ウリナラ精神・ケンチャナヨ精神・パリパリ精神の破たん


セウォル号の沈没事故は、憤りすら感じます。船長を始めとした船員、船会社、管制センター、海洋警察、政府・・・これら全てによって引き起こされた人災です。たくさんの若い命が海に消えました。韓国民全てが猛反省するべきです。

明らかな人災

紺碧の海
乗客を避難させずにさっさと自分たちだけ逃げ出した船員、利益優先のために改造・過積載を常態化させた船会社、早期にセウォル号の異常を察知できなかった珍島管制センター、乗客の脱出命令の判断に迷い時間を浪費した海洋警察、日本やアメリカからの支援を断った政府。どれもこれも、「アホか!」と叫びたくなります。

日本で同じ事故が起きたら、このようなアホのオンパレードにはなりますまい。というか、そもそもこんな事故は日本で起きませんがね。

ぼくには韓国人の友人もいるので、あまり韓国の悪口を書きたくありませんが、今回ばかりはそうもいきません。韓国人の悪い面が全て出てしまった事故、否、事件です。明らかな人災です。

朴大統領が船員たちを「人殺しに等しい」と評しましたが、「あんたもな」と言ってやりたいくらいです。ぼくにも高校生の子供がいるので、彼らが冷たい海の中で溺れ死んだことを想像しただけで、はらわたが煮えくり返る思いが湧き上がってしまいます。

しかも、行方不明者の家族が集まっている港に、飯を食いにきているやつらで混乱しているということまで報道されています

실종자 가족이나 구조 관계자가 아닌 이들이 자원봉사단체가 마련한 음식을 먹는 등 현장을 혼잡하게 만들고 있기 때문이다.
行方不明者の家族や救助関係者ではない者たちが、ボランティア団体が用意した食べ物を食べるなど、現場に混乱が生じている。

信じられない国民性です。もっと国全体が大人になってほしいものです。

三大精神の見直しを

夕焼けの海
韓国人の国民性は、三大精神と呼ばれるものに集約されます。ウリナラ精神、ケンチャナヨ精神、パリパリ精神です。

ウリナラ精神とは、「俺たちの国が一番」という誇りです。ケンチャナヨ精神とは、「大丈夫、大丈夫」と物事を楽観的に考える性質です。パリパリ精神とは、「早く、早く!」と何でも急ぐことです。

これが良い方向に発揮されたら、個人も国家も大きな力を得て、勢いが増すことになります。1988年のソウルオリンピックまでは、そういう状態だったと思います。目まぐるしく発展してきました。

しかし、今回のセウォル号の沈没事故では、この三大精神が全て裏目に出ました。自国が一番だと思っているから、日本やアメリカの支援を断りました。船体の改造や過積載は危険なのに「大丈夫、大丈夫」と楽観視してきました。船員たちは乗客の救助はそっちのけで、「早く、早く!」と自分たちだけ先に逃げました。

ぼくは建築工学、土木工学も習得しているものですから、韓国に行くと怖い思いをすることが多いです。「どう考えてもヤバい構造だよ」というビルや橋に遭遇することが結構あります。ケンチャナヨ精神で造っているのでしょう。韓国は地震が少ないから、日本よりも設計が甘くても大丈夫なのです。それでも、過去には橋やビルが崩壊して多くの死者を出したことがあります。

1994年、聖水大橋の崩壊。死者32名、負傷者17名
1995年、三豊百貨店の崩壊。死者502名、負傷者937名

日本人は韓国人と姿かたちは似ていますが、国民性は正反対です。謙虚ですから、韓国人のように「俺が、俺が」と自己主張はしません。石橋を叩いて渡る慎重な民族ですので、何でもかんでも「ケンチャナヨ(大丈夫です)」と片付けません。せかせかと急ぐことは嫌い、ゆったりと構えることを好みます。

このような日本人の国民性も、場合によっては悪い方向に働くこともあるでしょう。どんな人にも、どんな国家にも得手・不得手があります。だから、世界中の国家が手をつないで、互いの欠点を補い合いながら平和な世界を築いたらいいと思います。

韓国民には、今回の事故を猛反省し、三大精神の見直しをお勧めします。むろん、「三大精神を捨てよ」というわけではありません。それが欠点となることもあると自覚し、その欠点を補ってくれる日本と仲良くすることを、そろそろ真剣に考えてみるべきだと思うのです。


ウリナラ精神・ケンチャナヨ精神・パリパリ精神の破たん” へのコメントが 1 点あります

  1. 韓国民が「自分は愚かだ」という自覚を持てるんだったら、今までの大事故は起こらなかったでしょう。僕たち日本人も愚かな部分はありますが、島国で太古の世代から永らく平和に暮らしていた歴史がありますから、文化水準は高くて物づくりが盛んです。あと、日本人は真面目です(日本書紀に国史の自己批判を載せるぐらい、昔から日本人は真面目。外国は国史に自己批判を載せるなど論外)。
    それこそ自己改善の初歩は「人の振り見て、我振りなおせ」しかできませんが、それでも学び得ることは色んなところであるはず。拝志朗さんがいわれるように、今後は韓国民とその政治家・企業経営者には自己改善していただきたいものです。

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