加藤美帆
2014年4月14日09時41分
小学校などの飼育小屋でよく見かけるウサギ。でも、エサの与え方を間違ったり、子を産んで増えすぎたりと、不適切な飼育法が目立つという。獣医師会やNPO法人などは「ウサギを正しく飼って」と呼びかけている。
「ウサギって実は……抱っこは大嫌い! 捕食される動物なので捕まることは食べられること、死ぬことを意味します。肺が小さいので胸をつかまれると息苦しくなります」
堺市内の小中高生が学習などの成果を発表した2月中旬の「堺・子どもゆめフォーラム」。堺市立三原台小学校の飼育委員12人が、ウサギのぬいぐるみを使って正しい抱き方を実演したり、エサの牧草やペレットを見せたりした。顧問の野間直実教諭は「命の大切さを教えるはずの学校飼育だが、適切に飼わないと逆効果になってしまう。飼うならきちんと飼って欲しい」と話す。
学習指導要領では、「(動物の)継続的な飼育」が生活科の内容として規定されている。府教委が昨年4月に行った調査によると、大阪市と堺市を除く府内の公立の617小学校266幼稚園のうち、265校146園がウサギを飼っているという。土日祝日の世話については、322校園が「管理職や教職員が世話をしている」、10校園が「委員会活動で子どもたちが世話をしている」としたが、「エサや水を休日前に多めに与えている」が306校園、「管理職や教員が持ち帰っている」も9校園あった(複数回答可)。
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