(ナレーション)「住人十色」。
今日の家は…。
(三船)あらっ素敵ですね。
カフェみたいなおうちですね。
(松尾)「カフェみたい」じゃなくてカフェなんです。
やだ!自宅でカフェなんて憧れる〜!これが意外とね現実的でしてねコスト切り詰めて切り詰めてお値段なんと1200万円台。
えっ!?お見事!脱サラしてはじめた自宅カフェ。
後戻りのできない第2の人生がスタートを切りました。
ああ〜のどかな所だな〜。
都心から車でおよそ1時間半。
今回の舞台は自然豊かな…。
(黛)こんにちは。
(平山)こんにちは。
(黛)よろしくお願いします黛です。
いやすごく緑が多い所ですね。
そうですね。
都内に比べるとね全然もう…。
都会に一番近い農村って言われてる町なんですよ。
(黛)そうなんですか?こちらの町が?
(由美)はい。
(黛)へえ〜。
平山さん夫婦は3年前
(平山)こちらが我が家になります。
ああ〜こちらですか。
へえ〜かわいいですね。
ちょっとコンパクトな感じのおうちなんですかね。
(黛)11坪!?はい。
平山さん夫婦の家は建坪11坪とかなりコンパクト。
およそ150坪広々とした敷地の真ん中にぽつんと家が建っています。
しかも…。
(黛)ご主人これ…。
あれ?なんですか?
(平山)そうなんですカフェをやってるんです。
(黛)カフェ?
(2人)はい。
(黛)へえ〜。
じゃああの中にお店とおうちが詰まってるわけですか。
店の名前は「小さな星」を意味する「ASTERISK」。
予算の都合上11坪というまさに小さな小さな店舗兼住宅になりました。
(黛)ちなみにこの建物おいくらしたんですか?
(黛)1200万円台?はい。
建築費1200万円台というローコストで建てた店舗兼住宅。
まずは1階カフェ部分へ。
(黛)このアプローチもかわいいですね〜。
ここが入り口ですね?
(平山)はいそうです。
(黛)じゃあ早速お邪魔しま〜す。
うわ〜かわいい!南側全面のガラス窓から明るい光がさし込むカフェスペース。
とても低予算で造られたようには見えませんが。
(由美)できるところは自分たちでやるということで塗ったり棚付けたりとか。
2人で。
コストを極力抑えるため平山さん夫婦も家造りに参加したんです。
カフェ厨房の壁天井も自分たちでペンキを塗りました。
(黛)あの天井もですか?へえ〜。
あんまり見ないでください。
ふふふふっ。
結構ボコボコ。
(黛)確かに。
手塗り感はちょっとありますけどでもそれがちょっと逆に温かみも出すというか。
借金をしないなかでなんとかやってこうっていうことだけはとにかく死守というか。
自宅兼カフェを実現するための総予算は土地代を含め手持ちの2000万円。
徹底したコストダウンが不可欠だったのです。
手探りのままスタートした第2の人生。
もう後には引けません!24時間気の休まらない仕事にプレッシャーを感じ…。
田舎に移り住み今までの勤めの収入よりも半減しちゃいますけれども僕たちはそれでいいって。
かえって気持ちというか心の安心というか自由というかそういったことでこれから年を取っていきたいなという。
田園地帯に720万円の土地を見つけ残りの1280万円で店舗兼住宅を新築。
自分たちも家造りに参加するなどしてコストを切り詰めなんとか完成にこぎつけたのです。
というわけで一見おしゃれなカフェですがところどころにコストダウンの苦労の跡が。
例えばああいう所に…こういう所にもあの…文字がありますよね。
(黛)これなんか書いてありますよ。
(平山)こういうのもありかなということでそのままにしてるんです。
(黛)結構むき出しですもんね。
(平山)お客さんがじぃ〜っと見てますけれども。
(黛)この床は?
(平山)基礎の…たたきの状態。
(黛)基礎部分なんですかこれ?
(由美)そうです。
床は基礎のコンクリートむき出し。
表面は自分たちでコーティングしました。
(由美)コストダウンのためにやったんですけど結果的には…カフェなのでなんかこれでよかったかなっていう。
(黛)ああ〜。
結果見たらよかったり…。
(平山)結果がよかったという。
(黛)あはははっ。
ベニヤの板張りだった厨房のカウンターはご主人が杉板を張りぐっとおしゃれに。
客席との目隠しには古道具屋で購入したモールガラスを付けたんですが…。
(平山)ちょっと寸法が余ったのでここに木をあてがいまして。
(黛)ほんとだ。
サイズが合わなくても角材を継ぎ足せば問題なし。
そしてこのパタパタ扉もご主人の手作り。
これやっぱり保健所の指導がありましてね厨房とお客様のいる所の区画で必要なんですね。
(黛)決まりがあるんですか?これ付けなきゃいけないっていう。
(平山)ええ。
この扉ワインの木箱を張り合わせて作ったご主人の自信作だったんですが保健所から床との間隔が空き過ぎとの指導が入り急きょ継ぎ足すことに。
(平山)こっちは全部フランスのワインで作ったんですけれどもこっちは…。
(黛)ははははっ!チリ産も入ってしまった。
(平山)チリ産も入って。
チリ産もおいしいですけれども。
(黛)おいしいですけどね。
続いては2階の住居スペースへ。
こっち!?おお〜!自宅でカフェを営む平山さんの家。
続いては2階の住居部分へ。
(黛)あっこちらの扉からですか?
(平山)はい。
お客様はやっぱり心理的にこの奥にトイレがあるんじゃないかということで。
(由美)何度開けられたことか。
(黛)そんなですか?失礼しま〜す。
(平山)はいどうぞ。
あっここはなんだかちょっと生活感が…。
(平山)はいもう十分に。
(黛)あははっあったりしますけれども。
ここで靴を脱いで階段を上がっていきます。
これ本棚になってるんですね壁が。
(平山)そうなんです。
建坪わずか11坪。
構造体の柱と柱の隙間に板を渡し収納スペースとして有効活用しています。
おお〜こちらが住居スペース。
(平山)はいそうなんです。
生活スペースはリビングダイニングキッチンがコンパクトにかたまっています。
(黛)これまた2階も窓が一面あって見晴らしがいいですね。
(平山)そうですね。
(由美)田んぼだけですけどね。
(黛)ははははっ。
こちらも柱の隙間を利用して大量のCDを収納しています。
(三船・スタジオ)すごい数。
(松尾・スタジオ)はあ〜。
これアーティスト名ですか?そうですね。
(黛)お店みたいですね。
すごい。
カフェでかける音楽を選ぶ際ひと目で分かるようアーティストごとに分類しています。
(黛)音楽お好きなんですね。
(平山)そうですね。
2人でバンドを今やってたりするんですけれども。
(黛)えっ!?ご主人が友人と組んだバンドに奥さんも参加。
ご主人はドラム奥さんはキーボードを担当しています。
(黛)おうちでもずっとカフェやってらっしゃるじゃないですか。
ずっと一緒なわけじゃないですかお2人。
仲いいですね。
ふふふっ。
こういう生活になったので…。
(黛)あはははっ!僕はこの家大好きですよ。
おっ?どのあたりがですか?上に居住スペースがあって下でゆったりと自分のペースでね。
なんかすごく健康的ですしね。
でもご夫婦ずっと一緒ですからね。
(高井)平山さんのところはお仕事も趣味も一緒なんですね。
バンドも。
バンドも一緒。
趣味まで一緒。
(高井)でも美佳さんも一緒にロケしたりするじゃないですか。
趣味も一緒。
バイクも音楽も。
最初は楽しいと思うんですよ。
でもそのうち近すぎちゃって…。
飽きた?飽きない飽きない。
(高井)早い早い。
もう〜ちょっと近いよ!と思ったときにポンってはね返ったときのちょうどよい距離感っていうのを見つけたときはたぶん長続きするのかなっていう。
性格にもよるしな。
そっちが大きいんじゃないですか?お2人は相性がすごくいいんでしょう。
(高井)さあそれではそんな平山さんのお宅。
ローコストで建てたカフェ兼住宅。
一体いくらになったかといいますと土地の価格720万円でしたよね。
おうちが1270万円ということで足して1990万円。
見事2000万円に収まりました。
おつりも出ました。
おつり10万円でどんちゃん騒ぎですか。
あははっできますねぇ。
このお値段にしてはめちゃくちゃかっこいいですね。
別にチリが交ざってもいいじゃないですか。
チリおいしい。
言われなきゃ分かんないし。
ねえ。
リサイクルしてワインの箱素敵。
(高井)さあそれでは平山さんのお宅カフェの方はうまくいってるんでしょうか。
続きご覧いただきましょう。
心配やわそれが。
続いては2階キッチンへ。
(黛)こちらのキッチンもやっぱりコンパクト気味ですね。
木の枠組みにステンレスをのせただけのコストを抑えたシンプルなキッチン。
でもここで素朴な疑問が。
(黛)下カフェなわけじゃないですか。
キッチンありますよね?
(由美)コストのことを考えたら1つっていうので考えてたんですけど保健所の規定で家と店舗の方では分けなくちゃいけないっていうのがあるんですよ。
(平山)11坪の中でも厨房は2つあってトイレも2つあって。
お風呂は1つで大丈夫ですけど。
(黛)そうですよね。
そしてリビングの奥には…。
(黛)ああ〜!水回り。
(平山)はい。
こちらもコストを極力抑えたコンパクトな洗面所。
意外な所に収納が。
実はこの扉の裏側なんですけれども…。
こっち!?おお〜出てきた!
(平山)間柱の間に棚を付けて。
ご主人わずかなデッドスペースも見逃さず棚を取り付けました。
(黛)さあ水回りも拝見しましたけれども寝室ってどちらに…。
(平山)寝室はないんですね。
じゃあどうしてるんですか寝る所は?ここのスペースに布団を2つ敷いて…。
(黛)えっここですか!?えっ!?限りある11坪のスペースに寝るだけの部屋を作るのはもったいないとリビングに布団を敷いて寝ているんです。
体のために。
やっぱり結構運動になりますから布団の上げ下ろし。
(黛)そうですよね。
(由美)ふふふっ。
(黛)あははっ。
未経験の2人がはじめたカフェ。
いろんな苦労があるようです。
脱サラし自宅1階でカフェをはじめた平山さん夫婦。
ご主人の趣味が料理だったというぐらいでカフェの経営は未経験の2人。
当初は不安だらけ。
手探りの状態でした。
(黛)本がたくさん。
(平山)あははっ。
(黛)「個人ではじめる、小さなカフェ」。
(平山)こういう本見てるんだって思われるのがかっこ悪いじゃないですか。
(黛)あはははっ。
でもテレビ出ちゃいましたね。
あっ…そうですか。
開店資金に限りがあるなか強い味方となったのがインターネットショップ。
ネットで掘り出し物を見つけ出しカフェの椅子は1脚平均1万円で買いそろえました。
(松尾・スタジオ)これは優秀ですね。
カフェに欠かせないカップ類もインターネットで。
でも時にはこんな失敗も。
柄が気に入って注文して買ったんですけど届いてみたらデミタスカップで全然サイズが違うくて。
(平山)「こんなちっさかったんだ。
これじゃ使えねぇよ」ってね。
(黛)うんうん。
そして2人にとって店で使っているポットカバーや布のコースターはお客さんが作って持ってきてくれたものなんです。
(由美)私はこういうことがすごい苦手なのですごくありがたいなと思って。
奥さんはカフェをはじめるにあたりパンやケーキの作り方を一から勉強して家で何度も練習を繰り返しました。
うん!ふわふわですね。
でもちゃんと濃厚ですねチーズが。
(平山)気に入られた方は「いつものケーキ」みたいな。
(黛)リピーターになって?そうですね。
頼まれますね。
(黛)奥様やりましたね。
あははっそうですねお客様が…。
いいお客様が入っていただいてるのかな。
自分たちのペースでのんびり暮らしたいとはじめたカフェですが予想以上の繁盛ぶりに2人はうれしい悲鳴を上げています。
リラックスして…。
最高ですね〜。
おいしそうやんかこれ。
バランスも彩りも。
奥様今までケーキとか作った経験もないんでしょ?デミタスカップはねピクルスかなんか入れて出したらいいんちゃいますか?全然違う用途で使って。
ちょっとスープで添えるとかね。
おしゃれ〜。
かわいいじゃないですかね。
うんいいな。
若者のカフェっていうのもいいけれどもお父さんお母さんの世代だから地元のお父さんお母さんたちも来やすいですもんね。
(高井)さあそれではそんな平山さんのお宅からの問題です。
2階にもたくさんの窓を作りましたよね。
こうしてすばらしいこの見晴らしが楽しめるんですけれどもしかし平山さんができれば見たくないなと思う景色も見えちゃうんです。
それは一体どんな風景でしょうか。
ご夫婦そろって見たくないの?そうですね。
ふ〜ん。
周り何も…なんかね。
やっぱり作物泥棒とかね。
いや〜見たくないその現場は。
見たら通報するのがめんどくさい。
そんなにいっぱい?田畑が広がってますからね一面。
立ちションとか。
(高井・松尾)あはははっ。
わざわざここで車降りてする人いないでしょ。
(高井)お店とちょっと関係あるかもしれませんね。
お客さん系ですね。
あっお客さんが休みの日に訪ねてきてしまってがっかりして帰るさま。
肩を落として背中を丸めてとぼとぼと去っていく。
西日で長〜い影が出来てる。
(高井)ふふっ。
そういう光景。
悲しい〜。
(高井)それではどうでしょう。
ご覧いただきましょう。
平山さん夫婦ができれば見たくない光景とは?窓の向こう一台の車がやってきて…。
ん?また走り去りました。
一体どういうことなんでしょう。
定休日を分からなくてですねまあ来てしまって。
定休日に。
(平山)これだけの窓なのでここで生活してると「あっ…」ってもうそのさまが見えるわけですよね。
大きな窓から見えるのは定休日と知りがっかりして帰っていくお客さんの姿だったのです。
(平山)申し訳ないなってせっかくここまで来てくれて。
だからバッと来るとこう見えないようにね。
「まだあの車いる?」みたいな。
「まだいる?」とか言って。
夕食はメニューによって夫婦で担当を分けています。
この日はご主人が腕を振るいます。
(松尾・スタジオ)ホタテ。
(黛)ではいただきます。
(由美)いただきま〜す。
(黛)さすがカフェを営んでいるだけあってすごいかわいいご飯ですね。
うんうんおいしい。
今日のご飯はほとんどご主人が作られたんですか?
(平山)そうですね。
(由美)ふふっ。
盛りつけちょこっと手伝っただけ。
(黛)あはははっ。
勤めていた頃と一番変わったことがあります。
私はやっぱり今までサラリーマンの社会というかねああいう企業に属してましたので得体の知れない不安…今特にこのご時世ではね。
今の不安っていうのはお客様が来てくださるかどうかはっきり目に見える具体的な不安なので今だったらだいたいこのぐらいってこう計算してるわけです。
これでいくらぐらいかなって。
(黛)あっ売り上げが。
これで発泡酒じゃなくてビール…。
(黛)あはははっ!あともうひと声いけばロング缶までいけるというようなね。
(黛)これからどういうふうに暮らしていきたいとかこういうふうにしていきたいとかっていうのは…。
年金が出るぐらいになるまでまあ食いつなげればいいやっていう言い方はすごく変な言い方なんですけど仕事辞めちゃったわけですからそれはそれでうそじゃなくて…経済的な部分で考えれば。
でもやっぱりやってきてるうちにいろんな人との出会いであるとかやってみて分かったことだとかっていうことはカフェをやってる…生きてる部分での活力というか。
「小さな星」という意味の「ASTERISK」。
11坪のカフェ兼住宅は決して大きくありませんが力強い輝きを放っています。
松尾さん「いいな〜」ってずっと。
私は小さな星になる。
あはははっ!等身大の素朴だけど素敵さがなんかもう…いいな。
多くを求めないけど実はいろんなものを手に入れてるっていうね。
すばらしい人生ですね。
(高井)そうなんですよ。
今見てやろうと思ってるあなた。
(高井・三船)あははっ。
なかなか状況がそろわないとうまくいかないと思いますよ。
(高井)そうですね。
でも僕もそう思うんですけどやってみたいなって気持ちがねどんどん湧いてきましたね。
(高井)きっと会社を53で辞めるっていうのは勇気がいったと思うんですけど平山さんにとってはぴったりのタイミングだったのかもしれないですね。
何をするにもね人によってやっぱタイミング違うんでね。
どれが正解なんてないですから。
そうですね。
遅すぎもせず早すぎもせずちょうどいい…。
なんか行きた〜いこのカフェ。
ねえ行きたいね。
2014/04/16(水) 10:25〜10:54
MBS毎日放送
住人十色[再][字]【建坪わずか11坪 ローコストで建てたカフェ兼住宅】
「建坪わずか11坪 ローコストで建てたカフェ兼住宅」
詳細情報
お知らせ
この番組は2013年6月22日に放送されたものです。
番組内容
田園風景の広がる埼玉県比企郡川島町にあるカフェ兼住宅を紹介。住人(アルジ)は53歳で早期退職し、夫婦二人でカフェを営むという新たな人生をスタートさせた。借金をせずに実現させるため、総予算を2000万円に決め、土地代を引いた1280万円で建てることになった。建坪わずか11坪とコンパクトサイズになったが、念願のカフェ兼住宅が実現!低コストに抑えるため自ら内装を手がけた、カフェ兼住宅を紹介する。
出演者
【MC】
松尾貴史
三船美佳
【訪問者(リポーター)】
黛英里佳
【ナビゲーター】
高井美紀(MBSアナウンサー)
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