幻解!超常ファイル「クリスタル・スカルの謎」 2014.04.19

一体誰がどのようにして作ったのか!?そのパワーは呪いか?人類救済か?ミクロの世界が明らかにする真実。
スカルを使い世界を暗躍した黒幕に迫る!栗山千明が謎を検証し真相へと導く光。
好奇心へと誘う闇。
2つの顔で幻を解き明かしていきます。
20世紀の初め古代マヤ文明の遺跡から発見された水晶で作られた…人の頭がい骨と変わらない精巧なつくり。
古代には存在しないはずの技術で作られたとしか考えられない場違いな加工品オーパーツの一つと言われています。
美しくも恐ろしいドクロ。
それは常識を超えた超古代文明の証拠なのです。
星々の動きを読み独自の暦を編み出し荘厳な石の建造物を造る。
呪術を操り数多くのいけにえをささげた謎と神秘の…そこに起源を持ち今や世界中に散らばっていると言われるのがクリスタル・スカルである。
イギリス大英博物館にある…フランスケ・ブランリ博物館にある…そしてその大きさ美しさ精巧さゆえに全てのスカルの頂点と見なされる…これらクリスタル・スカルには人類の理解を超えたパワーが秘められているという。
世界中に散る13個のスカルを一つに集めるといつか訪れる地球の滅亡から人類を救済できるというのだ。
クリスタル・スカルの力とは何か?取材班はアメリカへと飛んだ。
シアトルの郊外にある閑静な住宅街。
毎月13日の夜。
スカルの信奉者たちがさまざまな鉱石で作られた100個のスカルを前に瞑想を行っていた。
123…。
彼らは鉱石のスカルには世界と人の精神をつなげる特殊な力があると信じている。
スカルは私に…私たちの精神が地球に伝わると…現代に作られたスカルでさえこの力。
まして古代文明に起源を持つスカルの力は桁外れだという。
その中で最高のスカルはアメリカ・インディアナ州にあるという。
ビル・ホーマンさんは6年前に前の持ち主アンナ・ヘッジスから受け継ぎスカルを守っている。
これがその「ヘッジス・スカル」だ。
成人女性の頭がい骨とほぼ同じ大きさ。
重さは5.2kg。
下顎は人と同じように動き歯鼻目のくぼみなどは解剖学的に正確に作られていると言われている。
このスカルの前の所有者アンナ・ヘッジス。
彼女はこれを古代マヤの遺跡で自ら発見したと証言している。
中央アメリカの英国領ホンジュラス。
現在のベリーズ。
16歳のアンナは探検家の父と一緒に古代マヤの遺跡を訪れていた。
ある朽ち果てた遺跡の頂に登った時…。
光が漏れる穴を見つけた。
穴を下りた所で光り輝くクリスタル・スカルを手に入れた。
以上がアンナの証言だ。
ヘッジス親子はクリスタル・スカルを世間に発表。
古代文明の奇跡の遺物として世に知られるようになった。
水晶を電子部品として活用する研究機関でヘッジス・スカルの分析が行われた。
その結果顎と頭がい骨は一塊の水晶を見事に切り分け作られている事が判明。
また滑らかに磨かれた表面からは…古代文明においては宝石や鉱石を加工するにはまずおおまかに砕いてから表面を石や木砂などで磨いていく。
分析に当たった研究者の感想は驚くべきものだった。
「この水晶ドクロを昔ながらの砂や水で磨いたとしたらおよそ300年はかかる。
それほど繊細で精巧な技術で作られている」。
古代の技術では事実上製作不可能。
神秘性が高まったヘッジス・スカルはアメリカやヨーロッパのメディアから取材が殺到。
アンナとスカルは世界中を駆け巡った。
アンナはメディアに出る度自分が古代マヤ遺跡で発見した事を語った。
その上古代マヤの技術を超えたスカルは世界的な謎として拡大していったのだ。
アンナからスカルを受け継いだビル・ホーマンさんもこれには常識を超えた謎が秘められていると語る。
このヘッジス・スカルは水晶の石目に逆らって彫られていて古代人に作る事はできません。
また無重力状態が必要で現代でもそんな技術はありません。
一体誰がどのように作ったのか謎なのです。
クリスタル・スカルは一体どこから来たのか?宇宙人がもたらしたものだとか超古代文明アトランティスで作られたものだといった説がこれまで語られてきました。
でもおかしいと思いませんか?謎を解き明かすのに宇宙人とかアトランティスとか更に謎めいたものを持ち出したら結局答えになっていませんよね?実はもっと単純で分かりやすい答えがあったんです。
事態は急展開を迎える。
アメリカ有数の研究機関スミソニアン博物館でヘッジス・スカルの調査が行われたのだ。
40年前の調査では用いられなかった走査電子顕微鏡で丹念に磨かれた表面の分析が行われた。
果たして謎の解明につながるものは見つけられるのだろうか?出された結果はあっけないほど明確なものだった。
上顎の一部にはっきりとした証拠が残されていた。
電子顕微鏡の画像には水晶の表面に鋭く深い直線が刻まれていた。
これは手で磨いた痕ではなくダイヤモンドの粉を埋め込んだ刃を高速で回転させる機械によってつけられたもの。
同じ頃ブリティッシュ・スカルとパリ・スカルも分析が行われ同様の加工道具で作られた事が判明。
では一体誰が何の目的でこれらのスカルを作り出したのだろうか?謎解きの舞台はヨーロッパへと移る。
ロンドンの有名オークション。
名だたる美術品や珍しい品々が世界中から持ち込まれコレクターたちが高値で取り引きする伝統と格式あるオークションだ。
このオークションのカタログに驚くべきものが載っていた。
クリスタル・スカルである。
紛れもなくヘッジス・スカルだ。
実はこの時クリスタル・スカルを競り落としたのが…あのアンナの父親だ。
ここで年代を整理してみよう。
古代マヤ遺跡での発見という話は明らかに矛盾しているのだ。
30年にわたりヘッジス・スカルを検証してきたジョー・ニッケルさんは全ての問題の始まりはアンナの証言にあると語る。
アンナはクリスタル・スカルを発見したどころか当時マヤ遺跡に行ったというのもうそです。
実際にその時期調査を行っていた学者たちの写真にアンナやクリスタル・スカルは一枚も写っていません。
大発見があったのに証拠が全く存在しないなんてありえませんよ。
古代マヤ遺跡の由来ではないとなるとクリスタル・スカルはどこから来たのだろうか?スミソニアンなどの研究者が3つのスカルの取り引き記録を徹底的にたどったところある人物にたどりついた。
19世紀末その人物はフランスのパリにいた。
メキシコの古代遺跡からの発掘品をコレクターや博物館に売っていた美術商ユージン・ボバンである。
学者の肩書を持ち時のメキシコ皇帝と仲が良い事を生かして2,000点以上の品々を収集フランスに持ち込んでいたのである。
パリの中心部にあったボバンの店。
メキシコの古美術品を扱う店の中には…。
古代遺跡で発掘されたミイラや頭がい骨などの怪しい品々。
ボバンはその熱気の中…このころ作られたクリスタル・スカルも古代文明のものとして市場に出したと考えられるのだ。
当時欧米の博物館はメキシコから古美術品を大量に入手していました。
その中には密輸品や偽物も混ざっていましたし死体など不道徳なもののコレクションも横行していました。
著名な博物館さえも珍しい品を入手したいという一心でクリスタル・スカルのような偽造品まで所蔵品に加えてしまったと考えられます。
それではボバンはクリスタル・スカルをどこから手に入れたのだろうか?ボバンと水晶加工品のつながりをたどるとたどりついたのはドイツ中西部。
山あいの小さな町…店先にはクリスタル・スカルが…。
ここは14世紀以来宝石や鉱石の加工におけるヨーロッパ有数の町。
町の歴史とクリスタル・スカルの関わりに詳しい宝石加工職人のミヒャエル・ポイスターさん。
ユージン・ボバンはここイーダー・オーバーシュタインでクリスタル・スカルを作らせたと思います。
ここは技術が確かなうえに秘密が守られる場所だからです。
ここで作る以上どんな注文であっても「秘密にしてくれ」と言われれば世間に知られる事は絶対にありません。
「古代に作られたクリスタル・スカル」という名目でオークションに出すようなものを作ったとしてもその情報が外に漏れる事はないのです。
クリスタル・スカル。
それはコレクターや博物館の欲望に応えようと人知れず生み出されたものなのか。
それが人の手に渡る度に謎や伝説神秘的な噂が増殖し膨れ上がっていったのだ。
哲学の法則に「オッカムのカミソリ」というものがあります。
つまり分からないものの答えを探る時に根拠がなかったり妙に複雑な理屈にこじつけると余計正解から遠ざかるよという事。
クリスタル・スカルが私たちに教えてくれる本当の英知とはそうした日常でも大事なものの考え方なのではないでしょうか。
「幻解!超常ファイルダークサイド・ミステリー」。
次回もお楽しみに!2014/04/19(土) 22:30〜22:50
NHK総合1・神戸
幻解!超常ファイル「クリスタル・スカルの謎」[字]

時空を越えた謎のドクロ、クリスタル・スカル。誰がいつ、どうやって作ったのか一切不明。はたして超古代文明か?異星人の超技術か?最新科学がスカルの正体と黒幕に迫る!

詳細情報
番組内容
映画「インディ・ジョーンズ」でも取り上げられた謎の超時空工芸品、クリスタル・スカル。硬い水晶を人の頭がい骨そっくりに切り出した神秘の品は、超古代文明の証拠か?異星人の超技術か?アメリカのスカル所有者へ直撃取材!語り継がれた驚きの製造法とは?最新科学が明らかにするスカルの真実。世界各地に残る第2・第3のスカルから浮かぶ謎のネットワーク。その背後にいる人物=黒幕を追って、取材班はヨーロッパを徹底追跡!
出演者
【司会】栗山千明,【語り】中田譲治

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
アニメ/特撮 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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