日本の安全基準は米国より緩い

国沢 光宏 | 自動車評論家

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ニュースを見てたら管官房長官が「安全基準は絶対譲れない!」とキッパリ言っていた。どうやらTPPの自動車分野のことのようだ。もしかしたら管官房長官って日本の安全基準の方が厳しいと思っているのか? だったら根本的な間違いをしている。有史以来、日本の方が厳しい安全基準としたことは一度も無い!

古くは1980年代に側面衝突用サイドインパクトビームの問題が起きたし(日本車は入っていなかった)、エアバッグの標準装備化もアメリカで始まったこと。直近だとIIHSのスモールオーバーラップだってあります。日本の基準よりアメリカで販売されているクルマの方が安全基準は常にワンランク上なのである

スモールオーバーラップについて

ちなみにアメリカ車を日本で乗ろうとした場合、最も大きい問題になるのは排気ガス規制。日本の排気ガス規制ってアメリカをパクッた内容になってる。なのにアメリカ車を日本で登録しようとしたら、高い金額を払って再テストしなくちゃならない。こらもう非関税障壁と言われたら、その通りである。

左側通行用になっているヘッドライトや、バックミラーの曲率(アメリカは望遠レンズ)、キーレスエントリーの周波数だけ変えれば問題なし。国の窓口になってる官房長官が明らかにデタラメを言ってるようじゃ(国交省の責任です)、自動車以外の分野も同じようなことなんだと思わざるを得ない。

国沢 光宏

自動車評論家

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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