NHK高校講座 科学と人間生活「科学技術の発展」 2014.04.24

(山根)さあ「科学と人間生活」始まりましたよ。
(田中)始まりましたね。
大丈夫ですかね田中さん。
いやうれしいですよ。
こうやってまた高校の事やれるなんてね。
でも言っても僕らもう35ですよ。
35〜36のおじさんが大丈夫ですかね。
いいんじゃないんですか?ガンガンやっちゃいましょうよ。
ただNHKさんも不安に思ったんでしょうね。
さすがに若い子入れました。
岡野真也さん。
はい岡野真也です。
現役の大学生です。
よろしくお願いします。
だから高校生に一番近い感覚よね。
真也ちゃんは理科は得意なんですか?多少…。
ホントに?はい。
昆虫?う〜ん…テントウムシですね。
いやそれ好きじゃない。
え〜っ?ホントに好きだったらマイマイカブリって答える。
マイマイカブリ知らない?確かによく出てくるけどね教科書的なやつに。
カタツムリの中に頭突っ込んでカタツムリ食べちゃうやつ。
田中さんはでも…。
大得意です。
広島大学の2次試験で物理満点取りましたからね。
俺はもう全然理科駄目だから。
化学も物理も生物も全部駄目。
じゃあ何で第一声に「始まりました」って言ったの?分かんない。
一番言っちゃ駄目な人じゃん。
でも見てる人と一番近く疑問に持てる…。
視聴者と同じラインでやらせてもらいます。
今日は第1回ですけども「科学技術の発展」といっても範囲が広いんで「情報・通信技術の発展」というのをメインでやっていこうと思います。
こちらの方用意しました。
電話の発展のしかたですかね。
黒電話ダイヤル式で1976年ごろ俺が生まれたぐらいにこのプッシュホンが…。
だって子機が出来た時だってさ画期的だったじゃない。
子機ね。
家の固定電話の子機。
あ〜はいはい。
ここにもう1〜2台あるのよ。
で子供部屋に1台あって…。
あんまり長く使ってたら「あんた切りなさいよ!」ってうちのお母さんが…。
言われるのね。
あんまり使ってたらこっちが使えなくなるから。
でも親に聞かれずに女の子と電話できるとか…。
部屋でね。
なるほどなるほど。
そういう発展のしかたよ。
これから考えたらさあのタブレットとかスマートフォンってすごくない?最初は通話機能しかなかった電話機。
通信技術の発達でいろんな事ができるようになった。
電子メールのやり取りやゲームのダウンロード。
更にお財布代わりの電子マネー。
端末も小型化しインターネットの情報をいつでも検索する事ができるようになった。
今や携帯電話のない暮らしは考えられない。
もうすごいよね多機能すぎて。
だってもう思った事がほぼ現実になるじゃん。
未来になっていくと。
うんうん。
でも結局こういうものも無くすじゃんいまだに。
それだけなんとかしてほしいよね。
あ〜…。
それはもうお前の問題…。
俺さっきこの部屋で使ったのにどこ行ったの?俺の携帯。
結局大体洗面台にあるんだけど。
あら?携帯壊れた。
えっどうすんの?じゃあ。
何が?この間コンビニの面接2人で行ったじゃん。
うん。
それの結果がそれぞれの携帯に今日かかってくるんだぞ。
そうかどうしよう。
じゃあさお前の携帯かかってきたらさ俺の結果も聞いてよ。
あ〜あ〜いいよ。
あっちょうど…。
コンビニからだ。
お〜ちょっと聞いて聞いて。
はい。
えっ不合格ですか?分かりました。
山根君も不合格ですよね?えっ合格ですか?はい。
一緒に落ちてくれるよな。
いや受かったんだから働くよ。
この人間のくずが!人間のくずじゃないよ。
じゃあお前給料の半分毎月俺にくれよ。
お前が一番くずだよ。
(2人)はいジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャジャ〜ン。
もし携帯がなかったら…他にも通信手段がなかったらどうやって相手に物事を伝えます?私だったら…もう伝わりゃいいなっていうぐらいか。
う〜ん。
それはまずいんじゃないかな。
確実に伝えなきゃいけない事だったらどうするの?やっぱ…手紙が一番確実に届かないか?いやもう手紙か…手紙…。
手紙あり?手紙なしなの?まあ目立つ…。
目立って伝えたいと。
変な人いるぞってなって集まってきたらその中に山根がいてくれりゃいいかな。
でも俺が渋谷にいるかどうか分かんないよね。
じゃあどうすんの?分かんない。
だから話してんの。
昔…。
昔どうやってやってたんだろう。
そうですよね。
昔から人間は情報を伝えるためにいろいろな方法を考え出してきた。
これは…煙や火で敵の攻撃などを知らせた。
鳩が自分の巣に帰る習性を利用した伝書鳩。
江戸時代の飛脚は走って手紙を届けた。
18世紀の末フランスで盛んに使われたのが腕木通信だ。
装置の形で情報を表しそれを望遠鏡で読み取った。
数百km先まで伝える事ができた。
通信技術に革命をもたらしたのは電気の利用だ。
1830年代にモールス電信機が発明された。
トンとツーの長短2つの電気信号の組み合わせでアルファベットを表した。
例えば「S」は「トントントン」だ。
電線さえ引けば長い文章でも素早く送る事ができるようになった。
1876年にはアメリカのベルが電話を発明する。
ついに自分の声で情報をやり取りできるようになったのだ。
通信技術の発展は止まらない。
今度は無線の研究が始まった。
そこで鍵になったのが電波だ。
ここからは電波っていうのは何なのかっていうのをちょっと考えたいんですけど。
あんまりよく分かんないよね電波って。
飛んでんだろうけど何なのかっていうのは…。
教科書には……って説明されているんですけどでも目には見えないからやっぱり分かりにくい…。
俺が教えてやるわ。
ホント?電波っていうのはこういうものからも出てるんですよ。
何が?何も出てない。
電波っていうのはね人間の体とかよりも金属の方が影響を受けやすいんだよ。
ちょっと俺が今日こういうものを用意したわ。
えっ?田中さんが用意したの?うん。
パッと電波が影響を与えるというのがすぐ分かる装置を用意しました。
何これいいじゃん。
理科っぽい。
これ普通の回路ですね。
電池あって発光ダイオードあって。
普通につながってればパッとつくんですけども今ここがアルミホイルでここ離れてますので…。
つながってない。
ここだけつながってないんです。
ここにこのアルミホイルの球を入れます。
つかない。
つかないんです。
つかないでしょ?つかないよ。
いいね。
いい?いいよいいよ。
ただこの状況でこれをここでカチッとやります。
電気見ててよ。
ダイオードを見といて下さい。
いきますよ。
(スイッチを押す音)え〜!おっ!何で?ハハハハハ。
ハハハじゃないよ。
すげえびっくりしてんじゃん。
何でよ。
ついてなかったじゃない。
これまたチョンと触ると消えるんです。
つながってないの?またやる?
(スイッチを押す音)え〜!お〜!電子ライターのスイッチを押すと先端で電気火花が飛ぶ。
実はこの時目には見えない電波が発生している。
それをアルミホイルの球が受信する事で電気回路がつながりランプが光るという仕掛けだ。
電波の存在を実験で初めて確かめたのはドイツ人のヘルツ。
1888年の事だ。
まずは金属の棒を2本用意する。
それらを隙間を空けて固定する。
誘導コイルという高い電圧を発生させる装置から2本の棒の両端に電流を流すと…。
棒の隙間に火花が飛ぶ。
電子ライターと同じだ。
これとは別に電波を受信するための金属の棒を用意する。
つまり…真ん中にはネオンランプをセットする。
電波を受信すると電流が流れて光る仕組みになっている。
受信アンテナを離れた所にセット。
火花を発生させてみよう。
受信アンテナのランプがついた。
電気火花が飛ぶ時に電波が発生する事を確かめたヘルツの実験。
それ以後世界は無線通信の時代へと大きく転換していった。
ヘルツの研究を受け継いだのはイタリアの…アンテナを改良する事でより遠くで電波を受信する事に取り組んだ。
1901年には大西洋を越えて3,600kmの通信に成功した。
20世紀になると電波に声や音をのせる仕組みが開発された。
声や音は空気の振動で伝わる。
まずそれを電気信号の波に変換する。
更に電波の波に変えて送信する。
受信した電波から電気の波の形を復元する事で声や音を取り出す事ができるのだ。
ここからはお待ちかねの真也ちゃんが科学の現場を伝えてくれるというコーナーですがこれはどういう事を…。
ここまでは電波に声や音をのせる方法が考え出されて無線電話やラジオの実用化がされたという事を学んできましたがその次に考え出されたのがテレビ。
映像。
テレビは身近で手軽で欠かせないですよね。
技術も3Dテレビとかハイビジョンとか。
画面もすげえきれいになってるって事はさ情報量とかもすごいって事でしょ?例えばさ自分の顔ですらアナログ時代から地デジに替わった時にきれいに撮れ過ぎてほくろだらけじゃんと思ったのよ。
映りがね確かに。
肌の乾燥感まで結構映るでしょ。
唇とかも山根カリカリの時あるけど…。
今日もカリカリだもん。
カリカリで出たらやばいって。
そこまで伝わるすごい技術だというところを見せたいの俺。
もう分かってるから。
あ〜そう。
今回訪ねた科学の現場は…東京の世田谷区にある。
より高度な放送技術とそれを支える通信技術の開発に日夜取り組んでいる。
まず見せてもらったのは…
(岡野)今私たちが見ているものとどのような点が違うんですか?画素…画素というのは映像は小さい点で出来てますね。
それを画素というんですけども…ですから掛け算して…非常にたくさんの画素で出来てる。
大型スクリーンで特別に見せて頂ける事になった。
臨場感あふれる画面が広がる。
あたかもその場所にいるかのようだ。
スーパーハイビジョンの画面を生み出すには膨大な映像情報が必要だ。
それを家庭に送信するための通信技術の開発も進めているそうだ。
あの〜何ていうか立体映像ではないはずなのにすごく…何だろう実物に近いというかちょっと飛び出て見えるような錯覚に陥るんですよね。
何か…何だろうなすごい興奮してるんですけど…。
もう一つ最先端の技術を見せてもらった。
ハイブリッドキャストは…現在のテレビ放送では1つのチャンネルについて放送局から送られてくる1種類の映像しか見る事ができない。
この技術では放送局と家庭を通信で結ぶ事により放送されていない別のカメラの映像が見られるようになるのだ。
これならば何十人もいるアイドルグループのお気に入りの一人だけを見続ける事だってできる。
すごいですね。
ホントにさまざまな要求に応える事ができるというか…。
はい。
へぇ〜。
より豊かな生活を目指して科学技術は今も進歩し続けている。
未来の人間生活を見たような気がしますね。
きっと近い将来はテレビ電話とか街なかの巨大モニターとかそういうのでもスーパーハイビジョンやハイブリッドキャスト立体テレビが採用されてすごく私たちの身近でそれらの最新技術を体感できるようになるんじゃないかなと思いました。
これで電波が飛ぶ…。
あれっ?飛ぶ…。
う〜ん。
う〜ん。
これに情報…音とか映像とかをのせてやってんだもんね。
すごいよね。
すっごいな〜。
なかなかできないよ。
うん。
あれっ田中さんは?えっ?さっきまでいましたよ。
ホント?でも部屋の中いないよね。
いませんね。
どこ行ったんだ?多分こっちだな。
田中さん。
あ〜山根か。
ちょっと反省会してたわ。
反省会?もっと新たな田中を見せたかったのにいつもの田中でやっちゃったよ。
それでいいんじゃないの?もっときびきびした田中見せたかったのに…。
実験道具取りに行く時もシャキシャキシュッパ〜ン。
「これですよろしくお願いします」パンパンパンパンパ〜ンパ〜ン。
「お〜OK」ディレクターさんピシュッ「OK」。
騒がしくない?オープニングも…。
科学技術は進歩し続けているというのにこの2人は…。
…ってやればさよかったのに。
2014/04/24(木) 14:00〜14:20
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 科学と人間生活「科学技術の発展」[字]

私たちの暮らしと科学はどのようにかかわっているのだろうか?アンガールズの2人の素朴な疑問から、人類と科学の長くて深い関わりを明らかにしていく。

詳細情報
番組内容
いま、私たちの暮らしはインターネットを通じた膨大な情報のやり取りの上に成り立っている。それを可能にしたのは、通信技術の発展だ。「のろし」や「伝書ばと」などの時代から、有線通信、そして無線通信へ…。技術が進歩する上で、決定的な役割を果たしたのは「電波」の利用だった。通信技術の発展を例に、科学技術の発展を見ることで、科学と人間生活の深い関わりを知る。
出演者
【出演】岡野真也,【司会】アンガールズ

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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