くらし☆解説「消費増税 買い控えは?」 2014.04.17

生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
きょうは消費増税買い控えは、というテーマです。
担当は、今井純子解説委員です。
消費税率が上がって2週間あまりがたちましたけれど、今買い物に行っても、そんなにお客さんが減ったというような印象がなくて買い控えは本当に起きているのかなという感じなんですか。
今井⇒買い控えは起きています、というのも3月に駆け込みの消費が結構あったからなんです。
きちんとした統計は、まとまっていないんですけれどいくつかの店に聞いたものをまとめてみました。
3月の売り上げを見てみますとこちらは去年の同じ時期と比べた売り上げの変化です。
例えば家電製品は家電量販店の50%から60%増えました。
デパートやスーパーも増えていますし、コンビニは、たばこに限ったものですけれども50%程度売れ上げが増えたということなんです。
すごい駆け込みですね。
すごい駆け込みですね。
それだけ4月に入って同じぐらい消費が落ち込むのではないか、それによって景気も落ち込んでいくのではないかと店側も心配していました。
それが、実際どうなっているかといいますと左側は4月に入って1週目右側が2週目です。
1週目も落ち込みました。
3月の盛り上がりと比べるとそれほどでもなかったということです。
2週目になりますといずれも改善してきています。
店によっては前年並みそこまで近く戻りつつあるというところもあります。
それほど影響は出ていませんね。
コンビニについては、たばこを除くと影響はない、また外食とか旅行会社に聞いてみたんですけれども影響はないということなんです。
スーパーやコンビニは、どうしても買わなくていけない日用品がありますので分かりますけれども、家電量販店とかデパートもそんなに落ち込んでいないというのは意外な感じですね。
店側も意外と堅調と受け止めているところが多いんです。
見てみますと例えば天候に左右されるものもありますしまた少し時間を置いてジワジワと増税の負担が心に響いて、支出を控えていこうという動きもあるかもしれません。
全体の買い控えの状況というのも少し時間がたってみないと分からないかもしれません細かく見ていきますと物によって相当利益が落ち込んでいるものと、そこそこ売れているものがあります。
特に落ち込んでいるのが。
宝飾品とかスーツとかですね。
デパートですね、もともと値段が高くて、増税分の負担も多いというものはスーパーでも定番品で買いだめができるもの。
調味料はトイレットペーパーも私も買いだめしました。
こうしたものは3月の駆け込みの消費が特に大きかったということでその分やはり増税後はそれなりに落ち込んでいるということです。
一方そこそこ売れていると店側がいっているのはファッション性が高くて次々新しいものが出てくる洋服ですとか買いだめができない総菜やスイーツといった食料品ですね。
パソコンが売れているんですね。
パソコンは4月に入って基本ソフトのサポートが終了したということでまだ買い替えに来るお客さんが多いということなんです。
冷蔵庫やエアコンといった家電製品は店側の話ではそこそこ売れているということなんです。
それほど買い控えが起きていないとするとそれはなぜなんでしょうか。
きちんとした分析ができていないんですけれども、店側の話では3つぐらい理由が考えられるということなんです。
1つ目は、働く側の意識が少し明るくなっている面があるのではないかという見方なんです。
ことしの春闘では大企業を中心に久しぶりに基本給、そしてボーナスが増えたというところもありますし失業率も減っています。
賃金が上がったのは一部の人ですよね。
ほかの2つの理由は何ですか。
そのほか考えられるのは駆け込み消費は確かにすごかったんですけれどただ一方で冷静に対応する消費者も結構いたのではないかということなんです。
例えば家電量販店ですけれども、前回消費税率が5%に上がったあと全体的に税込みの価格は下がっていたんですね。
ということで、今回も売れなくなれば、やはり店側は、値段を下げてくるのではないかというふうに考えて、あえて4月に店に来るというお客さんもいるということなんです。
そして3点目が店側が今回、価格の二極化という戦略をとってきている、その影響があるのではないかということなんです。
価格の二極化というのはどういうことですか。
店側は前回消費税率が5%に上がったときに消費が冷え込んでしまったということで慌てて消費税還元セールといった単純な値下げに走ってしまった。
それがデフレを引き起こしてしまった。
そういった反省から今回は調味料とか洗剤とかいった、お客さんが頻繁に買うものですね。
そういったものは安いものを求めるお客さんが多いということで定番の商品にターゲットを絞って、一定の期間税込みの価格を据え置いたりあえて値下げに踏み切ったりあるいは低価格のプライベートブランドの品ぞろえを増やしたりといった安さをアピールしていこうということなんです。
値上がりしていないものもあるわけですね。
生活に欠かせないものを中心に店によって、探していくと結構あるんですね、実際、私も3月に子ども用のノートある程度買いだめしたんですけれども増税後に店に行ってみたら、税込みの価格は据え置きに対象になっていました。
慌てて買わなくてもよかったということなんです。
このように安さをアピールするものと一方こだわりの製品ということでおいしさとか品質、便利さとかでグレードアップ、つまり魅力を増したうえで、増税分よりも高い価格にするそういう商品も、増やしていこうそれによって売り上げ全体の落ち込みをなんとか防ごうということで、店側が必死になっているんです。
グレードアップしているわけですね。
実際に素材を厳選したり手間暇をかけたりそういったおにぎり、お弁当お豆腐それが増税にあわせて発売されたものは若干これまでの製品よりも高めなんですけれども売れ行きは好調だということなんです。
今後も、日用品のメーカーですとか外食レストランも、特徴のある新製品、あるいは素材を厳選した新しいメニューを、を次々出していこうという動きがあるんです。
安くするものと価値をつけて高くするもの二極化ということなんですね。
お店に行きますと同じものでも、増税分の3%よりも、もっと高くなっているという物も見かけます。
実際そういうものがあるようなんです。
消費者庁が先週発表した物価モニター調査の速報値なんですけれども税抜き、つまり本体の価格について消費税率を引き上げ前の3月上旬と増税後の4月上旬の価格を比べたものなんです。
このように26品目で本体価格が値上がりしています。
便乗値上げではないですか。
そう思いたくなりますよね。
しかも上がったもののほうが多いですね。
ただこのところの円安で例えば小麦とか果物といった輸入品ですね、そういったものの仕入れの価格が上がっていた、あるいは電気代が上がっている人件費が上がっている、そうした分を増税にあわせて本体価格に転嫁した、というものであればそういうものであれば、必ずしも便乗値上げとはいえないということなんです。
ただこれから個別のケースについて目を光らせていくということですので、もし便乗値上げがあるような場合は、きちんと対処していってほしいなというふうに思います。
先ほどの話にもありましたけれども本体価格が下がったものもあるんですね。
そうですね、例えばお客さんを呼び込むために一部の商品を戦略的に値下げしたりセールの対象にする、あるいは家電製品の場合は、モデルが新しいものが出るときは古いモデルが値下がりしたりするさまざまな理由が考えられると思います。
ただ全体でどうかというと全体では0.1%ほど、価格が上がっているということなんです。
0.1%本体価格が上がっているんですね。
さらに増税分がのっかるとやはり家計には厳しいという状況ですね。
厳しいですよね、それだけに企業は、消費を冷え込ませないためにもぜひ継続的に賃金を上げる努力というものをしていってほしいなと思います。
それと同時にやはり収入がなかなか増えない年金暮らしの方とか中小企業の方もいますのでそうした点にも配慮して、できるだけ値段を上げていかない、抑えていく努力ということもしてほしいと思います。
今井純子解説委員でした。
次回のテーマです。
担当は谷田部雅嗣解説委員です。
ぜひ、ご覧ください。
2014/04/17(木) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「消費増税 買い控えは?」[字]

NHK解説委員…今井純子,【司会】岩渕梢

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【出演】NHK解説委員…今井純子,【司会】岩渕梢

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ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療

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