January 4, 2013
さまざまなお酒は休暇シーズンに欠かせない楽しみだ。ラム酒入りエッグノッグのクリーミーな味を心待ちにする人もいれば、華やかな味付けのカクテルやスパイシーなホットワインを好む人もいる。
グラスの中身が何であれ、新年の幕開けとともに乾杯するのが伝統行事だ。お祭り気分は最高潮。問題は、1杯目を飲み干すとすぐに2杯目、パーティーが進むにつれて3杯目…、と気前よく注がれる点だ。やがて音楽が静かになり、朝が訪れる。そして、やっかいな二日酔いも。
ズキズキする頭痛、胃のむかつき、発汗、全身の倦怠感など症状はさまざまだが、ダメージを受けたら治療が必要だ。痛みを和らげる最も簡単な方法は? その答えは尋ねる相手によって異なるだろう。
医者に行けば大抵の場合、水分補給のために水を飲むよう勧められ、炎症を緩和するイブプロフェンを処方される。麻酔科医ジェイソ・・・
グラスの中身が何であれ、新年の幕開けとともに乾杯するのが伝統行事だ。お祭り気分は最高潮。問題は、1杯目を飲み干すとすぐに2杯目、パーティーが進むにつれて3杯目…、と気前よく注がれる点だ。やがて音楽が静かになり、朝が訪れる。そして、やっかいな二日酔いも。
ズキズキする頭痛、胃のむかつき、発汗、全身の倦怠感など症状はさまざまだが、ダメージを受けたら治療が必要だ。痛みを和らげる最も簡単な方法は? その答えは尋ねる相手によって異なるだろう。
医者に行けば大抵の場合、水分補給のために水を飲むよう勧められ、炎症を緩和するイブプロフェンを処方される。麻酔科医ジェイソン・バーク(Jason Burke)氏によると、ビタミンBの摂取も有効だ。アルコールの代謝とエネルギーの生成を助けるという。
バーク氏は「veisalgia(“二日酔い”を意味する医学用語)」についてはかなり詳しい。ラスベガスで診療所「Hangover Heaven(二日酔いの天国)」を経営し、飲みすぎに苦しむ大勢の患者をアメリカ食品医薬品局で承認された水分補給剤と医薬品で治療している。
「二日酔いの症状は一人一人違う」とバーク氏は話す。「社員の生産性が失われたり、病欠で休むなど、社会にとっては数十億ドルの損失になる」。
◆二日酔いには唐辛子?
では、医学と無縁の世界からはどんなアドバイスがあるだろう。脂っこい朝食やバニラ・ミルクシェイクを口にする、スチームサウナで時間を過ごすなど、提案はさまざまだ。ある友人は、二日酔いに対抗する唯一の方法は唐辛子だと主張する。ブラッディ・マリーを飲むと症状が緩和されると断言する者もいる。実際、「二日酔いには迎え酒」ということわざに従って、もう一杯酒を飲むケースは多い。
このような“治療法”が実際に効くのかは議論の余地があるが、一つだけ確かなのは、惨めな状態は世界共通という点だ。二日酔いを免れるのはアルコールをまったく飲まない人だけである。
ときどきでも深酒をする人には、世界各国の対処法を紹介した画像をご覧いただきたい。たくさん飲みそうな機会が近づいたら、この中のどれかを冷蔵庫にストックしておくのが賢明だろう。一部については少し解説しておこう。
【 ドイツ: ニシンの酢漬け 】
ニシンの酢漬けやマリネは、ドイツの酸っぱいおつまみ「ロールモップス」の主な材料だ。小さな白身魚の切り身を玉ねぎとピクルスの周りに巻いて作る。二日酔いに効果的な食べ物と見なされており、「katerfruhstuck(ドイツ語で“二日酔いの朝食”の意)」の中心的な料理だ。
【 中国: 濃い緑茶 】
中国で二日酔いになったら、中国人に従ってお茶を飲むのがよい。具体的には、濃い緑茶だ。レモン汁やお酢を入れた水も効果的と考えられている。
【 アメリカ: 生卵入りトマトジュース 】
「プレーリーオイスター」というカクテルは、多くのアメリカ人にとって究極の強壮剤だ。一般的には、トマトジュース、ウスターソース、黒コショウ、生卵の黄身を混ぜて作る。アルコールを少し加えるバーテンダーもいるが、おそらく“迎え酒”の効果を高めるためだろう。いずれにしても、すばやく飲むように作られている。さっと飲み干すのがコツだ。
【 日本: 梅干 】
梅干の味は人によっては慣れが必要だろう。しかし、極めて高塩分の梅の塩漬けは、日本では二日酔いの治療手段としておなじみだ。そのまま食べたり、緑茶と一緒に味わったりすると症状を緩和できる。日本ではこのほか、シジミの味噌汁、生の柿や干し柿などが二日酔いに効くとされている。
【 ロシア: カバノキの葉付きの枝 】
二日酔いのロシア人は、何かを食べたり飲んだりせず、サウナに直行する。蒸気に誘発される発汗は、体からアルコールの毒素を取り除く最良の方法と言われている。完全にアルコールを抜くために、カバノキの枝で自分の体を強く打ち、血液の循環を促す人もいる(カバノキの枝はこの用途専用に多くの店やサウナで販売されている)。
Photes by Rebecca Hale, NG staff; Caty Smith