間章
人類は衰退した。
どこぞ映画のキャッチコピーにでも使われそうな文句だが、二〇二〇年現在では現実味を帯びた言葉になってきている。
ニュース、新聞どんな媒体を見てみても技術の進歩の記事は見あたらない。3Dテレビはメガネあり止まりで、新しい科学技術、新しい医学、新しい芸術、新しい経済政策。時が経てば出てくるはずだった物が出てこない。
ここ数年、社会に刺激という物はなくなり、少しずつではあるが各国の景気も悪くなり続けている。人類の全盛期は終わり、滅亡のカウントダウンが始まったと言う人までいる始末だ。
人類衰退が始まった頃から、特異な能力を持った子供が世界各地で生まれ始めた。割合でいえば一年間に三、四人程度だ。この特異な子供達は人類の次の進化形態ではないかと推測された。この新たな種を新人類(ニュータイプ)と呼び、専門の研究機関、世界新人類研究計画を設けた。新たに見つけられた新人類は発見され次第、極秘で世界新人類研究計画の下部組織に送られそこで研究された。
ある時、一体の実験体が脱走した。その実験体は世界新人類研究計画に対抗してある組織を作った。その組織は新人類による新人類のための新人類の集まりだ。時には脱走者を受け入れ、時には仲間を捜す。その組織の名はニュータイプの頭文字を取り『NNN』といった。