日曜美術館 アートシーン ▽“東大寺”展 ほか 2014.04.20

「アートシーン」です。
地上300m。
日本一高いビルにオープンした美術館に東大寺の国宝が集まっています。
生まれたばかりの釈迦の姿。
釈迦は生まれた時すぐに歩いて天と地を指さしたと伝えられています。
柔らかなほほ笑み。
奈良時代を代表する作品です。
先月大阪・あべのハルカスにオープンした美術館で東大寺の名品を集めた展覧会が開かれています。
奈良・東大寺。
1,200年以上にわたる長い歴史の中で数々の美術品を生み出してきました。
東大寺の成り立ちを描いた絵巻物です。
東大寺は8世紀中頃聖武天皇が皇子の菩提を弔うために建立。
国を挙げての一大プロジェクトでした。
東大寺では数多くの仏像が造られました。
地面に触れる指は大地のように揺るぎない心を示しその表情は見る者を圧倒します。
こちらの仏像は奇妙な姿をしています。
大きく膨らんだ髪。
悟りを開くため膨大な時間をかけて座禅をした事を表しています。
平安時代末期東大寺は平氏の焼き打ちによって甚大な被害を受けました。
その再建に力を尽くしたのが重源上人です。
自ら職人や資金の調達も行い困難を極めた事業を成し遂げました。
生きているかのように彫られた表情は復興に懸ける強い意志を今に伝えています。
頭の大きな阿弥陀如来はインパクトすごいですね。
ええ。
あと重源上人は表情はもちろんですけれども顔や手のしわまでもしっかり彫り込まれていて仏師の「やってやるぞ」という意気込みが伝わってきますね。
そうですよね。
さあそれではその他の展覧会です。
明治の洋画界を代表する黒田清輝の「鉄砲百合」。
フランスに留学した黒田は印象派の手法を取り入れ日本の洋画界に大きな影響を与えました。
黒田清輝らに憧れて結成された光風会。
100回目を記念した展覧会です。
光風会は1912年に始まった洋画家たちのグループ。
若い画家たちが毎年作品を持ち寄って展覧会を開き切磋琢磨を重ねてきました。
黒田清輝と並び称され光風会を支援した岡田三郎助。
透き通るような肌。
伝統的な日本美人をあでやかに描きました。
黒田清輝に師事した中澤弘光。
大正時代カフェで働く女性。
タバコをくゆらす男性の視線が当時のカフェの猥雑な雰囲気を演出しています。
児島虎次郎も光風会で花開いた一人。
ベルギーに留学し当時広がりを見せていた点描の手法を身に付けます。
瀬戸内海に注ぐ川。
泳ぐ子供たちの様子を詩的に表現しました。
光風会にはさまざまな個性を持つ画家たちが集まりました。
回を重ねていく中で新たな才能が登場します。
小磯良平の裸婦。
写実的に捉えた女性の体。
印象派とは異なる重厚な光。
まっすぐ前を見つめる表情が強い意志を感じさせます。
1974年に参加した國領經郎は異彩を放った画家です。
点描を学んだあと砂丘を舞台にした作品を数多く描きました。
広い砂丘にたたずむ人々。
群像なのに孤独を感じさせる心象風景です。
千葉県市原市で町を舞台に開かれている…湖に飛行機が着陸したという設定で作られたアート作品です。
搭乗して釣りもできるようよく釣れるポイントに設置されました。
おにぎりをテーマにした運動会。
競技を体験しながら食の大切さを伝えます。
運動したあとはおにぎりで腹ごしらえ。
57組のアーティストが参加する芸術祭。
下絵や素描などから上村松園の画業に迫る展覧会です。
涼やかな空間でゆったりとした時間を過ごす楊貴妃の姿。
実寸の下絵を見ると人物はもちろん部屋の装飾の隅々まで綿密に描き込まれています。
資料と共に絵を見つめると気品ある作風の裏に隠れた松園の格闘をかいま見る事ができます。
金閣寺の天井画などで注目されている日本画家森田りえ子。
桜の下にたたずむ舞子。
一見華やかな光景ですが大人の芸子となる時を迎えた不安な心を描き出しています。
代表作。
勢いある筆遣いで打ち上げ花火のような曲線を実現しました。
19世紀末からパリに渡り日本の洋画を切り開いた作家たちの展覧会。
19歳でパリに渡った安井曾太郎。
印象派のピサロやセザンヌから影響を受け軽快なタッチと明るい色彩でのどかな風景を描きました。
パリの美術館で模写に励んだ鹿子木孟郎は正統な写実にたどりつきます。
確かな技術で潮騒の中に生きる庶民の営みを表しています。
江戸時代後期西洋の影響を受け視覚を刺激するユニークな絵画の数々が生まれました。
独特の遠近表現を確立した秋田蘭画の代表作。
西洋風の鉢に植えられ見事な花を咲かせています。
よく見るとつぼみに集まるアリまで。
手前の花とは対照的に背景をぼんやり描く事で遠近感を演出しています。
遠近法はこんなふうにも使われ人々を楽しませました。
当時のオランダの風景。
海外へ渡る日本人がほとんどいなかった時代。
異国を感じる事が人々の興味を引きました。
注目は画面中央の並木道。
レンズを通して見ると…。
分かりますか?肉眼で見るより立体的に見える仕掛けです。
こちらはさや絵と呼ばれる作品。
円を描くように全てがゆがんで描かれています。
ある方法で見ると形がはっきり見える仕掛けです。
別のさや絵で試してみましょう。
この上に筒状の鏡を置くと…。
形が正確に映るという仕掛け。
当時は刀のさやに絵を映して見たといいます。
視覚の体験を楽しむ展覧会。
2014/04/20(日) 09:45〜10:00
NHKEテレ1大阪
日曜美術館 アートシーン ▽“東大寺”展 ほか[字]

「東大寺」(あべのハルカス美術館 3月22日〜5月18日)ほか、展覧会情報

詳細情報
番組内容
「東大寺」(あべのハルカス美術館 3月22日〜5月18日)ほか、展覧会情報
出演者
【司会】井浦新,伊東敏恵

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
情報/ワイドショー – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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