きょうの健康 心筋梗塞を防ぐ 狭心症対策「再発を防ぐ 心臓リハビリ」 2014.04.16

(テーマ音楽)皆さんの毎日の健康に役立つ確かな情報をお伝えしましょう。
「きょうの健康」です。
この3日間は「心筋梗塞を防ぐ狭心症対策」をお送りしています。
狭心症というのは治療を行ってもその後ある事を行いませんと再発するおそれがあるんですね。
怖いですよね。
そこで今日のテーマこちらです。
今日も専門家をお迎えして分かりやすくお話を伺ってまいります。
ご紹介致しましょう。
狭心症や心筋梗塞の再発を防ぐためのリハビリテーションがご専門です。
どうぞよろしくお願い致します。
まず心臓リハビリテーションというこの言葉の内容なんですがどういう事を指しているんでしょうか?心臓リハビリとは病気とのつきあい方を学びながら再発を予防するための運動療法を中心とした総合的な治療法という事ができます。
狭心症は治療を行っても再発する事があるという事ですけれどもどの程度再発するんでしょうか?全国的な大規模なデータはないんですけれども私たちの病院のデータではステント治療をしても15年ぐらい経過する中で30%程度の方が狭心症を再発したり心筋梗塞を起こしたりする事が分かっています。
最近のステントはだいぶ性能がよくなりましたがステント治療をしてもバイパスの手術をしても同じような生活の状態を続けていれば再発は決してゼロではない事を知っておく必要があります。
だからこそ心臓リハビリが重要というお話これから詳しく伺いますが心臓リハビリでは具体的にはどのような事をねらっていくんだという事なんでしょうか?心臓リハビリテーションの効果まず血管を強くします。
そして自然のバイパスを育てる。
そして最終的には動脈硬化を改善する効果があるといわれています。
狭心症で怖いのが動脈硬化でしたね。
こちらご説明頂きましょう。
こういった心臓を栄養する血管冠動脈といいますが冠動脈の一部にこういった動脈硬化のこぶが出来ます。
一番怖い事は動脈硬化のこぶが破れる事になります。
破れますと中にたまっていた悪玉のコレステロールが血管の内腔に漏れ出ます。
そうしますとそこには血小板や赤血球がウワッと一瞬の間に血の塊として血管を塞いでしまう事が怖い訳です。
こうなりますと心臓の筋肉を栄養する血液が途絶えてしまう事によって心臓の筋肉がえ死する心筋梗塞という病気に陥ってしまうという事であります。
こうした不安定なプラークをなんとかしたいという事になりますよね。
不安定なプラークというのは皮膜が薄くてそしてコレステロールがたくさんたまっている状態なんですがこれをお薬そして食事そして運動療法の3つをしっかりやる事によって安定したプラークに変えていく事ができるという事であります。
簡単には破れないプラークという事になりますね。
動脈硬化というのはこれを引き起こすいろいろな危険因子があるという事でしたよね。
生活習慣病といわれていますが脂質異常症ですとか糖尿病そして高血圧。
肥満も大事な危険因子の一つになります。
そして喫煙ですとか運動不足の生活習慣。
そしてストレスの要素というのも大事な一つとされています。
すると心臓リハビリの重要性はまずはこの再発予防という事になりますがもう一つ柱が出ましたがどういう事でしょう?「以前の生活を取り戻す」。
一旦心臓病になりますと多くの場合自信をなくしますね。
何をするにしても不安が付きまとってしまいます。
一人一人の患者さんの心臓の状態によっても違いますけれどもその心臓の許される範囲の中で適切なリハビリを行う事によって以前の生活を少しでも取り戻す事ができるという事が分かっています。
それでは心臓リハビリの具体的な内容見ていきましょうね。
こちらでご覧下さい。
心臓リハビリというのは4つの柱があるんですね。
具体的に伺ってまいりましょう。
セルフモニタリング自己観察とありますがどういう内容なんですか?自分の体の状態を観察していくのは実は非常に大事な事になります。
心臓の症状3大症状としますと胸の痛みやどうきや息切れという事になりますがそういう症状があるのかないのか。
あるとしてもふだんと同じ状態なのか。
状態が変わってきているのか。
そういった注意が必要になります。
そして血圧や心拍数。
家庭血圧を用いてこういった血圧や心拍数の記録をしていく。
そして何か症状があった時にはそれも書き留めておく事が必要になります。
そして体重も非常に大事ですね。
冠危険因子としての体重肥満という事の管理も大事ですが心機能の悪い人にとっては心臓の状態が悪くなってきますと体がむくんで体重が増えてくるという事がありますけれどもそういった意味では体重の管理も大切になります。
自分の状態をしっかりと把握しておく事が大事ですね。
医者任せにするなという事ですね。
そういう事ですね。
そして運動療法ですけれども運動にはどんな効果があるんでしょうか?先ほども言いましたけれども運動する事によって血管の状態をよくする事がいわれておりますが運動療法の主な効果をここにまとめました。
まず運動能力がアップする事によって楽に動けようになるという事があります。
そして狭心症の症状胸痛やどうきや息切れ。
そういう症状が運動療法によって軽減してくるといった事はよく知られています。
そして冠危険因子高血圧や脂質異常症糖尿病そういうような生活習慣病の改善も期待する事ができます。
そして血管の拡張性がよくなって心臓が楽に働く事ができるようになります。
そして運動の効果というのは身体面だけではなくて心の状態もよくするといった事が昔からよく知られていまして不安やうつを払拭できる事も知られている訳です。
気持ちのよい汗をかくという事なんでしょうが。
しかしこれだけよい事がありますと是非運動しなきゃいけませんね。
是非やって頂きたいと思いますね。
しかし注意しなきゃいけない事…危険を伴う事もある訳ですね?心臓病を持ってらっしゃる訳ですからやはりきちっとした検査をしてちゃんとした運動処方を作ってそれに基づいて運動して頂きたい訳ですけれどもそういう事をやるために私たちは運動負荷試験をやっています。
特に心肺運動負荷試験と書いてありますけれども。
通常の運動負荷試験ですと心電図をつけて血圧計をつけて何らかの負荷をする事になりますが…。
マスクをね…。
マスクをつけまして入ってくる空気出ていく空気そういう事から酸素消費量がどれぐらいのものなのか。
二酸化炭素を排せつしていくのにどれぐらいハアハアしなければいけないのかといったような換気の状態を評価しながらその人の体力を測定できる事になります。
するとどういう事が分かってくるかというと…?まず体力ですが同年代の健康な方と比べてどれぐらいの体力なのか。
あなたの体力は健康な方の基準値と比べると何十%ですよという事をお話する事ができます。
そして運動の限界ですが運動中に何か異常が出てくるかどうか。
もし出てくるとすればどんな異常がどれぐらいの運動の強さのところで出てくるのかといった事が分かります。
そして最終的には一人一人の患者さんに適した運動強度というものを目安となる目標心拍数といいますが心拍数でもって運動の強さを指導できる事になります。
具体的な数字が出てくる訳ですね。
目標心拍数ね。
こうした事を調べた上で運動はどんな事を行うんですか?有酸素運動といったものが基本になります。
ウオーキングや自転車こぎという事になりますけれども。
これ私どもの心臓リハビリテーション室になりますが通院して頂くとトレッドミルといいますがベルトコンベヤーの上を歩いて頂いたり自転車をこいで頂いたりそういう時には理学療法士や看護師がついて行いますので安全を確認しながら十分な効果のある運動療法ができる事になります。
通院しながらのリハビリこのイメージですが通院が終わったあと運動ね…。
通院して頂いた間にいろんな事を学んで頂く訳ですがそれをご自宅でも実践して頂いて継続して頂く事が非常に大事になります。
その事で運動の強さあるいは時間どういうふうに考えればいいですか?先ほども言いましたけれども運動負荷試験から得られました目標心拍数をご家庭でも大切にして頂きたいと思います。
目標心拍数その時にはどれぐらいの運動の強さなのかという事を自覚的にも感じて頂きたいと思いますが。
「ややきつい」程度言いかえれば軽く汗ばむ程度息が弾む程度というふうに考えて頂ければいいと思います。
そして頻度ですが1日30分2回といったものが理想になりますが一人一人の状態が違いますので自信のある範囲で少しずつ増やしていく事が原則になります。
そして頻度ですが週に3日以上。
できれば体調がよければ毎日やって頂くのがいいという事であります。
そして自分で運動を行う時に安全に行うためにどんなところに注意が必要ですか?高齢者の方たちがたくさんいらっしゃいますので注意点よく守って頂きたいと思いますけれども。
まず準備運動をしっかりとって頂いて運動が終わったあとには整理運動をしっかりして頂く。
けがを防ぐという事です。
そして無理のないできる範囲の運動を心掛ける事であります。
そして特に夏ですが水分補給を気を付けて頂いて。
脱水ですね。
喉が渇く前に少しずつ水分を補給する事が大事という事になります。
そして起床直後の運動は結構危ない。
そして食事の直後。
消化管に血液がいってますので心臓に負荷がかかりやすい状態がありますけれども起床後や食後は30分は間を置いてから運動しましょうという事になっています。
そしてセルフモニタリングで体の状態チェックして頂いてますが体調が悪い時疲労が残っている時は休むという勇気も大事だという事になります。
そしてふだんない症状が出たらすぐ中止をして頂いて掛かりつけ医の先生とよく相談をして頂く事が大事で。
いつもと違ったらすぐやめる事も大事ですね。
そして心臓リハビリ食事療法や薬の適切な使用とありますがこれはどのように学んでいくんですか?薬も大事ですし口から入ってくるお食事はもっと大事だという考え方がありますけれども管理栄養士の先生に食事のモニタリングをしてもらってどんなお食事の内容が一人一人の患者さんにとっていいのかというようなカウンセリングをして頂いています。
お薬の事それから体の状態の事そういう事については医師や看護師や場合によっては薬剤師の先生にご説明を頂く事もできます。
さまざまな分野の専門家が関わるという事ですね。
心臓リハビリテーションというのは医師看護師理学療法士だけではなくて管理栄養士臨床心理士そのほかソーシャルワーカーや臨床検査技師などさまざまな専門職による共同作業でありますしチーム医療と言う事ができますが患者さんにはそれぞれの専門的な立場からアドバイスができる事になります。
心臓リハビリテーション健康保険上はどうなっていますか?健康保険はさまざまな病気でできますが心筋梗塞や狭心症でカテーテル治療などをしたあとにリハビリが始まってから150日間約5か月間健康保険の適用がありますので安心に参加する事ができます。
心臓リハビリテーションの重要性最後に短くまとめて頂けますか。
狭心症に対してカテーテル治療やバイパスの治療はすばらしい治療で発展してまいりましたがそれはあくまでも動脈硬化に対する局所治療なんですね。
同じ状態を続けていれば必ず再発すると思いますしそれに対する全身療法としての心臓リハビリテーションの重要性といったものをよく皆様にもご理解頂けたらと思っています。
大変ありがとうございました。
ありがとうございました。
明日はご覧のテーマです。
明日も是非ご覧下さい。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
2014/04/16(水) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 心筋梗塞を防ぐ 狭心症対策「再発を防ぐ 心臓リハビリ」[解][字]

狭心症では、カテーテル治療やバイパス手術で状態が改善しても、再発することが珍しくない。再発の予防に欠かせない「心臓リハビリテーション」の効果とポイントを紹介する

詳細情報
番組内容
狭心症では、カテーテル治療やバイパス手術で心臓の状態が改善しても、再発することが珍しくない。再発の予防に欠かせないのが「心臓リハビリテーション」。効果とポイントを紹介する。リハビリの4つの柱が、運動療法、食事療法、薬の適切な使用、そして患者が症状や血圧など自分で体の状態を観察するセルフモニタリング。自分で続けられる運動の重要性を中心に紹介する。
出演者
【講師】榊原記念病院心臓リハビリテーション室室長…長山雅俊,【キャスター】濱中博久,久田直子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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