何や。
俺はこれだけの人生歩んできたんやって胸を張って言えるだけ強いものがなかったらこれからお前は世の中に潰されていくしきっとお前みたいな人間に誰もついてきてくれやん」って。
「自分っていうものをもっと持て」って。
「お前に足りないものはせっかくいいもの持ってんのにそれを自分で諦めてるとこや」って言われて。
家に帰ってもその言葉がずっとグルグル回って…。
…で思ったんですよ。
結局自分が悪いんちゃうかなって。
どこか性同一性障害のせいにしてきた。
こういうふうにバスケットでうまくいかなくなったんもこういうふうに生まれたからや。
みんなにいじめられたんもこういうふうに生まれたからや。
あの人に捨てられたんもこういうふうに生まれたからや。
今道を外れてこういう事してるのもこういうふうに生まれたからや。
結局そこに逃げて生きてきた。
何かそうじゃなくて自分の中でそこに逃げるんじゃなくて前に進まなあかん気がして。
その後何か目標を持って生きようと考えた時に出会ったのがボクシングでした。
リングの上で1対1男性と拳を交えた時ボクシングの世界に引き込まれました。
しかし次第に心は男性でありながら女子ボクサーとして戦う事に違和感を覚え始めました。
その迷いを打ち消してくれたのが恋人の亜由佳さんでした。
「途中で自分が決めた事を諦める方がださい」って。
「男らしくない」って。
「男とか女とかじゃなくてゴーが今頑張れるものを私は心から世界チャンピオンになってほしいと思ってるしやって」って言われて大切なものをハッと気付かされて。
決めた目標は「最後まで諦めない」。
強い思いを胸に真道さんは戦い続けました。
そしてついに去年WBC女子世界フライ級王者に上り詰めました。
その3か月後真道さんは自分の経験を多くの人に伝えようとスポーツジムを立ち上げました。
8910!1234…。
今真道さんには気にかけている子どもがいます。
三嶋航太郎くん小学4年生。
自転車に乗れない事が悩みという航太郎くんに真道さんはバランス感覚を鍛える指導をしています。
もうちょっと航太郎さ足後ろの方がいいんちゃう?そう。
それぐらいで前に体重かけて。
123456!いけた〜!すごい!自転車乗りたいんだ?うん。
乗りたい。
どうして?えっと…理由はない。
お母さんは知ってんの?お友達の家行きたいもんな。
遠くのお友達のとこへ遊びに行きたいもんな。
自転車でな。
うん。
大体送っていかないといけなくなって自転車で友達が途中まで迎えに来てくれるんだけど友達が自転車押しながら一緒に歩いてくれたりとかそれが何か悪いなって思うみたいです。
一緒に乗っていきたいのに。
先生来週までに自転車買っとくから航太郎の。
だから今日は自転車こぐ練習しとき。
こぐ練習。
1週間後。
初めての練習が始まりました。
こいで。
そうこいで。
こいで。
バランスとれてないで。
OKOKOKOKOKOK。
怖くないやろ?案外。
はい降りて。
怖い。
怖い?案外いけるやん。
コウちゃん見といて。
見といて。
コウちゃん見といてよ。
足で…。
足でこうやってまずこぐ練習しよう。
見といて。
足着けてこう。
こがんでいい。
OK?はいここ乗って。
両足着いて。
両足着いてよ。
座ってそこに。
そう両足着いて。
足で強く蹴って蹴って蹴って前に進んで。
両足で蹴って。
そう!せ〜の!無理。
無理じゃないよ。
蹴って蹴ってやって。
こぐん無理。
こぐん無理ちゃうよ。
乗れるようならなあかんよ。
無理。
えっ?こぐん無理。
こぐん無理なん?何が怖い?怖い。
怖いん?分かったコウ。
もうやめよう。
もういいよ。
もういいよコウ。
航太郎くんと1対1。
真道さんは伝えたい事がありました。
できない自分できない自分できない自分。
そのできない自分が結局は大きくなった時に自分に対しての不満にもなるしストレスにもなるしどうせ自分はできひんから。
自分にも苦手な事たくさんあります。
やりたくない事たくさんある。
それがただコウはスポーツなだけ。
コウがスポーツができるようになる事なんて別に目標にしてない。
ただ自分ができる事を一日でそういうふうに言ってしまうその心。
そうではなくて歯食いしばっていや僕やる。
やるって決めたからやります。
そういうふうに言える中学生高校生大人になってほしい。
けどめっちゃ悩んだんですよ。
このまま優しく持っていって今日はやらせやんと次。
けどやっぱり…。
この子には時にはこういう厳しさも必要なんじゃないんかなというふうに今日は思って。
さまざまな子どもたちとどう向き合えばよいのか。
そのヒントを得ようと真道さんは週に2日ある場所に通っています。
障害者や高齢者を介護する資格を得るための講座です。
「障害に対する家族の心理」っていう所を一番前の真道さん読んで頂けますか?「障害に対する家族の心理。
事故による後遺症により身体障害となってしまった場合家族は介護を」…。
何ですか?「担わなければ」。
頭悪いんですいません。
漢字覚えるよ。
漢字覚える覚える。
こういう授業してたら。
本読みなんかした事がないねん。
スポーツしか。
何やった?「担わ」。
「担わなければならないばかりでなく」…。
授業のあと真道さんはジムでの悩みを講師に相談しました。
自分も知的障害の子どもさんとか見てますけど。
その子に応じてしてるつもりがそれが全く逆効果になったりだからホンマに何が正しい何が正しくないってきっとなくて。
私らはサポートする側の人間としたら知識をしっかり持っとかなあかん。
情報も提供してあげなあかんし。
そしてその人を知ってその人に一番いいものは何なんやろかっていうのを考えてあげやなあかん。
だからそこなんですよね。
それが難しいといえば難しいんやけど。
でもやれない事はないですから。
でもね頭は打ちます。
でも向き合わんとねまず。
何も始まらない。
何も始まらないんですよ。
打ちまくりボンバーイエイですもん。
もう打ちまくりボンバーイエイです。
悩むばっかりですけど。
子どもたちの課題は十人十色。
運動の事だけではない難しさを抱えている子どももいます。
落合健永くん中学1年生。
軽度の知的障害です。
今日もいつもどおりぴったりだね10時。
こっちの時計ではまだ55分なんだけど。
そうなんだ。
うん。
3637!そこ持ったらあかん。
383940!健永くんは筋肉をつけたいとジムに通ってきています。
47484950!1920!すごい120秒。
すごいよ。
先生でも120秒くっついてられやんちゃうかな。
負けず嫌いやな。
すごい。
来た!息笑遅い。
健永くんはジムで友達の高木息笑くんと会う事を楽しみにしています。
息笑何で遅かったん?寝坊。
寝坊した。
寝坊?おはようございます。
おはようございます。
また寝坊?また寝坊。
2人で競いながらトレーニングをする事がお気に入りです。
普通の…多分男の子と接する時ってないじゃないですか。
だって学校も言うたらそういう知的障害の子どもたちが集まってるし…。
こういうふうに一般の子と争いというか競りながらやったりほんで自分ができる。
自分の方ができる事があったりっていうので多分自信もすごいし。
そうそれぐらい。
9…離すで。
10!12!OK。
2秒いった!やった〜!やった〜!キ〜ン!すごいすごい。
123!お〜!息笑何秒でした?ゴー先生息笑何秒?ゴー先生息笑何秒?3秒。
え〜!?負けた〜。
人と比べる事に強いこだわりを見せる健永くんをどう指導していけばよいか真道さんは考え続けています。
う〜ん何なんでしょう?だからもしかしたらお兄ちゃんと比べられてきたのかお兄ちゃんが健常者やから。
お兄ちゃんにすごいライバル心があるっていうのはお母さんから聞いた事あるんで。
お兄ちゃんができて自分ができやんのがずっとつらくて自分とお兄ちゃんを比べて生きてきたのかもしれないですね。
だからすごい比べる。
健常者とか知的障害とかにもすごいこだわるし…。
できるできないにもすごいこだわるし。
誰にでもそうですね。
もうだから大人の人にもできやんかったら「何でできないの?僕はできるのに」。
だから一般の人でもイラッとする事を健ちゃんは言っちゃうんで。
それを教えるんですけどそん時は。
「健ちゃんそれ言うたらあかん。
またそれ言ったやろ」って。
言うんやけど忘れちゃうんですね。
忘れるというかそれが障害やろうね。
2週間後真道さんは健永くんと息笑くんを連れて外へやって来ました。
そしてある話を持ちかけました。
お話があります皆さんに。
健ちゃんね人とこうやって比べたりさ自分ができる事すごい好きやん?うん。
ほんで何回5回って言っても6回やったりすごい負けず嫌いやん?うん。
ほんですごい健常者と障害者とかさ言葉にして何でこの人はできないのとかすごい比べてその人に勝つ事が好きやん。
うん。
そういう健ちゃん見てて先生ね思ったんがアスリート向きな性格やなって。
うん。
そういう勝負事に出て勝負して何番ってつけるそういう大会とかに出てその負けず嫌いを試合でそういう…試合やったらさ負けて悔しいって思ったり負けて勝ったって思ったりするのは自由やからいいし。
健永くんの性格を生かして本格的にスポーツに取り組まないかという提案でした。
せっかくこんなに頑張ってんねやから大会目指した方がいいんちゃうと思うんやけどどうですか?大会目指す。
目指す?うん。
フフフッ。
健永の事見てて思うやろ?うん。
息笑はどう?うん?スタート!健永くんは障害者のスポーツ大会に出場しようと早速練習を始めました。
チキショー!健ダッシュ!ダッシュ!来い!健永くんは新しい目標に向かってスタートを切りました。
それぞれのペースとやり方で子どもたちの後押しをしている真道さん。
自分自身もまた新たな一歩を踏み出そうとしていました。
恋人の亜由佳さんへのプロポーズです。
これかわいいやん。
これ!はい。
法律では認められていない女性同士の結婚。
それでも真道さんにとってはずっと抱えてきた劣等感を打ち破る大切な勝負です。
自分の中では高校大学の時人生なんとかなるかなと思ったけどやっぱりそうじゃないんやなって。
自分って多分これから先人と結婚とか人とずっと生きていくとかすごい難しい事なんやろうなって。
子どもを持って自分が家庭がいいなって思ってたああいうものは持てやんのやなって自分の中でやっぱり半分っていうか8割諦めてた。
けどやっぱり今の亜由佳と出会って本気で自分と向き合ってくれて一緒にやっていこうっていうふうに思ってくれてる。
自分の中ではもう諦めてきた事誰かとホンマに共に生きていくっていう事最後は一人なんやってどっかで思ってたけどそういうふうに自分と向き合ってくれる人がおって。
自分にとったら今までずっと抱えてきたコンプレックスというかいろんなものと向き合ってきた今までを思ったらこのプロポーズっていうのはめっちゃ特別ですしかなわないと思ってた事なんでね。
応援してます。
ハハハハッ。
あ〜。
ごめんなさいホント寒いのに。
いやいや…。
だって自分らってこんなとこからスタートやから。
だからもう世の中との闘いというか。
それはありますね。
ここで負けたらここで気持ちが折れたら今までの頑張り全て崩れ落ちるというか。
だけど…。
…っていう気持ちですね。
生きてる中で。
恋人の亜由佳さんの誕生日です。
事前に予約したレストランでサプライズのプロポーズに臨みます。
2人の了承を得てカメラを設置させてもらいました。
え〜!?何〜?プロポーズ。
え〜!?ダイヤやけど…。
ダイヤやけど。
受け取って下さい。
返事はOKやけど…。
緊張し過ぎて何しゃべっていいか分からんくなった。
飛んでもうたで。
決めてたのに。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
ちょっとここでお話いいですか?まさかこんなね…。
今日こんな事されると思ってなかったので。
何か恥ずかしくて言えなかったんですけどめっちゃうれしいです。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
亜由佳さんの両親の承諾や性転換手術の問題。
正式な結婚まではまだまだ課題が残っています。
しかし真道さんは諦めかけていた夢にこの夜一歩近づきました。
ジムには新たな子どもたちがやって来ています。
どんな感じの…。
精神的にも。
精神的にもね。
なるほど。
打たれ弱いん?厳しいトレーニング嫌いとか?そんな事もないんですけど何か私自身が弱いんです。
見てて?弱いです。
はいラスト2本頑張って!最後しっかり腕振る!健永くんは5月の大会を目指して本格的なトレーニングに取り組み始めました。
健頑張れ。
走って!速いスピードじゃなくていいよ。
6ぐらいで。
6〜7ぐらい。
すずさんは目標の体重に向けてダイエットに励み続けています。
ハンドル真っ直ぐやで!コウ真っ直ぐやで。
航太郎くんは自転車の練習を諦めずに続けています。
そうOK!いいやんか!自分に自信を持って生きていくために。
子どもたちも真道さんもそれぞれの生きづらさと向き合いながら闘い続けます。
2014/04/24(木) 15:15〜15:59
NHK総合1・神戸
ろーかる直送便 ファイト!「性同一性障害のボクサーと子どもたち」[字]
WBC女子フライ級王者・真道ゴーさんは、性同一性障害を抱えながら、障害のある子などに運動を教えている。それぞれの生きにくさと闘う真道さんと子どもたちを見つめる。
詳細情報
番組内容
和歌山市に暮らすWBC女子フライ級王者・真道ゴーさん(26歳)。性同一性障害の真道さんは、大学時代に女性との恋愛が原因でいじめを受け、「普通じゃない自分」に苦しんだ経験を持つ。そんな真道さんが今力を入れているのが、障害のある子どもや運動が苦手な子どもを対象とするスポーツジムの運営。それぞれの“生きにくさ”と闘いながら生きる、真道さんと子どもたちの姿を見つめる。
出演者
【出演】ボクサー…真道ゴー,【ナレーション】赤井英和
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – その他
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