御船町が整備していた新しい恐竜博物館が27日、オープンする。展示室には体長10メートルのティラノサウルスをはじめとする恐竜の等身大の骨格標本19体が並び、迫力ある姿を楽しめる。
トリケラトプスなど19体の恐竜骨格標本が行進しているかのように並ぶ=御船町恐竜博物館
旧館は、武道館だった建物を改修して1998年開業。手狭で老朽化が進んだため、隣接する幼稚園跡地約2500平方メートルに移転新築した。
新館は鉄骨一部2階建て(延べ床面積2千平方メートル)で総事業費は約8億6千万円。展示室は480平方メートルと旧館の倍に広げ、1、2階の吹き抜けにした。
骨格標本19体は2億3千万~6600万年前に生息していた恐竜で、旧館の7体から大幅に増やした。ティラノサウルスのほか、体長24メートルのアパトサウルスやトリケラトプスなどの草食恐竜が集団で歩むイメージで展示。次第に大型化し、多様な姿に進化した様子が分かるようにした。
展示室には恐竜化石が出た御船の地層や脊椎動物の進化過程を示したパネルも掲げた。
2階は「標本作製室」や「分析室」など研究スペースで構成。ガラス張りで、学芸員や技士が化石を取り出す作業などを見学できる。1階には企画展などに利用できる「交流ギャラリー」も備える。
入場料は大人500円、学生・高校生300円、小中学生200円。月曜休館。同館TEL096(282)4051。(文・池田祐介、写真・谷川剛)
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