TPP けさの閣僚級協議は開催せず4月25日 5時12分
TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡って、日米両政府は、豚肉の関税や自動車など難航している項目を中心に、オバマ大統領が日本を離れるギリギリまで交渉するため、25日朝に閣僚級協議を行う予定でしたが、開催されないことになり、事務レベル協議を断続的に行って、日米首脳会談の共同声明などの調整を進めました。
24日行われた日米首脳会談で、安倍総理大臣とオバマ大統領は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、交渉全体の早期妥結を目指して、日米2国間の閣僚級協議を継続することで一致しました。
そして閣僚級協議の結果を反映させるため、会談直後に予定されていた共同声明の発表は見送られました。
これを受けて甘利経済再生担当大臣とフロマン通商代表は、首脳会談のあと、改めて閣僚級協議を行いました。
協議のあと甘利大臣は記者団に対し、「かなり前進はあったが、まだ課題は残されている」と述べ、事務レベル協議を継続し、その結果を踏まえて閣僚級協議を改めて行うかどうかを判断する考えを示しました。
これまでの協議では、日本が関税撤廃の例外とするよう求めている農産物5項目のうち、豚肉の関税の取り扱いや、自動車の規制に関する交渉が特に難航しています。
これに関連して政府関係者の1人は、「フロマン代表は『日本側がその程度の提案しかしないなら、オバマ大統領が日本を離れる前に共同声明は出せなくなる』などと言いながら、次々と新たな要求を出してきており、共同声明を人質に譲歩を引き出そうとしている」と述べました。
オバマ大統領は、25日午前、日本を離れることにしており、日米両政府は、出発のギリギリまで交渉するため、25日朝に閣僚級協議を行う予定でしたが、開催されないことになり、事務レベル協議を断続的に行って、首脳会談の共同声明などの調整を進めました。
甘利大臣は、25日午前6時前、内閣府に入り、事務レベル協議に当たった政府対策本部の大江首席交渉官代理から報告を受けました。
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