実は間違った読み方の日本語
実は間違った読み方の日本語
日本語には、本来の正しい読み方と会話で発音するときでは、発音のしやすさから本来の読みかたとは異なる読み方をする言葉が多数あります。会話の場合は、特に気にする必要はないですが、うっかりすると、発音のままにパソコンで打ち込んでしまい、該当の言葉が出てこないなんてことも。教えて!gooにはこんな相談が寄せられました。

間違った読み方

相談者さんは、「間違った読み方が広まってしまった言葉を教えて下さい」と回答を募っています。
正規の読みと発音が異なる言葉として女王(じょうおう) 体育(たいく) 洗濯機(せんたっき) 十個(じゅっこ)くらいしか知らないので、もっと知りたいと話します。

■良くある間違えた読み方

「雰囲気(ふいんき)は、間違えている人が多い気がします」(momoka0602さん)

「雰囲気を『ふいんき』と言う人が多いなぁって思います。本当は『ふんいき』なのに。私は言いにくくても頑張って『ふんいき』って言い続けてます(笑)」(yume012さん)

「雰囲気」について指摘する回答が見られました。確かに口にする時は「ふいんき」と言ってしまいがちかもしれません。ひらがなで表記してみると、分かりやすいですね。

「1.『凡例』→辞書などでよく使われています。
『ぼんれい』と読む方がいらっしゃいますが、正しくは『はんれい』です。
2.『文言』→法律や各種規定などによく使用されております。
『もんげん』とつい読んでしまいがちですが、正しくは『もんごん』です」(ryuudanさん)

こちらも間違いやすい読み方かもしれませんね。一方で読み方は併存している言葉についても回答が寄せられています。

■両方の読み方が併存している言葉

「早急:さっきゅう、そうきゅう
代替:だいたい、だいがえ
世論:せろん、よろん
音信:いんしん、おんしん
名跡:みょうせき、めいせき
判官:ほうがん、はんがん
自力:じりき、じりょく」(hakkoichiuさん)

というように、2つの読み方が存在している言葉もあります。こちらは最初に伝えられた言葉が変化して、世の中でも多く使われてるようになり、2つの読み方が使われるようになったのかもしれません。

■言葉の難しさ

「辞書にでているから間違いではない、もしくは辞書にあるから正解、とばかりも言い切れないと思います。(中略)…
例えば、最近の辞書には『相殺』を『“そうさつ”とも』と言った具合に認めているものもあります。その辞書によるならば正解でしょうが、漢字検定などでは不正解となるでしょう。(中略)…
要は、正解と不正解の線引きをどこでするかと言うことになってきますが、これもまた難しいことです。結論を導くことはできませんが、こういった場で、意見の交換をし、皆が自分の使っている『ことば』について考えていくことは大切なことだと思います」(newesylutisさん)

確かに言葉に正解・不正解をつけるのは難しいことかもしれません。時代と共に言葉も変化し、時代の流れに合わせ、新語も誕生していきます。newesylutisさんが伝えるように、変化していく「ことば」について、考えていくことは大切だと言えそうです。

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