【話題のニュース】大須演芸場、年内再開へ 耐震化で存続可能に家賃を滞納した寄席の経営者が建物を明け渡し2月から閉鎖中の大須演芸場(名古屋市中区)が、年内を目標に再オープンすることになった。建物所有者らが25日に発表した。新たな経営者を求め、夏までに耐震補強の工事に入る。大須演芸場の名は継承し、レトロな内装は残す。 所有者のエイチ・エス・ステージワークス(同市天白区)の土井信策社長(63)と弁護士、耐震診断した1級建築士が会見。演芸場は52年前に建築された木造2階建てで、耐震診断では震度6、7程度で「倒壊する可能性が高い」と判定された。建物本体は建築時のままで大地震の際に屋根が崩れる恐れがあるが、耐震補強すれば存続可能と分かった。工事に4カ月間かかるため、年内オープンには夏に工事を始める必要がある。工事費は5千万円以内を見込んでいる。 工事に先立ち新たな経営者を求める。エイチ社は運営にかかわらない方針だが、旧演芸場が赤字続きだったため、地元芸人の演芸だけではなく、演劇部門を含めた場として活性化を提案する。社団法人による運営は現在は検討していないという。 エイチ社は舞台美術製作会社の子会社で2000年に地元劇団の活動の場を守ろうと競売で演芸場の所有者となった。土井社長は「大須演芸場は名古屋にとっても大事な価値あるものと思い続けてきた。演芸場や舞台を愛し、若手を育てる意欲のある人がいてくれれば」と話した。 (中日新聞) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|