Crossroad <藤田俊哉> 2014.04.19

(原田)オランダフェンロという人口10万人の小さな街で新たな人生をスタートさせた日本人がいます。
自転車がすげぇスピードで来るんだよね。
自転車多いでしょ。
すげぇおもしろいのが自転車のサドルが高い。
藤田さんは90年代半ばから名門ジュビロ磐田の中心として日本サッカー界を牽引した選手。
Jリーグ史上でも屈指のミッドフィルダーと称えられています。
日本代表にも選出され24試合に出場しました。
藤田俊哉さん僕の高校の先輩でもありまして先輩の背中を見て僕も育ってきたんで。
簡単に言えば太陽みたいなヤツで。
みんなが暗くなってもつらいときでもいつでも明るくみんなを励ます。
それがプレーでもあったり言葉であったり顔であったり。
藤田さんがオランダに渡ったのは現地のプロサッカークラブからコーチ就任の要請を受けたため。
サッカーの本場ヨーロッパのトップチームに日本人がコーチとして赴くのは史上初めてのことです。
通訳がつくわけではありません。
42歳たった1人での挑戦。
大好きな家族に見送られ旅立った太陽のような男。
藤田さんの姿を追いました。
人の行く道は一本道とはかぎらない。
突然に岐路が現れ進路を選ぶことで旅路は続く。
この人はどんな道を歩むのだろう?2年前に現役を引退して以来藤田さんは精力的に日本全国を飛び回ってきました。
この日は宮城県名取市でサッカー教室。
子供たちにとってはプロの技術を体感できる貴重な機会です。
一緒にボールを追いかければ何かを感じてもらえるはず。
とはいえ藤田さんもうちょっと手加減してあげてもいいような。
さっきから子供たち全然ボールに触ってないんですけど。
一番大事なことはサッカーが好きになることで…。
やっぱ好きなことをずっと続けていくことがいちばん上達の早道っていうね。
コツだから。
僕はそうやってずっと小学校4年生でサッカー始めてそのときの楽しさを持ってプロの引退まで行けたから。
そういう好きなことに打ち込むっていうすばらしさを少しでも伝えられたらいいな…。
やっぱ好きなこと以外は力出ないから。
行ってきます!サッカーを始めたのは小学校4年生のときのこと。
同級生たちに比べ体は小さかったけれど才能は輝いていました。
やがてサッカーの超名門当時の清水商業に進学。
全国から集まるサッカーエリートたちのなかひときわ小柄だった藤田さんに目を留めたのが鬼監督と呼ばれた監督が藤田さんを1年生からレギュラーに抜擢した理由とは?っていうのが僕の考え方でしてね。
高校2年生のときには全国制覇も達成。
チームの中心選手だった藤田さんは将来を嘱望される存在になりました。
背も伸びました。
筑波大学を経てプロとしてピッチを走り続けます。
当時ジュビロは中山雅史名波浩などそうそうたる選手が名を連ねる強豪中の強豪。
その中で藤田さんは入団1年目でレギュラーの座を獲得。
4年目からはエースナンバーの背番号10を担います。
チームを9回の優勝に導いてジュビロ黄金時代の立て役者となったのです。
そして30歳を超えても現役を貫くことにこだわりチームを渡り歩いて40歳まで全力でプレーし続けました。
平日にもかかわらず2万人のサポーターが詰めかけ最後の雄姿に声援が飛びました。
ゴン中山から藤田さん。
かつての名コンビのゴールに大観衆が沸き返ります。
(歓声)苦楽を共にしたチームメートへサポーターへありったけの感謝。
そして苦しいときも悲しいときもいちばん近くにいて力となってくれた妻と子供たち。
家族の存在あればこその18年間に及ぶ現役生活でした。
(拍手)皆さん18年間本当にありがとうございました。
(拍手)オランダへの出発まであと1か月。
家族と食事に出た藤田さん。
息子の侑翼君は父を追ってすでにサッカーを始めているそうです。
(スタッフ)お姉ちゃんはスポーツやってないんですか?残念みたいな。
バトン部に力を注ぐようになったんだよね。
感動のバトン部のフィナーレを迎えてすごいよかったよ。
いつかな…引退したくらいだよね。
行けたらいいなっていう話だよね。
別に突然言った話でもないかな。
藤田さんが第2の人生として指導者になる道を選んだ理由は何だったのでしょう?藤田さんを迎えるのはオランダのプロサッカークラブかつて本田圭佑選手も所属した創設111年の歴史を誇るクラブ。
その会長が藤田さんと契約を結んだ理由を語ってくれました。
おいハット!出発が迫ってもいたってマイペースな藤田さん。
迷子になっちゃった。
俺も迷子なんだけどさ。
今度ジュビロの強化部長。
この日はジュビロ会。
チームの先輩後輩が集います。
なんで遅れたかっていうのを俺が聞いて…。
はいひと言なんで遅れたか。
東京の怖さにやられました。
はい行ってよし!今のでいいの?渋滞がエグかったっす!行ってよし!渋滞です。
同じく。
な〜んてやってんだ!かつてのチームメートたちとの楽しいひととき。
同僚たちは皆解説者や指導者などそれぞれの道を歩んでいます。
この方も藤田さんの活躍に期待を寄せています。
いよいよ出発の日。
単身オランダへと渡る藤田さん。
最愛の家族とのしばしの別れ。
ママ入って!今の藤田さんの胸中は?じゃあまたね!じゃあね気をつけて。
ありがとう!大きな希望少々の不安。
残していく家族への思い。
さまざまな感情を抱え藤田さんは旅立っていきました。
ドイツの空港に降り立った藤田さん。
オランダフェンロへはここからレンタカーで向かいます。
左ハンドルの運転は久々。
しばらくまっすぐだぜ!大丈夫大丈夫大丈夫だよ。
おっとこれじゃねえ!これだこれだ!はいオッケー!なんとかしてよこれ。
実は藤田さんオランダには忘れることのできない苦い思い出がありました。
32歳のときオランダのクラブからオファーを受け海外移籍に挑んだ藤田さん。
チームの期待に応えすぐにレギュラーを獲得。
得点も記録します。
ヨーロッパでも十分にやっていける。
そう確信したやさきのこと思わぬ通達を受けたのです。
わずか5か月での帰国。
移籍先チームの財政難が理由でした。
あれ以来11年ぶりのオランダ。
記憶がよみがえってきます。
そういう気持はある。
藤田さんがチームに合流して2週間。
クラブ内の撮影許可が下りました。
VVVフェンロは選手の平均年齢23歳という若いチーム。
現在オランダ2部リーグの3位で熾烈な上位争いを繰り広げています。
食事は全員でとるのがオランダ流。
藤田さんも選手と同じものを口にしていました。
オランダの郷土料理アスパラガスのスープです。
チームの指揮を執るのはオランダ人のレネ・トロスト監督。
藤田さんはまずは監督を補佐するアシスタントコーチとして働くことになりました。
22歳でプロの世界に足を踏み入れ20年。
勝負の厳しさ恐ろしさは体に染みついています。
コーチとしてもそれは同じ。
自分から動かなければ何も始まりません。
藤田さんは引退後海外で活動することを念頭に英会話のレッスンを重ねていました。
言葉はまだ完璧というわけではありませんがそれを補うのがボールを通じてのコミュニケーション。
こっちは完璧です。
選手たちが集められました。
これからチームの戦術ミーティングです。
いってきます。
結果がすべてといわれる厳しいヨーロッパのサッカーシーン。
その中でいち早く自分の存在価値を示さなければ。
藤田さんには焦りもあります。
これまで一度も弱音を吐いたことのなかった男の口からポロリと本音がこぼれました。
オランダに来て1か月が経ちました。
この日は1週間ぶりの休日。
でも藤田さんはチームに溶け込むための努力を続けていました。
こまめにサッカーノートもつけていました。
藤田さん今のチームには自信を持つことが大切と感じているようです。
熾烈な上位争いのさなかにあるVVVフェンロ。
今夜はライバルチームとの大切な試合。
藤田さんは観客席から選手たちの動きに目を光らせます。
もっと元気ある感じするんだよなほら。
その印象どおりチームは前半に先制点を奪われます。
終了間際にも追加点。
ホームゲームにもかかわらずいいところなし。
完敗でした。
翌朝。
次の試合に向けまた新たな練習が始まります。
こんなときこそ太陽のような男の出番です。
試合って勝ったり負けたりするしシーズンって続いていくから一喜一憂するのもあんまりよくないし。
もちろん落ち込んでる選手には手を差し伸べなきゃいけないしもしかしたらもうちょっと励まさなきゃいけなかったりもうちょっとプッシュしなきゃいけないかもしれないし。
どんなときもバランス整えて今必要なことは何かを考えてそれを行動にうつすっていうのがいちばん重要かなって。
今始まったばかりの指導者としての道のり。
藤田俊哉さん常に前向きなあなたの挑戦を応援します。
代表監督としてオリンピックやワールドカップなんかにも挑戦できるようなところまで目指したいなというふうには考えてます。
2014/04/19(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
Crossroad <藤田俊哉>[字]

オランダ・フェンロという人口3万人の小さな町で、指導者として新たな人生をスタートさせた元サッカー日本代表、藤田俊哉の挑戦に迫る。

詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
元サッカー日本代表、藤田俊哉。持ち前の明るいキャラクターで、選手やサポーターから絶大な人気を誇った名MFは、2012年7月、40歳で現役を引退した。それからおよそ1年半が過ぎた今年1月、藤田の第二の人生がスタート。オランダの名門チームVVVフェンロでコーチ就任を果たしたのだ。日本人がヨーロッパのプロサッカーチームで指導者になるのは初めて。番組では単身渡ったオランダでの生活の一部始終を追う。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなCrossroad(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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