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事件
【韓国旅客船沈没】過積載、右急旋回、荷崩れ、避難誘導なし…動かぬ「人災」、お粗末すぎる安全管理
もう一つ注目されているのが、過積載状態での荷崩れだ。急な右旋回により、積み荷を固定していたロープがほどけて左側に片寄り、航行の安定を保つ復元力が失われた可能性が高いとみられている。
朝鮮日報日本語版によると、セウォル号は150台の車両積載限度に対し180台を積んでいたことも判明。鈴木邦裕・神戸大海事科学部客員教授は「客室増設の改造を施して重心が高くなっている上、過積載でさらに重心が上がり、船体のバランスが悪くなった可能性がある」と指摘する。
■職務放棄に批判の嵐
乗客を救助せず船から脱出したとして特定犯罪加重処罰法違反容疑で逮捕された船長のイ容疑者も、激しい批判にさらされている。
事故当時、セウォル号には船長以下、1等航海士や機関士ら約30人の乗員が乗船。船内放送で避難誘導して逃げ遅れた乗員1人を除き全員が救助された。イ容疑者は、乗客に脱出指示を出さないまま船を離れた。
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