【安山(韓国)】フェリー沈没事故で多くの生徒が犠牲になったソウル近郊の檀園(ダンウォン)高校では、24日に授業を再開した。しかし、2年生はまだ登校していない。
3年生は再度、数日間の心理療法を受けることになっている。1年生も28日には心理療法を受ける。修学旅行に参加した2年生325人のうち、生存者はわずか75人にすぎない。旅行に参加しなかった13人を含む計88人はまだ登校していない。
生存者の1人、Park Jonn-hyuk君はソウル近郊の安山にある韓国大学医療センターで何日も過ごしている。ボードゲームで遊んだり、スマートフォンで行方不明者の捜索活動をめぐる最新ニュースを確認したりしている。
学校では休み時間になれば同級生とばか騒ぎしていたのに、ここでは騒げなくてさみしく思っている。クラスのみんなと済州島に出発する前に戻りたい、と感じている。
Joon-hyuk君を含む生存者は現在、病院で治療を受けている。時には自分たちの人生を一変させた事故について話すこともあるが、自らの経験を詳しく語り合うほどの心の落ち着きは取り戻していない。
生存者たちは誰しも通常の生活を取り戻したいと望んでいるが、それには長い時間がかかりそうだ。Joon-hyuk君は「いつまでこの病院にいるのか、いつになったら学校に行けるのかはわからない」と話す。
24日には生徒たちが校内に入ったが、校門には花束が山のように積まれ、応援メッセージが書き込まれた色とりどりのポスト・イットが何百枚も貼られていた。
京畿道教育当局のBaek Min-kee氏は、24日と25日には授業の大半を精神科医によるカウンセリングに充てるとし、27日には生徒の保護者を対象としたカウンセリングの時間も設けると述べた。
また、檀園高校の教頭がフェリーから救出された後に、修学旅行の実施を強く主張した責任を取りたいと訴えるメモを残して自殺したため、学校側はその後任を指名した。修学旅行に同行していた教師14人のうち、3人はすでに死亡が確認された。8人は依然行方不明となっている。
Baek氏は、過去に檀園高校で教えていた教師を招集して欠員を補いたいと考えている。「生徒や保護者、残っている教師の意見を聞いた上で、できるだけ早く欠員を補充する」と語った。
しかし、2年生のクラス編成がどうなるかはまだわからない。事故前には2年生は10クラスあったが、今では3クラス分の生徒しかいない。
再び学校に通い始めた生徒の親は、これで子供たちの生活にも幾らか落ち着きが戻ると期待する。3年生のKim Ye-jeon君の母親、Lee Seong-yoさんは「病院にこもりきりだったりお葬式に参列したりするだけで何日も過ごすよりいい」と話す。Ye-jeon君はフェリーの事故で恋人を失った。Seong-yoさんは、息子は必死にこのような大惨事を乗り越えようとしているが、正常な状態に戻るまでにはまだ時間がかかるとし、「時間が一番の薬になる」と述べた。
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