北林晃治
2014年4月26日06時41分
政府の地震調査委員会は25日、相模湾から千葉県沖に延びる相模トラフ沿いで将来起きる大地震の予測を発表した。最大でマグニチュード(M)8・6の地震が30年以内に5%の確率で発生するとして、2004年にM7・9の地震が30年以内に0・8%としていた予測を見直した。首都直下も含む南関東のどこかでM7級の地震が起きる確率は、前回と同じ30年以内で70%と予測した。
調査委は、東北沖で東日本大震災のようなM9級の地震が起きると予想できなかったことから従来の予測を見直した。過去に発生が確認されている地震にとらわれず、科学的に発生の恐れがある地震を想定した。
フィリピン海プレート(岩板)が陸側のプレートの下に沈み込む相模トラフ沿いでは、関東大震災(1923年、M7・9)や元禄地震(1703年、M8・2)などが起きている。今回の予測は、過去の地震の痕跡が残る地形や地質のデータも考慮して、地震の規模をM7・9~8・6、発生確率は30年以内に0~5%と推計した。
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