これほどまでに気を遣っている安倍首相はじめとする自民党の面々だが、オバマ来日に泥水をかけるようなこともやっているのが解せない。<新藤義孝総務相は22日、春季例大祭が行われている東京・九段北の靖国神社に参拝した。衛藤晟一首相補佐官も参拝し、超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長=尾辻秀久元厚生労働相)に所属する衆参の計約150議員も参拝した。
安倍政権では、西川京子文部科学副大臣、高木毅国土交通副大臣、井上信治環境副大臣、藤川政人総務政務官、高鳥修一厚生労働政務官が参拝。自民党の高市早苗政調会長や、民主党の羽田雄一郎参院幹事長、日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表らが参拝した。
春季例大祭は23日まで。安倍晋三首相は期間中の参拝を見送り、21日に神前に捧げる供え物「真榊(まさかき)」を奉納した>(4月22日『asahi.com』)
今回の大統領訪日に際してミシェル夫人が同伴しなかったのは、多くの日本人に失望を与えた。学校に通う2人の娘たちと一緒に過ごすためというのが訪日を断った理由だそうだが、ミシェル夫人は3月20日から25日まで娘たちを連れて中国を訪問しているのだ。随分差をつけられたものである。しかも、異例となる「夫人への贈り物」もオバマに託すそうである。それまでして安倍首相がオバマ大統領から欲しかった「言質」は、尖閣諸島に何かあればアメリカが防衛するというものである。
週刊新潮は大統領が首を縦に振らなかったと書いているが、24日付の朝日新聞によれば、<日米は、尖閣諸島への日米安全保障条約の適用を明記する共同文書を発表する方向>だという。
TPPの大幅譲歩、銀座名店の寿司、夫人への付け届けで得られたものが、これだけかと思うのは私だけだろうか。オバマのしてやったりとほくそ笑んでいる顔が見えるようだ。
(続く)
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