生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは、きょうはこちらのテーマです。
谷田部⇒これから5月、6月末にかけてはしかの流行シーズンとして心配されています。
こちら見ていただきたいんですが2008年から医療機関ははしかの患者を診断した人は、国に報告することになっています。
2007年2008年というのは大学生の若者の間で大流行しています。
そのあと2回接種するとか、そういう対策がとられてどんどん、減ってきたんです。
患者の数が減りました。
ところがこのまま減り続けて克服できるかと思われましたがことし4月9日までの3か月間で去年の数を上回ってしまいました。
ですからどこまで増えてくるのか、予測できない状況です。
このあと心配です。
そもそも、はしかというのはどういう病気ですか。
はしかウイルスというものが原因です。
感染経路としては、空気感染飛まつ感染なんですが感染力が非常に強いということです。
インフルエンザの10倍くらいです。
ずいぶん強いですね。
免疫のない場合には100%ほぼ症状が出てくる。
ただ、問題は死亡率が1000人に1人という高い怖い病気です。
命に関わるんですね。
マスクや手洗いで予防できないものですか。
感染力が強いということで専門家はあまり効果がないだろうと言っています。
症状は、どんな症状ですか。
何段階かに分かれています。
まず潜伏期、感染しても症状が出ない状態が10日前後です、少し長めです。
そして初期症状ですが、くしゃみや、せき、鼻水これは、かぜやインフルエンザによく似ています。
熱が38度ぐらい出ます。
結膜炎などが起こる場合もあります。
子どもの場合は、下痢をしたりおなかが痛いといったことも起こってきます。
かぜとインフルエンザ、まちがえそうですね。
発疹期という時期になりますと一度、熱が少し下がるんですが40度近くまた熱が出ます。
全身に発疹が広がります。
それで、はしかとはっきりと分かります。
そして熱がずっと続きますので脱水症状が起こります。
水分の補給が大事です。
さらに、合併症も起きることもあります。
免疫が落ちますので肺炎や、脳炎なども起きてこれは命に関わってきます。
衰弱が激しくなりますので合併症がなくても入院が必要になります。
そして熱が下がっても体力が戻るまでに1週間や場合によってはひとつきぐらいかかります。
治療薬はないんですか。
残念ながらありません。
こうなる前にワクチンで防ぐということが大事です。
やはり命に、関わる可能性があるのが怖いですね。
大人と、子どものほうとどちらが危険性がありますか。
子どもより、大人のほうが重症化しやすいと言われています。
感染力が非常に強いということですが、いつごろうつる可能性がありますか。
これは、かぜのような症状が出たあたりが感染力が強いんです。
たくさんウイルスが出ます。
そして熱が下がって3日ぐらいはあまり表に出るなと専門家は言っていますがこういったところでとにかくかぜかなと思ったときに人にうつしてしまう可能性が高いんです。
いちばん勘違いしやすい時期ですね。
これがまた、ことしになって増えているのはどうしてですか。
これは、なかなか難しいんですがやはり基本的に感染症が流行するということは免疫を持っていない人が多いということです。
ことしは免疫を持っていない人がある程度感染しやすい状況に置かれているということになっているんです。
これはどういうことかといいますと、はしかの流行はかつて子どもたちの間で繰り返し流行してみんな、はしかにかかりました。
大人になるまでにほとんどみんな免疫を持っていたんです。
一度かかると免疫ができます。
かかることがないんです。
しかし、この時期は年ごとに数千人が亡くなるという大変怖い病気だったんです。
ですから、ワクチン接種というのは1966年から始まりました。
対策も強化されました。
子どもたちへの流行ということで広がることはなくなったんですが毎年繰り返すことはなくなりました。
しかし例えば100%の接種はできませんので90%、80%ということなので2割の子どもたちはワクチンを接種しないままつまり免疫を持たないまま大人になります。
大人になって免疫のない人も逆に増えてきます。
このような状況です。
大人の患者は今も多いんですか。
ことしの患者の内訳を見ますと年齢別ではやはり大人、特に20代から30代の人そして10歳未満の子ども、こういったところに集中しているんです。
つまり、この辺りが免疫を持っていない世代であるということがはっきりしてくると思います。
また、ウイルスに特徴はありますか。
これは日本で流行している、感染しているウイルスを調べてみると、分かるんですが全部海外からきています。
海外のウイルスですか。
ですからはしかというのは、今や輸入感染症になっているんです。
どうやって運ばれるんですか?日本に。
世界的に東南アジアや、あるいは先進国でも、はしかが流行している場所があります。
そういったところに免疫を持たない人が出かける例えば国際線の機内で長時間いますとそこで、うつる可能性があります。
感染力が強いので、そのまま帰ってくると知らずにかぜのような症状だと思っていると、子どもさんにうつっていたりとか、あるいは病院に診察を受けたら、はしかと診断されなかったので広がったり職場で広がるという二次感染が起こります。
二次感染も広がっているという状況に今日本はなっています。
これを防ぐ対策はやはりワクチンになるんですね。
ワクチン接種ということなんですが自分がはしかにかかったことがあるか、どうかあるいはワクチンを接種したことがあるか、どうか。
そういったことを確かめてなかった場合はワクチン接種をする。
海外に出かけて、戻ってくるわけですけれどもこういった免疫が不確かな場合帰国後は乳幼児との接触に注意しろというようなことなんです。
まだ、ワクチン接種していない赤ちゃんですね。
ワクチン接種をしたお父さんが出かけていて帰ってくるとこういったような注意は必要なくなってきます。
ワクチンが非常に大事だということですが接種するにはどうすればいいですか。
子どもの場合は生後12か月から90か月、公費で2回接種できます。
大体1歳を迎えたときに1回接種して、小学校の入学前にもう1回接種する。
そうするほうが効果が高いと言われています。
大人の場合は自己負担自治体によっては、一部補助してくれるところもあります。
大体6000円から1万円ぐらい。
風疹との混合ワクチンは風疹を防ぐこともできるんですが1万円から1万5000円ぐらいこれを2回するということです。
これは1回分のお値段なんですね。
こういった、はしかのワクチンの場合副作用として1割ぐらいの人が熱を出すということがあります。
100万人に1人ぐらいは脳炎を起こすこともありますのでワクチンを接種するときにそういうことも聞いてほしいと思います。
もう1つ、注意事項としては、妊娠している人はどちらのワクチンも接種できません。
おなかの中の赤ちゃんに影響が出ます、特に風疹の場合は、妊娠初期に影響が出る可能性があります。
接種後2か月は避妊が必要です。
こういったところを守っていただくということです。
とにかく、はしかというのは私たちの世代ですと子どもの病気ということで子どものうちにかかって大人になると平気になるというようなことだったんですが今や大人も可能性があります。
やはりそういったところ全部を抑えていかないと克服はできないということです。
谷田部雅嗣解説委員でした。
次回は中谷日出解説委員と共にお伝えします。
ぜひ、ご覧ください。
2014/04/18(金) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「はしか患者急増 対策は?」[字]
NHK解説委員…谷田部雅嗣,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…谷田部雅嗣,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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