グレーテルのかまど「ジャイアント馬場の大福」 2014.04.16

(実況)さあもう一回16文!大きな体から繰り出される大迫力のキックやチョップ。
日本のプロレス界を牽引し数々の伝説を残したプロレスラー。
そんな彼が生前人生最後に食べたいものとして選んだのは…軟らかいお餅の中にぎっしりあんこが詰まった大福。
馬場さんの人生の傍らにはいつも大福があったといいます。
今回はプロレスラージャイアント馬場が愛してやまなかった大福の味わいに迫ります。
光る石をたどれば行き着く不思議な家にあのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末裔が暮らしています。
彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
16文キック!空手チョップ!ココナッツ・クラッシュ!アハハハハ!ちょっとかまどの前でパタパタパタパタうるさい!何やってるの?いやプロレスですよ。
プロレス?あっすみません。
「グレーテルのかまど」へようこそ。
どうしたのよ?急に。
姉ちゃんがさ昔のプロレスの映像を引っ張り出してきてさ俺もねちゃんと試合とか見た事なかったんだけど初めて見てジャイアント馬場さんすっげえ格好いいと思って。
格好いいでしょうよ!うん!姉ちゃんもすげえ夢中になっててさこれ見てよ!どんなのかしら?気になるわね!そうでしょう?では…うれしい時悲しい時もうひとふんばりしたい時。
一口頬張ると何だか元気が湧いてくるのがスイーツ。
その一つ一つに思いがけない誕生のドラマやその味を愛してやまなかった人々の物語が秘められています。
そんな不思議なスイーツの物語を我が家のかまどで最高においしく焼き上げましょう。
今宵ひもとくのはジャイアント馬場の大福。
プロレスラージャイアント馬場。
身長209cm全盛期の体重は145kg。
その大きな体から繰り出される技の数々に大人から子どもまで夢中になりました。
馬場さんが動き回るとリングが狭く見えてしまうほどの迫力。
そして大きな足から繰り出される圧巻の16文キック。
馬場さんのプロレスは派手なマイクパフォーマンスなどは行わずレスラーが技と技をぶつけ合うもの。
(実況)河津掛け!河津落とし!王道と呼ばれたそのスタイルで60歳を越えるまで現役を続けました。
(実況)スタン・ハンセンさすがに馬場の前に屈しました。
そんな馬場さんが大好きだったのが…1997年に放送されたテレビ番組の対談の中で「明日地球が無くなるとしたら最後の食事に何を食べたいですか?」という質問の答えも大福でした。
とにかくあんこと餅が大好きだった馬場さん。
デビュー当時の取材をしていた櫻井康雄さんがそのエピソードを教えてくれました。
このあんこと餅への愛着は馬場さんの幼い頃の思い出が深く関わっているといいます。
新潟県三条市で生まれた馬場さん。
小学校高学年の頃からめきめきと身長が伸び小さい頃から貴重な男手として家業の青果商を手伝っていました。
店で野菜を売るだけでなく早朝に仕入れたものを朝市で売るのが主な仕事。
馬場さんは朝5時には起きて10kmや20kmの道のりを毎朝リヤカーを引いて歩いたといいます。
決して裕福ではなかった生活の中で馬場さんが毎年楽しみにしていたものがあんこと餅でした。
またある時は大福好きの馬場さんのために母親がお弁当に持たせた事もあったといいます。
ぎっしりと詰まった大福弁当を馬場さんは得意になって周りに見せて食べたといいます。
そして数ある大福の中でも馬場さんお気に入りは…。
軟らかいお餅に豆がちりばめられた豆大福。
馬場さんはそれを20個ぐらいは食べたいと語っていました。
馬場さんにとって大福は子どもの頃からの温かな記憶とともにいつまでも思い焦がれる味だったのです。
う〜ん…20個とか30個とかもう桁が違うね。
ちらっと小学校の時の写真が映っていましたけど…。
いやもう!すごくなかったですか?もう分かるぐらいすごい大きかったもんね誰よりも。
先生みたいだったよね。
うん。
じゃあキメテどうぞ。
はい!はいそのとおりですよ。
馬場さんが最後の晩餐に食べたいと言った大福ですから素朴だけど幸せな気持ちになれる大福そして豆大福を作りますよ。
OK!じゃあまずはあん作りから。
かまど今日は粒あん?そうですよ。
小豆はもうお手の物でしょ?OK!任せて下さい。
はい任せます。
じゃあ小豆ゆでちゃうね。
ヘンゼルね馬場さんの試合見てどんな印象を持ちましたか?やっぱりさ何よりも大きいからさもうダイナミックでしかも一発一発が多分重いんだろうね。
絶対重い!僕なんかが食らったらもう5mぐらい吹っ飛んじゃうんじゃないかな。
らしいよ!多分まねする人も多かったんじゃないかな16文キックとか。
やってみてほらお願い。
ポウ!そうですよそうですよ!かまど〜!はいはい。
結構いい感じじゃないかな?ですね。
じゃあオキテどうぞ!はいそのとおりですよ。
これどういう事?お餅であんこを包む時はゆるゆるだと包みづらいし硬すぎると口当たりが悪いしその加減がね難しいのよ。
そういう事か。
目安はね木べらでぽとっと落とすでしょ。
こんもりあんの山が出来るのが…。
おっ!あっいいんじゃないですか?そしたら小分けにして冷ましましょうか。
多くのファンに愛されプロレス界のスターとして君臨し続けた馬場さん。
馬場さんといえば何と言ってもその大きな体が魅力。
しかしこの大きな体はいつも馬場さんを喜ばせていた訳ではありませんでした。
長年馬場さんを取材し公私ともに仲が良かったスポーツライターの門馬忠雄さんはそんな話を馬場さんから聞いていました。
小さい頃から野球が大好きで野球選手になるのが夢だった馬場さん。
しかし人並み外れた大きな体馬場さんの足に合う靴はなかなか手に入らずいつもはだしかげたを履いていたといいます。
その後先生が特注でスパイクを作ってくれ馬場さんは野球部で活躍。
そして1955年巨人軍に入団します。
しかし5年後に戦力外通告を受けた上肘のけがもあってプロ野球の道を諦める事になります。
当時の心境を語った馬場さんの映像が残されています。
そんな馬場さんを見いだしプロレスラーとして育てたのが力道山でした。
力道山の見込んだとおり馬場さんはその大きな体を最大限に生かしたダイナミックな技で一躍トップレスラーとなっていくのです。
かつてはコンプレックスとさえ感じていた自分の体が何よりの武器になる。
馬場さんの気持ちはそう変わっていきました。
プロレスはようやく見つけた自らの生きる道だったのです。
そしてジャイアント馬場として多くのファンを魅了し続けます。
人気が高まるとともに馬場さんの大福好きは雑誌にも取り上げられ次第に有名になっていきます。
「俺たちの馬場さんは大福が好物らしい」。
ファンたちは大好きな馬場さんのためにこぞって大福を持ってきたといいます。
ファンや報道陣から贈られる大福。
馬場さんはそれを周りの選手や親しい記者たちと分け合っていたといいます。
コーヒー好きだった馬場さんは時にはコーヒーと大福なんていう組み合わせも楽しんでいたといいます。
大福はコンプレックスを乗り越え自らの生きる道を見いだした馬場さんといつも共にあったお菓子なのです。
じゃあ次は豆大福の豆を炊いていきましょう。
今日は赤えんどう豆を使いますよ。
赤えんどう豆?蜜豆に入ってる豆なんです。
これをゆでるって事?ところがどっこいです!何?ところがどっこい?ここでオキテです。
ほう!重曹?ここにあるけど。
赤えんどう豆はねそのまま炊くと皮が硬いので重曹を入れた水に一晩つけておくと硬さが和らぐのよ。
へえ〜!ラップして…。
一晩ね。
これで一晩ね。
そろそろいいかな?いいんじゃないかしらね〜。
ちょっとすくってみようか?すくってみて。
もう簡単に潰れるよ。
OK?はいOK。
そのプニュプニュさんを30分ぐらい蒸らします。
分かりました。
じゃあ生地いっちゃいますか?いっちゃおう生地!じゃあまずねオキテどうぞ!はい!はいそのとおりですよ。
今日の大福の生地の材料いきます。
はいはい。
シンプルすぎるね。
大福の生地の材料ってねこのもち粉をベースに上新粉を入れたり白玉粉を入れたりするんだけども本日は素朴な大福という事でもち粉のみにしたいと思います。
だって本来はお餅とあんこだけだもんね。
ちなみに…ふむふむふむ。
白玉粉を加えるともち粉だけの時よりもお米の風味が減ってしまいます。
ああそういう事か!けれども色がきれいな白色になります。
ああどっちを取るか?そこはもうお好みでございます。
いいんじゃないでしょうかね。
それを蒸し器に入れていきます。
この状態で入れちゃっていいって事ね?その中にぽたっと。
それで20分蒸します。
ちょっと一息TeaBreak!大福の由来教えちゃいます。
江戸時代の文献によれば一説にはもともとはあんこ入りの大ぶりの餅菓子があり鶉餅と呼ばれていました。
これは鶉のおなかが丸く膨れているのによく似ている事から名付けられたといわれています。
その鶉餅が腹もちがいいという事で腹が太いと書いて腹太餅と呼ばれていたのだとか。
それをもう少し小ぶりにして縁起のいい文字を当てて大福餅という名前で売り出したのが大福の原形といわれているのだそうです。
以上TeaBreakでした。
じゃあかまど開けちゃうよ。
開けて下さいな。
よいしょ!おっ!お〜!すごい!いい感じじゃない?これ!いい感じですね!じゃあ蒸し器から出そうかな。
熱いから気を付けてね。
お餅っぽくなってるよ。
これをひとまとめにするんだよね。
そのさらし使ってまとめて下さいな。
これすげえ熱いやつだよね。
四方から畳むようにやって下さい。
かまどこの熱さ分かる?粗熱がとれたらバットに入れて。
そしたらその生地を2つに分けるんだけど一つは白のまんまでね一つは赤えんどう豆入りにしますから。
豆飛び出ないように。
はい。
中へ中へ折り込んで極力粉中に入らないようにしながら。
豆が大体分散すればいいんだけれどね…いいんじゃないですかね?じゃあいよいよ包んでいきます!生地をそれぞれ4等分にして下さい。
はい!丸めたあんこを載せて…。
これひっくり返すんだっけ?あんを支えてひっくり返す。
帽子みたいに…そうそう。
そして全体にかぶせてかぶせてかぶせてかぶさってきたら元に戻してつまむようにして回すようにしていくと。
ぎゅっと。
あれ?何かちょっと前よりうまくなってるぞ。
これどうかな?ほら!人は成長するんだよ。
いいんじゃないですか!よっしゃ!豆大福もいってみますか?うわっ!豆がある方はちょっと…。
難しい?難しいなこれ。
中に入りづらい。
丸く丸く。
あっ!でも…。
わ〜おいしそうだな〜!よし!上手です!これで…出来た!かまど!すごいうまそうだな〜。
(チャイム)あっ!姉ちゃんが帰ってきた!何個食べようかな〜?姉ちゃんお帰り!馬場さんも夢中になりそうな大福出来てるよ!軟らかい皮と丁寧に炊き上げた素朴なあんこの大福。
豆大福のふっくらとしたお豆も最高!シンプルだけど王道の大福の味わいにグレーテルも満足してくれるかしら?1998年1月馬場さんは還暦を過ぎてもリングに立ち雄姿を見せ続けました。
(実況)さあ縁に持っていって16文キックが出ました!16文スタンプカウンターで決まりました!そしてジャイアント・ラリアット!ネックブリーカー・ドロップが決まりました!
(会場)ワンツースリー!
(ゴング)
(拍手と歓声)
(拍手と歓声)いつもファンを大切にしていた馬場さん。
晩年になってからも試合会場のグッズ売り場でファンの様子を眺め進んでサインなどにも応じていたといいます。
しかし還暦試合翌年の1999年1月馬場さんは突然肝不全でこの世を去ります。
プロレス界の巨星の訃報に多くのファンや関係者が衝撃を受けました。
その年の4月馬場さんのお別れの会が日本武道館で行われました。
会場には2万8,000人ものファンが別れを告げにやって来ました。
献花のために特設されたリングにはたくさんの花束と共に馬場さんが大好きだった大福もささげられていたといいます。
いつもファンや周りの人たちから愛されていたジャイアント馬場。
大福は人々に愛される馬場さんの人柄を象徴するお菓子なのかもしれません。
今日の「グレーテルのかまど」いかがでしたか?馬場さんの大福を通してファンから愛されるその人柄。
そして魅力を知れた気がします。
ではまたこのキッチンでお目にかかりましょう。
じゃあちょっと失礼して…頂きます!ねえかまど。
はいはい。
今日は馬場さんみたいにコーヒーと一緒に頂こうと思います。
いいですね〜。
まずは豆なしからいこうかな。
おいしそう〜!頂きます。
ずっしりしてるでしょ。
うん。
うん!うまい!ホント?素朴な味なんだけどあんの甘さと餅の軟らかさあんなシンプルな素材で作ったとは思えない!そうだね〜。
続いてこの豆ありね。
うん!こっちの方が甘さが際立ってる気がするね。
あっそう?豆との対比でだね。
多分そうだね。
いいですね。
だけどね…これを全部食べれるか不安だな。
全部って…これ全部ってすごいでしょ。
だって馬場さんも20個食べたいって言ってたでしょ?やっぱり大福はおなかいっぱい食べなきゃ!腹太餅だからね。
じゃあ食べ続けて下さい。
え?カ〜ン!いきますかね?大福クラッシュ入りますかね?クラッシュ入りました!入りましたね。
障害者のための情報バラエティー…2014/04/16(水) 00:00〜00:25
NHKEテレ1大阪
グレーテルのかまど「ジャイアント馬場の大福」[字][デ][再]

16文キック、空手チョップといえばジャイアント馬場!2mを超える巨体と王道といわれるスタイルで、生涯ファンを魅了し続けた伝説のプロレスラーの愛した大福の味とは?

詳細情報
番組内容
プロレス界に君臨し続けた男、ジャイアント馬場。生前、人生最後に食べたいものを問われ、答えたのが大福だった。しかも10個か20個か食べたいだけ食べたいと。米どころ新潟の出身で幼い頃から正月にもちとあんこを一緒に食べた記憶がその原点。1999年に亡くなった時に開かれたお別れ会にも、大勢のファンが大福を捧げたという。持ち前の大きな体を武器に、リングに立ち人々に夢を与えたジャイアント馬場が愛した味に迫る。
出演者
【出演】瀬戸康史,桜井康雄,門馬忠雄,【語り】キムラ緑子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:15198(0x3B5E)