商船三井:差し押さえ解除の船、浙江省を出港
毎日新聞 2014年04月24日 19時09分(最終更新 04月24日 21時16分)
【広州(中国広東省)隅俊之】中国上海海事法院(裁判所)が「商船三井」所有の船舶1隻を差し押さえていた問題は、商船三井による供託金など約40億円の支払いで差し押さえが解除されたことを受け、この船舶が24日午後3時(日本時間同4時)、浙江省の港を出港した。
商船三井は供託金について「本件は中国における民事訴訟であり、差し押さえが長引くとお客様にご迷惑をおかけすること、また、当社の中国での事業に悪影響が生じかねないことを勘案した」と説明した。
この問題では、商船三井が裁判所で決定された賠償額約29億円に金利や供託金などを加えた約40億円を支払い、これを受けて上海海事法院が24日、差し押さえを解除していた。