麻生太郎副総理・財務・金融相は25日午前の閣議後の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)を巡る日米協議が大筋合意に至らなかったことについて「オバマ(米大統領)が国内でまとめきれる力はいまないだろう」と語った。オバマ政権が11月に中間選挙を控えていることを指摘し「いま協議がまとまったとしても米国の議会で通る保証はない」と主張。「5、6カ月あるから、いろんな話を継続していくということでいいのではないか」とも語った。
一方、菅義偉官房長官は同日の記者会見で麻生氏の発言について問われ「米国国内のことで、麻生副総理がどういう状況で発言したのか分からないのでコメントは控える」と答えた。そのうえで「合意を達成する道筋は確認できたので、そこに向かっていく」と説明。「大筋合意に向け、互いに重要懸案について配慮しながら、包括的で高いレベルの合意を実現する道筋については、互いに確認できた」と強調した。〔日経QUICKニュース(NQN)
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