137億年の物語【血塗られた王冠・ヘンリー8世】 2014.04.19

今日の物語は…。
世界が注目するイギリスのロイヤルファミリー。
1000年の歴史の中には今の常識では考えられないことをした王様がいたんです。
それが今日の主人公ヘンリー8世。
イギリス王室一のヘンリー8世がなぜやりたい放題の王と呼ばれたかというとなんと言っても6人もの妻がいたことが大きいだろう。
6回も結婚したんだからね。
彼は己の欲望を実現するため次々と妻を処刑。
歴史の舞台ロンドン塔を取材しました。
おっ何かたってますねモニュメントが。
フランスのオランド大統領は事実婚のパートナーでジャーナリストのトリルベレールさんとの関係解消を発表しました。
大統領が女優ジュリー・ガイエさんと密会していたと報じられたのが原因です。
この人ね…。
大統領だからってモテるわけじゃないわよね。
あっイタリアの元首相にもっとすごい人がいましたよね。
ベルルスコーニ元首相ね。
10代女性の買春疑惑などとにかくスキャンダルが多かったですよね。
でも人気はあったのよねおもしろいことに。
リッチだったからかしら?日本でもときどきありますよね政治家の女性問題。
ああ〜いたいた!そうあの人とか。
ねえホントにね。
おっおっ!珍しいね2人が意気投合するなんて。
何の話題?英雄色を好むじゃないけどさ。
ああ〜この人たちか。
しかし歴史の中で見るとまだまだ甘いですね。
そうなの?ええ。
女性を次から次へというヨーロッパの王といえばこの人。
ヘンリー8世でしょう!ヘンリー8世は1509年から1547年まで君臨したイングランドの王ですよね?うん。
シェイクスピアの戯曲にもあるわね。
何度も結婚して奥さんを処刑した暴君でしょ。
ヘンリー8世は多くのスキャンダルにまみれたやりたい放題の王だった。
しかしその反面イギリス王位についた人物のなかで最もカリスマ性があったという研究者もいます。
スキャンダルとカリスマ性おもしろそう!私も興味わきました!よしでは今日はイギリスのやりたい放題王の生涯をひも解こう。
ヘンリー8世のやりたい放題ぶりがわかるということで来たのがロンドン塔。
この場所でヘンリー8世は邪魔になる人物を次々と処刑したのです。
すごい鉄格子ですね。
外に出ないように厳重に造られています。
へぇなんだか石造りのちょっとした街のようになってるんですね。
もともとここはロンドンを外敵から守る砦でした。
しかし12世紀頃からロンドン塔を代々守ってきた兵士はビーフイーターと呼ばれてきました。
現在は世界遺産となっているロンドン塔の案内人を務めています。
王はこの場所を強い兵士に守ってもらいたかったのです。
ちなみに有名なこのジン。
名前の由来は彼らです。
ヘンリー8世はイギリスで連続ドラマの主人公になるなど王家の歴史で最も有名な人物の1人。
たぐいまれな政治手腕をもち行動力もある。
体格も立派でスポーツ万能。
音楽の才能にも秀でカリスマ的な王でした。
一方で自分に背く者は許さず次々と処刑。
最もスキャンダラスな王様としても知られています。
そして妻の何人かをロンドン塔で処刑したのです。
ここは血塗られた場所ともいえるのです。
なんか不気味な雰囲気があるんですよ。
収容者が到着するのがこの門です。
多くの王族や貴族がこの門をくぐりました。
彼らは反逆者の門。
ここはかつてテムズ川につながっていました。
反逆者とされた人々はボートに乗せられロンドン中の野次馬の目にさらされながらこの門にやってきたのです。
処刑された王妃たちもこの門をくぐりました。
ロンドン塔はヘンリー8世の時代だけでなくさまざまな権力闘争が繰り広げられた場所。
ここはブラッディ・タワー。
なぜそう呼ばれるのか。
血にまみれた逸話があるからなんです。
1483年シェイクスピアの演劇でも知られる2人の王子が殺されました。
遺骨が見つかった場所ではではゲートをくぐってわぁ…。
怖い。
ヘンリー8世の処刑場へ。
そこで見たものとは…。
最もスキャンダラスな王様。
やりたい放題王ヘンリー8世の物語。
イギリスのロイヤルファミリーは今も昔も世界の注目の的よね。
チャールズ皇太子はダイアナさんとの結婚不倫離婚と大変だったしね。
そうですね。
よ〜しできた!博士どうしました?ヘンリー8世のスキャンダルをわかりやすく見せようと思ってね。
力入ってるわね。
さてヘンリー8世がなぜやりたい放題の王と呼ばれたかというとなんといっても6人もの妻がいたことが大きいだろう。
6回も結婚したんだものね。
えぇ。
では順番に見ていきましょう。
まず最初の王妃はキャサリン・オブ・アラゴン。
彼女は兄アーサ−の奥さんだった女性です。
スペインの王様の娘で同盟関係を強くしたいという父の要望もあってお兄さんが亡くなってからヘンリー8世の妻となりました。
兄嫁との政略結婚なのね。
2人の間には女の子が生まれる。
しかし当時は女性の王位継承は認められていなかったのでヘンリー8世は跡継ぎの男の子を熱望する。
男の子が欲しいヘンリー8世の気持は次第にキャサリンから離れていく。
そしてキャサリンの侍女だったアン・ブーリンに手を出す。
アン・ブーリンは妊娠します。
しかし愛人の子では王位継承権がないためヘンリー8世はキャサリンと別れてアン・ブーリンと結婚しようと画策するんです。
2時間サスペンスならここで殺人事件よね。
まぁまぁ殺人まではいきませんでしたが大きな問題が発生します。
当時イギリスで信仰されていたローマカトリック教会では離婚はタブーだった。
そこでやりたい放題王の本領発揮です。
どうしても離婚したいヘンリー8世はローマ教皇に絶縁状を叩きつけます。
そして結婚の無効を宣言しアン・ブーリンを妻としました。
しかしまたまた生まれたのは女の子だった。
そう思いどおりにはいかないわよ。
いやいやそんなことでめげるヘンリー8世ではありません。
新しい女性を求めまたしても侍女に手を出すんです。
懲りないわねぇ。
そうなると妻のアン・ブーリンが邪魔になる。
ヘンリー8世は浮気をしたという姦通罪で彼女をロンドン塔に幽閉。
そして処刑する。
うわぁ〜!でもこの浮気の罪は濡れ衣だったとも言われているんですよ。
ひどい!3番目の妻ジェイン・シーモアは待望の男の子を出産しますがすぐに死んでしまう。
そして4番目の妻アン・オブ・グレーブスは会った途端に離婚を言い渡されて実際にその半年後に離婚しちゃうんです。
え〜っ!?なんで?実物が肖像画ほど美人ではなかったので激怒したんです。
はあ?そして5番目の妻は処刑されたアン・ブーリンのいとこのキャサリン・ハワードです。
19歳の彼女は奔放に浮気を繰り返したため怒ったヘンリー8世にロンドン塔に幽閉されやはり処刑されてしまう。
いとこと同じ場所で殺されたのね。
そして最後の妻となったのがキャサリン・パー。
彼女は56歳でその生涯を閉じたヘンリー8世の最期をみとりました。
疲れた…。
スキャンダラスなやりたい放題王彼が自分の望みを叶えるため2人の妻を処刑した場所がここロンドン塔です。
反逆者とされた王妃たちはこの建物の2階に軟禁されました。
この階段を実際の囚人の人たちも上ったわけですね。
この音がこのタワーに響き渡っていたということなんですね。
この部屋は…また別の部屋が出てきました。
王妃たちは家財道具を持ち込み数人の側近とこの部屋で処刑を待ったといいます。
この部屋にはここを見てください。
部屋中の壁に収容者たちの思いが刻まれていました。
うわ〜っ…たくさん刻まれてますね。
これはヘンリー8世の2番目の妻ブーリン家の鷹の紋章です。
紋章を刻んだのはいや〜だってこれも捕らえられてるときに彫ったんですよね。
ずいぶんと精巧に彫られてますよね。
誇りは失わないぞというそういう意志と執念ですね。
この部屋にひときわ大きな窓があるんです。
ここから処刑場がとてもよく見えるんですよね。
かつてはここに処刑台が置かれていました。
なにかたってますねモニュメントが。
座布団のようなものが…これはいったい何ですか?まさにこのクッションのようなところに頭をのせて処刑したと。
処刑は主に首をはねて行われました。
当時斧や剣の切れ味は悪く多くの囚人は一度で死ねなかったといいます。
ヘンリー8世によって処刑された2人の妻。
処刑直前の彼女たちの様子とは…。
彼女たちは処刑前彼女たちは自分の運命を静かに受け入れ義務を果たすという思いで死んだとされているんです。
2人の妻を処刑した冷酷さ。
日本で例えるならさしずめ織田信長といったところかしら。
ああ織田信長は1534年から1582年まで生きましたから2人が生きた時代っていうのはちょうど重なってますね。
ああそうね。
そうなんですよ。
日英の暴君は同じ時代を生きたんです。
いかがですか?あら!ありがとう。
いただくわ。
どうぞ。
何かしら?ん…何?これ!お…お酒?そう。
イギリス王室に関係のあるカクテルなんですよ。
まだ明るいけど…いっか!いいでしょう。
おいしい!これがイギリス王室と関係あるんですか?そうなんだよ実は…。
英雄色を好むってさしょせん言い訳なんじゃないの?相内君!ちょっと…。
まさかもう酔っ払ったのか?そうですね。
早っ!でもね大家さん女性もしたたかなんですよ。
どういうこと?ヘンリー8世最後の妻キャサリン・パー。
知性があり思慮深い女性でしたが結婚を迫られたときのこんな話が残っています。
彼女にはもともとトマス・シーモアという恋人がいました。
ヘンリー8世は仲むつまじい2人の様子に激しく嫉妬してトマス・シーモアをブリュッセルに追い払ってキャサリン・パーにヘンリー8世は求婚するんです。
それでまぁしかたなく2人は結婚するんですね。
やりたい放題の王様に求婚されたら逆らえないわよね。
キャサリン・パーは晩年病気がちだったヘンリー8世を献身的に看病しその最期も看取るんです。
そしてヘンリー8世の莫大な遺産を相続した。
するとすぐに昔の恋人トマス・シーモアを呼び寄せ結婚したんです。
あの追い払われた元彼と?そうなんです。
あぁ…愛を貫いたんですね!純愛だわ!純愛!?何言ってんの?計算高い女じゃない!財産もらっといて元彼と結婚したんだから。
あっ!アンタ男に騙されるタイプね。
もう全然ダメダメダメ!もうお酒飲ませるのやめよう。
現実よく見なさい!暴君にしてカリスマ性も兼ね備えるヘンリー8世。
彼を象徴する更なる場所を訪ねました。
ロンドンから車で100キロほど離れた街カンタベリーにやってきました。
イギリスはキリスト教の国ですがヘンリー8世は自身の離婚を可能とするため英国国教会の始まりになりました。
わぁ〜!その総本山がカンタベリー大聖堂。
7世紀修道院として建てられたこの教会は長年イギリスのローマ・カトリックの中心でしたがヘンリー8世以降英国国教会の総本山になりました。
ちょっとこう息をのんでしまうくらい美しいステンドグラスです。
教会にはこんなステンドグラスもありました。
これは歴代国王の姿を描いたもの。
ヘンリー8世はイギリス国教会の首長は国王という法律を制定したのです。
宗教的権限はありませんが現在でも英国国教会のトップはエリザベス女王です。
16世紀ローマ・カトリック教会の腐敗が叫ばれヨーロッパではマルティン・ルターなどによる宗教改革が起こっていました。
ヘンリー8世はイギリスでの宗教改革を推進した立役者でもあるのです。
英国国教会は独自の教義を発展させます。
例えば人間の理性を大切にしそれがのちにイギリスでの科学の発展や産業革命に繋がったといわれているのです。
《先ほどふるまったカクテルの話をするのを忘れていたな。
このカクテルの名はブラッディ・メアリー。
ヘンリー8世と最初の妻キャサリン・オブ・アラゴンとの間に生まれたメアリーにちなんで名づけられた。
父の死後6年して女王に即位したメアリーははっきりとしたカトリックの信仰をもっていた。
そこで父ヘンリー8世の築いた宗教改革派を徹底的に弾圧し処刑した。
そこからついたあだ名が血まみれのメアリ−つまりブラッディ・メアリーだ》まあこの血の色はトマトジュースだけどね。
森や木を神聖なものととらえる人々が地球上にいます。
今回の「おとな旅あるき旅」は滋賀・彦根
2014/04/19(土) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
137億年の物語【血塗られた王冠・ヘンリー8世】[字]

今回の主人公は「ヘンリー8世」。宇宙が始まってから現在までの歴史を描きます。池上彰の監修で、寺脇博士と相棒の相内助手がわかりやすく、ドラマ仕立てで解説。

詳細情報
番組内容
自分の妻を2人も処刑した王様がイングランドにいました。ヘンリー8世です。この王は男子の継承者が欲しくて仕方なく、次から次へと王妃を変えました。離婚問題もあり、ローマカトリックから破門されて、イギリス国教会を開きました。ヘンリー8世によって幽閉や処刑が行われたロンドン塔で、ユニークな兵隊が助手・相内を案内してくれました。
この番組は…
話題のベストセラー本「137億年の物語」を映像化。「137億年前に宇宙が始まってから今日までの全歴史」という壮大なテーマを紐解く。
寺脇康文が扮するちょっと変わり者の寺脇博士が模型やイラストなどを駆使して、わかりやすく歴史を解説。世界史が大好きな大家の宮崎美子、世界中の歴史現場を取材する助手の相内優香。ドラマ仕立ての不思議な歴史報道番組。
出演者
【博士役】
寺脇康文
【研究室の大家役】
宮崎美子
【寺脇博士の相棒・助手役】
相内優香(テレビ東京アナウンサー)
【著者】
クリストファー・ロイド
監修
池上彰
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/137/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ニュース/報道 – 解説
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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