とても拙い、どこかで読んだことがある内容が陳腐な表現で綴られていく、思い返すだけで赤面するような文章だ。
確か小学校の卒業文集には「将来の夢:小説家」と書いたはずだ。
C、G、Am、Em…程度のコード進行に捻りのない恥ずかしい歌詞を乗せていた気がする。
ストローク奏法しかできないくせに、HistoryのアコギとかTokaiのレスポールなんか買って舞い上がっていたのもこの頃だ。
途中でDTMにも興味をもち、初音ミクを導入し、MidiキーボードやI/Fを購入したものの、アウトプットされる曲のクオリティは変わらなかった。
大学にはいって自由にインターネットが使えるようになり、またいろいろな人と関わるようになってから、小説を書いていた、とか作曲をしていた、とは言わなくなった。
僕のやっていたことはファッションの域をでていなかった。
ワナビにすらなれなかった。
それでもなお、クリエイターに対する漠然としたあこがれがある。
部屋を見返せば何年も触っていない楽器や機材が点々とし、PCの中には2000字も書かずに筆を投げ出した小説もどきが沢山保存されているにも関わらず。
あと一年すると、僕は働き蟻になる。
vorkersをみると90時間20%だから、自由な時間を確保することは難しいだろう。
この期におよんで、楽器の掃除でもなく、小説の続きを書く訳でもなく増田を書いてしまうあたり、僕の底は知れている。
「きっと何者にもなれない」。
恥ずかしい恥ずかしい言ってるけど、多分クリエイター(変換で「繰りえ痛ー」って出たけど、言いえて妙だ)に必要な能力の一つに、恥知らず、ってのは確実にある気がする。 山月記に...