ホント芸術っていろいろね。
とある町のとあるカフェー。
ここにはいつも人々が集まり生きる上でのさまざまな問題について熱く語り合っています。
(パパイヤ鈴木)はいお待ちどおさま。
(青木)ありがとう。
頂きます。
(足立)こんにちは。
(尾崎)ごめんください。
おや若い2人も来ましたよ。
2人とも大学生で千瑛ちゃんはお母さんと2人暮らし。
成君は親元を離れ1人暮らしをしています。
ついこの間までは高校生だった2人。
独り立ちに向けて修業中です。
そして…さあ始まりました「家庭総合」。
これから40回の番組を通して生きていくために必要ないろんな事を学んでいきたいと思います。
今日はその第1回。
テーマは…大人になるか〜。
「オレもう大人だよ!」言ってましたね。
じゃあ大人なんじゃないですか。
どうですか?どうなんでしょう。
これでも高校生の時に私も「もう大人だから」って言ってましたけどね。
決して大人ではなかったんですけどどこが大人じゃなかったかが分からないですよね。
もしかしたら大人というよりも大人になろうと頑張っている段階かなと僕は思ったんですけど。
さあ成君と千瑛ちゃんはどうですか?これ見て。
食事だったり洗濯だったりお母さん任せなのでそこはやっぱ大人になれてないなって思います。
成君どう思います?そうですね僕も昔同じようなせりふを言った事があるので重々気持ちは分かります。
でもやっぱりまだまだ自分の事が自分でできていないので子供じゃないですかね。
成君随分としっかりしてるね。
それではここでですね大人の条件って何なのか町の声も聞いてみましょう。
大人といえばやっぱりこれ。
ほっかほかの新成人にインタビューです。
(インタビュアー)大人の条件って何だと思いますか?大人の条件ですか?え〜何ですかね?大人の条件…めっちゃ稼いでます。
(インタビュアー)働いてるんですか?とっくに…15歳から働いてます。
大人の条件…。
自立してる事だと思います。
できれば自分のやりたい事を自分でできるみたいな。
(インタビュアー)大人になったっていう実感ってございます?ないです。
(インタビュアー)どうしたら実感って持てるようになると思うか教えてほしいんですけど。
どうしたら?もっと自立したら…
(インタビュアー)今お仕事されてます?してます。
(インタビュアー)してるけど同居されてるから自立してないんじゃないかという。
経済的にもまだ自立できてないかなって思います。
何度か「自立」っていう言葉出てきましたね。
自立ってまた深い言葉でじゃあ…どう思います?自立。
自立…考えた事ないですね。
ちなみに何かお考えですか?私ですか?私の考えは自立はやっぱり独り立ちというふうに考えると一つの目安としては自分で生計を立てて1人暮らしをしながら学校に通うなり自分で選択してね自分で選んで人生を歩いていくっていうのが分かりやすい自立かなとは思いますけどね。
VTRの中でも自分で稼ぐ事が大人なんだというような事を答えてた人もいたもんね。
ただ僕ね16歳の時に1人暮らしをしてるんですよ。
その時から仕事をして自分でお金もらってそれで生活をしていたんですね。
その時は自分では自立してると思ってるんですよ。
でも親から見たら果たしてどうなのかな?その時の僕を今僕が見た時思い出した時にあれって自立っていえるのかな?何か勢いで頑張ってやっちゃっただけの話でそれが大人かと思うとどうかなというふうに思いますけどね。
ちょっとねまとめてみたんですよ。
こちらに。
ジャン。
ここでパパイヤさんが取り出したのは…日本では二十歳になるといろんな事ができるようになるんですね。
これを見てどう思いますか?そうですね親の手を借りないで自分で生きていくっていうワードが増えて責任感がもっと増えていくんじゃないかなと思います。
いい事ばっかじゃなくてね。
そうですね。
成君は?リスクが伴う事だと思うんですよね。
なるほど。
飲酒喫煙は大体健康面のリスクが伴ってローン競馬…馬券の購入とかは経済的にリスクを伴うのでやっぱりリスクを伴う行為だからこそこうやって制限を設けてるんじゃないかなって思ってます。
これ高校生の時に全部憧れた事ですよね。
今私は40歳で全部できますけどどれか一つでもできませんって言われたらちょっと嫌ですもんね。
いやかなり嫌ですもんね。
私も今憧れてます。
結構。
だけどやりたかった事だけど今は…例えば飲酒しても喫煙したとしてもですよ何か今度は止めてくれる人欲しいなって…勝手にね。
「それぐらいにしといたら」って言って…。
結局こういう事ができる。
でも自分で止めなきゃいけない。
歯止めを自分でかけましょうねというふうにも言われてる気もしますよね。
ここまで大人の条件とかですね大人になったらできる事いろいろ考えてきましたけども高校生がいきなり大人になるのは無理なんですよ。
ですよね?うん。
という事でですねちょっと…。
う〜ん。
何ですか?時計してないですよ。
いやもうそろそろなんですよ。
(堀内)こんにちは。
初めまして。
どうもいらっしゃいませ。
(尾崎足立)こんにちは。
この方…早速高校生にとっての自立ってどういう事なのか聞いちゃいましょう。
自立っていわれてもですね高校生とかどうしたらいいんでしょう。
まずは…これを知る事が重要ですね。
ではここで皆さん自立度チェックというのをやってみませんか?そんなのあるんですか?
(堀内)はい。
さあここで出演者全員で自立度チェックに挑戦です。
自立は主に4つに分けられます。
生活的自立は身の回りの事が自分でできるという事。
経済的自立は自分でお金を管理できるという事。
精神的自立は自分で決定し行動ができるという事。
性的自立は相手と自分を尊重し性に対して責任ある行動が取れるという事。
質問の数は全部で…丸かばつ。
迷ったら三角で答えます。
採点は…合計すると100点満点での点数が出ます。
私なんと94点。
(尾崎)すご〜い。
一番年が上だからっていうのはあるかもしれないですけどね。
これが50点ぐらいだったらやばいじゃないですか。
…みたいな。
あれ?私は56点。
謙虚だからかな?ご自分をよく知ってるという事かもしれません。
あ〜ホントに!?じゃあお二人は?60点でした。
あら。
私も60点でした。
同じだ。
はい。
私が一番低いという事になりますけどね。
でも全然変わらないですよ。
「全然変わらないですよ」って慰められても…。
合計点数字だけ見るとそれぞれその数でって事になるんですけど。
ここでちょっと見て頂きたいのはですね4つ自立の区分がありますからどの自立度が高いのかなと。
それぞれの得点を改めて見て頂くとどんな事が分かりますかね。
私生活的自立が7点ですごい低いんですけど。
母親と2人暮らしなので母親に頼ってしまうという点で多分低いんだと思います。
そして一方成君は同じ点だけどもまた違う所があれなんだね。
経済的自立20点でいいじゃない。
(堀内)どこがマイナスになっちゃったんですか?精神的自立が低くなってしまいました。
そうなんだ。
(足立)ここはばつが多くて。
(堀内)例えばどの辺がばつなんですか?
(足立)この…
(足立)ホントにできるかなってなった時にやっぱりまだまだできないなっていうのは自分で思ってます。
しっかりしてるね。
僕なんかできるって思い込んでるから丸つけたけどね。
実際どうか分かんないけどね。
低いとこ高いとこいろいろあると思うんですけど…自立度チェックを通して課題が見えてきた2人。
ではどんなふうに自立を目指しているのか見てみましょう。
おはようございます。
おはようございます。
こちらは成君のアパート。
家の中お邪魔させてもらっちゃっていいですか?こちらへどうぞ。
あれ?意外にきれい。
生活的自立できているじゃないですか。
成君いつもこんなにきれいにしてるの?いや今日は友達が来るので少し片づけました。
なるほどね。
成君の将来の夢は2つ。
1つは俳優になる事。
一方でお父さんと同じ銀行員になるのもいいなと迷っています。
精神的自立の第一歩は将来を真剣に考える事だよね。
経済的な自立も頑張っていますよ。
神戸の実家からは月々5万円と家賃学費を援助してもらっています。
足りない分はイベントスタッフなどのアルバイトをしているんだって。
食費を抑えながら栄養のあるものを食べるためにできるだけ自炊するようにしています。
(チャイム)
(足立)は〜い。
お友達が到着。
(足立)ちょうどカレー出来るところだからさ。
(友達)お願いします。
(足立)肉多めに入れてやるよ。
(友達)ありがとうございます。
めっちゃおいしそう。
今日成君の家を訪ねた2人。
大学の後輩とバイト仲間です。
めっちゃおいしいです。
友達との時間を楽しみ大切にしながら成君は自立した大人を目指しています。
ただいま。
(母)お帰りなさい。
千瑛ちゃんの家にもお邪魔しちゃいましたよ。
現在千瑛ちゃんはお母さんとの2人暮らし。
家事は今まですっかりお母さんに任せきりでした。
でも最近このままじゃいけないと思うようになったんだそうです。
今日は初めて千瑛ちゃんが料理を作る事に挑戦します。
でも千瑛ちゃん大丈夫かな?
(尾崎)目が痛い。
よいしょ。
(尾崎)みじん切りってもっとみじん切りだもんね。
いつも仕事と家事で大忙しのお母さん。
少しでも手伝って楽にしてあげなきゃと思うようになった千瑛ちゃんは生活的自立と同時に精神的自立も目指しているんですね。
1時間後出来ました。
千瑛ちゃん特製ヘルシーな…さてお味は?おいしい?
(母)おいしい。
おいしいです。
料理は大成功。
そんな千瑛ちゃんに将来の夢を聞いてみましたよ。
女優さんを続けるって事が一番の夢です。
あとはこれは小さい時からなんですけど家庭を持って子供も持って幸せな家庭を築きたいなっていうのが夢ですね。
だからどっちも両立するっていうのが将来の夢ではありますかね。
2人ともしっかりしてるじゃないですか。
二十歳と21歳ですよ。
いや〜ちょっと自分たちの事を考えるとね…。
私なんてもう高校も出席日数もぎりぎりでしたし家でゲームばっかりやってましたしゲームでどう動いていいか分からない時だけ友達に電話するっていうひどい生活してましたから。
(堀内)いろいろ今15年前は…とお話もありましたけど2人とも聞いていてすごくしっかりと目標持ってますよね。
こうやって将来のなりたい自分とか目指したい生活とか持ってる事を目標設定というんですね。
その目標に向かっていくために一つ一つ決めていくって事を意思決定といいます。
大事な言葉ですね。
自分で決めていく。
千瑛ちゃんと成君を例に考えてみましょう。
そのため…一方成君は将来…そのため…このような目標設定と意思決定を積み重ねながら自立していくのです。
そしてこれは自立のために家庭科で何を学ぶのかを表した図です。
今高校生の皆さんは自分が自立する事を目指しています。
その周りには家庭があります。
家庭を営むためにはさまざまな知識と力が必要です。
更に周りには地域そして社会があります。
最終的にはその中で自分の生き方を見つけて自立していく事になります。
そのために必要な事を一つ一つ学ぶのが家庭科なのです。
今日は4つ自立っていう事についてお話をしました。
やっぱり大事な事は到達する自立の形っていうのも…ですから一人一人が自分らしい自立っていう事を目指して高校生の段階でですね大人の準備をしていく。
大人に向けての準備をしていくっていうその小さな積み重ねがとっても大事なんじゃないかな。
そんなふうに思います。
それではまたね。
またね。
大人になるとは自立するという事です。
青年期は大人として自立していくための準備をする大切な時期です。
自立は主に……の4つに分けられます。
4つの自立のうち自分はどれができていてどれができていないかを知る事がバランスのよい自立への第一歩になります。
自立のために必要なのは目標設定と意思決定です。
小さな事でもいいので自分がこんなふうになりたいと目標を設定しどんな行動を取るのか自分の意思で決める事。
その積み重ねが自分なりの生き方を作り上げ自立するという事につながるのです。
2014/04/24(木) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 家庭総合「どう生きる?今どうする?」[字]
大人になるってどういうこと?そのために何が必要?家庭科学習のスタートにあたり、まずは自分の自立度を知っておこう!【出演】パパイヤ鈴木・青木さやか・堀内かおるほか
詳細情報
番組内容
とあるカフェを舞台に、出演者たちが人生のさまざまな問題を語り合う「家庭総合」。スタートとなる第1回では、「大人になること」をテーマに、自立について考えます。ひと口に自立と言っても「生活的自立」「経済的自立」など4つの種類があります。自分に足りないのは何だろう?自立度チェックをして、自分らしい自立への一歩を踏みだそう!【出演】パパイヤ鈴木、青木さやか、足立成、尾崎千瑛【声】沖田愛【マンガ】和田フミ江
出演者
【ゲスト】横浜国立大学教授…堀内かおる,【出演】尾崎千瑛,足立成,【司会】パパイヤ鈴木,青木さやか,【語り】沖田愛
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他
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