認知症が原因で行方不明になり、警察が所在を確認した人が2012年に9478人に上り、そのうち359人は発見時に死亡していたことが分かった。

 25日の衆院厚生労働委員会で、民主党の長妻昭議員の質問に警察庁が答えた。これを受け田村厚生労働相は、死亡していた人について要介護度や介護保険サービスの利用状況などを把握し、対策に生かす考えを示した。

 同庁は、12年の1年間に認知症やその疑いで行方不明届が出た9607人のうち、13年末時点でも所在がわからないままの人が178人に上ることも明らかにした。