大阪府警寝屋川署は22日、20歳代男性から携帯電話などを脅し取ったとする恐喝容疑で大阪府内の20歳代の女性を誤認逮捕し、5時間50分後に釈放したと発表した。

 男性側が女性の名前を挙げ、写真を見て「間違いない」と証言したため、逮捕に踏み切ったが、後で無関係と分かったという。

 発表では、男性は寝屋川市在住。1月24日午後、大阪市内のゲームセンターで、「一緒にコインを使って遊ぼう」と女に声をかけられた。その後、「コインを返せ。痛い目に遭うぞ」などと因縁を付けられ、携帯電話販売店で携帯2台とタブレット端末1台を契約させられて脅し取られたと、同署に同31日、被害を届けた。

 男性は相手の女と面識はなかったが、一緒に同署を訪れた男性の母親が「女から(男性が)聞いた携帯電話番号にかけたら、女が名前と住所を名乗った」と、加害者として女性の名前を申告したという。

 同署が2月、男性に複数の写真を示したところ、男性が女性の写真を選択。捜査過程で、男性の母親が電話した携帯電話の名義人は女性とは別人とわかり、同署は、名義人と女性が何らかの関係があるとみて、この日、逮捕した。女性は「身に覚えがない」と否認し、さらに、男性が記憶していた身体的特徴と違うことが判明し、釈放した。