学ぼう BOSAI(防災) 地球の声を聞こう(メカニズム編) 2014.04.24

そとぬくよ。
オレンジそとぬく!そとそと…。
あぶないみんなはなれて!みんなはなれて!あぶない!あ〜…。
大気や水にあふれる私たちの地球は地震やふん火がたえ間なく起こる生きている星だ。
地球の中どうなってんだろうとか…。
どうして私たちの星では地震が起こるんだろう?地震学者の大木聖子先生と一しょに地球の声を聞いてみよう。
みなさん地震の正体って何だか知ってますか?江戸時代にはナマズが地下であばれてるせいだって言われてたんですよ。
もちろんナマズが原いんではないけれど地球の中にはとても不思議なひみつがかくされているんです。
コンロの上で温められたおみそしる。
よく見ると下の方からわき上がってまたしずんでいくね。
実は地球の中でもこれと同じ事が起こっているのをみんな知ってる?地球をわって見てみるとまず真ん中にあるのが核。
5,000度をこえるとても熱い大きな鉄のかたまりだ。
そして核の周りを取り囲んでいるのがマントル。
マントルは下にある熱い核に温められて上しょうし地表で冷やされるとしずんでいく。
おみそしると同じ動きをしているんだ。
マントルはかんらん岩という岩石でできています。
かんらん岩は8月のたん生石ペリドットというほう石です。
他にもガーネットやダイヤモンドもあるでしょう。
もしもマントルに行く事ができればそこはほう石箱の世界でしょうね。
マントルがほう石箱だったなんて!でも地球の中を一体どうやって調べたんだろう。
ここ岩手県大町は東日本大震災で大きなひ害を受けた所。
いつまた大きな地震が起こるかわからない。
それに備えるため地球の仕組みを知ってほしいと考え大木先生は特別じゅ業をしたんだ。
見えないものをどうやってわかるのか?みんなも箱の中にある見えないものを見てもらおうと思います。
みんなから見て1番2番3番。
ビーカーが3つならんでます。
先生が用意したのは……が入った3つのビーカー。
箱でかくしさらにビーカーの位置を入れかえるとどこにどのビーカーがあるかわかるかな?1番は空気だと思う人は白。
水だと思う人青。
ビールだと思う人は黄色を上げて下さい。
どうぞ!箱にかくれていたらわからないよね。
みんなどうやって考えたの?あてずっぽう?あてずっぽうだよね?あてずっぽうするしかないよね。
そこで先生がヒントをくれたよ。
空気の音ね。
水の音。
ビールの音。
こっちいくよ。
1番の音。
(ビーカーをたたく音)2番の音。
(ビーカーをたたく音)3番の音。
(ビーカーをたたく音)あれあれ?わかったかな?じゃ〜ん!ビーカーをたたいた時…それと同じで地震の衝撃も地球の中が何でできているかによって伝わり方がちがう。
その結果地球の中にどんな岩石があるかわかったんだ。
マントルはたしかに岩石なのですが長い目で見るとゆっくりゆっくりと動いています。
さああのおいしそうなおみそしるを思い出してみよう。
同じように地球の内部ではマントルがダイナミックに動いているんだ。
そのマントルの上にはプレートと呼ばれるうすい岩の板がいかだのように乗っかっている。
地球の表面は全部で十数まいのプレートが組み合わさっているんだ。
日本の近くを見てみるとプレートがほら4つもひしめき合っているよね。
いよいよここからが地震の仕組みの説明だ。
プレートの境目を横から見てみましょう。
プレートは下にあるマントルと一しょに動いている。
そうするともう一つのプレートが引きずりこまれていく。
どんどん折れ曲がってやがてげん界をむかえると地震が発生する。
2011年の東日本大震災もこうしたプレートの境目で起きた地震の一つ。
日本には4つのプレートがありその境目の動きも活発だから世界でもっとも多く地震が起こる国の一つになっているんだ。
さらに地震はプレートの境界だけで起こるわけではない。
ここは1995年の阪神・淡路大震災を引き起こした地震のあとです。
どうですか?たった十数秒で地面の形をこんなに変えてしまいました。
阪神・淡路大震災は東日本大震災とはせいしつのちがう地震が引き起こしたんだ。
東日本大震災はプレートの境界の地震。
それに対して…阪神・淡路大震災はプレート内にあつ力がかかって岩ばんがわれた地震なんだ。
プレートには大きな力がかかっているのでプレート内部がひびわれて地震を起こしてしまう事があります。
このひびわれが…活断層とは過去一度われた事のある岩ばん。
日本にはわかっているだけで2,000こ。
見つかっていないものもたくさんあるんだ。
みなさんがくらしている町で地震が起こる事もあるんです。
では私たちはどうしたらいいんだろう?例えば家の中ではどんなじゅんびが必要かな?地震が起こった時みんなのお父さんやお母さんは家具をおさえたりしていませんか?地震の時家具はたおれてくるのでたおれてこないようにあらかじめちゃんと…避難する時に持ち出すものとして…水やラジオかいちゅう電灯…。
他に前もって家族で…家族と一しょにいる時に地震が起きるとはかぎりません。
町の中の安全な場所きけんな場所を一しょにかくにんして…このアリは今私の手のひらの上にいるという事に気づいていないでしょう。
次に私が何をするかもわかるはずもありません。
それと同じで私たちも自分たちが乗っかっているこの大きな地球の事をまだまだ理かいしていないのです。
地震は地球が生きているからこそ起こる事。
私たちが住んでいる日本は特に地震が多い国だという事をよく知ってふだんから地震の時に備えておきましょう。
それが今日の「BOSAI」です。
すごい…。
こわかった…結こうこわかった…。
2014/04/24(木) 09:30〜09:40
NHKEテレ1大阪
学ぼう BOSAI(防災) 地球の声を聞こう(メカニズム編)[解][字]

自然災害の起こるしくみを正しく理解し、命を守る行動へつなげていく新しい「防災」番組。今回は地震学者の大木聖子先生から地球の動きを学び、地震にどう備えるか考える。

詳細情報
番組内容
シリーズ「地球の声を聞こう」では、第一線の研究者が実際の映像、CG、実験などを駆使して「自然災害」のメカニズムを伝える。今回は慶應義塾大学准教授・大木聖子さんが「マントル対流」など地球内部の動きをわかりやすく教える。地震は“生きている”地球の営みの一つであり、止められないことを知って、どう備えたらいいかを考えよう。【ナレーター】DJナイク【ロケ場所】JAMSTIC横浜研究所 ほか
出演者
【出演】慶応義塾大学准教授…大木聖子,【語り】DJナイク

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:21712(0x54D0)