ピーク・エンドの法則

大輔さん一年(試合は)完全休養
アイスショーは出れる状態になったら ということで。

一ファンにしかすぎない私が勝手に大輔さんに望んでいたことは

足をじっくり治すこと休ませること
メディア、スケート興行からしばらく距離を置くこと

だったので
どちらも叶う決断というか選択?をしてくれたようで
すごーくすごーくほっとしました。

一般的には28歳の男性が一年もモラトリアム期間をとるということは
経済的にもキャリア的にも大変なこともあるのかもしれませんが
一年ゆっくり足を治しながら
これからのことを考えることができる期間をもてるだけの
いろんな意味での貯え(金銭的なことだけでなく)があるということで
それは大輔さんが今まで何年も頑張ってきたことの
価値の一つにあたるのではないでしょうか

大輔さんが集客力や注目度が高い存在であることは
業界的にも認知されていることだと思うので
テレビの仕事のお話もきたりしてるんじゃないかと思うんですよ。
(それはおそらく震災地出身のスター作りシステム作りに
加担することも含まれそうで
私個人的には関わって欲しくなかったのでほっとしました。)
いじっていじられてのテレビの世界はそういうことが向いてる方も
もちろん多いのでしょうが
(そうすることによって視聴者を楽しませることができるのも
素晴らしい才能だと思いますし)
でも、私はですが大輔さんはいわゆるテレビの「雛壇芸人」に
なるべき人ではないように思っています。
生活や競技資金や医療費が大変なら仕方ない面もありますが
そうでないなら、目先の収入に振り回されることなく
これからのことを考えて欲しいなあと思います。
一ファンの勝手な願望ですけどね。

ニュースで報道されたものしか見ていませんが
トークが上手になりましたね。
ニュースの動画を見ていたら
ゆる~い気持ちになってきて
大輔さんファンとしてリラックスモード突入みたいです。

つくづく、おかしな2年(いやもっとかな)でした。
とりあえずソチオリンピックシーズンが終わって
感謝会で「今幸せです」と和やかにいってる大輔さんを見て思ったのが
こう、なんていうか、ここ数年とんでもないことにまきこまれちゃったよね
・・・という感じ
ただおのが信じる道を精進し
競技の振興に尽力してただけなのに
「震災地出身の人為的なスター作り計画」に
巻き込まれ踏み台にされ一方的に攻撃され

私の心境は
自分の大事な世界や心底応援している人が
目の前で黒いダンプカーにひかれそうになっていて
止めたくてもどうする術もなくただ見ているしかなかった無力感

黒いダンプカーが走り去った後
きれいだった花畑は泥まみれの荒野になりました。
私の応援していた人は怪我を負い、抜け殻でしたが
「今幸せです」と言い休養中です。

黒いダンプカーは泥まみれの荒れ地のことを
「すごい花が咲いた」と喧伝して回っています。

その黒いダンプカーから今は離れたところにいる
そのことが私を穏やかな気持ちにさせている面もあります。
ただ数年フィギュアスケートを見てきた人間としてではなく
東北出身の人間として
すごく複雑・・・というか悲しい心境ですがね・・・


NHKBSの「幸福学」の白熱教室が面白かったので
登場する教授の本を読んでみました。

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(2013/12/18)
前野 隆司

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83ページからの「ピーク・エンドの法則」が興味深かったです

苦痛・快楽の評価はその活動の「ピーク(絶頂)」と
「終わった時の態度」で決まるのであって
「どのくらいの期間続いたか」は無視されるというもの


本では恋愛を例にあげていますが
私がふと思い出したのはアメドラの「OC」
正直話はかなりグダグダだったのですが(笑)
最終回の最後のシーンが異様によかったんですよ。
そのせいで(笑)なんだか名作に思えなくもないこの不思議(笑)
グダグダ話の中の名シーンをピークと例えられもするなあと思いました。

途中では小さないいことも(悪いことも)たくさんあったはずなのに
思い出すのはピークとエンドであることが多い


つらかった勉強や仕事を成し遂げたことを思い出す場合はどうでしょうか
苦労した商品が製品化された瞬間、
苦労した研究が表彰された瞬間
仕事や研究の途中で新しいアイデアを思いついた瞬間
上司に認められた瞬間


エンドの方は「終わりよければすべてよし」ということわざとも一致します

長い苦労も耐え抜いて最後がよければすべてよしである
逆に楽しいことが長く続いても、最後が悪ければ台無しになる


人間とはそういう実感をもつ生き物だということですね。

トリノからバンクーバーの4年間もいろんな苦労があったと思うけれど
長い苦労も耐え抜いて最後がよければすべてよしである
を実現していましたね。

バンクーバーからソチまでの4年間
私が感じたピークはいくつもありました。

NHK杯のVAS
2011年の4-3成功の全日本優勝
(優勝した大輔さんは心底嬉しい笑顔をしていました
あの笑顔ずっと見てないな・・・)
ニースワールドのブルース演技(キスクラ除く)
国別の演技(キスクラ大含み\(^o^)/)
2012年全日本道化師も一つの頂点でしょう
(私はということですが辛い記憶もべったり貼りついてますが・・・)

ピークはいくつもあった
一旦のエンドは私はですがソチの演技は本当に美しかった
「闘う姿は美しかった」

でも、大輔さんには宙ぶらりんのエンドだったようで・・・

ここで環境で強制終了しなくちゃならない場合もあるわけで
一年モラトリアムできることは
大輔さんが頑張ってきたことのいろんな意味での財産
(とまた話が戻ります)

どういう形かわからないけど
大輔さんが納得のいくエンドが先に待っていたらいいなあと思います。
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No title

「一年間かけてじっくり考える。」
私も少しホッとしています。あまりにも張り詰めた時間が続いていたから、身体的にも精神的にも一旦完全にニュートラルの状態にして、ゆっくり見つめなおす時間が必要だと思います。

神戸チャリティーのときに、「続けるなら1年2年ではなく五輪まで。そのためには生活態度も練習方法もすべて一変させて一からやり直す覚悟が必要。」というようなことを言っていました。そして今回の休養表明。

満身創痍、断崖絶壁の状態で心身ともに全てを懸けて、空っぽになるまで闘い抜いたんだなあと、改めてその重みを感じています。そこに在るものが本来の自分には程遠いものだと分かっていながら、それでも最後を覚悟で力を尽くす。その壮絶さと、それを通り抜けた今。

本当はすごく悔しいんでしょう。これぞ高橋大輔という最高の演技で締めくくりたいんでしょうね。そのためには今までの自分を遥かに超える新たなものを創りなおす覚悟が必要だと思っている。それがそんな簡単にできるわけがなく周到な準備が必要なことも。その想いが強いからこそ、もしそれ以外の道を行くにしても退くとか諦めるという後ろ向きなものででなく、さらにそれ以上に自分が自分であることに意味を感じられる道でなければ進めないんだと思います。
この一年という期間は、それぐらい時間をかけるに値する彼の次の一歩への想いの大きさなんじゃないかと感じました。

「ピーク・エンドの法則」確かに興味深いですね。
なるほど~と頷きながら読ませていただきました。
大輔くんの場合は、特にこの2年間は身体的にも精神的にも苦労が多かったですね。
仰るとおり途中には素晴らしい結果も残しています。しかし、ソチへ向かう最後の数ヶ月があまりにも過酷で、ソチでの結果が決して彼の満足いくものではありませんでした。だから、その辛い日々が一番印象深いかも知れません。
それでも、「今幸せです。」と言い切れる。それは彼が信じた道をすべてに全力で向き合った結果だと思うし、そう言ってくれることが救いです。

「ソチまでの日々が財産」だと彼が言っていたように、この財産が一年かけて熟成して彼が踏み出す次の一歩のために大きな力となると私は信じています。
この一年がこれからの人生のためにとても有意義なものになることを祈ってやみません。
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