河合達郎
2014年4月13日03時00分
「憲法九条の戦後史」(岩波新書)などの著書があるノンフィクション作家・田中伸尚さん(72)が12日、大分市のホルトホール大分で講演した。約50人を前に、憲法や集団的自衛権について、戦後民主主義の観点から解説した。
市民団体「宗教者9条の会・大分」が主催した。田中さんは、1945年3月10日の東京大空襲を経験した母がよく「戦争はこりごりだわ。国にだまされたからね」と言っていたことを紹介。「その言葉に臣民として国家を支えたという意識はなかった」と指摘し、「国家はうそをつくということを自覚し、国民は距離を保つ必要がある。国民の疑いの目が大切だ」と訴えた。
安倍政権が行使容認の動きを見せる集団的自衛権については「憲法改正でなく解釈だけを変えようとしている。手続きの無視は民主政治の終わりだ」と批判。最後に「戦前の1930年代と同じような空気はある。でも今と決定的に違うのは、当時はそれにあらがって声を上げる人がほとんどいなかったことだ」と語った。(河合達郎)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!