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【愛知】

名古屋港に豪華客船 「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」

着岸するボイジャー・オブ・ザ・シーズ=名古屋市港区の金城ふ頭で

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 アジアの航路に就航する客船としては最大の「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」(一三七、二七六トン)が二十五日、初めて名古屋市港区の名古屋港に寄港した。東京−済州島(韓国)−釜山(同)−名古屋−東京と結ぶ航海で、乗船客は日本、フィリピン、香港、米国などの二千四百五十人。約七時間の停泊中に大半の人が船を下りて名古屋城観光などに出掛けた。

 「洋上の街」と呼ばれる全長三百十一メートル、高さ六十三メートルの勇姿は午前九時ごろ、金城ふ頭沖に現れた。「大きい!」。集まった数百人の見物客から歓声が上がる中、ゆっくり着岸。カメラを手に岸壁の見学スペースに陣取った中村区藤江町の会社員春田哲夫さん(65)は「以前見た飛鳥2(五〇、一四二トン)よりずっと立派。いつか乗って旅してみたい」とあこがれを抱いた様子だ。

 入港後、船内のラウンジで歓迎式典が開かれた。名古屋港管理組合議会の久野浩平議長は「歴史ある名古屋城など魅力を備えた観光地・名古屋を楽しんでほしい」とあいさつ。スベレ・ライアン船長らクルーに記念の日本酒や花束を贈った。

 船内のデッキは十五層あり、三千人以上の乗客を収容できる。カジノや露天の温水プール、約千三百席の劇場などが備えられ、悲劇の豪華客船タイタニック(四六、三二八トン)の船内を模したメーン食堂の大階段、ブランド店が並ぶ本物の街のような通りもある。

メーン食堂の奥にあるタイタニック号を模した大階段=ボイジャー・オブ・ザ・シーズの船内で

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 名港管理組合は着岸地点から九百メートル離れたあおなみ線金城ふ頭駅まで、無料シャトルバスを運行。誘致推進課の担当者は「乗客が多く、かなりの経済効果が見込まれる。官民連携でおもてなしの環境を整え、再寄港につなげたい」と早くも次に期待を寄せる。

 米国の運航会社の日本代理店では「巨大な船が泊まれる日本の港は少ないため、来年のゴールデンウイーク周りに寄港する可能性はある」としている。

 (中野祐紀)

 

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