沈没直前の様子です。
大きく傾いた船内で、転がり落ちないよう、棚の中に入る乗客たち。
韓国で修学旅行の高校生など、476人を乗せた旅客船が沈没した事故。
これまでに29人が死亡、273人の安否が分かっていません。
事故発生からまもなく丸3日です。
おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
韓国では今週、大変な事故が起きました。
今週水曜日、韓国南部の沖合で、旅客船が沈没。
多くの死者や行方不明者が出ています。
救助活動の拠点となっている韓国の島、チンドには安永記者がいます。
安永さん、事故発生からまもなく丸3日ということですが、最新の状況、伝えてください。
こちらチンドの港は、きのうまで降っていた雨はやみましたが、冷え込む朝を迎えました。
安否が分からない修学旅行生などの家族たちの焦りと疲労は深刻になっています。
昨夜も夜を徹して捜索が行われましたが、新たに1人の死亡が確認されたほかは、安否に関する情報はなく、救助関係者などに声を荒げる家族の姿もあります。
港の一角には、救助された人たちのための臨時の診療所が設置されていますが、疲れきった家族が訪れる姿が多く見られています。
事故が起きたのは今週水曜日。
韓国南部の海上を航行中だった旅客船セウォル号が大きく傾き、その後沈没しました。
船には修学旅行の高校生300人余りを含む、乗客・乗員476人が乗っていましたが、これまでに高校生など29人の死亡が確認され、行方が分からない273人の多くは、船内に取り残されていると見られています。
救助活動が進まないことに、家族は焦りといらだちを募らせています。
一方、こちらは生徒たちの高校です。
無事を祈るメッセージが至る所に書かれています。
このメモには、みんな必ず無事に生きて帰ってきてねと書かれています。
また高校で開かれた集会では、友人や市民らが夜通しで無事を祈りました。
多くの乗客が取り残されていると見られている船内。
韓国のKBSは次のように伝えています。
事故当時、3階には87名、4階には353名、5階には7名がいました。
修学旅行の高校生たちは、ほとんどが3階と4階の8人部屋と、団体部屋に分散していました。
船内はとても複雑です。
客室からデッキに脱出するためには、客室の扉を開け、廊下を通って非常扉をまた開けなければなりません。
そのため、急に船が左に傾いたあとは、左側の客室にいた乗客は、脱出が難しくなります。
扉が上にあるため、扉のほうへ行くことが簡単ではないからです。
また、乗客への避難の呼びかけに、問題があった可能性も。
船内では、事故直後、その場から動かないように呼びかける放送が繰り返し流れていました。
その一方で、乗組員からは。
乗客より先に脱出したと指摘されている船長は。
急がれる救助活動。
きのう初めて、船内にダイバーが入りました。
しかし、船内は視界が悪く、周囲の様子がよく見えないということで、これまでのところ、不明者は確認できていないということです。
また現場では、船の内部に空気を送り込む作業も続けられています。
生存者に空気を送り込むとともに、内部に空間を確保して、救助活動を進めやすくすることなどが目的です。
また、現場海域にはクレーン船4隻が到着しており、今後、船体の引き揚げも目指したい考えです。
一方、事故の原因はなんなのでしょうか。
その手がかりとなるのが、AIS・船舶自動識別装置のデータです。
船は事故直前、右に2回、急旋回していたことが分かりました。
その後、船の速度は大幅に落ち、ジグザグに蛇行し、不安定な状態に陥りました。
合同捜査本部は、急な旋回で積み荷や車両が左に片寄り、船体のバランスが崩れて、沈没につながった可能性もあると見ています。
そしてこのとき、船を動かしていたのは。
韓国のメディアは、3等航海士について、20代の女性で、航海士としての経歴は1年余りだったと伝えています。
合同捜査本部は、旅客船の船長と、事故当時、船長に代わって操船していた3等航海士、それに操だ手の合わせて3人を、乗客の救助を十分に行わなかったなどとして、特定犯罪加重処罰法違反などの疑いで逮捕しました。
チンドにいる記者の、安永さん、旅客船はなぜ急旋回したんですか?
その点については、まだよく分かっていません。
原因究明に向けたポイントとなりそうです。
今後は海洋警察などが逮捕した3人を中心に詳しく話を聴いて、事故に至った経緯を明らかにしていくものと見られています。
また船長らが、事故直後に船から脱出するなど、乗客の避難誘導が不十分だったうえ、事前の申告よりも実際の積載量や、乗客・乗員数が多いなど、ずさんな管理が今回の惨事につながったとの指摘もあり、関係者の責任追及も併せて行われていくものと見られています。
今後の救助の見通し、どうなりそうですか?
きのうは初めて、ダイバーが船内に入りました。
そのあとも、夜を徹して交代で捜索が続けられました。
今後は多くの乗客が取り残されていると見られている、船内の客室部分までに入って、早く捜索ができるかが鍵となります。
しかし、現場の海域は視界が僅か数十センチほどしかなく、潮の流れも速いため、長時間潜るのが難しい状況で、船内での捜索は流れが弱まるときを見ながらの作業となります。
一刻も早く、船の中から救いだしたいと願う、家族たちの焦りといらだちが強くなる中、救助活動は厳しい自然条件との戦いとなっています。
安永記者でした。
ここまで韓国の旅客船の沈没事故についてお伝えしました。
今週、神奈川県川崎市で木の枝が折れて落下して、その枝が当たった幼稚園児の女の子が、頭の骨を折る大けがをしました。
実は、私たちの身近な街路樹。
枝が折れたり、根元から倒れたりして、近くにいた人がけがをするケースも、全国で相次いでいます。
取材してきました。
事故のあった現場、この交差点の角、ちょうど商業施設の入り口付近です。
今は立ち入りができなくなっています。
今、ちょうど事故が起きた時間帯とほぼ同じ時間帯なんですが、あのように小さな子どもを連れたお母さんたちの姿が目立ちます。
突然落ちてきたけやきの枝。
長さは9メートルほど。
こんなに大きなものが落ちてきたんですか?
重さは20キロ余りあります。
月曜日の午後3時ごろ、川崎市宮前区の商業施設の敷地内で、木の枝が折れて落下。
近くを歩いていた6歳の女の子に当たり、頭の骨を折る大けがをしました。
そもそもなんで折れたんですか?
事故を受けて川崎市では、急きょ、街路樹などの緊急点検が行われていました。
点検していたのは樹木の専門知識を持つ職員たち。
市道沿いの街路樹、一本一本を見て回っていました。
手元には点検表。
確認した状態を書き込んでいきます。
点検を続けていくと、以前、枝を切ったところに小さな穴が。
幹や枝の表面に亀裂が入っている木も見つかりました。
亀裂ですか。
めくれてしまったりしている。
さらに皮が大きくめくれている部分もあり、枝が枯れている可能性もあるといいます。
この緊急点検、川崎市は7つの区で一斉に行っていて、危険だと判断した場合には、木や枝を切るなど、対策を取ることにしています。
身近な木の枝が折れたり、根元から倒れたりするケースが、全国各地で相次いでいます。
こんな大きな木が。
東京都国立市では、3年前、高さ20メートルほどの桜の木が倒れました。
その後の市の調査で、付近の桜の多くが傷んでいることが分かり、およそ180本を伐採し、新たに植えることにしています。
広島県三原市では、先月、高さ15メートルのポプラの木が、突然、根元から倒れました。
これも驚きましたよね。
近くにいた2人に当たり、50歳の女性が死亡、もう1人が大けがをしました。
根の一部で腐食が進んだことが、倒れた原因と見られています。
身近にある樹木に何が起きているのか。
樹木の適切な管理を呼びかけている、街路樹診断協会の大島渡さんです。
大島さんが、まず指摘したのは。
大島さんは、その背景の一つに、木の高齢化があると考えています。
高齢化?
これは、都内を走る幹線道路のおよそ45年前の映像です。
沿道に植えられた街路樹。
まだ幹も枝も細かったこうした木が。
大きくなったがゆえの枯れ枝。
どういうことなんでしょうか。
例えばこのけやきなんですが。
皮が剥がれてますね。
画面中央の皮の剥がれた枝、これ、大島さんによると、枯れてしまっています。
どうして?
木が大きくなると、日光の当たらない枝は、枯れて落ちてしまうこともあるというんです。
さらに、大きく元気そうに見えても、思わぬところで傷んでいるケースも。
見た目はきれいな樹齢40年ほどのけやきの幹ですが。
こうしたことから、大島さんは専門家の目を通して、適切な管理を行っていくことが、今、改めて大切だと話していました。
放っとけば1000年でも2000年でも元気にすくすく育つのが木だと思いこんでいました。
いますよね。
でも大島さんは環境によってはそういう木もあるんだけれども、街路樹も環境によっては、人の手をしっかり入れていかないと、ああいう事故につながる可能性があるというふうにお話しされていました。
さあ次は、ウクライナ情勢です。
ウクライナ東部では、親ロシア派の武装集団が、政府庁舎の占拠を続けるなど、混乱が続いています。
岐阜市の料理店です。
ウクライナ出身の川出オルガさん。
日本人の夫と料理店を営んでいます。
この日は、ウクライナ東部に住む娘のアリョーナさんの家族と、インターネットを使って連絡を取り合いました。
警察署の建物を襲撃する武装集団。
アリョーナさんが住むウクライナ東部では、親ロシア派の武装集団や住民が、警察署や州政府庁舎の占拠を続け、東部の自治権の拡大を訴えています。
こうした事態に、暫定政権は。
強制排除に乗り出し、軍用空港を制圧しました。
しかし、武装集団はかえって攻勢を強めます。
襲撃の多くは組織的で、戦闘のプロが指揮しているとの見方もあります。
武装集団は、ウクライナ軍の装甲車を奪ったほか、占拠した警察署などから相当な量の武器を持ち出し、戦闘力を強化。
双方の衝突で死傷者も出ていて、予断を許さない状況となっています。
改めて、ウクライナおさらいしてみます。
先日もお伝えしましたように、ウクライナはヨーロッパとロシアに挟まれる形であります。
大きく3つの地域に分かれていまして、西部、東部、そして南部とあります。
先日、お伝えした南部ですが。
このクリミアのある所ですね。
このクリミアでは、ロシア系住民の割合、およそ60%を占めています。
クリミアは先月、ロシアが一方的に編入を決めて、ロシア通貨の導入など、ロシア化がもう進められています。
ヨーロッパに近い今度、西部を見てみますと、西部というのはロシア系住民は、割合5%を割っているんですね。
一方のロシアと接している東部なんですが、お伝えしていますように、混乱が続いています。
ちょっとこの辺りを見てください。
親ロシア派の武装集団などが州政府の庁舎ですとか、治安機関の建物などを占拠し始めたのは今月6日、ドネツクとルガンスクからでした。
このドネツクがあるドネツク州というのは、ロシア系の住民は40%に上っています。
比較的多い地域といえますね。
こうした占拠の動きというのは、東部の10を超える町に広がっているんです。
一方のウクライナ暫定政権は、特殊部隊を派遣して、強制排除に乗り出しました。
ここ、クラマトルスクという町では、郊外の軍用空港を制圧しています。
ですが、その後、武装集団は攻勢をさらに強めて、緊迫の度合いが高まっているという状況です。
ウクライナを巡る情勢については、国際部の石川慎介デスクに聞きます。
石川さん、当初、東部で占拠しているのは初め住民だった。
そうですね。
けれども、気付いたら武装集団に代わってたと、これはどういうことなんですか?
突然武装集団が出てきたんですが、この人たち、何者かといいますと、いまだによく分かっていないんですね。
分からない?
言われているのは、暫定政権の指揮下に入るのを拒否した、特殊部隊の隊員ですとか、元軍人ではないかというふうに言われています。
武器や弾薬はどうしているんですか?
警察署とかそういう所を襲って、そこから持ち出したというふうにいわれているんですね。
各地で占拠を続けていますが、なんでこんなことをやっているのかといいますと、いろんな見方あるんですけれども、一つにはこの地域、東部ですね、そこがこの暫定政権がきちっと統治できない、これを見せつける。
あともう一つは、見せ付けると同時に、この地域に対して、住民投票、自治権を拡大をするために住民投票が必要だということを、機運を盛り上げる、そういう状況を作り出しているというふうにいわれているんですね。
ロシアはこの辺りも編入をしたいと考えてるんですか?
クリミアは、パッと編入してしまいましたが、この辺に関しては今のところ、編入までは考えていないんじゃないかというふうに思います。
なぜかといいますと、クリミアでは早い段階から指導者を選んで、ロシア系の住民、それから軍、それから行政府が一体となってこのロシアへの編入というのを進めていったんですね。
ところがこの東部なんですが、ここでは今の段階でも東部全体をまとめるような指導者というのはいないんです。
あと、クリミアと違って、ロシア軍がここには駐留をしていません。
さらに人口的にも、ウクライナ系の人たちが多くて、クリミアとは状況が違うんですね。
欲しいわけではないけれども、ロシアはどうしたいということなんでしょうか?
この東部を影響下に置く、これが最大の目標だと思います。
これ、どういうことかといいますと、ウクライナ全体が、例えばヨーロッパ、欧米方面ですね、向かっていく、NATO・北大西洋条約機構に加盟するですとか、EU・ヨーロッパ連合に加盟するというのをこのロシアが阻止するためのブレーキ役として、この東部を使おうと、こういったねらいがあるんじゃないかと思います。
こっちを向いてよって、ロシアが言っているということですか。
ブレーキ役として東部を使おうというのが主な目的ではないかというふうに思います。
さあ、ウクライナの事態打開に向けた動きも出ています。
鍵を握る当事者たちが顔をそろえて、初めての協議が開かれました。
協議には、アメリカ、ロシア、EU、ウクライナの外相級が参加しました。
およそ7時間に及ぶ協議の結果は。
共同声明では、すべての違法な武装集団を武装解除し、占拠している建物などから、直ちに退去することを求めるなどとしています。
合意から一夜。
ドネツクにある州政府の庁舎では、当局側から退去を求める動きはなく、デモ隊が建物から退去する動きも見られません。
武装解除は進んでいないということですが。
武装集団なんですが、実はこの背後に、ロシア軍の関係者がいるのではないかというふうに言われているんですね。
武器、それから統制の取れた行動から、暫定政権ですとか、欧米は、ロシアが裏にいるというふうには見ています。
そういったこともありまして、なかなか武装解除が進まない。
この地域、東部では、暫定政権に対する不信感がとても今、根強くて、まだ武器を引き渡すといった状況にはなっていないんですね。
事態打開されるのかということですね。
そうですね。
国際部の石川デスクでした。
続いてはこちらのニュースです。
STAP細胞の論文を書き上げる過程で、小保方晴子研究ユニットリーダーの指導的立場にあったこの人。
理化学研究所、笹井芳樹副センター長が記者会見しました。
問題を見抜けなかった理由については。
一方で、STAP細胞の存在については、STAP現象を前提にしないと、容易に説明できないデータがあるなどとして、第三者による検証が必要だと述べました。
ニュースの深層に迫る「深読み」のコーナー。
きょうは、仕事と家庭にまつわるこの話題です。
大リーグ・ヤンキースで活躍する、田中将大投手!…の妻・里田まいさん。
働く夫を支える主婦として今、女性たちの憧れの的です。
炊事に洗濯、育児といった内助の功。
家庭を守る主婦にとってありがたい制度が所得税の配偶者控除です。
年収103万円以下なら夫の所得税が軽減されます。
今週、政府の税制調査会は配偶者控除見直しの議論をスタート。
主婦を優遇してきたといわれるこの制度を見直しもっと働いてもらおうというのですが…。
どうして今、見直すの?女性の生き方も変わるの?きょうは、とことん深読みします。
きょうもメール、ツイッターの投稿、お待ちしています。
もうすでにたくさん届いています。
ご意見は60代女性のものからご紹介します。
こういったご意見が来ています。
今、一体どういう状況に置かれているのか。
もしかしたら女性の皆さんには、常識よとおっしゃるようなことかもしれません。
ですから、きょうは男性の皆さんに聞いていただきたい、こんなプレゼンです。
中山アナウンサーです。
おはようございます。
女性がね、きょうは多くて、ドンさん、よろしくお願いいたします。
そうです、頑張りましょう。
どう頑張るんですか。
頑張ります!女性の方々にいろいろお話聞いてみたらですね、非常に皆さん、配偶者控除、注目されてるんですね。
意識が高い、そして制度もよく理解されているわけなんです。
その制度、きょうはまずそもそも、いつごろ出来たのか、そのあたりからお話スタートいたします。
この時代だったんです。
いつごろの時代ですか?
これね、1960年代。
日本、まさに上をぐんぐん向いて発展していった時代でございました。
高度経済成長の時代ですね。
この時代は、大きく日本の産業、構造が変化した時代でございました。
農村部、見てくださいね。
こちらの若者たち。
農業従事などされていたわけですが、ピシッと、サラリーマンになった方、多かったんですね。
皆さんこうしてサラリーマンになって、じゃあ、女性はどうなったのか。
こうでした。
主婦になっていった方、多いわけなんです。
これ、つまりは男性が都市部に出て、都会で働いていくわけですね。
会社に勤めて、サラリーマンでございます。
で、女性の方は、そのうちに何してるかっていうと、おうちで子育て、お料理、掃除、洗濯、ね、いろいろされて、そしてくたくたになって帰ってくる夫を迎えるというわけでございます。
そしてお風呂になさいます?お料理になさいます?って、そういうこともあったんですか?ドンさん。
いいね、覚えてますよ。
覚えてますか?
三つ指ついて。
本当にお給料袋を直接もらったという方もいらっしゃったそうなんですけれども、そういったおかげで、男性人もね、翌朝も、ガシッと元気になって、また働く、猛烈に働く、猛烈社員なんてことばも生まれたのも、この時代でございます。
つまりは、その主婦なくしては日本の経済、上向くっていうことはなかったともいわれる。
そこで国は、その頑張る主婦のために、ある制度を作ったといえるわけなんですね。
どういったことか、これです。
ちょっと名前、これがまさに所得税の配偶者控除。
1961年に出来たものでございます。
これ、どういったことか。
所得税、つまり旦那さんのお給料にかかる税金を安くしまして、家計を楽にしてあげますよというものなんですが、つまりは、こういうことになったといわれているんです。
内助の功をね、まさに評価しましょうというふうにも受け取れるというものだったわけなんです。
時代とともにそのいろいろと制限が変わってきまして、今では妻の年収が103万円以内だったら、控除の対象にしますというものなんです。
そうなると、主婦の方、どうなるかっていうと、ちょっと外に働くのもね、ちょっと、いいのかなと思いきや、まあ、損しちゃやだもんねと、家でね、家事をしっかり頑張ろうというふうになっていったわけなんでございます。
そして60年代、そして70年代と過ぎまして、時代はここに移ります。
バブル時代。
小野さん、懐かしい、ピチピチのころですか?1980年代でございますけれども。
ピチピチでしたよ。
まさにこのころ、日本が元気になった時代なんですね。
女性の中にはこういった方も出てきた。
スーツ姿になって、私もね、働きたいということで、この男性陣、働いておりましたが、それに負けじと、もう、バリバリ働く、バリキャリなんて言われ方もする女性も登場してきたという時代でございます。
主婦の方を見れば、パートをする方も、この時代、確かに増えてきたところだったんです。
ですが、国はそこでさらに内助の功を認めるような制度をさらに作りました。
これだったんです。
聞いたことある方、多いと思いますよ。
ちょっと説明しますと、サラリーマンの妻が年金を本人が納めなくても、年金保険料を本人が納めなくても、将来、年金を受け取れますというもの。
年金第3号被保険者という言われ方をしておりまして、これも条件が今ではこうなっております。
130万円未満、妻の年収、ということになっております。
そうすると、妻の方々、主婦の方々がどう思ったかというと、ああ、まあね、年金保険料、払って損するのもな、年金ね、もらえるんでしょう?だって、じゃあ、じゃあ、働かないで、家で家事をしっかりやろうと。
そして中にはパートの方がいらっしゃいましたけれども、なんとか130万円は超えないようにしようというふうになっていったわけでございました。
ところがでございます。
時代がさらに進んで、主婦の皆さん、そんなことも言ってられないようなことになってしまってきているというわけなんです。
おどろおどろしい音楽ですね。
右肩上がりの経済が終了してしまったということで、これ、どうなるかというと、今ね、あそこにいらっしゃいますね、企業戦士として働いていたお父さんたち、このころ、どうなっていきますか。
このあとさらに進んでいくと、続々、お年寄りが増えてきたっていうことにもなっていくわけでございます。
お年寄り増えると、年金がかかりますよね、社会保険料がどんどんかかっていくわけでございます。
誰かが支えないといけない。
でも支える人たちってこんな状況。
少ない。
だって少子化、見てください、こちら。
労働人口なんですよ、働いてる方、生産年齢人口は95年がピーク。
その後どんどんどんどん下がって、この先どんどん下がる一方と言われております。
こうして働く人が減ってしまうと、どうなっていってしまうのか。
こんな世の中になると考えられております。
働く人って、お金使う人でもありますので、全体としては消費が減っていきます。
消費が減れば、会社の業績も下がっていく、買う人、減りますからね。
そして会社の業績下がれば、給料も下がっちゃう。
給料下がったら、もともと、さらにお金使える分が減っちゃう。
そしたらさらに、会社ももうからない、給料も下がるということで、経済がどんどん悪循環になる、縮小していってしまう、そしてそれが何がまずいかって、税収が下がっちゃうっていうことにつながっていくわけですよ。
税収下がったら、この方々はどうすりゃいいのよとなります。
だから今、その働き手に注目、労働力はどこかにないかと思われているわけでございます。
います、います。
確かに日本にはおります。
若者がおります。
若者頑張ってよとみんな思いますが、少ない、少子化でございます。
じゃあどうしよう。
あっ、ほかにいないか、いないか、あっ、元気な方、いらっしゃいますよ、最近ね。
お年寄り、65歳まで定年制にしちゃいますか。
はたらいてください。
ああ、でもまだ手薄な部分がある。
どうしよう、ああ、ああ、ああ、いらっしゃいますね、皆さん、お気付きですよね、この主婦の皆さん。
じゃあ、働いてください、お願いします!おっ?あっ、あれれ?
なんかひもがついている。
これ、邪魔か。
邪魔か、じゃあ、分かった分かった、これを見直すか。
見直すかということになっていくわけでございます。
じゃあ、そうしたら見直せば、見直しさえすれば、主婦の皆さんも働いてくれるようになるよねというのが最近のニュースになっているわけでございますが、さあ、主婦の皆さん、これ、どうでしょう、働きますか?
うーん?
これちょっと、まず質問したいんですけれども、130万円、あるいは103万円の壁があるから、このぐらいの働きでとどめておこうと思ってきた人たちがいるとします。
じゃあ、主婦A子さんが、じゃあ、分かった、働くわ、少し多めにと思ったとき、そしたら年金を自分で納めなきゃいけない、夫の所得税控除はなくなる、つまり、収入は増えるかもしれないけど、なんか、あれ?これなんかプラスマイナスどうなの?得なの?損なの?っていうことについては、家計全体としてはどうなんでしょうか。
これ、制度がなくなってしまったりすると、夫のほうの税金は余計に払わなくちゃいけなくなりますし。
130万円を超えて働いていくと、自分で妻が保険料も払わなくちゃいけないということになると、家計にとってはやっぱり、負担が重くなりますよね。
例えば配偶者控除の場合ですと、子どもが2人いて、専業主婦世帯で、夫の年収が500万円の場合、配偶者控除がなくなると、1年間の負担増は2万円ぐらいと試算されてるんですね。
時給1000円でいうと、年間20時間働かないと元が取れない。
年収1000万円の場合ですと、7万6000円というふうになっているので、負担増がですね、76時間、年間、余計に働かないといけなくなるっていうことですよね。
76、7万6000円ですからね。
時給1000円だとすると。
この130万円のほうの制度がなくなったとすると、主婦は自分で保険料を払わなくちゃならなくなるので、今、国民年金の保険料って、すごく高いんですね。
1年間に18万円ぐらい負担増になるし、実は年金の保険料、これ、夫の扶養から外れてしまうと、健康保険も自分で払わなきゃいけなくなっちゃうんで、やっぱり負担増、これを乗り越えようと思うと、もっともっとたくさん働いて収入を得るようにするか、年金のほうは厚生年金に入れれば、企業が半分保険料払ってもらって、将来受け取る年金も増えることになるので、すごくたくさん働かないといけなくなるということですね。
分かりました?いってこいで、それでもちゃんと働いた分、自分の家が豊かになるためには、相当、時間数多く働かないとだめだと。
そうですね。
そうすると、子育てとの両立って大変になりますよね。
そうだ。
でもね、僕思うんだけど、この配偶者控除っていうのはね、これ、61年でしょ。
この時期って環境が今と違うよね。
女性がそんな働ける環境はなかったと思うよ。
だから三つ指で、あなたって、旦那さんの機嫌を取って、そして働きやすい環境を作って、子どもを作って、子育てしてっていうような環境だったんだからさ、今の時代には合わないからっていって、今までが僕ちょっと変だと思った。
だってさ、103時間で調整しながらね、実は僕の会社でもパートいっぱい雇ってたんだから。
もうそんなの、104時間だって1時間多いなんつって、あれはさ。
実際、そういう感じだったですか?
税金のむだづかいだよね。
もうちょっと僕はあれは段階踏んで、30万なら、50万なら、100万なら、200万なら、300万ならって、だんだん重税にしていって。
そういう時期があったと思うんだよ。
80年代ぐらいにね。
きょうはですね、そのあたりのことを専門家の方々にお聞きしようと思っています。
まず、さっき発言してくれた飯野解説委員は、NHKで初めての女性記者。
NHKで初の女性記者。
安倍昭恵さん。
に?
そっくり。
顔が?そしてお隣の落合恵美子さんは専門が社会学で長年にわたって家族の在り方を研究なさってらっしゃいます。
そのお向こうは、水無田気流さん、社会学者で子育て支援のNPOを運営なさってますし。
参加してるだけですから、そんなおこがましい。
謙虚な方です。
1児の母でいらっしゃいます。
なんでもお聞きください。
なんでもです。
まず、水無田さんは、今回の制度の見直し、どう見てらっしゃいますか?
中長期的には必要な改革ではあるんですよね。
ちょっとフリップ、もう使っていいですか?もう97年にサラリーマン世帯であっても、被雇用者世帯であっても、専業主婦のいる世帯と、それから共働き世帯ですね、共働き世帯が、いろいろもたついてましたけど、90年代後半にしっかりと共働き世帯が抜きまして、今200万世帯以上、共働きのほうが多いんですよね。
その背景にあるのは、今、女性の問題ばかり出てきましたけれども、若年層を中心とした男性の給与水準低下、これが言えてると思うんですよ。
男性のお給料が下がっている。
97年をピークに、日本の給与ってだんだん下がってきているというか、さっきバブルのお話出ましたけれども、バブルが崩壊したあとも、今、正社員で勤めている人たちというのは、昇給ベース、鈍化させるわけにいかなかったんですよ。
97年まで上がり続けたわけなんですね。
そのあと下がってくるときに、ちょうど共働き世帯が増え始めていったと。
ただ、現在でもそうなんですけれども、その働いている女性というのは、多数が、既婚の中高年以上のパート就労の女性なんですよね。
だから働かなきゃいけない、でも制度に守られた中でという、まさにそういう人が増えてきた。
現状で考えると、中長期的には確かに必要なんですけれども。
制度の見直しは必要だけれども。
パート就労で働いている主婦の方に関していえば、パート就労している人、大体103万円以下が、56パーぐらいいる。
17パーぐらいが130万以下ぐらいに調整して、半数の人が調整しているとも言っていますし、というわけで7割の人たちが、これ、やっぱり制度の改革の影響をこうむるんですよね。
この問題を考えるには、一番背景にあるのは、先ほど中山プレゼンにもありましたように、女性の家事、育児、介護などの、家庭責任の重さ、この重負担というか、過重負担ですよね、まさに。
まんまで、ただ働く時間だけが増えていったら、もう時間いっぱいいっぱいになってしまうということなんです。
ただでさえ日本の女性、既婚女性って、すごく働き者なんですよね。
実はパート就労していて、家事、育児、子育てなんかしている場合ですね、男性よりも平均睡眠時間短く、働いてる総労働時間はむしろ長いんです。
これ以上働かせる気かっていうのは分かります。
だから、そこの40代女性のご意見、仕事と家事両方、女性に求めるなんて、虫がよすぎますって、そのとおりだし、あともう一つ言えば男性が超労働時間過ぎて、家事、育児に参加できないっていう問題、すごく大きいんですね。
夫のワークライフバランスを見直す、女性ばかりに…フェアじゃないっていうのはそのとおりで、実は男性の雇用環境の見直しと同時に進めるべきなのに、どうも女性の問題だけに収れんしちゃっている。
そうです、きょうなぜ男性の方々に見ていただきたいと言ったか、そのあたりも大きく関わっています。
ご発言ください、ぜひ。
私も同じ考えですね、今、水無田先生がおっしゃったこととね、中長期的には、というか、本当、今すぐにこれ、変えなければいけないことだと思ってます。
変えなきゃいけないというのは。
遅すぎたぐらいだと思うんですね。
こういう制度について。
すごく大きな変化っていうのは、90年代に起きてるんですよね。
日本が高齢化したということで。
80年代までは、日本は世界の中で働き盛りの人が多い社会でしたけれども、90年代に急速にそれが変わりまして、今は4人に1人が高齢者という社会になりました。
だから本当に働く人を増やすには女性が働く、外国人の方に入ってきてもらう、それから高齢者がもっと働くっていうことしかなくなって、だから、女性が働くっていうのは今、本当に定番の政策なんですよね。
春香さん、ついてきてますか?
そうですね、なんでしょう?やっぱりこれだけでは済まないのかなって感じはするんですけど。
やっぱり女性の方が子育て中って働くの、なかなか働くの両方できるって難しいじゃないですか、となると、子育てのほうも、なんかいろいろ、なんでしょう?支援とかが必要になるのかなと思ったリ。
これね、アンペイドワークといわれてて、家事とか育児とかね、介護、これについては、今、お話にあったように、女性に全部押しつけておいて、仕事もしてくださいっていうことになると、かつての時代、高度成長時代は、女性は家事、男性は仕事だったけれど、これからこれがどんどん、女性も働けというと、女性だけ、家事、育児、アンペイドワークをやりながら、仕事もしてってすごく負担になっちゃうわけですよね。
やっぱりおっしゃるように、ここの部分をどうするのかっていうことがすごく大きな課題だと思うんですね。
でも、欧米諸国なんかを見ると、女性が働くように支援していくと同時に、この男性の働き方を変えて、長時間労働については、男性も女性も両方とも、規制をして、男性がこのアンペイドワークをちゃんと負担できるように。
ベビーカーを持って歩かれてるお父さん方も。
でも制度として介護や育児や家事を社会で支えていこうという仕組み作りは、欧米に比べると、ずいぶん遅れているぞっていう話をなされてるんですよね、なんとかするきっかけって、もっと前になかったんですか?
1980年代ぐらいにね、働く女性が増えてきてましたよね。
そのときに欧米のほうでは、保育所をたくさん作ったりとか、それから男女平等ないろんな税制とか、改革を進めていきました、男女ともが働けるようにしていったんですね。
ところが日本はそのときに対応が遅れました。
日本もでも、男女雇用機会均等法って、1986年に。
あら?同じ年じゃないですか。
まさにそのとおりですね。
これはどういうことなんですか?
80年代っていうのはね、本当に矛盾に満ちた政策をした時代でね。
矛盾してますよね、男女雇用機会均等法は、女性もどんどん外に出て男性と同じような働き方で頑張るようにしましょうねっていう法律でしたよね。
一方でこちらは、夫に頑張って働いてもらって、夫が妻の分も年金を納めるみたいなことですよね。
同じ時代に派遣法も出来てるんですね。
派遣法?
ですから、そのときに女性が3種類に分けられたといわれてます。
だから1つはバリバリ働く、キャリアウーマンですね。
それからもう1つは主婦ですね。
それから補助的な労働をするパートとか派遣の人たち、その3種類に女性が分けられてしまったのが、この80年代の政策のせいだったんだというふうにいわれています。
男女雇用機会均等法はね、女性の深夜業を撤廃して、女性も深夜まで働けますということで、男性と同じ働き方ができるようになったんですけれども、高度成長時代の猛烈社員、男性型の働き方が、女性が参入できるようになっただけで、そっちの全体の働き方を、男性も含めてどうしようかっていうことは全くやらずに、だから女性は、男性と同じに働けなければ、結局パートでまた働かざるをえないという状況が続いてきたっていうことですよね。
バリバリ働く女性は増えたけれども、逆に、家事や育児や介護をするために働き方をセーブする男性は増えなかった。
増えなかった。
で、女性も、結局バリバリ働いた人たちでも、出産するとやっぱり辞めざるをえなかったというのが、今の時代ですよね。
だから次世代が再生産できなかったんですね、ある意味では。
雇用機会均等法以降に、女性も必ずしも家事、育児に縛られる専業主婦にならなくてもいい、好きな生き方選んでいいですよって言われたんですけれども、結局、じゃあ、自分が仕事を続けようと思うと、子どもが産めないんですよ。
そうすると、働きながら、自分の自己実現というか、自分の仕事にまい進した人っていうのは、結局、次世代が産めなかったり、その時代に、じゃあ、家庭に収まって、子どもを産んだ人たちっていうのは、あえて専業主婦を選んだ人たちが、たぶん多かったと思うんですよね。
今までは、もう猫もしゃくしもといえば失礼なんですけれども、専業主婦、ほぼ一択だったんですよ、ライフコースが。
それが必ずしも専業主婦にならなくてもいい、ふくいんだと思った層は働き続けたんですけれども、そうではない層がむしろ再生産していった結果、今の、あとでもちょっと話題になるかもしれないんですが、今の20代の女性は専業主婦志向がすごく高くなっちゃってて、30代から50代の女性よりも高くて、60代と同じようなレベルになっちゃっているという。
厚生労働省の調べたデータですが、独身女性に聞いた専業主婦になりたいですか?これに対して、答えは3人に1人がなりたい、これは高齢の方と同じぐらいの割合ってことですね。
というか、専業主婦肯定派で調べると、それぐらいになってて。
あと、この層の男性、同じぐらいの年の男性に聞いたところ、5人に1人なんですね、専業主婦になってもらいたいが。
若年男性は、もう昇給ベース鈍化していて、男性のそもそも、男性を歓迎する職場自体が、だんだん減りつつあるんですね。
高度成長期って、ドン小西さん、おっしゃってたんですけども、高度成長期をけん引していたのって2次産業なんですよ、製造建築なんで、若い男性の筋肉量を必要とするんですね。
ところが今、主流となっているのは、第3次産業、サービス業とか、特に伸びしろがあるのは医療福祉なんですよ。
これ、圧倒的に女性が好まれる。
そうなってくると、女性が働ける場が増えている。
男性が相対的に働ける場も減って、なおかつ給与水準は若年層ほど下がってきている。
で、若い男の子たちは、とても1人で一家の大黒柱をやるのは難しい。
だから働いてほしいになってる。
でも女性は残念ながら、雇用機会均等法以降の、バリバリ働くバリキャリっておっしゃいましたけれども、そういう働き方の女性が幸せそうに見えなかったのか。
すみません。
私の責任も大きいと思うんですけども。
髪を振り乱したりとかするのを見て。
じゃあ、春香さんに聞いてみましょうか。
なんて言うんでしょう、1回、例えば、子育てとか、会社休んで、戻ろうと思ったら、戻れるのかなっていう不安というか。
それがなかなかね、一回辞めてしまうと、また正社員で働こうと思っても、もう年齢的にとかいうことで、パートとかの仕事しかなくなってしまうのが、今、現状なんですね。
それがでも変わったとしても、そのへんは変わらないんですよね。
だからそれを変えないと、配偶者控除廃止とか、いろんな働き方、女性の働き方の見直し、重要なんですけれども、総合的な雇用環境を改善していかないと、ひたすら女性の負担ばかりが増えていくっていう社会が。
きちっと戻ったら戻れる、そういう環境が出来てこないと意味ないね。
だから少子化もすごい問題になっているわけで、子ども作るときはちゃんと作る、そういうような、女性をね、国もなんか手厚くしていくとか、子育てが終わればすぐまた復帰できるっていう、そういう制度みたいなのを設ければ、ある程度解決できると思う。
それともう一つね、3人に1人が専業主婦。
これは僕ね、若い人、結構、いっぱい知ってるんですよ、こういう人。
どういうふうに考えてるか。
最近ストレスがたまって嫌だと。
ゆっくりしたいわって、3連休の延長線上でね、365日休もうなんて、そういう女性も増えてきたんだよ。
ツイッターには疑問の声が結構来てますね。
実際、専業主婦の友人のほうが子どもの数が多い。
キャリアウーマンの友人は、子どもはいらないって言ってます。
どちらが少子高齢化に対してよいのか。
そんなふうに制度を見直していたら、少子化に拍車がかかるのではないのか、女を働かせるのは別にいいと思うけど、出産と育児がないがしろになりそう。
そうしたらますます少子化になるよね、という声。
なんか両立するのってすごく難しそうな感じがするんですよね。
ドン小西さんがおっしゃった指摘、すごく重要で、1回キャリアに抜けがあると、日本の会社というか、雇用環境って、終身雇用が年功賃金が前提になってますよね。
そうすると、キャリアに抜けがあると、同じレベルの職に復職するの、すっごい難しい。
だから本来だったら正社員で勤めていた女性が、出産、育児を気に辞めたとして、平均年齢なんかからも算出して、資産にもよりますけど、機会費用、つまり本来だったら得られていたはずの生涯所得、1億円分損してるっていわれるんですね。
ところが勤め上げられる女性自体がそもそも少ない。
大体結婚を機に働き方を変える女性が半数ぐらい。
結婚です。
さらに子どもを産むと、その残ったうちの半数が、働き方を変えるんですね、パート就労などに。
25パーぐらいしか残らない。
さらに子どもを育ててみたいなこと考えていくと、本当にいばらの道になってしまう。
ちょっとNHKがデータでね、配偶者控除見直し、賛成か反対か聞いているんですが、賛成の方が19%、反対の方が37%ということで、世帯の賃金、手取りの収入も減ってしまいますし、やっぱり内助の功、子育てとか、家事をやってることを、これまで評価してきたところを、これどう考えるのよ、自分たちやってきたじゃないっていう声も一方でありますね。
どっちとも言えない、本当そうよね。
働きたいけどもっていうような。
これどうですか。
配偶者控除を引き下げや廃止するんじゃなくて、思い切って引き上げちゃだめなのかなっていうご意見来てますけども。
これどうなんですか?
新しい制度があると思うんですよ。
今、配偶者控除がアンペイドワークというか、先ほどの家事、育児、介護への、なんていうか、報酬のように思われてますけども、もっとそれをストレートにしてしまおうというのが、この考え方なんですね。
今は、この左にある夫婦単位で配偶者控除とか、3号被保険者がある。
これは家事とか育児が評価されてるみたいですけど、あくまで妻の立場で評価されてるんですね。
もしこれ、離婚したらどうなるんでしょう。
それからもし結婚しないで子どもを産んだら、同じように育児もしてると思うんですけど、評価されません。
それでは不公平なんじゃないかということで、もっとストレートに、育児や介護をしてる本人に利益があるような形にしたらどうかっていうのが、この右側の考え方です。
ちょっと話がついていけてないんですけれども、配偶者控除をいっそ引き上げたほうがいいんじゃないかっていうご意見って、どういうものの考え方に基づいているものなんですか?
これは壁があると、103万円とか130万円の範囲内で働こうという人がいるんだったら、400万とか500万に壁を上げれば、気にせずにもっと働けるじゃないかっていうお考えだと思いますが、ただ実際問題、今、日本の財政、取っても大変なので、もっと税金を緩やかにして、優遇してあげましょうというほど余裕はないのでね、この壁をもっともっと上げるっていうのは、現実問題としてはやっぱり難しいのかなと。
そこで落合さんが、別の税金の取り方というか、なんでしょうか、税金の納め方を考えたらどうかというご意見なんですね。
これ世界的にはずいぶん広がってるんですよ。
イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、韓国などでもある制度なんですけれども、家庭でやってる仕事を評価しないわけじゃないと。
むしろきちんと評価して、本人に利益が来るような形にしていく。
夫の控除っていうような中途半端なことではないということです。
もうちょっと、ヨーロッパ、細かくやってますよね。
子育て手当てとかこういうの、1人目、2人目、3人目、4人目っつって、すごく現実的に細かくやってるんだよね。
日本って、なんでしょうかね、ずばっと、ずばって、なんかようかんを3個に切るようなやり方をしている。
もうちょっと細かくえぐるような取り方も、いろいろあると思うんだよね。
ちょっとここまでいろんなご意見、プランを見せていただきましたけれども、ちょっと、この先は、もう一つ、中山アナウンサーのプレゼンをお聞きいただいてから、議論を続けたいんです。
子育てと仕事を両立できる仕組みが整わない中、女性たちはこんなことを始めているぞというプレゼンです。
みずから立ち上がって、新しいことをしているという女性がいたので、ご紹介させていただきます。
こういった世の中で、こんな表情になったという人たちなんですが、まずこちら。
新たな専業主婦でキャリアをアップさせたと、さっきね、アンペイドワークってお話ありましたけれど、そのあたりでキャリアアップなんですよ、行きます。
この方なんですよね。
アメリカの方なんですけれども。
今、アメリカって、実はかなり多くの方、一流企業を出たあとに、どんどん専業主婦になってるっていうんですね。
そのあたりが書かれている本がございました。
これです。
ハウスワイフ2.0、え見栄無理
・抹茶
さんというかたか…、エミリー・マッチャーさんという方が書かれているもので、この中に、いろんな中の専業主婦、キャリアアップの例があって、この方も載っておりました。
リー・ドラモンドさん、使ってるのはブログでございます。
ブログで何を載せてるかって、この方、見てください。
お料理がここ見ると、お上手な方なんですね。
これを作っておりました。
いろんなお料理のレシピが載っているんです。
これ、ただのレシピじゃないですよ。
これ、どれも本当、おいしそうなんですけれども、すべてジャジャン!
すごい。
16分で作れちゃうっていうものなんだそうです。
人気出そうですね、このブログ。
これ、中にはここらへんかな、ハーブとジャムのローストポークなんていうものもございまして、これ、調理するとテンダーロインって、ずいぶん、何時間もかかるようなものなんですけれども、これがね、16分でできちゃうというもの。
もう多くの方がこれで注目、大注目で、いまや200万人、200万人が月に見てる。
いろんな意見が寄せられていて、注目が集まり、いまや書籍化が進み、今後、映画化の動きなんかもあるそうなんですよ、こうしたね、専業主婦の方っていうのが、それぞれいろんな独自の技術を生かして、ブログに投稿している。
このブログが家庭菜園ですとか、ジャムを作ったりとか、手作りの洗剤作ったり、養鶏の方法なんかも書いてる方もいて、非常にこれが企業の目に留まる、いろんな人が見ますから、だって広告の収入になるんですよ。
これでお金がどんどん入ると、つまり、新たな専業主婦の働き。
まさに今まで頑張ってきた皆さんの技術が生かされて、アップというものなんですね。
これおもしろい。
主婦の知恵ってすごいですもんね。
すごいんです。
だから、男性が働かない分、家庭にいる分ね、ボーっとしてちゃだめよね。
時間があるんだから、いろんなことを考える、刺激が出るような方法を考えた、一つの一例ですよね。
まさにそうなのかもしれませんよね。
そしてさらには働いている方、こんな方法もありました。
子育てをしながらキャリアをアップしている方、これ、日本の例です。
横浜の、1人、娘さんがいらっしゃるという甲田恵子さんの取り組み。
もともとこの方、投資会社で働いておりまして、同僚たちを見ていても、子育てをすることで、キャリアが犠牲になっちゃうっていう姿、よく見てたんですね。
でも、これをなんとかしたいと思いついたのが、使ったのがネットでございます。
このネットで、子育てをシェアしちゃおうというふうに考えたわけでございます。
どうシェアするのか。
皆さん、これ、登録というものをまずしてもらうわけなんですが、名前、住所、メールアドレスに、ご自分の顔写真を載せてもらいます。
登録してもらいます。
そして子どもの学校、ここポイント。
保育園名などの登録も行う。
こうしたことで今や1年で会員数8000人となったという取り組み。
どうすごいのか。
例えばこんな例がございました。
働くお母さん、息子さんいた。
学校、迎えに行かないといけないけど、残業が急きょ入っちゃった。
ああ、どうしよう、息子、迎えに行けない。
だって、でも仕事だもん、仕事も大事、どうしよう。
自分のキャリアっていう話もあります。
ああ、息子を迎えに行ける人いませんか?とメールで登録する。
すると送られる。
すると、同じ学校や近所の人たちに一斉にメールが送られるんですね。
この中で、私、手空いてますよという方がいた。
その方が申し出る。
すると、あっ、この方ですよ、同じ学校のお母さんだったりするんですね。
だから、あっ、何々ちゃんのお母さんか、じゃあ、お願いしますって、お願いができちゃう。
安心してお願いができるってことで、これいまや、超人気。
つまりは、ご近所さんっていう形ね、昔は地域の方などで助け合うなんて話もあったかもしれません。
それを現代的に置き換えてやっているというんですね。
有償ですか?
ちなみにお値段は、頼んだ方がですね、頼まれた方に、1時間500円、ワンコインでお願いできるというもの。
でも本当にね、甲田さんも、ご自身も子育てして、まさに子育てしながらキャリアアップできたというものなんです。
これは個人の努力としてはすばらしいと思いますけど。
一方で、ここまで個人がやらなきゃいけないのかという気もしてきますし、国や社会は何を、これ、すばらしいですよ、すばらしいけど、みんながみんなできるとは思わないんですよね。
特にブログなんか、ものすごい才能がないと、なかなかアクセス上がらないですもんね。
私もブログやってますけど。
でも専業主婦でいること自体、やっぱり夫の収入が高くないといれないことなので、すごい才能のある方だと思うので、やっぱりこれ、個人の取り組みに任せずに、普通に働けるように、こういうネットワーク、子育てのネットワーク、とてもすばらしいんですけれども、やっぱり公的な保育サービスとか、そういうことも必要ですよね、やっぱり。
国がやっていかなくちゃいけない部分もあるだろうと思いますね。
待ったなしですから、子育ては、とにかく。
待ったなしの部分にボランティアっていうのは、やむにやまれぬ事情や劣情から生まれてくるものなんですね。
それをやっているからといって、例えば私も参加させていただいてますけど、安価な行政の下請けになってしまうといった問題点もあるわけですよね。
だから行政のほうもそこに甘えずにというのも失礼なんですけれども、そういったものと連携して。
男性が変わってくれないと、きょう、見ていただきたいと思っているんですけれども、男性も働き蜂じゃなくて、家庭責任を負って、一緒にいたほうが。
理想としてはね、こうやってネットでサポートされるんじゃなくて、夫とかに預けて、両方共働きでっていうのが。
でもそれは、働く男性もまたね、ある組織にくくられてるわけだから。
そこも、そういうことを受け入れられるような環境ができないと両立できないね。
男性の働き方って、どうすれば変わるんですか?
結構ね、変わろうとする人たち多いんですよ。
若い人たちで、育児休業取りたい人はすごくいるのに、実際に取れてる人は少ししかいない、たぶんこういうね、ネットで商売したりとかいうの、男性もすごく憧れていると思うけど、なかなかできていないと。
だから男性、変わろうとする気持ちはあると思うんですけれども、だからちょっと制度がついていってない。
ヨーロッパなんかで、80年代からあと、すごく制度が変わったの、なぜかなって、私、調べたんですけど、それ、男性の仕事が不安定になったからなんですね。
女性も働かなきゃいけない、男性も非正規とかで暮らしていかなきゃいけない。
そのときにそういう非正規が2人っていうような働き方で、子どもが産めるような制度がヨーロッパで出来たんです。
今、日本は本当、そういう状況になったんで、同じような環境があると思いますね。
やっぱり企業だけにね、委ねていたら、なかなか進まないので、もう思い切って、北欧のようにパパクォーターとかいて、男性も育児休業、強制的に取りなさいとかね、北欧、ヨーロッパの国のように24時間の中で11時間ぐらいは連続してちゃんと休めるように法制化、法律で縛っちゃうとか、なんかそこまでやらないと変わらないんじゃないでしょうかね。
育児問題よりも緊急性高いのは、介護問題だと思うんですね。
今まで落合さんがおっしゃったことと、こちらともすごく関係があるんですけれども、今まで配偶者控除というのは、妻という立場に対して支払われるというか、控除されるんだったんですけど、ここ、個別に部品化してモジュール化したほうがいい、子育てとか、介護とか、なおかつ妻の立場に限られないというのは。
モジュール化って、難しいことば出てきましたけども。
要するに、子育てしている人たちに対して手当てを出しましょう、介護してる人に対して手当を出しましょうと。
未婚の男性が、このまま今、生涯未婚率、すごく上がってて、今50歳時点で結婚していない人、生涯未婚とみなすんですけど、これが2割超えてますから。
2割ですか?
そうすると、お嫁さんが介護するんじゃなくって、自分が老親の介護を見なければいけない、そういう男性も今後、増えるんですね。
そうすると、女性が働きながら育児や家事をやるのは、まだ創造力あると思うんですけれども、男性が単身のまま老親の介護をするような社会もやって来る。
それを変えるっていうことのために、何をしなきゃいけないんでしたっけ?女性も社会に出て、意見を言わなきゃいけないってことですか?
それはそうですよね。
あと、後ろ向きにならないということですね。
だから発想を変えていく、だから配偶者控除で、今、何万円か得していると、それにしがみつくんじゃなくって、いや、待てよ、もうちょっと先に行けるんじゃないか、新しい社会の仕組みを作って、自分も夫も変わっていけるんじゃないかみたいな、ちょっと一歩踏み出すっていうのが大事なんじゃなDialogue:0,1:12:29.87,1:12:33.06,Default,,0000,0000,2014/04/19(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「“配偶者控除”見直し? どうなる女の生きる道」[字]
政府は、専業主婦の優遇につながっているとされる「所得税の配偶者控除」などの見直しを検討している。成長戦略の柱である「女性の就労拡大」につながるのか、深読みする。
詳細情報
番組内容
政府は成長戦略の一つ「女性の就労拡大」を実現させるため、専業主婦の優遇につながっているとされる「所得税の配偶者控除」などの見直しを検討している。これまで女性に期待されてきた「家事・子育て・介護の担い手」という役割が、「働き手」へと大きく転換していこうとしている。でも本当に企業や社会で女性を支援する仕組みがつくれるのか? 男性の意識は変えられるのか? 徹底的に深読みする。
出演者
【ゲスト】ドン小西,春香クリスティーン,【解説】京都大学教授…落合恵美子,社会学者・詩人…水無田気流,NHK解説委員…飯野奈津子,【キャスター】小野文惠,高井正智,【気象キャスター】南利幸ほか
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