地方の公共交通が、深刻な危機にぶちあたっている。

 国土交通省によると、この5年で8千キロ超のバス路線と、105キロの鉄道が廃止された。バス停が500メートル以内、駅が1キロ以内にない空白地域は、国内の可住地の3割に及んでいる。

 日本の公共交通は、民間が線路や車両といったインフラを自前で用意し…