きょうの健康 腰痛 年代別対策「中高年の腰痛」 2014.04.16

(テーマ音楽)覚えておきたい健康知識を分かりやすくお伝えしましょう。
「きょうの健康」です。
今週はこちら「腰痛年代別対策」をお送りしています。
昨日お伝えした椎間板ヘルニアこうして前かがみになると痛みが激しくなるという事で時々こうやってチェックをしたいですよね。
でもね濱中さんこちらご覧下さい。
椎間板ヘルニアというのは若い人に多かったんですよね。
ここですね。
濱中さんはどちらかと言うとこの真ん中の赤いラインですかね。
このライン?50代から60代に多い腰痛これに注意が必要ですね。
こちらのチェックというのもご紹介していきます。
私はこっちですか。
私もそうかもしれませんが。
…という事で今日のテーマはこちらです。
ホントに私だ…。
今日も専門家をお迎えしております。
お話を伺ってまいりますがご紹介致します。
特に腰痛の診断・治療がご専門です。
今日もどうぞよろしくお願い致します。
そして今日も腰痛に効果のある運動を教えて頂きます。
慶應義塾大学病院理学療法士の三森由香子さんです。
では早速伺ってまいりますよ。
我々の年代50代60代に多い腰痛これ特徴があるんですね?これは立ったり歩いたり背中を反ったりまっすぐにする事で症状が強くなる痛みが強くなるそういった特徴があるんですね。
むしろ猫背ではなくて伸ばしたりちょっと反り返り気味にしたりすると症状が出るという…。
どういう病気なんですかね?これは40代後半から始まりまして50代60代と急増するこういう病気ですね。
この病気の名前が脊柱管狭さく症というそういう病気です。
これは腰の痛みだけではなくて脚のしびれ痛みそういったものも起こしてきます。
私たちの世代にどうやら多い脊柱管狭さく症ですね。
それでは腰の痛みがなぜこれで起きてくるのか腰の構造をまず見ておきましょう。
こちらでご覧下さい。
背骨は脊柱と呼ばれこの小さな骨がお尻から首の方まで縦に重なって出来ています。
このうちの腰の部分ここを腰椎といいます。
大きい図で見てみましょう。
この骨の背中側には縦に細長い空間がありましてその中を神経の束と一つ一つの骨をつなぐじん帯が通っています。
ではこの部分を切って上から見てみましょう。
こちらがおなか側。
そしてこちらが背中側です。
神経の束やじん帯が通っている空間こちらですね。
これを脊柱管といいます。
脊柱管の周囲の骨が変形したりまた中を通っているじん帯が分厚くなって空間が狭くなってしまうのが脊柱管狭さく症です。
中が狭くなってしまうために神経の束や枝分かれした神経が圧迫されて脚のしびれや動かしにくさを起こす原因となってしまうんです。
構造から理解を致しましたが。
それでは診断に実際に使われる画像を拝見しながらご説明頂きましょう。
どういう状態でございますか?これはMRIという画像なんですがこれは正常なんですね。
正常の場合にはこの神経白いやつですけどもこれがきれいに通ってる訳ですね。
まっすぐですね。
まっすぐですね。
これが狭さく症の患者さんですが神経がここの所ですね非常に詰まって圧迫をされてると。
これが狭さく症の画像ですね。
こういう状態でなぜ伸ばし気味あるいは反らし気味にしたりすると痛みが出てくるという事なんでしょうか?模型で説明したいと思うんですけども。
これですね。
ここの部分…これが脊柱管になります。
その中を脚に行く黄色い神経が通ってる訳ですね。
これを横から見ますとこちらがおなか側。
こちらが背中側というふうになります。
そして前かがみになりますと骨と骨の間が開きますので脊柱管が広くなって患者さんの症状は楽になるんですけども逆に反りますと骨と骨が詰まります。
そして前にある椎間板が後ろにせり出したりじん帯が前にせり出したりして脊柱管が狭くなって骨も詰まりますので神経が詰まって患者さんの症状も悪くなると。
痛みも強くなると。
こういった事ですね。
40代後半から始まって50代60代我々の年代に増えてくるという事でございますがその脊柱管が狭くなるというのはなぜ狭くなるんですか?これは加齢によって椎間板ですとかじん帯あるいは骨こういったものが傷んで変形を起こしてきまして脊柱管の中にせり出してきまして神経の通り道が詰まってしまうと。
そういった事ですね。
あとは生まれつきあるいは成長の過程で脊柱管が狭いという方もいらっしゃいましてそういった方は比較的早い年代から脊柱管狭さくの症状が出る場合もあります。
症状としては脚のしびれとか動かしにくさという事でしたが日常生活にはどんな影響が出るんでしょうか?患者さんは長い時間立ったり歩いたりとそういうのが難しくなってくるんですね。
間欠は行といいまして歩きだすうちはいいんですがしばらく歩いてますと腰から脚にかけてのしびれあるいは痛みこういったものが出るので患者さんそれ以上歩けなくなってしまうんですね。
そうしますとこのようにしゃがんだり少し前かがみになると。
そうするとこれを大体数十秒から数分やるとまた症状が軽くなるのでまた歩きだせるというそういった症状が特徴的ですね。
間欠は行。
難しい言葉ですがしばらく休むとまた歩けるようになると。
前かがみで休む事ですね。
こういう動きが特徴なんですよね。
前かがみというのが特徴なんですね。
ほかの病気はありますか?間欠は行を来す病気に末しょう動脈疾患といいまして主には脚に行く動脈の動脈硬化。
これによって血流が悪くなって起こる場合もあります。
この場合は前かがみにならなくても少し休むだけで症状がよくなるのでその辺りが脊柱管狭さく症とちょっと違いますね。
動脈硬化の治療もこの場合は必要になってきますのでいずれにしましても間欠は行という症状が出た場合には医療機関を早めに受診して頂く事が必要になると思いますね。
脊柱管狭さく症の治療はどのように行うんでしょうか?まずは保存療法を行います。
保存療法の中心になるのは薬物療法ですね。
薬物療法薬にはいろいろあるんですがまずプロスタグランジンというお薬を使います。
これは神経の血流をよくして神経の症状を和らげると。
そういう薬でよく使われますね。
あと腰の痛み脚の痛みがつらい人には非ステロイド性消炎鎮痛薬という痛み止めをのんで頂きます。
そして脚がビリビリ痛い。
神経から来る強い痛みがあるような場合には最近は神経障害性とう痛に対する治療薬。
これは抗うつ薬とか抗てんかん薬そういった薬の仲間みたいなそういった薬を使う事が多いです。
そしてこういう薬物療法でも症状がつらいと。
痛い場合には神経ブロックですね。
これは局所麻酔とステロイドというお薬を混ぜて神経の周りに注射をして痛みをとってあげる治療ですね。
そのほか理学療法ですね。
これは例えば腰がずれたり曲がったりする事で狭さく症になってる方。
こういった方にはコルセットをつけて頂いて局所の安定化を図るという治療をしますし腰が痛い方には腰の筋肉の血流をよくするような温熱療法というものが行われる事もございます。
あとは運動療法ですね。
こうした保存療法というのはどれぐらいの期間行って様子効果を見るんですか?大体最低3か月から6か月ぐらい行います。
症状の非常に軽い方とかしびれ痛みが片脚だけの方こういった場合には効果が上がる事が多いですね。
日常生活はしかし注意も必要なんですか?日常生活で腰に負担をかけないと。
生活をするという事も一つですし腰の支える筋肉が衰えないように運動療法によって脊柱管狭さくの症状を和らげたり予防に努める事も大事になると思います。
それでは腰に負担のかからない日常生活の注意点。
それから運動。
効果的な運動ですねどんなものがあるのか見ておきましょうね。
久田さん。
まずは生活上の注意点ですね。
寝る時は硬めのマットレスを選んで。
うつ伏せ寝というのは背筋を必要以上に伸ばすのでよくないんですね。
あおむけで膝の下にこのように座布団やタオルなどを入れるか横向きで軽く膝を曲げると負担が少ない姿勢となります。
またこのようにものを高い所に持ち上げる時手を伸ばしてこのような姿勢になりますとやはり背中を反ってしまいがちなんですね。
ですからこの図にありますように踏み台などを使って楽な姿勢で上にものを持ち上げるといいですよね。
そして靴も大事です。
ヒールが高いと背伸びをしたような姿勢になってしまいますので反ってしまってよくないんですね。
靴は高くない安定性のよいものを選んで下さい。
続いて運動をご紹介します。
今日教えて頂きますのは理学療法士の三森由香子さんです。
どうぞよろしくお願い致します。
初めに注意点を教えて頂けますか?まず医師から運動をやめるように言われている方は運動行わないようにして下さい。
脊柱管狭さく症に効果のある運動というのはどこを鍛えていけばいいんでしょうか?脊柱管狭さく症の痛みに対しては腰を反り過ぎないように腹筋を鍛える事がすごく重要とされています。
体を前かがみにしてますと痛みなどの症状は和らぐんですけれども前かがみにしたままの姿勢でずっといますと腰に負担がかかってきてしまいますのでいい姿勢を保つためには背筋も一緒に鍛える事がとても重要になってきます。
腹筋と背筋という事ですね。
早速教えて下さい。
こちらの椅子を使ってまず椅子に深く腰掛けます。
おなかをへこませて息を吐きながら椅子を背もたれに押しつけるような形で背中に力を入れていきます。
5秒ほど力を入れたら楽にすると。
おなかをへこませて息を吐きながら背もたれに押しつける。
おなかをへこませて押しつけるようにするという事ですね。
この時背中を反らせ過ぎたりとか脚をふんばったりせずに背中に力を入れるというのがポイントになります。
いろんな所でできそうですよね。
座ったままでできますのでテレビを見ながらですとか通勤とか仕事の合間にもできると思います。
どうもありがとうございました。
これ意外にあっけないほど簡単な運動ですが…。
こうしてお話伺いながらでもこっそりやってる事はできますよね。
心掛けたいですよね。
脊柱管狭さく症で手術を考えなきゃいけないのはどういう場合でしょうか?神経の障害が非常に強くて脚に力が入らないですとか排尿に障害があると。
こういった場合には早めに手術をした方がいいと思います。
あと保存療法一生懸命やってもなかなか症状がよくならないで生活や仕事に支障がある場合。
こういった場合も手術の適用になると思うんですね。
手術はどういう方法ですか?手術の方法はいろいろあるんですが一番よく行われるのが椎弓切除術という方法ですね。
この模型で見ますと椎弓というのはこの骨の後ろの部分。
神経を後ろから覆う部分ですね。
ちょっととんがった所?そうですね。
このとんがってる…。
これが椎弓というふうになります。
このシェーマですが患者さんの背中の方を切開しまして骨と骨の間から椎弓に到達します。
そしてこの神経を押してる部分この部分を後ろから丁寧に取り除いてあげますね。
その時じん帯も全て一緒に取ります。
そうすると神経の後ろにこういったスペースが出来るんですね。
神経が後ろに逃げる事ができて神経が楽になると。
そのあと切り取った骨ももう一回合わせて筋肉を元に戻すと。
こういった方法ですね。
ここにゆとり空洞が出来ますので楽になると。
しびれや痛みがなくなると考えていいんですか?特に間欠は行という症状これは非常によく楽になるんですが神経にもう傷がついている場合には術後もしびれがある程度残ってしまうんですね。
神経に傷がつく前になんとかしなきゃいけないですよね。
神経に傷がつくというのは例えば安静にしてても脚がしびれる。
あるいは歩く時脚に力が入らない。
こういった場合には神経に傷がつき始めてますので早めに医療機関に行って治療を受ける事が必要になると思いますね。
長く我慢してない方がいいですよね。
早めに診て頂く…。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
明日は高齢者の腰痛についてお伝えしていきます。
明日も是非ご覧下さい。
明日もどうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございました。
2014/04/16(水) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 腰痛 年代別対策「中高年の腰痛」[解][字]

50〜70代の中高年に多い腰痛は「脊柱管狭窄」。神経が通る脊柱管が老化で狭くなり、神経が圧迫されて痛みがおこる。治療法、生活の工夫、腰回りを鍛える運動を伝える。

詳細情報
番組内容
50〜70代の中高年に多い腰痛は「脊柱管狭窄」。神経が通る脊柱管が老化で狭くなり、神経が圧迫されて痛みがおこる。椎間板ヘルニアとは逆に背筋を伸ばした時に神経が圧迫されて痛みが起きる。歩き続けると脚やお尻がしびれ、前かがみになると楽になるのが特徴。治療法、生活の工夫、腰回りを鍛える運動を伝える。生活に支障が出る場合は圧迫している骨を削り取る手術を行う。
出演者
【講師】慶応義塾大学准教授…松本守雄,慶応義塾大学病院理学療法士…三森由香子,【キャスター】濱中博久,久田直子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:15265(0x3BA1)