連続テレビ小説 花子とアン(18)「初恋パルピテーション!」 2014.04.19

(白鳥)安東さん。
(はな)ご機嫌よう。
ただいま帰りました。
ご機嫌よう。
あなたが留守の間これが届きました。
北澤さん…。
てっ!真っ黒…。
適切でない表現がありましたので私が墨で塗り潰しました。
あしからず。
「あしからずじゃねえ!」と心の中で叫ぶはなでした。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」「恭賀新年」…その続き何て書いてあったんだろう?
(醍醐)あの方人のロマンスの邪魔ばかりするんですもの。
(畠山)ご自分が行き遅れた腹いせですわ。
私たちもああならないように早く結婚しないと!
(松平)実は私…この度結婚が決まりました!てっ…結婚!?まさか例のイノシシみたいな方と?ええそうです。
両親に強く説得されましたの。
「こんなに条件のいい縁談は今しかない。
売れ残らないうちに早く決めなさい」と。
そう…。
お式はいつですの?先方のお仕事の都合で来月早々に。
そんなに早く?ええ。
お式の準備があるので皆さんともお別れです。
そうですか…。
(松平)ええ。
はなさん。
急に私も焦ってきたわ。
えっ?いい縁談が降るようにあるのは16か17まで。
その先はどんどん条件が悪くなって二十歳過ぎたらもうろくな縁談が来なくなるんですって!はあ…。
お嬢様たちの適齢期が16か17歳というのはそんなにオーバーな話ではございません。
当時修和女学校では卒業を待たずに寿退学する生徒がなんと半数近くもいたのですから。
(ふじ)「はな。
頑張って勉強してるけ。
こないだはクッキーとやらをごちそうさまでした」。
(周造)うん…。
うん!
(ふじ)「こんなうめえもん見たこんも食ったこんもねえってうちじゅうみんな大喜びだっただよ」。
「かよははなのクッキーを全部平らげて元気に製糸工場へ行きました」。
(かよ)ふんじゃあ行ってくらあ。
かよ。
ちゃんと食うだよ。
(ふじ)「きれいなクッキーの缶を宝物にするっちゅうて持ってっただよ。
はなも体に気ぃ付けて頑張れし。
おかあより」。
(朝市)「追伸。
おらもはなに負けられん。
教会の図書室で本を読んでます」。
「やっぱし本は面白いけんどはなに追いつくには何年かかるずら。
朝市」。
朝市…。
(茂木)はなさん。
あっ…。
おうちはいかがでしたか?おかげさまで家族と大層いい時間を過ごす事ができました。
それはよかったですね。
(富山)つまり退学という事ですね。
あなたは前科があるのですから次の日曜学校では本当に気を付けなさい。
はい。
回想
(北澤)花子さんのお父様は貿易会社を経営なさってるんですね。
ええ…そうです。
もう一度会いたい気持ちと嘘をついてしまった後ろめたさがごちゃ混ぜになって眠れないはなでした。
はい!ああ〜!早〜い。
「雪隠で饅頭」。
花子さん。
「餅は餅屋」。
わざわざすみません。
迎えの人が来たのでミニーは今日カナダに帰ります。
お二人にお別れを言いたいそうです。
ミニー。
Goodbye.ミニー。
年賀状届きましたか?あ…すいません。
あれ読めなかったんです。
厳しい先輩に墨で塗り潰されてしまって…。
そうだったんですか。
「恭賀新年」のあと何て書いてあったんですか?参ったな。
じゃあ今言います。
はい。
「会えない時間があなたへの思いを育ててくれます」と書きました。
金沢に帰っていた時の率直な気持ちです。
それではっきり自分の心に気が付いてしまいました。
花子さん。
僕はあなたが好きです。
花子さんさえよければ近いうちにご両親にもお目にかかって結婚を前提にしたおつきあいをお願いしたいと思っています。
け…結婚?ちょっとお待ちになって下さい。
もちろん返事は今すぐにとは言いません。
はあ…。
やっと言えた。
あの…。
1つ聞いてもいいですか?はい。
北澤さんはこんな私のどこを好きになって下さったんですか?子どもが好きで笑顔が実にすてきなところです。
あなたの笑顔を見ているとご両親にこよなく愛されて温かい家庭に育った人だという事が伝わってくるんです。
はい。
本当にそうです。
けど…。
けど北澤さんが思っていらっしゃるような家族とは全然違うんです。
どういう事ですか?ごめんなさい。
私嘘をつきました。
私の父は貿易会社の社長なんかじゃありません。
行商人です。
大きな荷物を担いであちこち駆けずり回って生糸や日用品を売っているんです。
私のうちは小作の農家で葉書を書いても母は字が読めません。
私の幼なじみに読んでもらって返事も代筆してもらうんです。
妹のかよは製糸工場の女工になりました。
今頃苦労して頑張っているはずです。
私そんな家族が恥ずかしくて北澤さんに嘘をつきました。
けどそんな家族に支えられて東京で勉強させてもらっているんです。
大好きな家族なんです。
だから…。
本当にごめんなさい!花子さん!本当ははなです。
両親から付けてもらった名前は花子じゃありません。
でも花子って呼んでもらえてうれしかった。
さよなら。
はな16歳の冬でした。
ではまた来週。
ご機嫌よう。
さようなら。
2014/04/19(土) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(18)「初恋パルピテーション!」[解][字][デ]

甲府の家族たちに励まされ東京へ戻ったはな(吉高由里子)のもとに、帝大生・北澤(加藤慶祐)からはがきが届いていた。ところが、文面がなぜか墨で塗りつぶされていて…

詳細情報
番組内容
甲府の家族たちに励まされ東京へ戻ったはな(吉高由里子)のもとに、帝大生・北澤(加藤慶祐)からはがきが届いていた。しかし白鳥(近藤春菜)が「適切でない表現があったので」と文章を墨で塗りつぶしてしまい、内容を知ることもできない。次の奉仕活動の日、孤児院で親しくなったカナダ人少女・ミニーが帰国することを知ったはなは、北澤とともに少女にお別れを告げる。その帰り道、北澤とふたりになったはなは…
出演者
【出演】吉高由里子,室井滋,石橋蓮司,賀来賢人,黒木華,窪田正孝,ともさかりえ,浅田美代子,高梨臨,近藤春菜,トーディ・クラーク,加藤慶祐,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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