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(朝鮮日報日本語版) 旅客船沈没:交信記録で海警の判断ミスも明らかに

朝鮮日報日本語版 4月21日(月)9時42分配信

 旅客船「セウォル号」沈没で、同号が傾き始めたとき、海洋警察もセウォル号側も乗客に脱出命令を出すかどうかの判断を引き延ばし、時間を無駄にしていたことが明らかになった。また、事故を通報したセウォル号は海洋警察と最初に交信するまでに12分もかかっていたことも確認された。海洋警察庁が20日に公開したセウォル号と済州・珍島海上交通管制センター間の交信録音記録でこうした事実が分かった。

 録音記録によると、セウォル号が海洋水産部(省に相当)傘下の済州管制センターに「船が転覆しそうだ」と伝えたのは16日午前8時55分で、済州管制センターの通報を受けた海洋警察傘下の珍島管制センターが交信でセウォル号を見つけたのは午前9時7分だった。船体は刻々と傾いていったが、通報後に海洋警察との最初の交信まで12分もかかったのだ。済州・珍島の両管制センターが判断をすぐに示さず先延ばししていたのではないかという疑問の声が上がっている。

 脱出命令に関する話が出たのはさらに17分たった9時24分だった。セウォル号側が「脱出させたらすぐ救助できるか」と尋ねると、海洋警察は「われわれはそちらの状況が分からないから、船長が最終的に判断して決定せよ」と判断を押し付けた。その後、午前9時38分の最後の交信までセウォル号も海洋警察も脱出命令を出さなかった。この時、タンカー「DOOLA ACE」が近くで救助を準備していることを4回の交信で知らせてきていた。その間、セウォル号船内では「客室で待機してください」というアナウンスが繰り返されていたが、午前10時15分ごろになってやっと「海に飛び込んでください」と放送された。このとき、海洋警察と交信していた船長や1等航海士らは既に脱出した後だった。

 検察・警察の合同捜査本部は、セウォル号を運航する清海鎮海運関係者や船員ら約40人を出国禁止にするなど船会社・オーナーらに対する捜査を本格的に開始した。出国禁止の対象者には同社の実質的なオーナーであるユ・ビョンオン氏(73)、息子のデギュン氏(44)とヒョクキ氏(42)、一族が所有している8社の役員・社員らが含まれている。一方、16日にセウォル号の救助活動を行った韓国型駆逐艦「大祚栄」で頭を負傷し意識不明になっていた兵長(21)が20日、死亡した。

最終更新:4月21日(月)17時59分

朝鮮日報日本語版

 

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