はてな村定点観測所

株式会社参謀本部の社長がはてな村で起きた事象について考察します

悪夢みたいな世界で生きていくこと

はてなブックマークを毎日チェックしていると、鬱になることがある。

社会には学歴や年収や東京と郊外や容姿など様々な格差が存在し、それに気づかない大衆が大勢存在し、政治は斜め上の方向に右傾化が進んでいて、ネトウヨがインターネットを席巻し、人々はクズの後光にすがりながら日常生活を社会に寄生しながら生きている。スピッツでいうと「ゴミできらめく世界」だ。

 

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ブルデューの文科資本論が指摘するように、支配層は我々の「意欲」を支配している。我々が意欲を失うように社会を設計し、支配層の都合の良い教育を行って、それが自由な競争の結果であるという承認を与えながら社会階層を再生産している。私達はその構造的暴力に対して、あまりにも無知で、あまりにも無力だ。

 

その構造を攻撃しない限り、現状の体制は維持される。その攻撃ってサヨク的な革命を意味しているわけじゃなくて、私達はその構造に気づき、異議を申し立てる権利があると思う。無知蒙昧な大衆がそれをかき消すのではなくて、いつか人々が自発的にその構造に気づいて世の中を変えていく日が来るんじゃないかと私はまだ信じている。それだけに毎日が苦しいな。

 

はてなブックマークを見ていて変わらない構造に涙をこぼすときがある。その気持ちを自分はいつまで維持できるんだろうって考えることもある。歯がゆい。