安倍総理とアメリカ・オバマ大統領との首脳会談が東京・元赤坂の迎賓館で行われています。
会談では、日米同盟の強化などでは一致する見通しだがＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定については、昨夜の段階でも結論が出ず、トップ同士の政治判断で基本合意に至るかどうかが最大の焦点となっている。
迎賓館前から中継。
日米首脳会談は私の後ろの迎賓館で午前１０時半に始まりました。
冒頭、安倍総理とオバマ大統領はにこやかに握手して、記念撮影に応じるなど会談は和やかな雰囲気で始まりました。
今回の首脳会談の大きなテーマの１つである安全保障問題については冒頭、このようなやりとりがあった会談後に発表する予定の共同声明でも、両国が幅広い分野で協力を進め、アジア太平洋地域の平和と繁栄に貢献していく日米同盟の役割を強調することになる。
また、オバマ大統領は初めて沖縄県の尖閣諸島について言及し、挑発行動を繰り返す中国を牽制する方向で一定の成果を得られそう。
安倍政権は憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を認めるということを目指しているわけですけれども、これをアメリカが支持しているということで言えばこの点では今回の首脳会談は追い風になると考えていいんでしょうか？確かにその点では、安倍総理にとってプラスの材料になるのは間違いない。
ただ、安倍総理にはアメリカが中心となって進めているＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定でも、基本合意にこぎつけ、より強固な日米関係をアピールしたい狙いがあります。
オバマ大統領は会談の中で、ＴＰＰについて、革新的でダイナミックで開かれた市場を形成するチャンスを迎えていると語るなど安倍総理にさらなる譲歩を求める発言をしていて、総理が何らかの政治的決断を下すかどうかが最大の焦点となりそうです。
ＴＰＰの交渉は豚肉の関税をめぐって実質ゼロに近い引き下げを要求するアメリカ側との間で閣僚が未明まで協議を続けたが決着はつかず、首脳同士の決断に委ねる異例の状況となっている。
昨日深夜から今日未明まで３時間あまりにわたって甘利ＴＰＰ担当大臣とフロマン通商代表との間で閣僚協議が行われるという、首脳会談直前としては異例の展開となった。
これまでの日米協議で、コメと麦について関税は維持しつつ、アメリカ産を一定量まで輸入できる特別枠を新たに設ける、チーズなど乳製品についても一定量の関税を下げる関税割り当てを設ける方向になっている。
自動車については、アメリカ側の安全基準を緩めるといった要求に対して日本側が特例を設けるなどの案で最終的な調整を進めている。
最後まで残っている焦点が豚肉でアメリカ側は１ｋｇ当たり４００円台の関税を実質ゼロに近い水準まで下げるよう要求したのに対し、日本側は反発し閣僚レベルの協議では決着がつかなかった。
引き続き１ｋｇ当たり５０円を下回る２桁台前半で最終的な調整を続けている。
日米両政府は首脳会談でのＴＰＰの基本合意を目指してきたが、首脳同士の決断に委ねられるという事態になっている。
首脳会談当日までもつれ込んだこの農業分野の交渉について、安倍総理は昨夜、関係者に対し、これでは決断できないと述べていたことが、ＪＮＮの取材で明らかになった。
迎賓館前から中継。
昨日の寿司店での会食は正式な首脳会談前のＴＰＰ政治決着を目指した日本側が用意した渾身の舞台だった。
直前まで続けられた閣僚級レベルの協議が事実上物別れに終わったと伝えられていただけに寿司店での会談でオバマ大統領がどのような発言をするかに注目が集まった。
実務的な交渉姿勢で知られるオバマ大統領、日本側の予想どおり１時間半にわたった会食時間の多くをＴＰＰを初めとする日米関係の懸案に費やした。
特に、農業分野の交渉については、安倍総理は僕よりも支持率が高いんだから、ＴＰＰ交渉では譲ってほしいとはっきりと譲歩を求めた。
これに対し、安倍総理は踏み込んだ発言を避け、この場で決着することはなかった。
安倍総理は、この寿司店の会合の直後、関係者に対し、このままでは政治決断はできない、合意できない可能性もあるという趣旨の発言をしていて今日の首脳会談本番まで交渉を継続させる指示を出していたことが明らかになった。
自らアベノミクスの柱の１つと位置づけているＴＰＰだけに、安倍総理は昨日までは相当厳しい条件でも基本合意を目指す方針だった。
今日までの交渉で難航していたコメや牛肉など、ほぼ着地点は見えている。
しかし、豚肉の関税についてだけはアメリカがここまで強硬であることは安倍総理も想定していなかった。
現在、行われているオバマ大統領との直接対決で、実質的な譲歩が引き出せるか、安倍総理本人の交渉力が問われている。
これに先立ち、オバマ大統領は皇居で歓迎行事に臨み、天皇・皇后両陛下と会見した。
ちょっと物々しい雰囲気でもありますね。
そして、オバマ大統領の車、皇居へ到着しました。
皇居の中へ入っていきます。
上空から見ていると、本当に大移動です。
オバマ大統領は午前９時過ぎに宿泊先のホテルを出て皇居に向かった。
宮殿に到着した際には出迎えた天皇・皇后両陛下と笑顔で握手を交わし、オバマ大統領は、ナイス・トゥ・シーユー・アゲインと話して、再会を喜んだ。
宮殿前で行われた政府主宰の歓迎行事には両陛下や皇太子さま、安倍総理らが出席しました。
アメリカと日本の国歌が演奏された後、儀仗隊による栄誉礼を受け、閣僚らと挨拶を交わした。
歓迎行事に続いてオバマ大統領は両陛下とおよそ３０分にわたって会見を行いました。
夜は、宮中晩さん会が催される予定こうした中、拉致被害者家族の横田さん夫妻らが今日午後、オバマ大統領と面会する。
拉致被害者家族会の横田滋さん・早紀江さん夫妻と飯塚繁雄代表の３人は今日午後、安倍総理同席のもと、オバマ大統領と面会する。
拉致被害者家族がアメリカの大統領と面会するのは２００６年に横田早紀江さんらがホワイトハウスで当時のブッシュ大統領と会って以来８年ぶり。
オバマ大統領との面会は、今年３月家族会が安倍総理と会談した際に、中国の裁判所が商船三井の輸送船を差し押さえた問題で、商船三井が中国側に供託金としておよそ４０億円を支払っていたことがわかった。
これを受け、中国の裁判所は先ほど船の差し押さえを解除したと発表した。
商船三井の輸送船は中国の裁判所によって今月１９日、日中戦争前後に起きた船舶の賃貸をめぐるトラブルの損害賠償として、中国・浙江省の港で差し押さえられていた。
これについて商船三井は中国側に対し、賠償金として求められていた２９億円あまりに金利分を加えた合計およそ４０億円を供託金として支払ったとのこと。
差し押さえが長引くことによる事業への影響を懸念して支払いに踏み切ったと見られる。
これを受け、中国の裁判所は先ほど輸送船の差し押さえを解除したと発表。
輸送船は今日にも出港する可能性がある。
依然、１３０人以上が行方不明となっている韓国の旅客船事故は、ここに来て、捜索活動に亀裂が生じている。
政府の事故対策本部は、民間ダイバーの活動を制限することを明らかにした。
現地から中継。
事故発生から９日目です。
犠牲者は１６３人となりました。
今朝は６０人の家族らが船に乗りまして現場海域に向かっています。
そして、最新の捜索状況ですが、昨日は３階から４階の大部屋に上がる階段部分での捜索活動が終わりました。
今日は引き続き、４階の客室や船尾部分を中心に捜索を行う予定。
さて、現場ではこれまで捜索活動の方針をめぐって民間のダイバーと海洋警察と衝突する場面がたびたび見られてきた。
こうした中、政府の事故対策本部は今朝の会見で、これまでの捜索で民間ダイバーによる救助の実績がないなどとして、民間ダイバーの参加を今後制限することを明らかにした。
民間ダイバーの代表はＪＮＮの取材に、すべての捜索活動が終わった後に海洋警察の問題を公表すると話している。
力を発揮させてもらえないと、不満やもどかしさを募らせていた民間ダイバーたちに今後、大きな波紋が広がるのは間違いなさそう。
一方、合同捜査本部は船長や船員らが乗客を助ける義務を果たさずに機関室や操舵室に集まって先に脱出した点について、遺棄致死罪が適用されるという見方を示した。
既に逮捕している船長ら７人に加えて船員４人の取り調べを進めていく方針。
対立していた中東パレスチナのＰＬＯ＝パレスチナ解放機構とハマスが暫定統一政府をつくることで合意した。
イスラエルとの和平交渉に影響が出るのは必至の情勢。
ハマスとＰＬＯの代表は２３日、両者が５週間以内に暫定統一政府をつくり、その後、６カ月以内に統一政府の議長や自治区議会の選挙を行うとの共同声明を発表した。
パレスチナ暫定自治区では２００７年以降、ＰＬＯを中心とする自治政府がヨルダン川西岸を支配する一方、ハマスによる政府がガザ地区を統治していて対立していた。
ハマスは、対イスラエル強硬派で、イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治政府のアッバス議長がイスラエルとの和平よりもテロ組織との和平を選択したと厳しく非難。
和平交渉を仲介するアメリカも国務省のサキ報道官が失望したと批判している。
人手不足が問題化している建設業界で働く女性を増やそうと国土交通省が行動計画を策定することを決めた。
建設業界の就業者数は１９９７年の６８５万人をピークに減少が続き２０１３年は４９９万人と人手不足が問題化。
多発している入札不調の原因の１つと言われている。
業界団体の日建連＝日本建設業連合会は先月、現在９万人しかいない女性の技能労働者を５年以内に倍増させる計画を決めたが、国土交通省もこれを後押しする行動計画を策定することを決めた。
日建連は女性作業員のために現場に更衣室を用意するなど、環境整備を始めていて国土交通省も今年夏をメドに行動計画をまとめることにしている。
横綱は負けたらダメ、これは、新横綱の決意です。
大相撲夏場所の番付が今朝、発表された。
春場所で初優勝を果たし横綱に昇進した鶴竜。
少し緊張した面持ちで会見に臨んだが、新横綱として、熱い決意を語った。
東京都の舛添要一知事は、中国・北京市の招待を受け、今朝、羽田空港を出発した。
北京滞在中は北京市長らと面会するほか、２００８年北京オリンピックの会場などを視察する予定。
都知事の北京訪問は１８年ぶりで日本政府も日中関係の改善に向け今回の訪問に期待を寄せている。
舛添知事は、様々な面で交流再開の道を切り開きたいと都市外交への意欲を示した。
中部国際空港の詳細図がおよそ１年半にわたり、検索サイト、グーグルを通じてインターネット上に流出していた問題で国土交通省が空港を特別監査している。
この問題では、職員専用の通路や事務所の位置情報が流出。
監査に入った４人の職員は、保安上重要な情報が適切な管理されているか職員から聞き取るなどして調べている。
空港会社は、監査結果を受けて新たな対応策を検討する。
アジア地域の投資ファンドグループの主宰者にうその投資案件で１億円をだまし取られたとして、投資家の男性があす、大阪地検に告訴することがわかりました。
告訴状などによりますと、関西で会社を経営する男性は４年前、日本やタイで投資を行う「アジア・パートナーシップ・ファンド」の主宰者から「グループの会社が日本国内の企業の債権を買収し利益を上げるので、買収資金を出資してほしい」と勧誘され、１億円を投資しました。
その際、「買い取り交渉は既に進んでいる」などと説明されましたが、その後、進展はなく返金もされなかったことから「うその投資話だった」として、あす、主宰者を詐欺容疑で大阪地検に告訴します。
このファンドグループを巡っては、すでに投資家１６人も４億６２００万円の損害賠償を求め、大阪地裁に集団提訴しています。
政令市から区に予算などの権限を移した上、区長を格上げするという地方自治法の改正案に対し、大阪市の橋下市長がきょう国会で、区長を選挙で選べるよう、法案の修正を求めました。
政府は、道府県と政令市の二重行政を解消するため、今ある行政区に予算などの権限を移して総合区とする地方自治法改正案を国会に提出しています。
大阪市の橋下市長はきょう、衆議院総務委員会に参考人として出席し、政府案では、総合区の区長が選挙で選べないため公選制にするよう求めました。
大阪市を特別区に分割して区長を選挙で選ぶという大阪都構想の議論は行き詰まりを見せていて、橋下市長は、区長の公選制が認められれば改正案に賛同の立場を取っていますが、この国会で主張が認められる可能性は低そうです。
大阪府泉南市で、「平成の花咲かじいさん」と呼ばれた男性が育てた藤の花が、今年も見頃を迎えています。
家の軒先を覆う見事な藤棚。
この家に住む男性が、生け花用の木を庭に植えたのが始まりで、３０年かけて長さ３０メートルの立派な藤棚になりました。
「平成の花咲かじいさん」として親しまれた男性は６年前に亡くなりましたが、地元の藤保存会が守り継いでいます。
公開は２９日までで、翌日には、来年も美しい花をつけるよう剪定されます。
2014/04/24(木) 11:30〜11:55
ＭＢＳ毎日放送
ひるおび！[字]

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