栄純:中学時代最後の試合…
この1球から俺の運命は動き始めた
(礼)はじめまして。
沢村栄純君ね?青道高校野球部副部長高島礼と申します。
もしキミが本気で甲子園を目指しているというのなら全国レベルの練習というものを見ておいて損はないと思うけど。
《な〜んかこの人…。
俺たち赤城中の野球を見下してねえか?ふざけんじゃねえ!》
俺は青道高校野球部の見学に東京へ行った
(東)やる気がねえなら田舎に帰れこのドアホ!
練習で仲間をバカにする上級生の東さんが許せなかった俺は東さんと勝負することになっちまった。
そこに現れたのが…
(御幸)ヘヘッおもしろそうっすね。
あ?あっ。
(御幸)礼ちゃんそいつの球俺が受けていい?誰だよ?御幸一也。
キャッチャーよ。
御幸:俺は青道高校野球部2年御幸一也。
目の前にはじめて現れた沢村はまぁとにかく威勢だけはいいけど自分の実力については何もわかっちゃいなかった。
でも礼ちゃんが見つけてきた新人だし何かあるだろうと思ってキャッチャーをかって出たんだ
ピッチングってのは投手と捕手が一体になって作り上げる作品だろ?作品?よろしく頼むぜ相棒!《相棒…》
御幸:沢村の球は俺の想像以上だった
《ははっなにがストレート1本だ。
変化球を投げてるつもりはねえんだろうけどボールが打者の手元で動いてやがる。
こいつは七色に変化するナチュラルなムービングボール》《えっ?》《なんも考えずお前のすべてをぶつけてこい。
俺が必ず受け止めてやるから》はっはは…。
《ど真ん中。
何だこれ…心臓の音がめちゃくちゃ聞こえてくる。
やべえ…。
俺はきっと投げられる》《あのミットさえ信じれば今よりすごい球が!今よりもっと…もっと!》これでしまいじゃクソガキ!ナイスボール。
《この瞬間俺は…》おっ…うお〜っ!《新たなる世界の扉を開けてしまったんだと思う》
御幸先輩に受けてもらったあの1球が忘れられず俺は青道高校野球部に入部することになった。
だけど入部してからというもの数え切れないトラブルが俺を待っていたんだ
(片岡)監督の片岡だ。
これで入部希望者は全員か?
(1年生)はい!ふおぉ…入りづれえクソッ。
あ〜!こいつ遅刻したのに列に紛れ込もうとしてるぞ!遅刻をして謝罪もできない男など青道野球部の一員とは認めん。
ぐあ〜!気にいらんなら来なくていいぞ。
え?永久にな。
わぁ〜!!寝坊したのは自分の気持が甘かったから。
言い訳するつもりはありません。
けど…けど俺は…。
俺は…。
俺はエースになるためにここに来てるんだ!その気持だけは誰にも負けるつもりねえっすから!
そして俺は御幸先輩じゃなく別の先輩とバッテリーを組まされることになった
(クリス)滝川・クリス・優だ。
よろしくなヘボピッチャー。
〜《何してんだ?こっこの人今ミットを動かさなかったぞ》どうした?俺はここに構えているぞ。
力と力の真剣勝負?野球の醍醐味?そんなもんただの自己満足だろ?お前だけには俺たちの過ごした3年間を託したくない。
俺はクリス先輩のことが理解できず反発心だけを強めていった
ガルルル…。
丹波君に代わりピッチャー降谷君。
(みんな)うお〜!
(春市)はは…同じ1年に思えないね。
(クリス)たった1球で相手の心を折るボールの威力。
これがお前と降谷の才能の違いだな。
てめぇ…。
(クリス)言っただろ。
この先お前がエースになることはないと。
同じ学年にあいつがいるかぎりはな。
あんただって俺と同じ二軍じゃねえか。
2年生にレギュラー取られて悔しくねえのかよ。
練習終わりゃさっさと帰りやがって。
一軍に行きたきゃ誰より練習するしかねえんじゃねえのか!?あんた自身が上に行くことを諦めちまってるだけだろ!上に行くのを諦めたか。
バカのくせに的だけはついてやがる。
(クリス)俺のようにはなるなよ沢村。
あの頃の俺は何もわかっていなかった。
自分の未熟さクリス先輩のことも
ここよ。
(アニマル)よ〜し次はワンハンドローイング10回。
(アニマル)焦るなゆっくりだ。
ゆっくり。
(礼)肩甲下筋断裂及び上腕回内筋断裂。
部員の多いうちで1年間チームを離れることは事実上の引退宣告だった。
片岡監督もマネージャーとしてチームを支えてくれと頭を下げたの。
(礼)それでもわずかな可能性があるならと彼は決してプレーヤーとしての道を譲らなかったのよ。
《嘘だろ…》ざけんなふざけんなよ。
(礼)ちょ…沢村君!なんでだよ!なんでこんな1年にいいように言われて言い返さねえんだよ!クソ…ふざけんなよクソ。
これじゃあ俺ただの大バカ野郎じゃねえかよ!〜無理を承知でお願いします。
俺に…。
俺に野球を教えてください!
青道高校野球部には俺の他にも1年生ピッチャーがいる
(降谷)ごめん力かげん間違えた。
これが俺とこの先熾烈なエース争いを繰り広げるライバル降谷暁との出会いだった
〜何やってる!相手は1年だぞ!その高めのストレートに手を出すな!
降谷は持ち前の剛速球で三振をとる剛腕ピッチャー。
だけど…
降谷悪い俺じゃお前の球止められねえ。
化けもんだべありゃあ。
クソッあいつ俺たちに何を求めてんだ。
ごめんな降谷…。
先輩たちがお前とは野球やりたくねえって。
降谷は球が速すぎて中学の頃は思うように野球ができなかったらしい
そういや一軍の話聞いた?え?夏の東京都大会の選手枠は20人。
つまり夏までに二軍から2人の選手が選ばれるみたいだよ。
なマジかよ!?うんだから練習試合もさいいアピールの場になるんじゃないかな。
2人?そう2人。
俺たち2人が一軍に!いやまだ決まってないけど…。
一軍昇格最後のチャンスがかかった黒土館高校との練習試合。
ついに俺とクリス先輩がバッテリーを組むときがきた
(片岡)キャッチャー小野に代わり滝川。
クリス:俺の役割は沢村のなかに眠っている可能性を広げてやることだった。
そして黒土館財前との対戦でその素質の高さが発揮された
《たった3イニングスのピッチングだったけど俺はクリス先輩に少しでも成長した姿を見せることができたんだろうか。
はるか遠くずっと先にあるあの背番号に。
俺は少しでも近づくことができたんだろうか》うお〜!!《今はただ最高のボールをあの人のミットに!》〜
クリス:磨き続けることによって無限の輝きを放つ可能性。
まるでダイヤの原石のような
そして夏の予選が近づき大会に臨む一軍メンバーが発表された
一軍昇格メンバーは1年小湊春市。
同じく1年沢村栄純。
以上だ。
《ちょっと待ってクリス先輩は…》《クリス:悔いはない最後の最後俺はプレーヤーとして最高の球を受けることができたんだからな》
(結城)俺たちにできることはただ1つ。
(結城)選ばれなかったあいつらの分まで強くなることだ。
これでもうとことん突き進むしかなくなったな。
俺もお前も。
《俺は最後まで戦い抜くぞ。
クリス先輩の分まで…。
だからお前も強くなれ…強くなれ》
そして夏の大会が始まる。
青道が含まれる西東京地区には強豪がひしめいている。
好投手真中さんを擁する市大三高
もう1点取るぞ!
(みんな)おい!
そして…。
去年の夏の大会青道の甲子園出場の夢を打ち砕いた成宮鳴をエースとする稲城実業。
だけど青道にだってすげえ先輩たちが揃ってる。
静かなる4番バッターキャプテンの結城先輩
御幸:将棋は弱ぇけどな
御幸早くやるぞ昨日の続き。
吼える3番強肩強打のセンター伊佐敷先輩
御幸:内緒だけどあだ名はスピッツだ
(伊佐敷)誰がスピッツだらっしゃ〜!!
自分に厳しく人には優しい豪打の5番増子先輩
御幸:実家は酒屋だ
(増子)うが!うがうがう〜!
寮では俺と同室で俊足好打の1番バッター倉持先輩
(倉持)ひゃっは〜!
御幸:俺と同じ2年だな
俺と降谷と同じ1年生で一軍入りした野球センスの塊春っちこと小湊春市と…
《これほど狙いやすい球はないよね》
そのお兄さんでセカンドレギュラーの小湊亮介先輩
御幸:守備もバッティングもまだまだ亮介さんのほうが上だな
(亮介)春市そこ邪魔。
投手陣は復活を期す3年生エース丹波先輩とサイドスローの2年生投手ノリ先輩
御幸:うちのチームがエース不在と言われたのは…
ボールフォア!
御幸:丹波さんがメンタルの弱さを克服できなかったからだ。
でも丹波さんは自分の努力でそれを乗り越えた
《来たストレート!》《落ちた!?》
御幸:ようやく万全の状態で大会に臨めるそう思った矢先…
《丹波:すべてはあの舞台に立つために。
俺たちは絶対に甲子園へ行く》
御幸:俺たちはエースの丹波さんを欠いたまま予選に臨まなきゃいけなくなっちまった。
丹波さんが帰ってくるまで降谷沢村ノリのピッチングが頼みの綱だ
ストライクバッターアウト!ゲームセット!
4回戦明川学園を相手にして青道に初めてピンチが訪れる
(御幸)スプリットのサイン出しても力みは抜けねえしストレートは高くなる一方だ。
このまま投げてもチームに迷惑がかかるんだよ。
早くマウンドから降りろ。
降谷!《お前の悔しさは俺が引き継いで投げてやる》あとは俺に任せろ!〜《御幸:お前の気持みんな受け取ったぜ》《負けるわけにはいかないんだ。
ベンチ入りメンバーに選ばれなかった人の分もマウンドを降りたピッチャーの分も俺はすべてを背負ってここにいる》《まずはインコースに4シーム》《投げれんだろ?》《来い!》うお〜!!おしおしお〜っし!2014/04/20(日) 08:30〜09:00
テレビ大阪1
ダイヤのA「軌跡 沢村栄純 熱闘のマウンドへ」[字]
中学最後の試合でサヨナラ負けを喫した野球部ピッチャー沢村の前に現れたのは、名門青道のスカウトだった……。運命の出会いから、夏の大会まで。今語られる沢村の軌跡。
詳細情報
あらすじ
中学最後の試合でサヨナラ負けを喫した野球部のピッチャー沢村は、チームメイトと同じ高校に進学することで新たな夢、甲子園出場を果たそうとする。だがそこに突然の来客が現れた。彼女は名門高校青道へ進学を進めるスカウトだった……。青道入学を決めた、東との対決、御幸との出会い。同じ一年生ピッチャー降谷という存在。個性豊かな先輩達。そしてクリス先輩の真実…。今語られる沢村の軌跡。
声の出演
沢村栄純:逢坂良太、降谷暁:島